Tuesday 31 December 2013

2013年の振り返り。

オランダに来て約2年が終わりに近づきつつある、2013年の大晦日。オランダに来た頃も、そして来た後も、色々な波乱があったのだが、思えば2013年も盛りだくさんな年となった。

不安定な身分が続き、自分なりには頑張っているつもりでも色々なことが思うように進まず、精神的に少し追い詰められ気味になることも多々あった2013年の最初の3ヶ月。

その不安定な状態ながら、少しでも何かをつかみたいと、オランダ語の集中コースを繰り返し、停滞時期が長く続きつつも、最後に多少のブレークスルーが起こり、ほんの少しだけ精神的に浮上しかけた春先。

そして全く目標からはずしていたのだが、少しこの自信で勢いつけ、少し骨休みをした後、最後のオランダ語コースに挑む。これまたかなり苦しみながらも、夏直前に無事コースを卒業し、オランダで初めての「Certification」を得る。

勉強と並行していた仕事探しは、うまく行きかけたりしつつも、結局最後は話がぼしゃり、停滞状態が長く続く。そうこうしているうちに、急遽家の購入話が浮かび上がり、短期間での引越し。

引越しが終わるまでの半年と少しの間が、密度の濃い時間だっただけに、引越しが終わった後、新しい居住地となった小さな村で、居所がつかめなかったり、やることがなかったり、自分の車がなくどこにもでかけることができず、これまた別の意味で精神的に追い詰められた時間を過ごす日々が続く。

気持ち的に落ちるところまで落ちたところで、周りの人たちに支えられながら、少しやっと踏ん切りがつき、自分自身を見つめなおしたり、自分の頭で考えて行動ができるようになってきたところで、やっと自分らしさを取り戻す。そして、どう表現してよいか分からないのだが、重く分厚いドアが少しずつ開くような感覚を感じていたところで、期間限定の仕事が決まり、働きはじめる。

こうした、プログレス的にも、精神的にもアップ&ダウンが激しい1年だったのだが、こうした状態を経て、改めて過去に出逢った・掛けられた言葉が幾つか思い浮かぶ。

1つは、英国留学を終えた際に、インド人の親友のお母さんに掛けてもらった言葉。「何か悲しいこと、残念なことがあっても、それと同時に何か新しいことが起こっているので、いつまでも閉じこもらず、ポジティブな面を見て前を向いて歩くこと」

そして次に、同じく英国留学中にできた、別のインド人の親友に掛けてもらった言葉。「難しいこと・困ったことが起こっても、必ず解決するソリューションはある。だから、あきらめないで」と。

また、スティーブ・ジョブズが亡くなられた際に、追悼特集で出会った彼の言葉。アメリカのスタンフォード大学(確か・・・)の卒業式に招待されて、卒業生に向けて送った言葉のうちの1つ。「自分の心と直感に従う勇気を持つことが大事である」他人にさもや正しいかのように言われることよりも、自分の頭で考え抜いている過程で出てくる直感の方が実は正しいことが多いように感じる。少なくとも、それに従った方が、自分自身に後悔もない。

最後に、「De aanhouder wint」というオランダの言い伝え。意味するところは、これだと思ったことに対し、あきらめずに頑張っている人は、最終的にゴールを達成する。例え他人に、「そんなに頑張らなくても・・・」とか、「どうやっても無理」と言われようとも、上記とも被るが自分が信念をつらぬくべきと感じたことは、やってみるべしかなと感じる。自分にとっては、オランダ語の習得と仕事探しにおいては、まさに上記の幾つかの言葉が当てはまるように感じる。

とはいえ、何となくうまく行き始めているように見えることも、その先はどうなるか分からない。正直来年2014年にはどうなってしまうか不安もかなりある。また2012-13年と、自分が想定もしないことが幾つも起こり、また何かが起こってしまうのでは・・・と多少考えてしまったりすることがあったり。

でも、もし全てが安定しているかのように見える状態にあると、途端にだらけてしまう呑気な性格なので、これくらい常に緊張感を持って道を切り開く必要性がある状態にあった方が、生き抜く力がついてよいのかもしれない。

2014年がどのような1年になるのか。不安が先立つことの方が多いものの、毎日これからは焦りすぎず、前を向いて歩き、小さな一歩となろうとも前に進めることを幸せに感じながら、過ごせるといいな・・・と感じる。

・・・など、とりとめなくなってしまったので、2013年最後のブログ記事はここで終わり。皆さんにとっても、どのようなことがあろうとも、2014年が実り多き、素敵な年となりますように!

Sunday 29 December 2013

密度の濃かったクリスマス週間。

少し牧場の繁忙期と重なりつつも、クリスマスの週!ということで、夜は、これまでより少し我がパートナーの家族との時間を取ったり、なかなか会えずじまいになっていた、数少ないながら、いつの間やら自分もすっかり仲良くさせていただいている、彼の昔からの親友たちや同僚カップルたちとの時間を持ったりで、あっという間に時間が過ぎていく。

そしていつも、我がパートナー共々の反省。それは、会社勤めと牧場の二束のわらじで、時間がいつもタイトであるとはいえ、本当に大切な友人たちや家族との付き合いには、自分たちの時間を本気で投資しないとね・・・ということ。お互い忙しいので、頻繁に会うのは難しいけれど、時間と機会は作るものかなと。

今回も、どのカップルとの再会や、家族の時間は本当に楽しく、意義深かったのだが、特に自分とかなりバックグラウンドが重なるカップル(何と、働いていた国・オフィスは違うのだが、自分の過去の勤務会社2社にそれぞれが勤めていた上、所属グループまで一緒!)との再会は、格別な時間となった。自分より、出身地のお国柄・言葉・個人としての性格的に、大分オランダにうまく溶け込みやすいのではと思っていた奥様の、これまで・そしていまだ続く苦労と、それを乗り越えるための試行錯誤にも驚きつつも、学びになった。またそうした「移民系」の特殊な話以外でも、やはり国は違えど同じカルチャーのなかで仕事をしてきただけあり、考えるツボや面白いと感じるツボが似ているからか、本当に驚くほど話はとりとめなく続いていった。

改めて、こうして違った国の人たちとお付き合いして、楽しいと思えるように感じることができるのは、英国に留学したときの人生の学びが大きいように感じる。人としての価値観が近かったり、ハートの温かさがある人とは、国・文化・宗教を超えて、本当に深い友情関係を持てるということ。オランダ人だからこう、何人だからこうといった決め付けや偏見を持たずに、人対人として付き合いのできる人たちとの関係性は、本当に大事にしていきたいなと改めて感じる。またそれと同時に、こうして時間をとって時を過ごさせてもらえる友人たちに感謝!

Friday 27 December 2013

クリスマス休暇と牧場と。

今週は、ほんの少しもらえた有給休暇を活用して、お仕事はお休み。そう話をすると、同僚たちから「どこかに旅行にでるの?」などと聞かれたりするのだが、兼業中の牧場のお仕事があり、心身共に100%リラックス!とはいかず。生き物を相手にする仕事(趣味?)はやはり大変。

現在妊娠をしている母羊のグループ(80頭近く)と、今年生まれた子羊(といってもほぼ大人に近い)のグループ(60頭近く)がいるのだが、気候的にも、食べ物の質的にも、未だ外で生活する方が良いらしく、幾つかのグループに分けて、放牧。ただ当然ながら、どんどん草を食べてしまうので、ある程度の期間が過ぎると、草が食べられる状態ではなくなり、新しい場所に放牧しなくてはならない。この「羊のお引越し」周期が、運悪く(!)今週に集中。そのような訳で、日の出ている午前・午後は、新しい放牧地の整頓や、羊の移動などで時間があっという間に過ぎていく。

ただ牧場での忙しさは、オフィスでの仕事とは違い、外を歩き回ったり、羊と戯れたり(!?)のため、気持ち的にはリフレッシュ。

そして「仕事」としての部分以外で、これまで育ててきた足にハンディキャップのあるPatriciaとも多少時間をとって戯れてみたり。今は、比較的遅く生まれた茶色の普通の子羊と一緒に暮らさせているのだけれど、この「同居人」の子羊が非常に性格がよい。時折羊によっては、自分中心で(動物だから当たり前?)、アグレッシブなものもいるのだが、ハンディキャップがあっていつも少し動きの遅いPatriciaを「姉貴分」のように慕ったり、気遣ったり。そうした優しい子羊と一緒であるからか、Patriciaもすっかり自然体で過ごせている様子。とても嬉しい。

少し昔の写真も含めてになるのですが、そのようなほほえましい二人の様子を少しご紹介。

 自分を見つけると寄ってくるPatriciaではあるのだが、実は水たまりが苦手。近づきたい気持ちと、水たまりを恐れる気持ちとの間で葛藤中のPatricia・・・そしてその後ろでじっとPatriciaの動きを待つ茶色い子羊ちゃん。

 じゃれあう二人!
 自分がPatriciaの背中を撫でると、Patriciaが気持ち良さそうに寝そべっている様子を、じーっと観察していた茶色い子羊ちゃん。自分が離れたところで、やおらPatriciaに近づき、自分の頭で、Patriciaの背中を撫で始める!
 これは今週のPatirica!久しぶりに晴れた日となり、前足を前に投げ出して、リラックスした様子!

おまけ。


Monday 23 December 2013

オランダの不況も底打ち傾向?

オランダに移住してきて以来、ずっとどんよりとした景気感にあったオランダ。

自分の身近なところでは、Linkdeinのサイトにて、幾つかの会社の求人情報がページにほんのわずかしかポストされていないとか、情報就職活動を通じて会ったリーダーの方々に、「4-5年前に来ていれば、非欧州系のバックグラウンドで難しいなりにも、もう少し早くポジションが得られたかもね」と言われることがあったり。

一方で、上記のLinkdeinのサイトにアップされる求人情報数が、職種・業種にもよるのだが、ここ2-3ヶ月格段に増えてきたり、ビジネスの現場の人たちから明るい兆しの情報を聞いていたので、もしかしたらと思っていたところ。オランダの首相自らが、不景気が底を打ったといったようなメッセージを発信したり、新聞でもここ数日、幾つかのFactを示しつつ、回復傾向にあるという論調の記事が目立ってきた。

多少上向き傾向になりはじめた段階なので、急激な変化はないかもしれないが、それでも内向き・マイナス減点方式の人材採用から、「Diversity」をあえて受け入れる余地のある採用が増えてくるかも?なんて少し期待を寄せて見たり。

ということで、来年はどんなお仕事の年になるか・・・少し前向きになることを願って!




Sunday 22 December 2013

ついにクリスマスツリー購入!

クリスマスが近づくと、徐々に各家庭の窓、お庭には、それぞれが趣向を凝らしたクリスマスの飾りつけやライトで華やいでくるなか、地味にほとんど飾り付けなくきてしまった我が家。

昨年借家住まいの際にも、クリスマスツリー購入を計画しかけたのだが、結局決断がつかず、何も買わずに終わった。本物のクリスマスの木は安いし、雰囲気もよいように思うのだが、クリスマスが終わった後、お庭に埋めるか、捨てるかの処理が必要になる。一方、人工のツリーは、高かったり、何となく見栄えがイマイチのものがあったりで、踏ん切りがつかずじまい。家を購入した今年こそはと思いつつ、今年もお流れになりかけたその時。

それでも少しはクリスマスらしい飾り付けをしたいと立ち寄った、近所の村の少しおしゃれめなガーデンセンターようなところにて、何とクリスマス直前につき、様々なクリスマスグッズがほぼ半額近くまで値下がり。そして、しっかりとした出来の人工クリスマスツリーも、しっかりセール価格つき。ということで、飾る期間が少なくなってしまうものの、ついに購入!

色々なキレイナ飾り物も・・・と思ったものの、大分売り切れてしまっているのと、あまり最初からごちゃごちゃ飾ってもと、今年は本当に気に入ったものだけを購入して、シンプルに飾りつけ。

来年はもう少し、色々な飾り付けを少し観察して、少しずつ自分たちらしいスタイルを確立していけたらな・・・なんて。

 夜のクリスマスツリー。
明け方のクリスマスツリー。

Saturday 21 December 2013

オランダでの仕事探しに関する、小さな学び。

思えば、力の入れ具合が違う時期もありつつ、オランダでのポジション探しをして2年弱。オランダ人のパートナーが居るとはいえ、彼自身も海外での勤務が長く、オランダでの就職活動事情に疎かったり、ネットワークが限られており、本当に手探り状態での活動であった。

そのような試行錯誤なことで、未だこれといった確立した活動手法が出来たわけではないのだが、今回この短期契約のポジションを得られるまで、そして得られた後の仕事中でのやりとりを通じて感じたこと、学んだことを少し改めてダイジェストで書いてみようと思う。(これまでも、時折このブログ内に書いてはいたので、多生かぶった内容になります!)

まず、日本でもそうだが、オランダにも転職活動をサポートするエージェンシー、ヘッドハンター企業があったり、派遣会社が幾つもある。ただ、これらの会社の「コンサルタント」や「リクルーター」と呼ばれる人たちは、大体は定型的なプロファイルの人たちは得意としても、少し変わった毛色・経歴の人たちをサポートするのにはあまり好意的でなかったり、向いていないように感じた。もしかしたら特にこの5年間不況で、オランダ人でも仕事探しが大変な時期であることもあり、扱う求職者数が多いからかもしれないが、ちょっとでも「マイナス」要素になる経歴やバックグランドを持っているだけで、はじかれてきた。また残念ながら、この傾向は企業内のリクルーターもしかり。

例えば、日本・アジアでのマネジャー職の経験を持った上で活動をすると、同じマネジャーレベルの仕事をアプライすると、「オランダ・欧州の経歴がないから、無理です」。イギリスの大学院を修了していること、日本・アジアが中心とはいえ、それなりのアメリカ企業で働いていた経験があることを伝えても、なしのつぶて。ではと、派遣の会社に行くと、やはり「オランダ語で仕事をした経験がないのでダメ」だの、「あなたの学歴のレベルにあう仕事ではない」と却下。それでも何とか履歴書を見てくれたリクルーターからは、「うーん。確かに良い経験を持っているのは認めるけれど、『アジアOr日本』と書かれているので難しいのだよね。日本企業のオランダオフィスで仕事を探すしかないと思う」とサポートを断られる。また既に職を持っているアジア系の知人たちからも、「自分の国籍を活かせる仕事しか、ここではできないから、日本企業に応募するべきだ」と強く言われることも。

でも、本当に一部の企業にアプローチしたのみなので、全てに当てはまる訳ではないと思うのだけれど、日系の企業さんにあたってみても、無視されるか、「ここまでの経験は求めていません」とお断り。。確かに、自分が本当にやりたいことや、自分がこれまでに積み上げてきたものが活かせるポジションではないだけに、当たり前といえば当たり前なのである。ただあまりに道が開けないでいたため、長年就職支援をしている「専門家」のリクルーターや、オランダで仕事をしてきた経験なるアジア系の人たちのアドバイスなだけに、それしか道はないのかな・・・なんて弱気になって、こうしたアドバイスを一時真に受けはじめていた。でもやはり、全くの未知の市場であれど、やはり自分の頭で考えて道理がいなないことや、自分が本当にやりたいことでないことには、道が開けないのかなと感じる。

そして結局、当たって砕けろ!と、この人であればもしかしたら・・・と感じた人たちにアプローチし、会っていただくたびに、「日本人なのだから、日本というキーワードにつながる場所以外で働く道はない」という考えは、すこしうがった考え方なのではと感じてしまった。大事なのは、国籍で判断せず、自分がしてきた経験をRespectしたり、どうやってこうした「多様な」人材を活かせるかと前向きな思考を持っているリーダー・上司に行き当たること。そうそう沢山はいないけれど、それでもゼロではない。今回の活動で、リクルーターではなく、現場のこうしたリーダーたちに出逢ってこれは強く感じた。

ちなみに、長年インターナショナル企業向けに、インターナショナル人材の採用をサポートしてきているエージェンシーのリクルーターで、やはり「いい経験はしているけれど、日本での経験しかないあなたはちょっと難しい」と言った方に、仕事上で再会。自分の現在の上司は、このリクルーター氏は、他の典型的なリクルーターとは違い、比較的柔軟なアプローチ・考え方で、自分のような経歴の人でも、彼なら将来サポートしてくれるからよい関係性を築いておくとよいよと言われたので、「実は、以前に活動中にあった時には、↑のように言われたよ」と伝えると、「え、彼さえもそんなことを言ったのか」とショックを受けられた。

そして実際に再会した際に言われたこと。「短期とはいえ、一体この会社のこのポジションにどうやって行き着けたのか?」と異常に驚かれた。更には、「短期でも、今回こうしたポジションで仕事を出来たことで、次は見つけ易くなるよ。是非次はサポートするよ」と。うーん。。欧州では、一度どんなレベルであれども、居住国か少なくとも欧州域内の経験をつけると対応が変わるとは、色々な友人・知人から言われてはいたのだが、本当なのかも・・・と改めて感じたり。

とはいえ、実際に今の仕事が終わった後、この短期の機会だけで、世界が劇的に変わるとは思えず、本当に次が見つかるのか、正直言うととても不安もある。でもあまり先の不安を考えずに、一歩一歩今開けてきたことを頑張るのみかな・・・なんて。

Friday 20 December 2013

オランダでの初仕事・・・1ヶ月の振り返り。

何かがぴたっとはまったことが決まるときには、驚くほど早かったり、円滑に物事が進むものだと改めて感じるのだが、2週間弱で全てが決まった短期期間限定のお仕事。更には決まってすぐのスタート。

いつものことなのだが、何かを新たにチャンレジする直前に、実は多少弱きモードに入る。今回も同じく、「ハンデ」な部分が頭をよぎる。最後に日本で勤務してから2年弱のギャップがあったり、留学経験があったり、外資系企業に勤務して、外人上司・同僚と仕事をしたことがあったとはいえ、多くの時間は日本語で日本の常識で仕事をした経験のみ。MBA留学中は、できる限り海外の学生とプロジェクトを組んだり、時間を過ごすようにしたとはいえ、どうしても困れば日本人のクラスメイトや同じ大学院への日本人留学生の方がいらっしゃった。一方、今回採用を決めてくれた会社はアメリカの会社。ボスはイギリス人、同僚はオランダ人やヨーロッパ系の人たち。日本では未だビジネスを展開していないこともあり、初めての日本人従業員。仕事の内容的には日本人であることは全く必要なく、日本の知識や常識が必要とされている訳ではない。そこまでハイポジションである仕事ではないけれど、どれだけ力を発揮できるのだろうかと、一抹の不安を感じ始める。

とはいえ、不安で頭が一杯になる時間なしに、仕事がスタート。そして入ってみると、なかなかの早いスピードと量の仕事!思わずオランダに移る前まで仕事をしていたアメリカの会社(日本オフィス)での、仕事のスピード・量・アプローチを思い出しつつ、とりあえず流れに乗るよう全力疾走。日本での経験とはいえ、多少過去携わったことのある仕事をしているため、勘所はありつつも、やはり各会社独自のプロセスだったり、コンタクトパーソンの把握であったりと、順調に進む日もあれば、大きく凹む気持ちになる日もありつつ日々は過ぎていく。

その他は、オフィスの中での人間関係。期間限定で多少時間限定で働いていることもあり、仕事で絡まない同僚との関係の築き方が最初は少しぎこちなくなってしまった。気を張ることなく自然体でSocializeしたいと感じつつも、どういう機会を活用し、どう話をしたらよいかな・・・なんて身構えたり、ちょっと考えてしまう日々もあったり。

そのような時に、同じく専門職の派遣という形で期間限定で働いているオランダ人の動き方を見ていて、なるほどな・・・と感心をする。お昼は必ず、社員で一緒に食べる輪に入り、積極的に話を聞いたり、話しをしたり。それ以外でも、近くに座っている人たちに、毎日少しずつでも挨拶をしたり、世間話をしたり。同じく期間限定の自分にも、「昨日話しそこなっちゃったから!」と自分の仕事部屋に立ち寄ってくださったり。どうせ期間限定だし・・・と感じたり、殻に閉じこもったり、言葉をハンデに感じず、見習って少しずつ声を掛けてみるように。

言葉は・・・というと、オランダ人同士が会話する時やメール交換しているときにはオランダ語であるし、取引先やサービスを受けている会社とのやりとりはオランダ語であることも多いが、アメリカの会社であるし、多国籍な社員構成なため、オフィス内は大概は英語。自分も最初は英語で話かけられていたのだが、自分の上司がオランダ人Directorsに対し、「彼女は現在オランダ語を勉強中で、オランダ語で仕事をする経験もしたいという希望もあるので、ぜひオランダ語を使ってあげて欲しい」と伝えてくれた日から、またたく間にその話が広がってしまい、オランダ人同僚たちは随時オランダ語へと切り替わる!でも自分なりには頑張って勉強はしてきていたけれど、大学や普段の生活で勉強してきたオランダ語と、オフィスでのオランダ語はやはり少し違う。元々マダマダ自信がないこともあり、暫くはしどろもどろ。何だかオランダ語で相手をしてもらうのが本当に申し訳なくなってしまい、自分から英語に戻してしまうことも。。

でも折角機会を作ってくれていたのに、自分で機会をつぶしてはいけない・・・と2-3日後に、オランダ人の同僚や、仕事で関係する他社のオランダ人には、「未だ完全ではないのだけれど・・・」と多少お断りを入れつつ、再度オランダ語を使うことに。すると大分心を開いてくれる人が増えたり、逆に色々なアドバイスをしてくださる人も出てき始めたり、少し好循環が出来始めたように感じる。(オランダ語は相変わらずなレベルだけれど・・・・)

そして肝心のお仕事は・・・というと、元々今回短期で穴埋めをしているポジションをしている人が戻るまでの期間限定であったのだけれど、色々と理由をうまく作って、何と2ヶ月契約を延長してもらえることに!さすがに、もろもろの状況を考えると、これ以上の延長は難しいと思うので、延長してもらえた分までは、前向きに、できる限りのトライをして、学べることは学ぶと共に、今回短期で採用をしてくれた上司にも恩を報いれるようにできたらなと感じる。


Wednesday 18 December 2013

お気に入りの近所の村の、夕暮れ後の写真。

写真コースに通うまでは、ほとんどうまく取れなかった夕暮れ・夜景写真。マダマダ試行錯誤ながら、お気に入りの近所の村を訪れ、練習!まだまだ熟達への道は長しだけれど、少しずつ撮れるようになってきたかな?:)

 お気に入りの村にある、かつては市役所(村役場?)であった建物。どのような時間帯でも綺麗なのだけれど、折角なので夜景写真の練習に!










 同じ確度から、ホワイトバランスを変えて撮影。


時折、理由を作っては訪れる、この村にあるビストロ。優しく、フレンドリーな店員さんたちのおもてなしと、美味しいお食事で癒される場所です!









外にもテーブルが!綺麗だけれど、さすがに冬の夜は寒くて、誰もここでは食べていない!:)

Tuesday 17 December 2013

冬の牧場(写真)。

現在は外に放牧されている我が家の羊たち。幾つかのグループに分かれているものの、1つの敷地の芝生は長くて2-3週間で食べつくされてしまう。その後は、新しい牧草地に移さなくてはいけない。

この「お引越し」はなかなか大変。まずは、新しく移る牧草地の周りに、羊が逃げないように囲いとなる柵を立て、電流の流れている紐のようなものをつける。そして、羊の移動。グループによっては、従順(!)で、餌を見せるとついてくる羊たちもいるのだが、なかなか言うことを聞かないグループも。餌を見せてもよってこず、一斉に反対方向に逃げてしまったり、柵を飛び越えて道路に走っていってしまったり。。

そんな一連の作業の様子を撮ってみた写真たち。

 引越し予定の羊たちがいる牧草地に到着。


 プラスティック製のフェンスをたて、電流の流れるひもをしっかりと張る
















一部はネット!
















餌をちらつかせ、時間が少したち、少しずつよってくる羊の群れ。












かなり近くまで寄ってきたところで、移動開始。












 神経をさかなでさせたり、警戒させないで、従順についてくるよう、餌をもっている人以外はそーっと!

途中でついた羊の足跡!













新しい牧草地についた後は、みな嬉しそうに、そして物凄い集中力で草をパクパク!


またこの一連の作業とは別に撮った、芝生についた水玉のマクロ写真。













Monday 16 December 2013

とある街の風景。(写真)

写真のコースで通っている学校のある街の秋の風景と、駅の様子。








Sunday 15 December 2013

冬のオランダの太陽(写真)

(日付遡りで更新中)
写真のコースに通い始めて、撮り始めた写真を少し公開。

このコースの1回目は、写真の構図と光の捉え方を学ぶ。コースに通いはじめる前は、暗いところの撮影や、太陽の光の取り込み方が全く分からなかったのだけれど、未だ完全ではないが、少しずつテクニックや捉え方を学び中!

 ガラスにもやがかった時に、その合間から見える太陽が綺麗に思えたので撮ってみた写真。
 牧草地の上にのぼってきた太陽を捉えた写真。
少し日が出て時間が経ち、太陽の光の色や空の色が変わってきた時の写真。

出勤前に、こうして車の後ろから太陽が昇り、光り輝いていると、何だかものすごくエネルギーと元気をもらえます!

我が家の茶色い羊ちゃんたちの一部がいる牧草地。朝の光を浴びて、嬉しそうに草を食べています(写真上では、小さくて見えないけれど・・・!) 




Friday 13 December 2013

オランダで写真コースへ。

(日付遡りでアップデート)

気がづけば、最後のブログ記事のポスト日が1ヶ月以上前・・・この間、予定外・想定外のことが起きたため、週末を含めて、毎日ものすごい神経が張ったり、集中して長時間取り組まなければいけないことに追われる日々を過ごしていた。今月中旬で、少しずつスローダウンできるものも出てきたものの、書きたいことは沢山あっても、ブログを書くエネルギーがなく、すっかり放置状態になってしまった。

とはいえ、元々のブログを続けていた主旨を考えると、少し遡ってでも、この期間に感じたこと・経験したことを、少しだけでも書きとめておこうかなと思う。

10月までのオランダでの、打てども一向にびびかぬ就職活動の状況を前に、気分を入れ替え、2013年の残りの2ヶ月は好きなことをやりつつ、リラックスをしようと決めかけていた。良く考えれば、ずっとオランダ語勉強や、引越しや、新しい村でのネットワーク作りなど、沢山のことごとに追われた日々でもあったし、オランダのマーケットも不況だし、ここまできたら開き直ってしまえ!という思いになったため。

そして、比較的近くの大きめな街にある、カルチャースクール的なところで、日本にいる頃からずっと習ってみたいと思っていた写真のコースを発見し、申し込み。週1回、2時間、計8回。多少お金はかかるが(とはいえ、かなり格安!)、興味のあることであれば、オランダ語の勉強の促進にもなるだろうし(!)、また少しこれまでとは違ったオランダの人たちとも知り合ってみたいし、一石三鳥な気分で通いはじめる。

平日のクラスを取ってしまったため、受講者は年配に近い方が多かったものの、この写真コース以外にも、同じスクールで、イタリア語やスペイン語など、幾つもコースを受講しているだけあり、好奇心旺盛で、とにかく明るい!また救われたのは、オランダ語や英語以外の言葉を長年習っている方々も多いため、自分がまだ多少つたないオランダ語でも、励ましてくれながら、色々とお話をする機会も。

そして肝心の写真・・・という点でも、様々な学びが!思えば、ミラーレスの一眼レフもどきのカメラを持ちつつ、殆ど機能は使っていない状態にあったので、カメラについての技術や理論的な学びや実際の機能の使いこなし方まで、一気に幅が広がってきた。また写真の構図など、カメラの使いこなし以外の部分でも、沢山の学びがあった。飛躍的にうまくなったかは別として、参加して本当に良かったなと思っている。


ということで、少しこの写真コースに関連した写真をこのポスト以降で少し公開。(Facebookでは既に公開済みですが・・・) 今後、少しずつうまくなっていけたらな・・・なんて。

Thursday 14 November 2013

またしてもちょっとした波が来た?

最後にこのブログを更新してから、気づけば半月ほど時が経ってしまった。

半月前の最後のポストにも書いたのだが、この2-3週間で、多少の小さなつながりを手繰り寄せ、何名か自分の専門の分野で活躍をされているリーダーの方々とお会いすることができた。多数は、オランダ以外の欧州の国の出身の方々。そこで共通して言われたことは、「オランダ人以外或いは、オランダでこの分野の仕事をしたことがない人には、『不可能』と言い張るリクルーターがかなりいる。でも実際の現場で仕事をしている身としては、ローカルの知識は幾らでも後からキャッチアップしてできることであり、決してそのようなことはない。」ということ。またこれは、今回お会いした唯一のオランダ人で、オランダのグローバル企業で活躍された経験のある方からも、「私は、この分野の全ての仕事に、オランダの知識や経験が必須とは思わないし、私の周りでも、必須だと思わないという人はいたわよ」と。

とはいえ、このマーケットに自分の専門分野で本気で入っていくには、かなり根気が必要のようだ。例えば、自分の前職のアメリカのインターナショナル企業で、オランダおよびヨーロッパ統括の仕事をした経歴のある方(=つまりはポテンシャリティはあったはず)でも、12年前にオランダで仕事を探していたときに、ことごとく「リクルーター」からシャットアウトされたと。そして暫く欧州の他の国で仕事をして、昨年家族の事情でオランダに戻ってこようとした時でさえも、常に言われたのは、「オランダは複雑なマーケットなので、オランダの経験が少ないあなたには難しい」と。たまたま「国籍は関係ない」という思考の持ち主だったリーダーから見初められ、抜擢されて採用されたとのことで、今でもこの閉鎖性は変わっていないという。つまりは・・・やはり自分が半月前から感じ始めたように、所謂「リクルーター」(エージェント・企業内共に)の中に固定観念に固まった人が多いようで、理解のあるリーダーかヘッドハンターに出会えるようネットワークをはる必要があるようだ。ただ一方で、Web経由での応募も、確かに確率が低いかもしれないが、どこで志の高いリクルーターに出逢えるか分からないので、めげる気持ちは分かるけれど、あきらめずに応募すべしともアドバイスいただく。

・・・・など、お会いした方々は、忙しいなか時間を取ってくださっただけあり、色々なアドバイスや励ましをいただいただけでなく、自分の置かれている状況に非常に同情してくださり、ここ最近、機会探しのサポートをしてくださっている。そしてやはり、実際に活躍されている方々、ネットワークのある方々が動くと、状況も変わってくるようだ。今まで自分が直接アクセスしても、返事がなかったようなエージェンシからも、急に具体的な可能性の打診がきたり、自分が所属している組織内での可能性を探ってくださったり・・・ これからどう花が咲くか、或いは話だけで終わってしまうかは分からないのだけれど、心強いサポーターとなってくださる方々に出逢えて、本当に嬉しく感じる。

そして、こうした活動に加え、先日のポストで触れた話が、急展開へ。とある事情があってお休みしている人のポジションの穴埋めのお仕事で、国籍では判断をしないイギリス人Director自らがレジュメをスクリーニングしてくださったお陰で(!)、オランダでのポジションとして初めてインタビューという形で呼んでいただき、その後、本国の本社のリーダーの方との電話インタビューを経て、何とパートタイムで、2ヶ月限定ではあるが採用いただけることに!そして瞬く間に、今週からお仕事がスタート。少し遠い場所までの通勤となるのはつらいけれど、何とか少しでも「オランダでの実績」をつけて、将来の仕事探しに役立てて欲しいと配慮を沢山してくださり、学ぶことが沢山あって楽しい。(リーダーたちからの「具体的に何かに役立つ仕事をする」という期待にも応えて、お互い「Win-Win」な状態にしなくてはというプレッシャーも多少あるけれど。。)

とはいえ、この2ヶ月が終わったら、またすーっと全ての機会が消えうせて、次の仕事機会がすぐには見つからないかも・・・という不安もありつつ、まずは一つ一つ、こうしていただけた機会に感謝し、実績を積み重ねていくことに集中しようかなと思う。


Thursday 31 October 2013

オランダでの仕事探し・・・また新たなアプローチの試み。

これまで紆余曲折しつつ、難航しつつの、オランダでの仕事探し。でも、この期間を通じて、考える機会・きっかけが沢山あり、やっとめがける方向性が見えつつあるように感じる。

まず、オランダに来たばかりの当初は、当然のように、自分が来る直前までやっていたキャリアに通じるポジションを探しては、アプライをしてきた。ただ、1つのオープンポジションに500-800件ほど押しかけると言われている就職不況の今、自分の専門分野&レベルのポジションの多くで必要とされるオランダ語力やオランダ・ヨーロッパにおいての実地知識がないため、履歴書で自動的にはじく格好の餌食になってきた。

行き詰り始めた頃には、段々、何がやりたいのかではなく、どういった会社・ポジションであれば自分を使ってくれる可能性があるのか・・・というアプローチになり始める。まずは始められるものがあれば、見習いからやっても構わないという思いはあるものの、これまた履歴書で跳ねられる。理由は何となく分かりつつも、幾つかの会社さんに理由を尋ねてみると、返ってくる言葉は「Overqualified」。またとても丁寧にアドバイスをしてくださった担当者の方から伺ったのは、オランダでは、基本は、学歴・職歴に見合った仕事をマッチングするという姿勢にあるそう。よって、これもまた打開できる道筋がない。

ここまで追い詰められると、改めて自分が本当に何がやりたいのか、何に喜びを感じるのかなど、考え始め、結局原点に戻ることとなる。そして、たまたま行き着いたのが、前の会社で参加していたグローバルのリーダーシッププログラムのネットワーク。自分より大分前に卒業された方が何名かオランダで活躍されているのを知り、Linkedinの仕組みを使い、自分が置かれている事情を説明し、オランダでキャリアを継続するために、アドバイスをいただけないか・・・という主旨のメールを送る。すると、多忙ななか、即座に快諾いただき、会う予定を組んでくださることに!

またたまたま、Linkedinのとあるコミュニティで、1日限定ででた、短期・Non-Fullタイムのポジションの人材募集のポスティングを発見。そこには要件のほか、最後に一言。「アドミ的な仕事ではあるけれど、この分野で将来キャリアを積みたいと思っている人にチャンスをあげたい」と。この言葉が響き、これまた自分の状況と切なる想い(!)をメールしたところ、即座にお返事があり、面接していただけることに。

こうして、難しい状況にいる自分に、あえて時間を作って会ってくださったリーダーの方とお話をして、感じたこと。それは、難しいだろし、普通のパスでは入っていけないかもしれないけれど、「不可能」ではないということ。そして、その道を切り開くためにありえることは、短期のプロジェクト、インターンシップ、誰か病気や事情があって欠勤している人などの穴埋めの期間限定ポジション、繁忙期の期間限定ポジションなどを探し、実証する場を積み重ねていくこと・・・が方向性なのではないかと感じた。ではその場を探すには・・・国籍や、どこの国の経験であろうと、本質的なところを見て、チャンスをあげよう・育ててあげようという気概のあるリーダーに行き着く必要があるということ。そして今回、すぐにチャンスにつながるかは見えないし、最終的には何もなしになってしまうかもしれないが、こうした本物のリーダーに少しずつ出逢えたことは、感謝すべきことだなと感じる。

ちなみに、一人のリーダーと、妙に意見があったのは、「エキスパットで働く人のパートナーの活かし方・キャリア支援」。エキスパットとして外国で勤務する場合、そのパートナーがその新しい国で見合った仕事を見つけるということは、これまた不可能ではないが、非常に難しい。でも、それなりのキャリア・経験を持った人材を、パートナーの「前向きな」事情のために、活かせずにいるのは非常に勿体無いのではということ。言葉やローカル知識の大切さは分かるものの、何か策はないものかね、ということ。これは簡単ではないけれど、将来こうした悩みへの解に役立てることができたらななんて感じてみたり。(遠い夢)




Wednesday 30 October 2013

「安請け合い」はいけない?

ここ暫く、忙しくとも少しでも書くように・・・と思っていたものの、ぷっつり更新が途切れてしまったブログ。。実は、ここに来て依頼を請けた様々な小さなお仕事や、家の改修関連・牧場の繁忙期などで、それぞれ決まった期限内にやらなければ次に差し支えがことに追われ、分刻みで動きつつ、寝不足傾向な状況に陥ってしまった。。

そもそも、就職活動がなかなか思うように進まないけれど、多少は色々な目的のために少しでも稼がなくては・・・という思いから、日本のとあるベンチャーさんが運営している、リモートでもできる小さなタスクやプロジェクトを公募するサイトに登録をし、小さなタスクを幾つか請け始めた。とはいえ、会社勤めは得意でも(!?)、個人でピンで勝負する特殊スキル(プログラミングなど)がないため、受注できるお仕事は限られる。だからこそ、いただけるお仕事はどんな条件でも、しっかり仕上げて納品したいと、想定以上に時間が取られていき・・・・時給に換算すると、これまでやったことのある学生時代のアルバイト代よりはるかに低くなる。。

それはさておき、このサイトで受けたお仕事を進めていたところ、これまたタイミングよく(悪く?)、これまで時折受けていた文書翻訳・チェックの依頼が舞い込む。久しぶりにご依頼いただいたので、お断りしてしまうのが忍びなく、多少の無理を承知で引き受けてしまった。すると、こういう時に限り、次々に関連追加依頼が舞い込み、テンテコマイ。こちらは少し嬉しい悲鳴。

そんなこんなで、気づけば、オランダ語勉強や就職活動関連での外出を除けば、もくもくと家でお仕事。でも、家で机に向かっている姿を見かけた近所の人たちから、「孤独なんじゃないか」といたく心配され、一方で枯葉がものすごい勢いで落ちたままになった牧場とお庭を見て、「家にいるのに何故掃除しない!」と、仕事経験がなく、在宅で仕事するという感覚が理解できない家族からのつっこみ。枯葉の量と敷地を考えると、手で掃除するには、1日はかかる。でも、今は10時間以上の仕事と、家の中の家事・お買い物、羊の見回りだけでも精一杯なのに・・・と、やるせなさがつのる。

フリーで、在宅で仕事をするのは、細切れ時間を活用して仕事ができたり、出勤に費やす時間がいらなかったりと、良さもありつつ、難しさもつくづく実感。

Wednesday 16 October 2013

木の実を使って、秋の飾りつけ。

今週初め、お誘いをうけて、隣村(夏まで住んでいた村)にある「それなりにセンスが良い」と評判のブティック主催のモードショーなるものにお出かけ。

イベントごとがあるときに使われる、村の中心地にあるカフェが会場となり、入ってみると既に女性陣のお客様で満席に近い状態。また会場の一角には、近隣の村も含めて、ファッション関係のお店の人たちがちょっとした出店を出していたり、なかなかの賑わい?

実際ショーが始ると、モデルとしてお立ち台的なところでモデル歩きしている人たちを見ると・・・見覚えのある顔もちらほら!何と、近隣に住む一般の女性たちがモデルとなっていた。



・・・と、モードショーもそれなりに楽しかったのだけれど、実はちょっと会場で幾つか飾り付けされていた秋の雰囲気満載のデコレーションにひかれ、翌日早速自分でもトライ。素材は、お庭に沢山ある、木の実!幾つかの形のものをひたすら拾い集め。お供に、我が家の番犬イーゴンを連れ( :) )その後、集めた木の実の泥を落として洗い、1日乾燥させた上で、いざ飾り付け。



うまくできたか分からないけれど、とりあえず「鈍感」な我がパートナーより、「あ、秋をイメージして作ったの?」と言ってもらったということで・・・ ちょっとしたつかの間の楽しみ。

Sunday 13 October 2013

家の改修1.0!

8月に引越しして以来、それなりに基盤がしっかりして、とてもよく手入れされていたために落ち度が少ないとはいえ、変えたい箇所やキレイにしたい箇所が幾つかあった家。さすがに住み始めてしまっているのと、お金もかかるため、一挙に改修するのではなく、少しずつプロジェクト化して進め中。

そしてこの1ヶ月半近く、その具体的な内容を喧々諤々(!)としながら決めていった改修第一弾は、メインの寝室と、仕事・勉強部屋にするお部屋の手入れ。

長年住んでいるうちに、絵画なども掛けたりしているうちに色が変わったりし始めている壁、古めかしく見えるドア、窓周り、そしてカーペットが今回の手入れ箇所。ドアは色と飾りガラスを変え、壁も新しいドアの色に合わせて微妙に色を変え、カーペットは一新。またベッドと、仕事机・棚は、これまで居間で使っている北欧メーカーのテーブル・本棚と同じシリーズ・カラーのものを新規購入し、多くの時間を過ごす部屋の間は統一感を持たせることに。

家具が届く日から逆算し、カーペットの着荷日、壁とドアのペンキが塗り終わる日を決め、それぞれ業者さんに依頼。この第一弾の内装変えをお手伝いいただく業者さんの作業が、一昨日から始る。

実はこの業者さん、以前住んでいた借家の改装をしていたり、我がパートナーの弟宅の内装も請け負っていたり、お互いの親戚が遠いところでつながっていたり、なので、信頼度は万全。またこの不況にも関わらず、この近辺での仕事でひっぱりだこで、腕も確か。そして気さくな性格で、1日中同じ敷地内にいても、安心。

カラーチップで選んだために、実際にどんなイメージになるものかとちょっとドキドキだったのだが、今のところ想像していたより良い方向に変化中。また、今まで、これまでの住人(彼の両親)の家というイメージが抜けきれなかったのだが、これで段々と自分たち色にしていけそうで、何だか嬉しい。

ということで・・・家の改修1.0、完成まで間近!:)


Saturday 12 October 2013

".. Koffie drinken?" オランダのお誘い文句。

オランダの都市部での生活は分からないのだけれど、オランダの田舎で暮らしていて、近所の人たちや親戚・家族の人たちとの間で、初めて話をしたとしても色々と盛り上がった時、また言葉を交わす回数が増えてきて距離が縮まった時に言われる言葉。それが、多少前後に言葉が挟まる場合もあるけれど、「Koffie drinken?」。

マダマダ昔ながらの習慣が残る田舎では、少なくとも、午前中10時~11時近辺、午後3-4時近辺が各家のコーヒータイム。仕事や勉強をしていても、コーヒーを入れ、小さなスイーツ(クッキーなど)をつまみ、リラックスした時間を過ごす。またこの時間帯は、家族だけの時間ではなく、近所の人たちや友人・親戚が訪ねてきて、その家のコーヒータイムに混ざることも。

我がパートナーの両親宅では、昔から同じ村に住んでいたことで友人が多いこと、牧場つながりのネットワークがあること、また大家族で親戚が多いことなどなどから、常に誰かが訪ねてきてコーヒーを飲んでいる。ちょっとした田舎の社交時間の”Koffie driken”。

自分もこの田舎の家に住み始めて、ゆっくりとしたペースながら、彼の両親の親戚・友人の方々から、”Koffee Drinkie”のお誘いを受けたり、近所の人たちから言葉を掛けられ始め、嬉しい気持ちになったものの・・・はたっと、考える。そう、「いつでも来ていいからコーヒーのみに来てね」って言われても、いつが都合がいい・タイミングがいいんだ!?と。

親しくなっていれば気にしない些細なことなのだが、その訪ねるタイミングを何となくつかめず、なかなか実行できずにいる自分を見て、我がパートナーや家族は、「・・・だから~、ここは気軽にドアをたたいて訪ねていい文化なんだから、躊躇することないじゃーん」と背中を押されまくり、「ほら、外で庭仕事しているときに見かけたら、『今日時間ある?』って聞けばいいじゃーん」などの、ありがたーいアドバイスまで。でもこういう時に限って、なかなか偶然「ばったり」会わない。。

そんなこんなうじうじした情けない状態で、こんなこと考えているの自分だけなのかな・・・などと思っていたら、最近より親しくなりつつある、隣村(前に住んでいた村)に住み、オランダ語が流暢だし、フレンドリーですぐに誰とでも話ができる中国人の友人も、「そうそう、いついったらいいかタイミング摑みにくいよね!だから私もなかなか、オランダ人の女性たちと踏み込んで仲良くなれない」と躊躇しているらしきこと発見。

と、同類探しをして、こうして更に、自分から踏み出せずに情けない状態にいたところ、何と今週になって、バタバタと進展!前にお誘いをうけ、そのうちそのうち話をしてみたいなと思っていた女性たちに、偶然ばったりと出会った際、いきなり直球を受ける。「Koffee drinken」と言われるのでなく、約束を決めるために電話番号を聞かれたり、その場で日程即決めになるなど、瞬く間にどんどん予定が埋まる。。どうやら、なかなか実行して訪ねてこない自分の性格を見抜かれたよう?それとも、神様が背中を押すために仕向けたのかな?

何れにしても嬉しい悲鳴。こうして少しずつ自分でネットワークを広げられるといいな・・・なんて思う今日この頃。


Friday 11 October 2013

またも少し牧場繁忙期。

先週の週末、母羊になる予定の羊たちのケア・仕分けが終わり、少しずつ繁忙さも緩和されるかなと思いきや・・・もう1つの波がやってきた。

今週は一体何故忙しいかというと、次の冬~夏に掛けて、羊・牛の肥料となるとうもろこしの収穫。とうもろこしのコーン部分の出来上がり具合(乾き具合)を頻繁にチェックし、近辺の農家さん同士で情報交換をしたり、ドライな状態で保存するのがベストなようなので、雨が暫く降らない日を見極めるため天気予報をチェックし、と諸々準備を進める。とはいえ、肥料化するには自分たちではできない。とうもろこしを、コーン部分だけでなく、茎・葉の部分を含めて、細かく刻む必要があり、ここは器具を持っている特定の業者にお願いをすることになる。

ところが天候が安定しているうちに・・・と、当然ながら各農家から一斉に同じ時期に発注が入るので、この業者さんは大変な状況下に。朝6時頃から夜11時過ぎまで働いているようなのだが、思ったより作業に時間がかかったり、急なハプニング(器具が壊れたとか)に見舞われ、約束がコミットされない。小さな牧場の我が家の発注が小さいからか、2回ほど連絡なしでドタキャン。刻まれたコーンが到着した後にしっかり貯蔵できるよう、外に大きな大きなビニールを敷き詰めてスタンバッているのだが、その日コーンが到着しないとなると、雨や風で汚れないように、退避させるなどということも。

そしてとうとう、大雨が始まり、暫く続くかも!とされた金曜日の午後前に、業者さん到着。何度かに分けて、収穫して刻まれたコーンが運ばれ、大きなビニールの上に積まれていく。そして積み終わった後、ビニールでくるみ、上から土を沢山かけて、重石代わりに。これで暫く熟成させると、2-3ヶ月後から、羊・牛たちの大好物のコーン主体の餌ができあがり!

ということで、最終的には2日延期されたものの、週末の大雨到来前に収穫できたのでよかったかな。

Thursday 10 October 2013

秋の飾りつけ。

先月、ブログでも少し触れたのだが、今年は引っ越した先のお庭になっていたホオズキを、自分でドライフラワー化に挑戦。

見事にホオズキ単体部分はドライフラワー的になったのだが、全体感でみると、少し素人感が否めず・・・何とそれぞれホオズキがついている枝がたれ下がり気味。。

そこで今回は、一瞬ひらめいたアイディアを元に、出来上がったホオズキを透明の丸いベースにつめてみる。これだけでもキレイかなと思ったのだが、更に秋感を出すために、お庭に落ちている木の実を一緒に中にちりばめようかなと、色々と拾ってみる。

少し雨でぬれていたので、乾かすために別のお皿に盛っておいたところ・・・何だかこれはこれでデコレーション的に見える?ということで、暫く別にして飾ってみる。

マダマダ色々変化させつつ・・・秋の飾りつけ楽しみ中 :)

Wednesday 9 October 2013

オランダのスーパーマーケットの”価格戦争”。

多少前の話になるのだが、ある週末のニュースでしきりに繰り返されていたニュースがあった。それは、ドイツ系のスーパーマーケットの価格破壊的な値段に押され、顧客を奪われがちだったオランダの最大手スーパーマーケットチェーンが、「価格戦争」突入を宣言。一斉に多種多様な商品の値下げに入るという内容だった。

そして最大手のスーパーマーケットがこの戦略に突入したことにより、他の大手スーパーマーケットチェーンもある種追随せざるをえず、全面的に価格が下がってくるだろうとのこと。そして現に、毎週のように、大手のスーパーや、薬局系マーケットのチェーン店が、割引セールをしている広告が飛び込んでくる。こうした現象は、2008年頃にも起き、あまり芳しくない結果に結びついていたようだが(あまり調べてないので本当のところ分からないが)、不況が長引く今、またもこうした事態へと突入。

「消費者」としては何となく、「割引」と聞くと嬉しい。ついつい広告をチェックし、日常よく使うもので、保存が利くものは、多少まとめ買いに走りにいったり。でも、つい先日、反対側の立場にいる人に会う機会があり、今更ながらふと手放しで喜べることではないのだなと感じた。

反対側の立場とは、「生産」する側のこと。我がパートナーの親戚で、同じ村で今はやりの「ビオロジー」農家をしている方がいる。ビオロジーというアイディアが出始めた頃に、銀行が融資をしてくれ、かなりの投資をして、室内で、温度・湿度・その他を全て機械でコントロールする形の野菜栽培を始めたそう。当初は、安い賃金で働くポーランドの移民の人たちを雇い、順調に農場ビジネスは伸びていたようなのだが、ここ1-2年停滞。理由は、この人がやっている野菜が儲かると踏んで、沢山の農家が参入してきたこと、また最近価格戦争を仕掛けた最大手のスーパーマーケットなどが、大量仕入れなどにより価格コントロールをしかけていること。一方的な安い買値を農家に宣告し、農家側が利益があがらない状況に陥っているようだ。

こうして農場経営さえ危ういほどの苦境に陥っている人たちを見て、ただただ安いものを喜んでもいられないのだなと、今更ながら理解する。生きるものを育てる(家畜であれ、野菜・果物であれ)には、沢山のコントロール難しいものを制御しながら、手間隙がかかって出来上がっているものなのだが、その生産者の仕事に対して「買い叩く」状態にあるとは・・・と切なく感じてしまう。

人間、その立場になってみないと、なかなか実態分からず、また自分の都合の良い方だけを見てしまいがちなのは多少仕方がないこととは思いつつ・・・ これからは、生産者の顔を見ることもできるし、少し農場での直売品を買おうかななんて。

Tuesday 8 October 2013

なんとなく・・・思ったこと。

語学習得に関しての、周りの人たちの反応で何となく気づいたこと。

これまで定期的に、かなりがくんとくるほど、落ち込むことがあったのだが、その原因の1つが、伸び悩むオランダ語習得。オランダ語コースが終わってしまい、日常自分で気を引き締めて勉強しなくてはいけないところ、何だかだと日常に追われてきちんと勉強できていない・・・という弱み(!)もあるからか、ついつい周りから辛口コメントを受けると、かなり凹む状況にあった。

辛口コメントがどんなものかというと・・・「発音が下手で、何といっているか分からない」、「最近話しをするときに流暢さがない」など。そして、更には原因分析と勉強法の提示。「毎日彼とオランダ語を話していないんだろう。それがいけないんだ!」「毎日新聞やTVを読んだり見たりしてないんだろう。それがいけない!」「毎日新聞や本を声を出して読みなさい!だから一向にうまくならないんだ」といった内容。。それくらいやっているさ!というものばかりで、段々自分の頭がとびきり悪いのか・・・とまで思うようになってしまっていた。

ところが、最近、日常外国人・移民の人たちと相対する仕事をしていたり、海外で暮らしたり、他の言語を学ぶ経験のある人たちと、話をする機会が何度かあるうちに、全く逆の反応に出くわす。例えば、「よくここまで”短期間”で話せるようになったわね」「きっと、ここまで相当努力をしてきたんでしょ、よく頑張っていてえらいわね」など。さらに、これほどポジティブなコメントをもらうと、ついつい調子に乗って、色々話ができるので、さらに好循環になり、少し自信が復活する。

・・・と、どうしてこんなに両極端なコメントに出くわすのかと、よくよく考えてみたところ(今更!?)、前者の辛口コメントは、見事に全て、オランダ語以外を勉強したことがない・習得しようとしたことがない人たちの口から出ているということ。つまり、どれだけ外国語を習得するということが、大変で、長い道のりかということを身をもって体験したことがない。だからか、日本語にない音が沢山あるオランダ語の発音を習得するのが難しいなど、いくら口で説明しても分からないし、「声出して本を読めば発音はよくなる」といった発想になってしまうのかもしれない。。

ということで、やはり面と向かって言われるときついものはあるが、ここ最近、辛口コメントを言われるたびに、笑顔でスルー。多分、何を説明しても、大変さは分からないのだろうし、むきになるだけ損かな・・・なんて。でも、いい加減、もう少しスピーキング&発音、よくなりたいな。。

Monday 7 October 2013

牧場繁忙期突入!?

生き物を、それも沢山(現在少し減って羊150頭ほど)を相手にする仕事は、驚くほど常に常にしなくてはならないことが山積み。

オランダに移ってきた年は、牧場のある村に住んでいなかったこと、またオランダ語の集中コースに通うことを優先・専念させてもらってきたこともあり、手伝う内容・回数も限られていた。このため、毎日ミルクや餌をあげる以外に、一体何があって忙しいのか、分かるようで分からなかった。

そしてこの8月に、牧場の敷地内にある家に移ったことにより、毎日お手伝いするサイクルへ。メインの働き手(我がパートナー)が、フルタイムで別の仕事を持っていて、自分はというと、幸か不幸か語学のコースも全て終わり、フルタイムの仕事も未だ見つからずのため、当然の流れかのように。。でもこうして毎日週末も含めて手伝っているうちに、段々と牧場の仕事・サイクルが可視化されてきた。そう・・・本当に仕事はつきない。よく昨年1年、自分の手伝いが少なくて回っていたな・・・と感じるほど。

ともあれ、この週末は、これから羊が妊娠していく前の準備で大忙し。この10-11月に赤ちゃんを身ごもり、来年3-4月に出産することになるのだが、母羊になる予定の約80匹近い羊たちを、妊娠中に病気にならないように予防接種や洗浄をし、種類別に分ける作業へ。

人間でも予防注射など、嫌なものは嫌。そして当然羊たちも同じ。何となく自分たちがやなことをされるとすぐに感づき、注射をするために特定の場所に寄せ集めようとするも、大半の羊たちは拒絶。ちりぢりに逃げ去っていく。あの手この手を使って、多少時間かかって、徐々に徐々に囲い込みができたかと安堵したのもつかの間・・・・囲いを飛び越え逃げさられる。。

ともあれ、1匹1匹、予防接種の注射、口からの薬投与、足の爪を切って、足を洗浄・・・と終え、荷台に乗せて、これから暫く過ごす敷地にお引越し。また母になる予定の羊たちの大規模引越し(!)のため、これまで住んでいた他の羊たち(今年生まれ、来年以降お母さんになる予定)も玉突きでお引越し。

結局、あれよあれよという間に、週末朝から晩まで1日中働き通し。驚くほど、羊の相手が嫌でないらしい自分を発見しつつも、牧場運営の大変さを改めて実感。

Friday 4 October 2013

チコリのグラタンに挑戦。

毎週、大体は欠かさず通っている野菜マーケット。

年中出回っている野菜もあるけれど、「旬」の時のみに多く見かける或いは、旬のときが「より美味しそうに見える」ものがある。そのたびに、インターネットや、オランダの料理本を見て、新しいレシピに挑戦。

今日はまた久々に新しい挑戦。オランダでよく見る、「Witlof」(日本ではチコリと呼ばれている?)のグラタン。多分、通年見かけるのだけれど、冬場が特に目立って見える。姿かたちは、白菜の小型版みたいで、苦味のある野菜のよう。

昨年も実は何度か買って料理をしたのだが、住んでいた家にオーブンがなく、非常に簡単な料理法しかできなかった。でも今の新しいお家では、オーブン+レンジ機能のあるものがあるのと、オランダに来る直前に、東京の合羽橋で超バーゲンセールになっていて買った綺麗な白いル・クルーゼのグラタン皿を試してみたく、チコリのグラタンに挑戦することに。ネットで検索すると、結構レシピが出てくる。オランダ・ベルギー特有の料理方法と書いている方々もいるのだが、真偽のほどは、分からない。とりあえず、挑戦!

材料は、厚手のハムと、溶けるチーズ、そしてクリームソース。我が家は、諸事情から使う食材が限られているので、クリームソース作りには甘さのない豆乳を使用。ソースを作り、チコリを簡単に茹でてハムで巻き、グラタン皿に入れて、上部の溶けるチーズをふりかけオーブンへ。

20分強オーブンにかけて、出来上がり!「見た目」は香ばしそうな色で、「匂い」も美味しそう!少し味見をして足りなかった塩・胡椒をあとづけでまぶし、お皿に盛り付け。

やはり新鮮な野菜、しっかりとした調理器具を使ったからか、美味しい!我がパートナーもご満悦。暫く我が家の定番料理の仲間入り? :)


東京にいるときには、仕事にかまけて、殆ど料理などせずに来たので、きっとこんなに果敢に(!)挑戦している自分を見たら、驚かれそう・・・ 人間、環境が変われば変わるものだな、なんて。

Thursday 3 October 2013

リンゴの収穫期。

今週オランダでは、収穫のピークを迎えているリンゴ。現在住んでいる一帯の村々には、沢山のリンゴ農家があり、あちらこちらで、たわわになったリンゴを見ることができる。

各農家では、一斉にリンゴをもぎ、大きな大きな木箱に詰め、電車の貨物車のように、幾つもの木箱を連ねて小さな車で引っ張っている光景があちらこちらで見られる。


・・・と、微笑ましく見えている側面で、社会問題とされていることも。それは、このリンゴもぎのお仕事、殆どがポーランドからの出稼ぎ(Or 移民?)の人々が担っている。農家が多いこの近辺は、村によっては、かなりポーランドの人たちが住んでいる率が高く、ポーランドナンバーの車をよく見かける。

彼ら・彼女たちは、勤勉で、低いサラリーでも仕事をしてくれるので、決して豊富な資金があるわけではない農家にとっては有難い存在のよう。一方で、現在オランダを悩ませている失業率の高さ。南方面のヨーロッパほどでは失業率ではないが、ほぼ毎日のようにニュースで、失業関係の情報や、Debat(議論)が流れている。その中で何度か取り上げられていたのが、こうした農家での仕事を、オランダ人がやりたがらないOr低いサラリーで受け入れないために、ポーランド他からの移民・出稼ぎの人たちに仕事が流れているということ。ちなみに、農家だけでなく、家政婦さんや、ホテル・レストランなどでの清掃のお仕事なども、こうした議論で取り上げられる対象。

そんな訳で、季節の変わり目を楽しみつつも、社会問題も思い出しつつ、、色々多感な秋?


Wednesday 2 October 2013

最近のオランダ語勉強教材。

今年の6月に、通っていたデルフト工科大学でのオランダ語集中コースの全ての工程を終えた後、引越しの忙しさと、モチベーションの減退と、諸々のため、すっかり手付かずのオランダ語の自習。

現在は週1回のSamenspraakのプロジェクトでの、この1年お相手をしてくださってきているボランティアのオランダ人のご夫人との中身の濃い会話(2時間以上!)と、我がパートナーの家族や古くからの知り合いの方々とのコーヒータイムでの会話が、ひたすら「実践の場」練習。(というより、ただ会話を楽しんでいるだけ?) あまり新しいインプットもなく、昔のおさらいをする訳でもなくのため、単語量が少なく、何となく話せる時にはすっと話せることがありつつも、あまり進歩がない気がしてならなかった。

そこで、少しだけ先月中旬からやり始めたこと。それは、以前にもアドバイスをいただきながら実践しなかった、地元紙の記事読みと、Liberaという婦人向け雑誌の記事読み。地元紙は、全国紙に比べて、読む人のレベルが広いため、比較的誰でもが分かり易いオランダ語で書かれているとか。さらにお徳なのは、州単位の有料の新聞もあるのだけれど、住む地域向けのフリーの新聞もある。そこでいざ新聞記事に目を向けてみていると、話題が比較的身近なことが多いし、近所のことを知るのに役立つので、全ての記事は読みきれないのだが、「これは面白そう?」と思うものを、速読したり、精読したり。そうしていると、「あ、なるほど、こういう言い回しするんだ!」と平易で分かり易く、見てすぐに外国人の自分でも想像がつく言い回しを沢山発見でき、早速それを使って我がパートナーに話してみると、「あ、その言い回し、本当によく使うよ~」と。結構有用なようだ。

また昨年オランダに来て以来、「日中一人でつまらないかもしれないし、オランダ語の勉強になるから」と、会うたびに束のように渡されてきた婦人向け雑誌のLibera. (ただ単に、捨てるのは忍びなくて、渡されていただけかも!?) オランダ語コースに通学中は、結局ページを開く間もなく、コースの合間に多少ページを開いても、さすがに難しく感じて写真だけ見て終わり・・・などという状態だった。

ただ今回のおうちの引越しで、つもりに積もった譲り受けたLiberaの山に困り、1案。ぱっと見で気に掛かったものを切り取り、カテゴリー別にクリアファイルに入れて、切り取った後の雑誌は思い切って処分。そして、出かける時など、電車やバスの中で読んだり、多少おうちで読んだりし始めた。すると、やはり国籍違えど同じような悩みを抱えているんだな・・と分かったり、興味のあったことを少し深めに知ったり、またオランダ語の表現を色々発見したり。

ちなみに、いいかなと思って一番切り抜いたのが、有名人へのインタビュー記事。話言葉が多少散りばめられているし、面白そうな人であれば内容も楽しい。また最近人生・仕事・家族の悩み事などを、心理学アプローチからアドバイスしているものは、身近な話題だったり、役に立ちそうな気がしている(・・まだ読んでいないけれど。。) 一方で、役立ちそうと思って切り取ったけれど、今は未だお手上げ!と思ったのが、コラムニストなど、書くことが職業の人たちのエッセイ。短めだし、書くことが職業な人のオランダ語を読むと、語彙力も上がるし、文法力の強化になるかもと思ったのだが。色々な超上級な言い回しを、これでもか!とふんだんに入れられており、辞書を調べても分からず、文法も難しく・・・ これは少し超上級者向けかもしれない。

・・・と、本当は毎日しっかり時間を決めて読み込むぞ!と思いつつ、結局週に2-3度読めばよい方という、未だ低堕落な状態だが、それでも結構オランダ語脳が刺激される感じで、多少は効果があるかも?と感じる。

思えば、英語を勉強しているときに、英語が第二外国語の外国人たちから、新聞や本を読むことを非常に薦められた。ある程度の基礎が出来てきたら、音読にせよ、黙読にせよ、読むことはレベルアップに役立つのかな? ・・・と分かったところで、毎日少しでも読むようにしなくては。。




Tuesday 1 October 2013

早速・・・小さなアドベンチャー。

車が来てから4日目。未だほぼ走ったことのある道路を、ちょろりと運転しただけの状態のまま、少し遠出にチャレンジ。

かつて住んでいた隣村に住む中国人の友人と久しぶりに会うという話と、毎週通っているSamenspraakのご婦人宅に伺う話をうまくコンバイン(!)し、朝~お昼まで隣村まで出向き、お昼から夕方には、30分強ほど走った先にある大きな街まで出向くことに。我がパートナーは送り出す際に、「事故かあっても、落ち着いて対応するんだよ、人が来たら、こうしてああして・・・・(長いので略)」と非常にナーバス。他の家族は、「こうして徐々に慣れていけばいいから~」とスマイル。大きな反応落差。

まず隣村へのドライブは、短時間であるし、非常に慣れているため、つつがなく突破。久しぶりに、彼女と小さな息子さんと会い、お互い持つ悩みも共有しつつ、大分また頭がリフレッシュ&元気に。ランチをご馳走になった後、いざ「中距離ドライブ(!)」へ。

途中までは、我がパートナーの車で走ったことがあるものの、ご婦人宅までの道のりは初めて。いつも彼女がIC(特急)が止まる大きな駅に車で迎えにきてくださっていたので、「何となくこう行けばいいはず」という程度の地理感。比較的地理感がよい方なので、少し高をくくり気味。

途中までは、お昼過ぎの時間帯で道路も混んでおらず、順調と思いきや・・・・ 何と途中で工事のため、片側のみ道路封鎖中の箇所に出くわす!それも、その場合に大抵は出ている、違うルートを示す表示がない!ピンチ。。未だナビゲーションも買っておらず、運転しながら、いつもバスで通過していた道路などを頭の中で思い出しめぐらす。とりあえず、きっとこういう方向に沿っていけば、いつかは本来走りたい道路に戻れるのではと、途中考えているうちに多少スローダウンし、他の車に抜かれつつ。。そして、「あ、ちょっと行き過ぎたかな」と思いつつ走っていると、いかにも迂回して大きな道に向かおうとしている様子の車の群れに遭遇。そして何とか軌道修正し、目的にに到着。

迂回していた分、時間をとってしまい、時間になっても現れず心配していたらしく、訪問先に着くと、旦那様が家の前でそれとなく様子見して立っている。そして自分を見つけると、心配顔から嬉しそうに笑顔に。そして、「おお、きれいな車だね、素晴らしいねえ」と、暫く新車鑑賞会(笑)。また心配していた我がパートナーに「無事着いたよ~」と一報。

暫くお邪魔した後、今日の仕上げ(!)、帰路をドライブ。幾つかルートがあるものの、とりあえず今回通った道を帰ることにしたのだが・・・・何と、駅の前の道が大渋滞。2-3m走っては止まり、暫く停滞し、、の繰り返し。みなイライラしている様子があり、自分の後ろの車も、自分の車の後ろにピタリとついてくる。ただ、平坦の道はそれでも大丈夫だったのだが、新しい車で初めて、トンネル下の坂道での停止と発進に繰り返しで、多少トラブル。ギアとブレーキの具合が未だなれず、最初の2-3回は、前に進めようとしているのだが、少し後退。。後ろの車が常に接近気味だったので、ぶつかったらどうしよう~!と少しナーバスになっていたのだが、逆に危険を感じたらしく、「ヤンキー」的高級車の運転手が、渋滞にもかかわらず、自分の車から相当距離を空けて停止しだす。はは。。

ただ、坂道を抜けて、一部合流をするところで、「仕返し」とばかりに、合流する前にもう一方の道に抜けて、合流する時点で自分の前に割り込み。。割り込まれる瞬間見ると、全身刺青の若者たち。。ちょっと怖い。その後も、一部は礼儀正しく、合流する時点で交互に譲り合いをしているところもあれば、その暗黙の了解をものともせずものすごくアグレッシブに強引に連続割り込みをしてきたり。とはいえ、とりあえず、ぶつけることもなく、事故もなく、渋滞部分でいつもの3倍以上も時間をとられつつも、無事帰宅。

ということで、つつがなく進むかなと思った「中距離」遠出は、色々な要素満載。でもよい練習になったかな。(なんちゃって)


Monday 30 September 2013

美的感覚の違い?

ここ1-2日近所を自転車で駆け抜けているうちに、ふと蘇ったオランダの田舎のお家の「第一印象」。それは、自分にとってはなのだけれど、「異常な人工美を極めたような綺麗さ」のお庭。

大きなお家も、1つの屋根の下に幾つかおうちが連なる”Rijtjeshuis”も、自分が「典型的なのかな?」と感じるデザインは、家の前に芝生が敷き詰められ、その周りにお花が咲き誇っているタイプ。そして、その芝生は大抵、いつ見ても几帳面なほど、塵一つないかのような状態。そして家によっては、家の横や後ろに様々なタイプのお花がワンサカと咲き誇っている。

そして今回実際に、この「典型的な」お庭のある一軒家に引越しをして、つくづく感じること。当然だけれど、この状態をキープするために、お庭手入れに相当の時間を要すること。。秋は勿論だが、多少風が強い日も多いため、気づけば落ち葉がそれとなく芝生の上に散布されたような状態になることもあるし、雨が続けば何と芝生の合間合間から様々な種類のきのこが発生していたり。

毎時間掃除をするわけにもいかないし、ほんのある程度であれば、落ち葉が落ちているのも自然でいいのでは、なんて思ってしまったりするのだが、これまでこの家に住んでいた我がパートナー両親に見つかり、「何故落ち葉がここにあるのか、掃除しなきゃだめだよ」と一撃(!)。そして未だ咲いているものの途中少し枯れかけている花があったことには気づいていたものの、多少咲いている部分があるうちはかわいそうとそのままにしていたものが見つかり(!)、無言で片っ端から思い余った様子で引っこ抜かれてしまったり。。

そこでふと気づく。これは、個人の性格なども多少影響するし、全員がそうではないとは思うが、国民一般的に「美的感覚」がやはり違うのかもしれないと。お庭もそうだが、実際おうちの中も、いつ訪ねても「ここモデルルーム?」と思わされるような、完璧なまでに磨き上げられて、ものが殆ど散らばっていることがあまりない。それはそれで綺麗なのだけれど、何となく人間味がないと感じてしまう時も。

ただ最近、オランダ人家族やその友人たちとのコーヒータイムにお邪魔しているときに、出くわした会話。それは、この田舎の辺りでは、天気がよいとサイクリングを楽しむのだけれど、みんなサイクリングしながら楽しむ景色・景観のなかには、当然各自のお庭も入る。だからこそ、「あそこの庭は素敵よね~、本当にいつも通りがかるたびに気分がよくなるわ」なんてコメントも。そう、「個人」の家だけれど、実際は自分たちが暮らす家も村の景観の一コマであり、ここに暮らす人たちが大事にしているその景観作りに貢献しなくてはなのかな・・・なんて漠然と感じた。

そのような訳で、美術に詳しい訳ではないので、感覚だけれど、「自然美」を大切にしているように感じる日本で生まれ育ったからか、少し戸惑いもありながらも、「オランダ式」にお庭・おうちメンテナンスに励む日々(大げさ!)。

(少し我が家のお庭の横顔)

Sunday 29 September 2013

ついに、初めての車がやってきた。

先日のブログ記事でも触れたのだが、紆余曲折しながらも、小さな車を購入し、先だっての金曜日の夕方、ついに自分の手元へ。販売店での受け取りとなり、各種手続きや、簡単に主要な操作の説明を受け、いざ自宅へ。2ヶ月ほど前に試乗はしていたものの、約20分ほどの距離を運転するとあり、少しドキドキしながら、出発。

我がパートナーを後続に従え(!)、相変わらずスピード制限を守っているうちに、自分の後ろに何台もの車がつかえ始めるも、一応規則にのっとっているのだからと、あまりナーバスにならずにマイペースに運転。そして、自宅に戻る一歩手前で、我がパートナー両親宅に立ち寄り、ちょっとしたお披露目。助手席や後部座席に腰掛けてみたり、車全体を眺め、結構二人ともお気に召されたよう?

そして最後は自宅へ。何だかこうして自分用の車があること、マダマダオランダで、色々な意味で一人立ちができていない気がするので、気恥ずかしいが、これで少し外に目を向け、行動範囲も広がりそうで、嬉しい。

暫くは近所や、知っている街までの遠出(といっても30分程度。。)で留まりそうだけれど、早く慣れて、「楽しんで」運転できる日がくると嬉しいな。

販売店の方が下さった、センスのよいかわいいお花と共に :)

Friday 27 September 2013

消防車が3台!村中の噂に。。

オランダに移ってきて以来、色々と少しずつ落ち着いてきたかに思うと、想像もしなかったような出来事が起こり、暫くその対応におおわらわ!といった状況が続いてきたのだが・・・ またしても、その「何か」が起こってしまった。

我がパートナーの牧場の一角にて、とある次の計画に向けて、一部中を改装工事してもらっていたのだが、そろそろ作業が終わるかな~と思った頃、作業をしていた若者がすごい形相で、走って我が家に駆け込んでくる。何と「火事!火事!煙が・・・」と言って、指をさした先を見てみると、牧場内にある1つの建物から、勢いよく茶色煙がモクモクと立ち込めているではないか!

最初は、その事態が飲み込めず、ええ、我が家ではないよね、実は隣の家からじゃないの?と、じーっと煙の元を見ていると、やはり彼が言った通り、彼が作業していた場所から煙が立ち込めている。やっと異常事態だと気づき、近くまで駆け寄ると、既に近所の人たちが集まってきている。あまり未だきちんと挨拶もしていなかったので、誰が誰だかわからないなか、話かけてきてくれた人の話を聞くと、とりあえず消防車は呼んだから、まずはそれを待つべしとのこと。その言葉から、5分程度すると、遠くからサイレン音が近づいてきて、あっという間に3台の大きな消防車が到着。物凄い厳重な防具を着込んだ消防士さんたちが、続々と牧場の敷地に入り、火の出荷元と思われるところに、これまた物凄く大きなマスクを装着し、探知機のようなものを手に入っていく。え、私たちマスクしていないけれど、この煙吸ったら危ないの!?なんて少々怖くなったのだが、後々聞くと、「念のため」だったらしい。。

ともあれ、とりあえず状況をつかめたらしい消防士さんたちが、今度は火と煙が広がらないように消火活動に入ろうとしたところで・・・・色々と聞かれるも、さっぱり分からない。日常牧場を手伝っているとはいえ、知らないことが沢山ありすぎだったことに痛感。。そのような中、何度かかけてもつながらなかった我がパートナーが運良くつかまり、状況を説明し、消防士さんに代わってもらい、直接話をつけてもらう。そして、何とか収まり、一安心。そして色々状況を聞いているうちに、どうやら原因は、作業をしていた若者が、火花がでる器具を使っていたところ、その火花が可燃物に移り、瞬く間に全てをもやしてしまったらしい。

この間、さすがに小さな村。また消防車がここまで沢山来ることは早々ないようで、沢山の人たちが様子見をしに来たり、「あなたのお隣さん、火事になっているわよ!」と電話をうけて外出先から急遽戻ってきたお隣さんが訪ねてきたり。。また当日の午後・夕方には、噂はすっかり広まっていたよう。会う人会う人から、「大丈夫?」と質問されるはめに。

さて、火事は収まったものの、出火した場所を除いてみると、屋根の内側が全て焼け、溶け出したものが床に散らばり、片付けて何とかなる範囲を超えてしまっている。我が家側に過失はないものの、消防士オフィサーによる検証や、保険関係の人たちの検証やらで、ワサワサ状態が暫く続きそう。でも、みんな案外サバサバ。パニックしても仕方なし、なるようにしかならないし、最後は”Komt goed”(良い方向になんとかなる)だそう。

とりあえず、オランダ式に、できることを淡々とやり、何とか事態が改善することを願って!

Thursday 26 September 2013

オランダはまだ希望の国?

ここ最近、もしかしたらまだ一部の国の一部の人たちから、オランダは未だ、移民に比較的優しく、「あそこに行けば何かが開けるかもしれない」と思われているのかも?と思わされることに遭遇。

時に応じて受け入れてきた人たちの種類と理由は違うけれど、オランダは多様な移民を受け入れて発展してきた国ではある。また特に世界第二次大戦後には、急速な工業化で働き手が足りなく、トルコ・モロッコなどの国々から、労働者の補充のために移民を受け入れてきたり、オランダ人気質より、困っている人に手を差し伸べる傾向があるからか、難民を比較的よく受け入れてきているように感じる。(具体的な数字がないので、これまで見聞きしたり、オランダ語コースで学んだことから感覚で感じていることなのだけれど・・・)

ただ、ここまで多様な人たちが共存しているものの、宗教・バックグラウンド・元々の国籍などなどでコミュニティが分かれていて、それぞれが融合しきれずにきているのも事実のよう。そうした事情から派生していると思われる社会問題もあり、ここに来て、移民関連の施策が厳しくとられるようになってきているように感じる。オランダ国内で暮らしていると、ニュースなり、オランダ人との会話から、この国で(Expertとして海外から来ている人を除き)移民が経済的に一人立ちして生きていくのには、それなりの時間と努力が必要だろうなと感じる。(日本に移民するのは更に大変な気がするけれど・・・)

そんなことをぼんやりと思っている時に、先日も別件ブログポストでちらりと触れたのだが、英国MBAのシリア人クラスメイトからコンタクト。ここ最近のシリア情勢をみていて、彼は大丈夫だろうか?と感じていたので、元気そうにコンタクトをしてきたことにちょっと安心。ちなみにやんわりと状況を聞いてみると、「ダマスカスの中心部は、昔と変わらず、安全」とか。多分、それなりに優遇されたり、成功している人たちは、まだかなり違う扱いがされているのかもしれない。結局犠牲になっているのは「一般市民」なのではと、知っている人が無事なのは嬉しいものの、少しこれは複雑な思い。

でも安全とはいいつつも、やはり国外に出ることを考えている様子で、「周りの人たちからのアドバイスもあり、言葉も問題なさそうだし、安定していそうなオランダかルクセンブルグに移りたいなと思っいたところ、コンタクトをしてみたオランダのリクルートエージェンシーの人と話をしたら、すぐにでも仕事を見つけてあげられるって言われたのだけれど、本当のところオランダってどうよ?」というのが彼の質問。何だかびっくり!これだけオランダ国内で暗いニュースや、国・地方都市の財政状況を少しでもよくするために次々に大小施策が打たれている話ばかり聞いていたし、自分もすっかり不況の波をかぶっているかのような状況のため、ひどく温度差を感じた。きっと、マダマダ、今までの好況だった頃のイメージがあるままなのかな?なんて。

Wednesday 25 September 2013

オランダの田舎で、秋の様相。

現在住んでいる村のある地域は、牛・羊・鶏の農場もそれなりにあるのだが、果物の生産地としても有名らしい。先日も我が家に届いた、オランダの農業系の専門紙の一面に、「リンゴの収穫が始った!」との見出しと共に掲げられた写真は、この7月まで住んでいた隣村の農家さんのものだった。

確かに、ちょっと歩くと、リンゴ、梨、さくらんぼ、プラムなどが成っている木々に出くわし、各農家さん直売の出店もある。目印は、小さなボードに”Te Koop"と書かれ、小さめなオランダ国旗。春から、徐々に実がなり、少しずつ大きくなり、緑色からそれぞれの適した色に変わっていく様子を見ると、季節の移り変わりを肌と目で感じられて、なかなか楽しい。

でも、色の変わり方は、同じ日でも、場所により大分違う!例えば、殆どのところは未だ緑色なりんごしかなっていないのに、ふと日当りの良いところに植わっているリンゴを見ると、当たり前だけど既に綺麗な赤色になっている。

などなど。少しその様子をお裾分け。(全て同じ日、違う場所にて撮影)






Tuesday 24 September 2013

International カップルのチャレンジ。

小さな国だし、国民性は見かけやイメージよりは案外保守的なところもある割りには、結構国籍の違うカップルが多いように感じるオランダ。例えば、オランダ語学校に行くと、多いときにはクラスの70%ほどが、男女問わず、オランダ人のパートナーがいるが故に、オランダで暮らし始めたという人であることも。

そしてまた、TVでは、毎週木曜日の夜、"Liefs uit..." というインターナショナルカップルのドキュメンタリーがあり、各回1カップルがクローズアップされ、これまでのなれ初めや、ぶち当たっている壁や、その壁に対してのカップルの葛藤他に迫った内容になっている。

自分も国籍の違うカップル故、内容にはとても興味を持っていたのだが、毎晩この番組が放映されている時間帯は、牧場のお手伝い中。ということで、いつも大概見逃していた。ただ、本当にたまたま、牧場の事情により、仕事が少なかった先週、たまたまTVをつけて、放映中のこの番組を見つけ、そのまま見ることに。

この回に取り上げられていたカップルは、オランダ人男性とシンガポール人女性の若いカップル。若者らしく(!)インターネットで知り合い、2-3年後に、彼女がオランダにやって来たらしい。彼女は、シンガポールでは看護婦さんをしていたようなのだが、言葉や何やら壁があり、オランダで仕事を続けることができず。また住んでいるところが村(うちの村から比べたら、都会だけれど!)であったり、沢山うまくいかないことがあり、2年ほど住んだ後、シンガポールに帰り、暫く戻らず。8ヶ月ほど経った際に、彼がシンガポールまで彼女に会いに出かけたことで、悩んだ末、オランダに戻ることになったのだが、戻った後も、様々な壁・葛藤にぶち当たっている様子が映し出される。

彼らとは、出逢った背景、住んでいる地域、国籍、趣味・趣向の違いがあれど、彼女がインタビューで語る内容や、番組のナレーションの局所局所で、ずしりと感じるものがある。これまでの人生で築き上げてきたものを全て一端ストップして、全く新しい環境・人間関係・文化の中に飛び込むことは、誰もが全てすんなりいく訳ではないということ。そして、多分、途中で投げ出してしまう人もいるのではと思うなかで、彼女が踏み出した小さな一歩。迷いが多少ありつつも、この踏み出しにより、彼女の表情も、物事の捉え方もよい方向に変わっていく様子を見て、感じるものが多々あった。また、その悩める彼女をあきらめずに向き合ったり、サポートしていた彼の優しさと我慢強さにも、感嘆。

ここ最近、うまく思うように進まないことを抱えすぎて、かなり追い詰められ気味だったのだが、友人・知人と様々な話をすることで、大分前向きに考え、小さなステップでもいいから、焦らずにやっていこうと思うようになってきていた。とはいえ、心のどこか奥底で、キャップをかけていた気持ちに触れてしまったのかもしれない。

ともあれ、自分が前を向いて足を踏み出す気持ちにさせると同時に、改めて不安点な自分を時にはサンドバック(!)状態になりつつ、我慢強く見守ってくれた我がパートナーに感謝しなくては・・・と思う良いきっかけになった。何だかここ最近立て続けに、Negative ModeからPositive Modeに自分を向かせる何かが起こっているような。

※ちなみに、ご存知の方が多いと思うのですが、オランダのテレビ番組を見逃した場合、インターネット上で繰り返し見ることができます!さすがにオランダ国外からはアクセスできないかも、、、ですが、この番組の映像はこちら

Monday 23 September 2013

保険料のディスカウント?

1-2つほど前のブログ記事で書いたばかりだが、急遽車が非常に早いペースで手に入ることになり、諸々手続きが必要となる。その大きなものの1つが、保険の加入。

車の販売店がアレンジできるようで、彼ら経由でお願いした場合の保険の見積りをベンチマークにしつつ、我がパートナーが自分が加入しているところにも見積り依頼。最初の第一声で出された価格は、ベンチマークの見積りより大分高め。どうやら理由は、自分が外国人で、滞在許可証を持っているといえども期間限定であるし、仕事もなく、やはり保険を売る側としては、絶対的に信頼できるものがなかったためのよう。

そこで、交渉好き・上手を自称する我がパートナー、色々と試みた結果、最終的には何と同じ保険条件なのに、最初提示された額の半額の額を提示されたとのこと。これで多少、車を使用し続けることでの毎月の固定費が楽になったので、少し嬉しい。

ともあれ、うーん、、今回の車購入でのディスカウントといい、本当に交渉社会だな、、と感じる。また、自分が、パートナーなしでは、このオランダ社会では信頼できる人物として扱ってもらえてない事実に改めてぶち当たり、少し寂しい。焦る気持ちは横に置きつつも、この新しい社会で、一人前な位置づけになれるように少しずつ前に進められるといいな、なんて思う今日この頃。


Sunday 22 September 2013

お祝い三昧。

この週末前~週末にかけて、幾つかお祝い続き。

まずは我がパートナーのお誕生日があり、その翌日は彼の父の誕生日。いつもの年は、彼の父の誕生日に合同で家族と、彼の両親のお友達が、出たり入ったりとやってきて、こじんまりとお祝い。ただ今年は、いつもお世話になっている同じ村の牛の農場主さんの結婚25周年パーティーの日とお誕生日がバッティングし、1日後ろ倒しでの、家族の誕生日お祝いとなった。

我がパートナーの誕生日当日は、会社で一応お祝いを受けた様子。とはいえ、オランダ式誕生日お祝いなため、「誕生日の主が、自分でケーキ類を買ってきて、自分の上司・同僚・部下に配り、お返しにお祝いの言葉をかけてもらう」という形だったよう。。既に日本式の誕生日お祝い(!)を知ってしまっている手前、「何で自分が・・・・」とぶつぶつと言いつつ、一応ちょっと嬉しそう。そして夜は、二人でこじんまりとお祝いをするため、いつもの近くの他の村にあるお気に入りのビストロへ。予約を取る際に、「実は、彼が誕生日なので、少しだけデザートのときに、お祝いっぽいことをお願いできますか?」と伝えたので、少しサプライズで、豪華目なデザートを楽しむ。

そして翌日は、上記の農場主さんの結婚25周年パーティー。この辺りに住む人たちは、お誕生日のパーティーだと、比較的自宅や自宅敷地内にある大きめなガレージを開放して行うことが多い。たが今回はそれなりの節目のパーティとあり、村の少し大きめのPubが会場に。多少のおめかしをしながらも、今回は同じ村内ということで、何と自転車で会場へ!

会場につくと、やはり前回の隣人のパーティーのときのように、アルコールが入る前は、みな知り合い同志で固まってお話。最初はコーヒー・紅茶と、ケーキで始まりということもあり、さらにちょっとかしこまった感じに。ただ徐々にアルコール&オランダ式スナックがサーブされだすと、顔見知りであったり、知り合いの知り合いということで、色々とおしゃべりが始る。またやはり小さな村、普通であると自分の顔を見ると、「中国からきたの?」と聞かれることが多いのだが、既に彼が日本から連れて帰って来たという情報が散布されているらしく(!)、最初から日本人であると分かった上で、話しかけられることが多い。

せっかく話しかけてもらているのでと、この日も、アルコールを入れて(言い訳!)、勇気を出して、「未だ勉強中なのだけれど・・」と前置きを置いてオランダ語で話をしとおすと、相手が心を開いてくれているなと感じる速度が速い。そして今回も、段々と同じ村でお近づきになっていけそうな方々と知り合うことができ、少し嬉しい :) また結局調子に乗って、会のお開きとなってもずるずると人と話をしていたため、帰宅すると夜中の3時! 最近、「彼女は結構飲むらしい」と噂が立ち始めているらしく、これでまた噂を助長させてしまうかも・・・気をつけなくては(なんちゃって)。

そして週末最後は、家族合同お誕生日お祝い会。家族(彼の両親の兄弟や親戚含む)と、ごくごく親しい方々のため、普段から何回かお話していることもあり、リラックスしながら時を過ごす。こうした状況は、家族が近くに住んでいるという利点であり、こうして信頼のおけると感じる人たちと良い関係性が築けつつあるのは、本当に有難く、嬉しいなと思う。

ということで、お祝いに、買い物に、諸々多忙な週末。また忙しいだけでなく、甘いもの・アルコール類の摂取過多気味・・・少し今週は控えめな生活をせねば!(なんて)

Saturday 21 September 2013

ついに・・・・人生初のMy Car! :)

喧々諤々、”家族内”で議論が続いた、自分専用の車購入話。盛り上がりかけては、消え、そして蒸し返し・・・の末、やっと大勢賛成で購入にたどり着く。

元々は、公共交通手段の発展してないため、ほぼ殆どの家庭が一人に1台状態(子供除く)の小さな村に引っ越すことになった段階で、”Kleintje”と呼ばれる小型車を購入しようという話がでていた。このカテゴリーの車は、小さいだけあって、元々の値段も低いし、国の経済政策として使っている間の税金がゼロ(Orかなり安い税金)とあり、最近ではオランダでも一定のボリュームをもった市場になっている。新聞でも、世界の大手自動車会社が出しているラインナップを紹介する記事もあり、ドイツ・フランス・イタリア・アメリカ・日本・韓国の主要メーカーの車種と価格一覧が掲載されていたり。また特に自分が住む近辺は、全般的に車がないと生活しづらい環境にあるので、このカテゴリーに入る車が始終あちらこちらを走っている。

ということで、世間一般的(!)には、田舎に住む家族としては、贅沢をしていることにはならないと思われるのだが、やはり固定収入が未だない身分。就職できるかも・・・という可能性がぽしゃってしまった段階で、車を買う話もしぼむ。でも、沢山の食料品・生活品類のお買い物品を抱え、自転車で片道30分・・・は、結構つらい。夏の天気が良いときは未だしも、これから雨の多い秋・寒い冬になったときにはどうするの!?とか、ちゃんとした所要(病院など)で出かけるために異常に時間と車のガス代以上にかかる高い交通費をかけているのはどうなのか・・・など、不安と不満が入り混じり。

ただ、天候が悪くとも、自転車通勤・通学をものともしない傾向にある(!)オランダ人、天候や時間がかかるといった理由では、「そのくらい・・・」といった言葉を発するひとも少なからず。最後の購入説得の決め手は、やはり”節約家”の要素に。公共交通機関に掛かるお金もばかにならないのではと、バス・電車代と、想定されるガソリン代を比較し、どうも保険・税金などを払っても、車を使った方が多少安いか、ほぼ同額になるということで、周りも納得。

そして、いざ車選び。特に日本の友人たちからは、やはり「日本車が安定しているのでいいのでは」と多数のアドバイスをいただいたし、やはり海外で暮らしている分、日本に多少でも貢献したいな・・・と思い、最初は日系自動車メーカーのものがリストのトップに。ただ、実際にまず1つターゲットの一番安い車(フランス系のメーカーと共同生産しているもの・・・・)の試乗に行ったところ、どうしてもどうしても好きになれなかった。。わがままを言える身分ではないのだが、乗っているときの運転席のすわり心地がすごく悪いのだが、安いタイプのため調整ができない。このため、万一多少でも長時間運転するとなると、心地が非常に悪い。また安いラインだから仕方がないのだが、とにかく全てがシンプル・マニュアル。面白みがまったくなく、「ワクワク」しない。ではと、もう1つ候補に考え始めた、スマートに見えた日系メーカーの車はというと、、、思ったより高い!日本で購入するともう少しこなれた価格なのかもしれないのだが・・・ということで、残念ながら断念。

そこで、日本の友人たちから「評判悪かった」(!)イタリア車(といえば分かってしまうけれど・・)に、ものは試しで試乗に出かけると・・・・・ 一目・一乗りでとりこに!安いラインの車にも関わらず、インテリアにはふんだんに遊び心とおしゃれさが満載(自分にとっては。。)。また運転席からの視界も比較的高くて見やすい。多少発進のときのエンジン音がするが、自分にとっては「かわいらしい」程度で、嫌な思いはしない。そして運転してみたときの、心のそこからくるワクワク感。完全に、たまたま自分「ツボ」にはまっただけなため、万人受けするものではないのかもしれないのだが、完全にとりこに。

そして思い出したのが、一人の友人が言ってくれたコメント。彼は、これまで日本車を買ったことがなく、欧州車ばかり利用してきたとか。理由は、「ひとそれぞれ何に価値を置き、優先を置くか違うので」と前置きをした上で、自分が乗ってワクワクする車を選んできた結果とのことだった。何だかこのコメントが非常に響き、初めての車、冒険してもいいかな(あれ、最初は安定したものを選ぶべき!?)と、イタリアの車を購入することに。ちなみに、性能とデザイン重視から常に、とあるドイツ車メーカーの車を常に乗ってきていて、かつ車系のエンジニア関連の仕事をしているある種”Specialist”の我がパートナーなのだけれど、何故か今回妙に自分の希望に賛同。

そして本日いざ販売店へ。この低価格帯の車は、比較的値崩れしないとのことで、どうせならば最初の3年間故障があったときに保障をしてくれる新車を買うことに。ただ低価格帯なだけあり、最低限の機能・アクセサリーしかついておらず、少しでもAdd-onしていくと、それなりに値段が張ってしまう。よって、最低限のものを選ぼうと思っていたのだが、今回薦められたのは、展示モデルの購入。

理由は、ここ最近、欧州で排気量か何かの規制が変わる可能性が高く(Or決まった?)、生産する車の仕様変更が必要になっているらしいのだが、未だその詳細が決まっておらず、生産がトーンダウンしているとか。もし完全にオーダーをすると、最低でも3ヶ月待ちの可能性があると。ただ、日本とはちが、「多分」と言われる以上、4ヶ月なり、半年なりに伸びる可能性もある。来年になると、この価格帯の車への税金優遇がなくなるらしく、結局薦められた展示モデルを購入。ただ、展示モデルのため、オプション・カラーに選択の余地はなく、展示用として飾られたり、試乗された期間分は、新車保障から引かれるのだが、その分、価格交渉をして、ディスカウントをかなりしてもらうことに。

また何より、既に現物があるので、販売店側で新車同様に綺麗に掃除をしなおして受け渡しのため、何と来週末には自分たちの手元に!冬中に届けば御の字かなくらいに思っていただけに、拍子抜け。まだ実感もわかず。

車がある分、平日の牧場の手伝いが増える可能性も多々ありつつ(それが目論見?)、でもこれで無事、行動範囲が少し広がり、目も外に向けていけるようになり、少し前進しているように感じ嬉しい。でも、せめても、ガソリン代プラスαは、自分で稼げるようになりたいな・・・と改めて思ったり。

Friday 20 September 2013

今週は少し上向き?

自分が想像していた以上に、住環境の変化や諸々のスタック状況から、精神的に参り気味だった約1ヶ月半。そのようななか、昔からの友人や家族、オランダに来てからできたお友達と、久しぶりに話をしたり、メールをするなかで、徐々に気持ちが上向きになってきたような気がする。

ついつい違う文化のなか、言葉がまだつたない状況にあると、「こんなこと思うのって、ヘンなのかな・・」とか、「どう表現していいか分からないから」と自分の心のなかに押し込めたりしていたようで、色々なことがつもりにつもってふんづまっていたのかもしれない。

英国留学時も、オランダに移住してきてからこちらに引っ越すまでの1年半弱も、どちらかというと、落ち込む時間より、文化や言葉になれるために勉強することに必死だったから、しらずしらずに、むしろ日本語を使わない・日本の人とばかり一緒にいないという環境に身を置くようになっていた。それが「きついこと」とも「ストレス」とも思わなかったのだが、多少落ち着き先が定まってきて、運良くOr悪くフルタイムでの仕事が未だなくて、いろいろ野暮用はあれども、全速力でトライするものが少なくなってきた今は、少し無意識ながら自分の気持ちに変化があったのかもしれない。「日本にいて、日本語で、友達や家族に、他愛のない愚痴を言えてれば、発散できて、そこまで落ち込まなかったのかもね」と友人から何気なく言われた言葉に、妙に頷けてしまった。

ともあれ、色々と友人たちに聞いてもらったり、経験をシェアしてもらったり、他愛のない話もしたりしているうちに、心の定め方が少し見えてきたり、目指したい方向性探しをする元気がでてきたのだが、それに加え、嬉しいコンタクトも! 日本にいる友人や知人から、オランダでの生活で少し困っていたことを解決する手立てになるものを送ってもらったり、随分前にお渡しした贈り物のお礼返しのプレゼントをいただいたり。生活が改善する!というだけでなく、その心遣いに本当に嬉しい気持ちに。

更には、英国MBAのクラスメイトで、親友の一人であるインド人の友人から、結婚が決まったとのお知らせ!色々と悩みが多かった彼女なのだが、人生を共に過ごしたいと思える人に出逢えたという知らせは、自分のことのように嬉しい。そして、彼女のインドでの結婚式は、イギリスで時間を共にした大事な親友たちが結集することに。個別に会うことはあっても、一堂が介するとは、、本当に今から、久しぶりの再会が待ち遠しい気持ちで一杯に。

色々マダマダ悩み深きことも多いけれど、少しずつ、良い出来事もぽつぽつと入り、気持ちも上向きになってきたかな?本当に友人・家族に感謝!

Wednesday 18 September 2013

Patricia .... "Integration" is almost completed?

”独り暮らし”状態から、羊の親子との共同生活を始めた、子羊のPatricia。

最初の頃は、共存の仕方を知らず、怖い思いをしたり、(多分)違った意味の孤独感を感じたりしたのではないかと思うのだが、ここ最近、急速になじみ始めている様子。

今までは、群れを成している母羊+双子の子供+母羊を亡くした子羊のグループから、何となく距離感を持ち、ひとりぽつーんと寝そべったり、草を食べたりしていた。そして自分が様子を見にきたり、餌を持ってくると、自分の姿を見つけるたびに、全速力で走りより、ぴたりと横を離れなかったり、じゃれてきたり。

ところが、ここ最近時折遠くから様子を伺っていると、特に子羊たちとはかなり距離を縮めてきた様子。同じあたりで草を食べていたり、寝そべっていたり。また他の子羊に時折ちょっかいを出してみたり、逆にちょっかいを出されても逃げずにじーっとしていたり。


 そして今日。餌を持っていく自分の姿を見るなり、先頭を歩き、他の子羊たちがPatriciaに従って歩いている姿を発見。ちょっと顔がいつもよりこわばっているように見えるが、何だかこの姿を見て、Patriciaがこの羊のグループにしっかりとメンバーの一員として認知され、足のハンディキャップもあり動きが遅い時もあるのだが、積極的に動いている姿に、妙に嬉しくなってしまった。




そろそろ自分も、新しい社会・村で少しずつ、自信をもって自分の足でできることを増やしていきたいな・・・と勇気と元気をもらえたような。


(おまけ:いたずら好きな性格は変わらず!)

Monday 16 September 2013

引越し後・・・さぁやっと、内装変え開始!

引越し入りする直前まで、誰かしらが住んでいた家に即入居するということは、色々なことが並行作業であったり、後回しになる。とりあえず荷物を運び込むというミッションを終え、大きな課題は2つ。

1つは、未だこれまでの居住人の家具・荷物が大量に残っているので、家の中が片付かない!もし家族でなければ、冷たく(!)割り切って、契約期間満了と共に全てを問答無用に引き払ってもらうことも可能ではあるが、住んでいたのが我がパートナーの両親!ということで、あの手この手で少しずつ、置き去りにされてしまった荷物を整理・動かしていくことに。この攻防(!)は暫く続きそうな予感。

そしてもう1つは、内装変え。非常に綺麗好きで、良い状態に保ってくれていた家であるとはいえ、非常に長い年月(40年以上)経っている家。絵が飾ってあったり、家具が置いてあった後ろにあたる壁の色が変わっていたり。また少し時代にそぐわないデザイン・色のものがあったり、色々と多少の内装をしなおす部分がある。

このため、今回、これまで他の家族もお世話になり、近辺の村々でも評判の良い、ペンキ屋さんに来ていただくことに。ただこれまた、事情があり、アポとりがなかなかうまくいかず、引越し前に既に打診は始めていたものの、1ヵ月半たって、やっと現地を見ていただくことに。

自分たち素人では分からない部分もあるので、「こんな風にしたい」というアイディアをお話しながら、色々アドバイスをもらいつつ、とりあえず今後のスケジュールをつめる。また大量のカラーチップを渡され、絞込みはかなりできているものの、最終の色を決めるよう、宿題をいただく(笑)

多少、この色々なことがゆったりと動く進捗の遅さに、むぅーと思うこともありつつも、今回の内装変え、新たな家具と絨毯の到着と、10月末までに”一部の”(!)部屋が目指したい方向に落ち着きそうなので、嬉しさも。

無事このまま、つつがなく進むことを祈りつつ・・・ :)

Sunday 15 September 2013

オランダで、International リクルーティングフェア初体験。

ほぼ、即刻の就職はあきらめてはいるものの、ずっと自力で活動した中で、自分がたどり着きつつある、このオランダの労働市場のなかでの自分の位置づけに関しての考察・評価がまっとうなのか、第三者意見を知りたいと思い、初めてNon-Native(オランダ人以外)向けのリクルーティングフェアなるものに参加。

これまでのブログでも散々書いている通り、オランダのマーケットでは、オランダ企業も、アメリカ他の外国企業も、在蘭日本企業も、非常に自分のプロファイルはフィットしづらいと思っているのだが、一方で自分を取り巻くオランダ人家族とその友人たち(特に年配の方々)から、いくら自説を話しても、「アプローチが悪いのでは」「ちゃんと活動していないからだ」など、仕事が見つからないのは、自分の努力・方向性違いといった発言も多く、段々と自分が悪いのか・・・と自信を失いかけ、プレッシャーとなりつつあった。だからこそ、もしかしたら、仕事を見つけるという以上に、識者・経験者の見解を集めに行き、周りにも自分にも、これから踏み出す方向性を変えていくきっかけにしたかったという気持ちがある。

背景はさておき、それぞれのバックグラウンドや経験により違うので、全ての方に参考になるか分からないのだけれど、ここで把握できた現状を、自分の覚書も兼ねて、シェアしてみようと思う。

今回参加したフェアは、外国籍でオランダ語があまりできない”International"人材をマッチングするエージェンシーが中心となって出展。欧州国籍だが、オランダ語ができぬままオランダで就職をしている元同僚の友人からも、秋口に幾つか大きなリクルーティングフェアがあり、それが彼のオランダでの就職活動に役立ったとは聞いていたので、毎年恒例なのかもしれない。ちなみに、例年と違うのかもしれないが、求人案件を持つ企業が直接人を探すために利用しようとしているケースは非常に少なかった。

会場に赴くと、比較的小さなスペースに、人だかり。著名なエージェンシーの前には沢山の人が行列して、リクルーターと話をする順番を待っている。ちなみに待っている人たちを見ると、どちらかというと、アジア系(中国・韓国籍の方々?)、インド系、中東系の人たちが多く、欧州系の人はまばら。

さて今回自分は、最近オランダでの就職機会をさぐるべく、久しぶりに自分にコンタクトをしてきてくれたMBAのシリア人クラスメートが教えてくれたエージェンシのブースへ。このクラスメート曰く、「コンタクトしたら、いくらでもあなたに仕事を紹介できると言ってくれた」とのことだが、本当かな・・・と半信半疑でイベント参加前に、Webサイトを見たところ、比較的リクルーターの人たちのその筋の経歴が長く、それなりに信頼ができそうではあるので、ものは試しと感じたため。少し様子伺いをしていると、運良く、まさに自分が専門とする分野のリクルーターを長くやっていた人が、ぽっと順番待ちが空いたため、思わず飛び込み、声を掛ける。まずは、「Webサイトであなたのお顔と経歴を拝見してきました」と話すと、ぱっと笑顔。そして、「これまでの活動を通して、非常に自分が難しいプロファイルなのではと思うのだけれど、ぜひ経験者のあなたの見解やアドバイスをいただけたらと思ってきました」とい話すと、「CVを見せてくれますか?」とすぐに申し出てくださる。そしてぱっと見ていわれたこと。まずは、「Work Permitは既にあるのか?ないとまず難しいね」と。CV上にあるとは書いてあったのだが、どうも目にいきにくい場所に書いてしまっていたようだったので、指をさしながら、「Work Permitは大丈夫です。あります」と伝える。そこで暫くまたCVを見た後、今度は「あ、僕もこの大学で勉強したんだよ」と、自分の英国ビジネススクールのアルムナイだったことが発覚。たまたまの共通点だったのだが、この事実により、多少は本気で親身になりかけてくれていることを感じる。何故なら、非常にいいにくそうだが、率直に言葉を選びながら、アドバイスを始めてくれたからだ。

そこでいわれたこと。「非常に魅力的な経験を積んでいるのは事実。そしてもしそれぞれのあなたのこの職歴のタイトルとAchievementの横に、『Japan』ではなく、『Netherlands or Europeの国』と書かれていたら、間違いなく来週にでも、僕自身が抱える案件のインタビューに呼ぶし、企業側もとびつくと思う。ただ残念ながら、今の経済状況で、オランダ・欧州企業は、経験が日本やアジアに限定されているプロファイルには見向きもしない」と。「1つの可能性は、日本企業。例えば、○○会社など、これまでも、日本語ができる人をというリクエストをもらったりしたよ」と。ただ実はまさにこの○○会社、自分が履歴書を送った時には「こんなにスキルがある人は探していません」とお断りされているので、すかざす「でもね・・・」とこの事実と、自分が感じている日本企業のなかで自分のプロファイルでポジションを探す難しさを伝えると、あっさりと同意。そして「うん、残念ながら難しいだろうね」と。ただ、同じ大学で勉強しているということと、経歴自体には興味を感じてくれたのか、個人の名刺をくださり、「難しいとは思うけれど、もう一度何か手はないか考えてみたいので、このアドレスにCVのファイルを送ってくれるかい?」とのこと。やはりと納得することばかりだったので、希望は薄いと分かりつつ、御礼を伝えて、立ち去る。

と、あっさり当初のターゲットとなる会社とコンタクトができてしまったものの、今回折角はるばる赴いたイベント、1つだけでは勿体ないので、とりあえず他のエージェンシ・リクルーターの反応も見たくて、何となく信頼できそうな会社のブースに片端から訪問。ただそこで感じたこと。見るからにリクルーター歴が浅そうで、「何となく」薄そうなリクルーターは、CVを見ても見た後も、「インターネットから情報を登録してください。毎日沢山案件が出てますから、そこで自分がアプライしたいものがあったら、コンタクトしてきてください」の一点張り。多少彼ら・彼女なりに選別はしているのだろうが、アジア系の自分の容姿を見たときから、最後の対応までその態度は一貫していた。一方で、多少経験が長そう(人生の経験も!)なリクルーターは、こちらがしっかりとした目的と経歴を持っていることを分かると、真摯な対応。・・・・でも、だからといって、真新しい指摘や方向性を受けることはなかった。「ビザがあるのかないのか」「ヨーロッパの経験があるのかないのか」が大きな1つの壁であることを、まざまざと思い知らされる。(自分はビザがあるので、ビザの問題はないが)

いずれにしても、こうして実際にフェアに出向き、リクルーターと直接話をし、自分がこれまで感じてきたことに相違がなかったことを確認できたことは、良かった。1つの疑問は、リクルーターが、完全に各企業の意向を受けるだけの人材紹介しかしていなさそうなこと。あえて提案型の紹介をするなど、もう少し業界体質を変えようという気概のある人はいないのかな・・・と感じたり。

ということで、企業に就職することだけに固執しない生き方をとっていく時だなと、これでかなり踏ん切りがついてきた意味で、自分にとっては、それなりに意義のある参加だったかなと感じる。

Friday 13 September 2013

Patricia ... 羊社会デビュー、その後。

今月から、少数ながらも黒羊の親子グループ(双子+母羊が最近なくなった子羊)と、住む場所を共有し始めたPatricia。(当日のお話はこちら

初日に、黒羊母に頭突きを食らって以来、多分複数回頭突きをされている様子で、本気で怖がるPatricia。先週非常に暑い日が続き、現在放牧している場所に日陰がないため、一時的に屋内に一緒に退避させたときのこと。即座に母羊が、Patriciaを頭突きし始め、Patriciaが転びながら逃げまとうも、さらに追って頭突き。

たまらなくなり、自分が割って入り、母羊ににらみを利かせていると、Patriciaがぴったりと自分に寄り添って、こごえている。ただ、自分がいることが心強いのか、多少母羊がこちらによってこようとしても、自分の真横を離れない。相当怖い思いをしてきたのかもしれない。少し落ち着いたところで、自分が立ち去ると、おびえるように自分についてきて、スペースの囲いの角のところに飛びつき、自分をじっとみてまた凍えたような表情。これはさすがにGive Upと、わがパートナーと相談の上、Patricia専用スペースを作り、2-3日過ごさせることに。

そしてまた天候が涼しくなった日より、Patriciaを含めた羊グループを、再度外に放牧。さすがに広いスペースのため、母羊が何かPatriciaにしようとしても、Patriciaが逃げるスペースが沢山あるため、以前ほど怖がらない。ただ・・・母羊がただちょっと近づくだけで、何もされていなくてもすごすごと逃げ出す。。

母羊の子供たちは、Patriciaと同じく今年生まれたとはいえ、4ヶ月近く遅く生まれていることもあり、マダマダ小さい。ひとなつっこくPatriciaに近づき、匂いをかがれたりすると、Patriciaはまた泣きそうな顔で逃げ出す。折角の仲良くなるチャンスなのに・・・と思い、ちょっと歯がゆい。

とはいえ、過ごす時間が長くなってきた今日、また様子を観察していると、大分小さな子羊にはなれた様子。近づかれても、適当にあしらっている。ただやはり、ハンディキャップがあり走り回る力が不足しているPatricia、本当に一緒に始終いるほどには仲良くならず。今日も自分が様子を見に近づくと、一人ぽつーんと座っており、自分に気づいた途端、走りよってくる。そして、いつにもまして、自分にぴったりと寄り添い、頭をグリグリと押し付けてくる。


ということで、何とか、居住スペースを共有することには慣れ始めてはいるものの、マダマダ羊社会に溶け込んでいるとはいえない様子。なついてくれ続けている愛おしさもありつつ、少しずつ仲良くなってもらえるといいなと見守る毎日。

Thursday 12 September 2013

ホオズキのドライフラワー。

昨年の冬前、我がパートナーの母よりお裾分けしてもらったもの、それは見事な綺麗なオレンジ色のホオズキのドライフラワーだった。その後、幾つかのお宅に伺っては、皆さん大事そうにホオズキのドライフラワーを見事に飾りつけているのを見かけ、少なくとも今自分が住む地域では、ある種秋・冬の風物詩的な存在なのかなと感じている。

そして今年。この夏に引越しをしてみると、お庭の一角のプランターにホオズキ!未だ緑色だったのだが、暫く観察していると、徐々に徐々にオレンジ色に色づいて行きとても綺麗だった。とりあえず、我がパートナー母がここまで育てたものなので、枯らしてはいけないと、せっせと毎日水やりをしていたのだが、今週に入り、1つアドバイスが入る。それは、これから雨が多くなってくると、折角ここまで成長したホオズキがダメになってしまうと。そうなる前に、きりとって、ドライフラワーにせよとのこと。

昨年、アジサイの花でドライフラワーを作った経験はあるとはいえ(これまたかの母のアドバイスにより!)、お裾分けしてもらったもののように、うまくできるかドキドキ。母からは、「花瓶にすこーしだけ水を入れて、切り取ったところをさし、ゆっくりかわかしていくように」とのことで、これはアジサイのドライフラワーを作ったときと同じアドバイス。

ということで、本日少しドキドキしながら全て切り取り、花瓶へ。結構このままだけでも綺麗な感じではあるが、この後無事、ドライフラワー状態までもっていけるかどうか。。どうか成功しますように!