Monday 30 September 2013

美的感覚の違い?

ここ1-2日近所を自転車で駆け抜けているうちに、ふと蘇ったオランダの田舎のお家の「第一印象」。それは、自分にとってはなのだけれど、「異常な人工美を極めたような綺麗さ」のお庭。

大きなお家も、1つの屋根の下に幾つかおうちが連なる”Rijtjeshuis”も、自分が「典型的なのかな?」と感じるデザインは、家の前に芝生が敷き詰められ、その周りにお花が咲き誇っているタイプ。そして、その芝生は大抵、いつ見ても几帳面なほど、塵一つないかのような状態。そして家によっては、家の横や後ろに様々なタイプのお花がワンサカと咲き誇っている。

そして今回実際に、この「典型的な」お庭のある一軒家に引越しをして、つくづく感じること。当然だけれど、この状態をキープするために、お庭手入れに相当の時間を要すること。。秋は勿論だが、多少風が強い日も多いため、気づけば落ち葉がそれとなく芝生の上に散布されたような状態になることもあるし、雨が続けば何と芝生の合間合間から様々な種類のきのこが発生していたり。

毎時間掃除をするわけにもいかないし、ほんのある程度であれば、落ち葉が落ちているのも自然でいいのでは、なんて思ってしまったりするのだが、これまでこの家に住んでいた我がパートナー両親に見つかり、「何故落ち葉がここにあるのか、掃除しなきゃだめだよ」と一撃(!)。そして未だ咲いているものの途中少し枯れかけている花があったことには気づいていたものの、多少咲いている部分があるうちはかわいそうとそのままにしていたものが見つかり(!)、無言で片っ端から思い余った様子で引っこ抜かれてしまったり。。

そこでふと気づく。これは、個人の性格なども多少影響するし、全員がそうではないとは思うが、国民一般的に「美的感覚」がやはり違うのかもしれないと。お庭もそうだが、実際おうちの中も、いつ訪ねても「ここモデルルーム?」と思わされるような、完璧なまでに磨き上げられて、ものが殆ど散らばっていることがあまりない。それはそれで綺麗なのだけれど、何となく人間味がないと感じてしまう時も。

ただ最近、オランダ人家族やその友人たちとのコーヒータイムにお邪魔しているときに、出くわした会話。それは、この田舎の辺りでは、天気がよいとサイクリングを楽しむのだけれど、みんなサイクリングしながら楽しむ景色・景観のなかには、当然各自のお庭も入る。だからこそ、「あそこの庭は素敵よね~、本当にいつも通りがかるたびに気分がよくなるわ」なんてコメントも。そう、「個人」の家だけれど、実際は自分たちが暮らす家も村の景観の一コマであり、ここに暮らす人たちが大事にしているその景観作りに貢献しなくてはなのかな・・・なんて漠然と感じた。

そのような訳で、美術に詳しい訳ではないので、感覚だけれど、「自然美」を大切にしているように感じる日本で生まれ育ったからか、少し戸惑いもありながらも、「オランダ式」にお庭・おうちメンテナンスに励む日々(大げさ!)。

(少し我が家のお庭の横顔)

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