Wednesday 30 April 2014

振り出しに戻る。

昨年秋に、本当に運の良い出会いがあり、期間限定とはいえ、オランダでお仕事を始めて早半年。途中、2回ほど契約更新をしてもらえたものの、自分が期間限定で雇われる必要のあった事由が完全に解消されてしまい、この4月末を持って、契約満了となった。

一緒に働いたボス・同僚たちが、アメリカ本社のボスへ掛け合ってはくれたのだが、欠員があったのならいざ知らず、増員をすることはさすがに「Yes」とは言われず。。また何度か契約更新が続いたため、これ以上の期間を延ばす場合は、無期限の正社員として採用しなくてはいけないほぼ手前だったよう。このため、他部署で経費削減で人員整理をしている中、正社員の人員増はできず、ひとまずここで一回契約は終わりに。

ただ、今後現在のチームのメンバーが辞めたり、チームの見直しなどがあるかもしれないので、その際には声かけるね~と耳打ちをしてもらう。また今回、通常の職務以外でやってきたプロジェクトの成果を出し、US本社でも事例のないことをやったので、いっそUS本社に採用してもらったらいいのに!と、最期の1か月間一緒に仕事をした新しいオランダ人の上司に言われたり。

と、契約満了による退職といえどネガティブさは何となく薄いものの、過去、契約満了で退社となった同僚たちをみてきて、多少はさみしい最期を見てきた。退職する同僚たちが、社内をそそっと軽く挨拶に回って、ささっといなくなってしまう感じを受けてきた。自分も、何となくこういう感じで消え去っていくのかな・・・と思ったところ。何とまず前日に、上司から全社員メールでSend-offのメールが流れる!メールの中では、頑張ってもらっていたので残念だけれど、現在の状況上、契約を終えざるを得ないということ。また、プロジェクトを含め、どんな貢献をしてくれたのかのハイライトなどもしてくださり、温かい花向けの言葉を送ってくださる。また、最終日には寄せ書きのカードや小さなギフトをいただいたり、各々オフィスにいた同僚たちが挨拶に来てくれたり。途中悩みもあったものの、こんなに良い環境で、よい人たちに囲まれて仕事をできていたこと、改めて感謝の気持ちでいっぱいに。

その他、これからの仕事探しという点。上司/同僚たちから、「この人なら、あなたの仕事探しをサポートしてくれるかも」というリクルーターたちをオフィスに呼んで、直接紹介してもらえた。また嬉しかったのは、US本社の大ボスより、この半年間の頑張りへの労いや、能力を認めてくださり、次の仕事探しのサポートをできる限りしたいので、就職活動に推薦書が必要になったら遠慮なく連絡してくるようにと、メールをいただく。職種や職位にもよるが、オランダでの就職活動では、欧州内での実績や、保証人的な人たちの有無が非常に重要だなと感じてきたので、半年間とはいえ、非常に有難いなと感じる。

・・・・と、このように書いていると、次の仕事探しは容易そうに聞こえるかもしれないが、やっぱり現実は厳しい感じがしてならない。強力な推薦を受けて紹介されたリクルーター氏たちも、紹介されたその場では、「サポートしますよ!」と調子よさそうなのだが、実際仕事探しを開始すると、なしのつぶて。また、正直に「幾つか自分のクライアント企業の中で、あなたのような人材を探しそうなところに問い合わせをしてみるけれど、正直すぐに見つけるのは厳しいかもしれない」とアドバイスを受ける。

理由としては、これまでこのブログに書いてきている通りのこと。彼らも同じ意見だった。これまでの職歴・学歴で、明確に雇う職位レベルが分けられているオランダでは、基本的にはこれまでの自分の仕事レベルより、下の職位に下がって雇ってもらうという考え方は受け入れらづらいよう。大学院まで勉強しているのだから、それ相応の職位の仕事をするのが当然なんじゃない?とは、何度も言われてきた。では、過去の同じ職位レベルを維持したポジションはというと、自分の専門領域的には、結局また「オランダ・欧州の経験がないから」とか、「オランダ語・英語両方がNativeレベルであること」というポジションが多く、リクルーターとしても推薦ができないという。こうして、一緒に仕事をした上司たち、同僚たちから「十分オランダでも仕事をしていけると思うよ!」と言われようが、八方塞がりは、やはりまだ半年仕事をした程度では、そう簡単には解消されてないようである。

ということで、また不安定な就職活動に逆戻り。。不安を感じつつ、少しでも道が開けることを願って。。


Tuesday 29 April 2014

仕事と牧場のお手伝いで手一杯!

できる限り定期的に書き留めていこうと思っていたこのブログ。少しでもよいので、書こう書こうと思いつつ、この1か月半はあっさりとペースを崩す。

理由は簡単。全く自分の時間が取れない毎日がひたすら続いたからだった。朝早く起きて、1時間半強の時間をかけてオフィスに出勤。仕事が終わって、帰宅の途へ。ただ戻る道中、幾つかの箇所に分かれて放牧している羊に問題がないかチェックをして帰るので、帰りの片道通勤時間は約2時間前後。自宅に着くと、出産待機中の母羊に問題がないかを確認したり、母羊に少し問題が生じて、個別に哺乳瓶でミルクを挙げる子羊の世話。これが終わると、夕食の支度。夕食が終わるとすぐにまた、牧場の仕事に戻る。室内にいる母羊用の餌を準備したり、母羊たちが過ごしている場所に敷いてある藁を敷き詰め直したり。そうこうしていると、あっという間に夜11時近く・・・・ということで、ベッド直行。

一時は本当に朝フラフラになりながら出勤し、電車の中では爆睡。体力的に負の状態に陥ると、精神的にも少し落ちる。また、普通の会社務めの仕事もかなり難しいレベルを維持しつつ、牧場を兼業をしている我がパートナーのことも心配に。この時期は、明け方出産する羊もいるため、夜も何度も起き上がり、羊をチェックしたり、出産をさせたり。集中して熟睡できない体制が1か月近く続く。

とはいえ、やっと4月末で羊たちの出産がほぼ終わり、徐々に親子羊を外に放牧するようになり、ほんの少しWorkloadがダウン。でも「これで少し落ち着くかな?」と思うと、子羊たちの一部がウィルスにやられてしまい、治療や予防接種をすることに!羊は、牧場主でさえ、思うように操るのに手こずる動物で、かつ母羊80頭以上、子羊130頭以上と、量も多いため、これまたひと騒動。

やはり命に関わるものを扱うお仕事は大変だな・・・と思いつつ、相変わらず毎日が簡単に過ぎ去っていく。今度少しでも落ち着くのはいつのことやら。。