Thursday 14 August 2014

パトリシアの近況。

昨年3月にハンディキャップをもって生まれた子羊、パトリシア。ハンデを持ちつつも、いつも健気に、素直に育っており、この冬までは、あまり病気はしたことはなかったのだが。

この夏、少し芳しくないことが幾つか発生。何故か今年あまり胃腸の調子が良くないのか、下痢が続く。下痢が続くと、実は新たなリスクを招く。それは、緑ハエ。ハエには実は、黒と緑のものがおり、このうち緑のハエは、少なくとも羊の大敵。汚いところにたかって、羊の肌に大量に卵を産み付け、瞬く間に卵がかえり、このハエの子供が羊の血を吸って成長する。このため、放っておくと、羊が死亡してしまうらしい。

その恐るべき緑ハエが、パトリシアを襲う。大体いつも同じような反応や行動をするパトリシアの様子があまりに変なことがあり、我がパートナーを呼んだところ、孵化し始めたものを発見。急いで毒薬をかけ、予防薬を飲ませ、何とか危機は免れる。


そして先週。いつもであれば、自分の姿を見ると、時には走りより、時にはのそのそっとマイペースで歩きながらも寄ってくるパトリシアが、自分が来たことは気付いていながらも、ぼーっとどこかを眺めたままたたずんでいる。更に、いつもであれば名前を呼ぶと、ぴくっとするのだが、これまた耳が垂れたまま、反応せず。ほんの時折、のそのそっと歩くのだが、本当に元気がない。そして、大好きなはずの餌も草も全く口にしない。あまりに変だ・・・と我がパートナーに訴えてみたところ、原因は分からないけれど、胃腸の調子がおかしいのではとのことで、薬を与える。

普通薬を与えると、1-2日で復活することもあるのだが、今回は長い。1週間を過ぎても、変化があまりない。餌の内容を変えてみたりしつつ、更に経過観察。毎日何回か様子を見ていたのだが、パトリシアの容体はよくなりきらないものの、何度か微笑ましい場面に遭遇。それは、いつもパトリシアと一緒に暮させている茶色の羊ちゃん。最近はあまりにすくすくと育ち、先に生まれたパトリシアを、身長も体重もすっかり抜き去る。それでも、いつもなぜか「人生の先輩(!?)」のパトリシアをたてつつ行動をしたり、気にかけたり。また自分とパトリシアの関係を妙に尊重する。

今回は、気分が悪くて寝そべっているパトリシアの前で、自分がしゃがんで様子を気にしていると、何と、パトリシアのお尻を頭突き!まるで「ママを心配させないために、ちゃんとしろよ!」と言っているかのよう。でも、この頭突き、普通の自己中な性格の羊がするのであれば、本当に容赦ない形なのだが、愛情のある形。

そしてその後も、「家」にこもって、もそもそっとしているパトリシアを後ろから気遣うように歩いたり、立っているだけで歩こうとしないパトリシアの横に立ち、じーっと見たり、頭で撫でたり。それも、でしゃばることもなく、ぺったりとするのでもなく、相手を嫌がらせない距離感を保ちつつ。

ということで、最近はパトリシアのみならず、この一緒に暮らす茶色羊ちゃん(チャコ)も、自分にとってはかけがえのない存在の一つに。二人このまま、長生きしてくれると嬉しいな・・・なんて思う。


Wednesday 13 August 2014

あるがままの自分で。

最近たまたま行き着いた記事のなかで、幾つか響いたことのあるもの。一部少し難解なロジック(!?)もあるように感じるが、これを読んで、オランダに来てから少し頑張りすぎてきた自分・自分に期待しすぎてきた部分を反省。オランダでの道を切り開くため、試行錯誤することは続けつつも、少し自然体・落ち着いてみられるように・・・なんて感じる。

さらにもう一つ思い返したこと。それは、日本という社会で生きてきたときには、ある種守られているものの、どこか息苦しく感じることがあった。気にしすぎだったのかもしれないが、周りからの「こうあるべき」「こうふるまうべき」みたいな空気感(言葉で言われることもあるけれど)にがんじがらめになっていたようなことも多々あったんだなということが、後から分かった。

ただ日本をベースにのみ生きてきた時には、このどこからくるのか分からない、何を苦しんでいるのか分からない状況であったのだが、一度イギリスに留学し、色々な制約から解き放たれ、弱いところもさらけだし、素に近い自分でいた中でできた親友たちから、別れの時にかけられた言葉、「きみのままでいいんだよ」で目が覚めた気がした。この記事を読んでいて、その時の想いが、ムクムクっとよみがえってきた。色々な(再)目覚めもありつつ、上記以外も含めて自分の人生に大きな気づきこの親友たちを懐かしんでみる。久しぶりにまたコンタクトしてみよう。


Tuesday 12 August 2014

お庭のお花たち。

ここ暫く撮ってみたお庭のお花たち。










お庭のお手入れで摘んでしまったお花たち。


Monday 11 August 2014

海外での道の切り開き方。

オランダに移ってから、まずは自分の中では異文化で暮らすにあたって必須と思っていた語学習得と文化の理解などに一生懸命となり、その次に生活基盤として必要な「家」の立ち上げに時間を割き、それらがひと段落した時に運よく期間限定の契約社員のお仕事を得つつ、日本から発注した小さな仕事/牧場のお手伝いのやりくりにアップアップし、その区切りがついた時に結婚。そして次は・・・?

最初の言葉習得に集中した1年を除いては、大体3-6か月ほどのペース、何かしら「メイントピック」に全力投球気味であったような2年半。この間、自分の中でも沢山の想いが交錯してきた。多くは「焦り」や「空回り」を生んでいたが、何となくここ2-3週間で少し収束モードになり、何となく小さな穴から光が見えてきつつある。ただ、依然と結論が出ていたり、道が完全に切り開けている訳ではないのだが。。

人によって、生き方や、視点・考え方は違う。それぞれの人生のフェーズで人それぞれがいいと思った形を進めばよいと思う。自分に関しては、結婚して、とりあえず食べられるのであれば、ゆっくりしていれば?とか、家族・家庭を守ることが第一で、仕事はそれができた上ですることでは?といった指摘を受けたりすることもあるし、それらも一理あるのだけれど、どうも自分にはしっくりと来ないような。人から見たら「なんでまた・・・みっともないあがきをして」と思われているかもしれないけれど、頭でイロイロ考えつつも足を踏み出してみると、良きも悪る気も見えるものもあるし、自分が本当に求めているものを見えるきっかけがつかめていくのかなと。

こんなあがきを続けているからか、響いたものが幾つか。一つは、大学時代の友人のインタビュー記事。長く日本を離れて暮らされていたため、他の友人たちを経由して、いつも風の便りでその行方を聞いていたのだが、最近Facebookで再会。そしてたまたま、今の「天職」と思えるものに出会うまでについて取材を受けたお話がここに。自分もこうした道を切り開けるのか分からないけれど、とても勇気づけられたように思う。

またこちらは逆に、多少試行錯誤はあれど、海外に移る前から理路整然と考えて、道を切り開かれている方のお話。自分の2年半の時間の過ごし方を反省・・・しつつ、沢山のことに守られた自国を飛び出して、道を切り開かれている様子はとても参考になったように思う。

自分の生まれ育った国、自分の存在が確立した国で、会社に属して働くという形から飛び出し、想像以上の難しさを痛感する日々はまだ続くが、いろいろな考え方・アプローチを見聞きしつつ、「定型」かた飛び出た自分らしい自分の道を作っていけたらなと思う。

Sunday 10 August 2014

今更ながらの発見・・・これは便利!

大分以前のブログポストで書いた、見逃した過去のTV番組を見ることができるWeb Site-Uitzending Gemist

便利だとは思いつつ、定職がないにもかかわらず何だか忙しかったり、そこまでして見たいと思う番組を見つけきれていなかったり、見てもやっぱりマダマダオランダ語が分かりきらないので、結局あまり活用しないできてしまった。

・・・と、何の気なしに、「このサイトでTV番組を再生するときに、888(テレテキスト)機能によるサブタイトル表示って本当にできないのかな?」と調べてみると・・・何と発見!(何て今更??)

再生したい過去の番組を探し、再生を始めると、右下に4つほどボタンが出る。この中の「T」という文字を押すと、サブタイトルを表示するか、非表示にするかが出る。ちなみに、フルスクリーンで表示しないと、サブタイトルが下のメニューバーに微妙にかぶさり見えないので、要注意。


これを発見して以来、最近また頑張り始めたオランダ語学習に活用。現在やっていることは、まず、過去のデルフト工科大学のコースの本を、コツコツとやり直し。あまり沢山消化するというよりは、DVDを使って、一文一文、一語一語発音に気を付けながら、聞いて音読したり、使えると思える表現を文章ごとノートに書き留めたり。 また、昨年修了した上級コースの新しいテキストが発売されていたので、デルフト方式に少し沿いつつ、一文一文音読をし、意味を確認し・・・を進めている(上級コースは、1章が長いので、コースに参加していないと、なかなか当時の激しく早いペースで学習しきれない・・・けれど。。)

これに加え、子供向けの本を読んだり、このGemiste Programmeの中から、面白そうなものをディクテーションしてみたり。デルフトのコースの時にもよく、テキストのディクテーションをしていたのだが、その時にはコース中のプレッシャーの押しつぶされていること、また少し硬い表現が多かったり、興味のないトピックもあったりで、ヒステリックに近い形でやっていた。でも自分がこれはと思って選んでやると、例え決定的に聞き取り切れない箇所が散在していても、パズル的感覚で楽しくできるような。しばらくはこれにはまりそう?

Friday 8 August 2014

語学学習は楽器の習得と同じ?

忙しさ・難しさにかまけて、少しおろそかになっていた、近所外に住むお友達・知り合いとの交流。フリーで受けたお仕事がひと段落した最近、少しずつ交流を復活してみる。

そのうちの一人で、日本で勤務した最後の会社の、オランダオフィスの元同僚。ひょんな縁で知り合い、正味1週間同じお部屋で仕事をしただけなのだが、細々とKeep In touch中。(もしかしたら以前のブログのポストでも登場したかも?) 多分理由は、彼が欧州の人とはいえオランダでは外国人であり、お互いの立場や状況を理解し合いやすいこと、また何より彼が日本文化・日本語に大変興味を持っていること、からかもしれない。

そして先日、何回かのメールの投げ合いの後、1年半ふり以上に再会。久しぶりにも関わらず、相変わらずいつも話がつきない。色々な話をした中で、いつも沢山のオランダで生きるヒントをもらえるのだが、そのうちで、実用的なものを1つ。それは語学の習得について。

彼は、母国語の他、英語、長く住んでいた欧州の他の国の言葉の3か国語が流暢。そして日本語とオランダ語はほんの少々知識がある。てっきり簡単に言葉を習得したのかと思いきや、「欧州人の僕だって、欧州の他の国の言葉の習得はいつも大変だよ。ちなみに、英語が本当に使えると実感できるまでに8年かかったと思う」と。特に、初めての外国語だった英語は、親御さんに英語で全授業をやる学校に入れられて、最初の1年は全く分からず、つらいことだらけで、意図的に記憶から抹殺しているとか!

そんな彼の言葉の習得のアプローチは、「音」の出し方と、「文法」をしっかりまずはおさえること。だから、「楽器を習得するのと同じだと思うんだよね」と。確かに、彼の言う通り、彼の英語は訛りやよどみがない。周りもその音を聞いて、「すごく上手だと誤解してくれる」とか。そのような話の中で言われた一言、それは「昔、日本人の知り合いに英語を教えた時に気付いたのだけれど、日本人は、欧州の言葉の母音の音をしっかり発音するのが苦手だよね。例えば、『O』や『U』とかね。多分、自分が日本語の音を習得するときに気付いたのだけれど、大分音の質が違うのだけれど、それに気づいていないのでは?」とのこと。

さっそく彼から、舌の位置、口の開き具合など、簡単に上記の発音方法を教えてもらうと、なるほど!今更分かった。いつも英語やオランダ語のネーティブの人が話す音と、どこか自分の音の性質が根本的に違うように感じていたのは、こういう基礎的な音の出し方が問題だったのではということ。友人たちからは、「ネーティブと同じ音が出せなくったって、愛嬌があっていいじゃない~!気にするのやめたら」と言われることが何度かあったけれど、全く同じとはいかなくとも、最低限相手が認識してくれるレベルの音にまで上げないと、どうしても伝わらないことも事実。こうして理由が分かってきただけに、音について真剣にやり直しをしてみようと決意。

まずは身近なところから。我がパートナーに、「この音ってどうやって発音している?」としつこくしつこく聞いてみる。でも発音について意識して詳しく取り組んだことがない人にとっては、これは混乱・苦痛にしかならないようで、しまいには、「もうやめてくれ~聞かないで~」と逃げられてしまう。。

そこで今度は、インターネットでオランダ語の母音・子音などの発音の仕方を映しているビデオを探したのだが、、、異常に数少ない。。ならばと、音の近いドイツ語の教材探し。ただ、見つかったとしても、口の外側の形が分かる程度で、なかなか口の中の動き(舌の位置とか、色々)を見せているものはない。。そのような中で出会ったのが、日本の大学のドイツ語講座の先生や、声楽の専門家がドイツ語の歌をうまく歌うためにと、ドイツ語の特殊な音をどのように発音するか書いていると思われるページたち。口の形、舌の位置、諸々、文字で書いてくれている。更には、やはり日本人向けに書いているので、日本人が難しがるところについても注釈が!

こうした説明を元に、マネをしつつ、もう1つ試したこと。これは、この友人がアドバイスしてくれたもう1つのこと。それは、自分の音を録音して、聞いてみること。彼曰く、「確かに恥ずかしい。でも口の開け方、舌の使い方次第でどのように音が違うか分かるし、矯正していきやすい」と。確かに過去、日本人の英語マスター術のようなもので、見聞きしたことはあったが、ここまできたらやってみるかなということで、使ったのはITouchについているボイスメモ機能。まずはYoutubeなどで、オランダ人の発音を録音して、そのすぐ後に自分の声も録音。この機能の優れているところは、音の再生だけではなく、音の波長が表示されること。

・・・・など、やってはいるが、マダマダ、本当にマスターできるまでの道は長そう。練習をしてみては、我がパートナーに聞かせると、「う~ん、、、違う」と言われたり、「あ、ちょっとだけ近づいたかも」と言われる程度。でもめげずに頑張るかな。

Thursday 7 August 2014

仕事探し・・・は、マダマダ厳し!(5月末~8月初めのダイジェスト)

4月末に契約が終わってから、再開したオランダでの仕事探し。結婚式の準備や、フリーランスとして単発に依頼を受けた仕事もあり、正味1か月ほどは、時間を避けなかったのだが、なかなか難しい状況が続く。

以前のポストにも何回か書いてきているのだが、人材マッチング・派遣を専門とする会社に属する「リクルーター」と呼ばれる人たちは、実際一緒に働いた人たちから推薦を受けているにも関わらず、マダマダ自分のようなバックグラウンド・経験者に対してどこか否定的な対応が多い。そして、やっと数少ない協力的な人に出会えたとしても、今度は新たな壁。それは、会社内にいる採用担当者たち。どうしても、求めるプロファイルに合う人のみにフォーカスするきらいがある。(仕方ないのだけれど・・・でも現場のリーダーは実際には、キーとして必須な事柄以外には、「ポテンシャリティ」も見てくれる) 以前は無視されることが多かったのだが、最近は履歴書をスクリーニングした結果が来るようになったものの、理由として書かれているのは、「あなたの経歴は、このポジションの仕事をするには非常にOverspecです」ということで、なかなか取り合ってもらえない。

またどうにか押し込んでもらったインタビューでも、大体採用担当者が第一次インタビューを担当することが多いので、最初から何だか懐疑的。更に、色々な質問に対して正直に答えていくと、「あなたの物事を見ている視点は、マネジャー以上の人がする視点ですね。もしこのポジションで仕事をしたら、途中から満足しなくなるのではと、本当に心配です」と。そして案の定、「オランダでキャリアを作り直すチャンスを上げたいのはやまやまだけれど、やはりレベルが違いすぎるので、見送りにします」と。

多少不況から少しずつ脱してきていて、求人数も増えているように感じるものの、ミスマッチング状態での就職活動に、だんだん限界を感じてくる。そのような中、友人・知人を介して紹介を受けたり、かつて日本で勤務した会社のOB/OGのネットワークで、過去の経験や語学力などを活かして、「これならできそう?」と思う案件を、フリーで受けて見ることに。

これまでオランダに実体のある会社・オフィスで、自分が専門としてきた内容の仕事をすることにこだわってきてしまったのだが、こうしてフリーで仕事をしてると、見えてくることが色々あったり、思わぬ人たちと知り合う機会も出てくる。「フリー」で仕事をすることは、自分の力次第で、自分の評判を作っていくことであり、特に自分の能力以上を見込まれたことをやるとなると、かなり直前不安に押しつぶされることもある。だがえいやで飛び込んでみると、それ以上に得ることの方が多いように感じる。またそれだけのチャレンジをしているため、やった仕事に対して、まっとうな報酬を得られるように感じる。定期的に案件を得られるわけではないので、オランダで自活できる水準の稼ぎには達していないが、自信も少しずつ出てきたように。

まだオランダで正社員・契約社員・派遣社員などといった形で働くことをあきらめた訳ではないが、「Better than Nothing!」 逆に、日本で勤務している時には、会社員として、会社が求めることに従わざるを得ないこともあったが、フリーだからこそ、内容も役割も違うことに、チャレンジができるという楽しさもあるのかも?と感じたり。

とはいえ、こうした案件集めもそんなに簡単ではないのも事実。場所の問題(オランダの片田舎に生息)、タイミングの問題、力の問題、人とのネットワーク範囲の問題など。でもとりあえず、こうやって少しずつ、自分の道を切り開いていけるよう、恐れず、足だけは動かしていこうかなと思う。

Wednesday 6 August 2014

2014年5月下旬のダイジェスト。

暫しの間、目の回るような忙しさと、(特にブログを書くことへの)エネルギー/モチベーション切れのため、気付けば最後の投稿が5月の中旬となったまま、放置されていたこのブログ。。

でも、その時々でどんなことが起き、どんな気持ちで生きていたのかの記録も兼ねているので、少し振り返って、書き留められることを書いておこうと思う。

何といってもこの月の大イベントは、結婚式と、結婚式に合わせてオランダに来てくれる家族の迎え入れ。まず家族の迎え入れのために、お家の大掃除。お庭・牧場周りは、我がパートナー父と母が乗り込んできて、一斉掃除。約3日間、懸命に働き、何とか体裁をなす。ほっとしたのもつかの間、次は家の中。自分たちが日常使う部屋以外は、日本からの引っ越しの時に持ち込んだ沢山の段ボール箱で埋まっていた。時間がある時に、じっくりと片づけたいからと言い張る我がパートナーの意向を聞いてではあったが、もう時間切れ。これを機に一気に段ボールを空け、一斉にお片付けをし、お掃除。これまた1週間ほどを要する。

この受入れ作業と並行して行ったのが、結婚式の準備。簡素に、こじんまりとと思いながらも、結構色々と決めなくてはいけないこと、手配しなくてはいけないことが出てくる。それに気づいたのが、「これ」と決まった標準の形がないものが多く、「あなたたちの好きにしていいのよ~」というものだらけ。例えば、着る洋服も、「カジュアルでも、日本の着物でも、洋式でも、あなたたちがしたいように」。自分たちの座る向き、家族の座る場所なども、「好きにしていいのよ~」。もちろん、よくよく突っ込んで聞いてみると、「まぁ、こういうケースが多いかしら」というものもあるのだが、自由にやってよしとはこんなに大変なことなのかと思うことも。

また今回、当日の式を取り仕切る市役所の担当者として、長年この仕事を専門にしてきた我がパートナーの伯母さまにお願いすることに。そのため、形式的以上に、式の進め方や、式で話をしてくださる内容やらを、だいぶ長い時間をかけて話し合う機会も多々。でも、当日式を挙げた際には、こうして家族の一員である伯母さまが進行してくださったことにより、言い表しがたいのだが、家族的な温かい雰囲気・打ち解けた雰囲気で進み、本当に良かったかなと感じる。

そして、バタバタとしているうちに、家族の到着。良く我がパートナーの家族が顔を出すとはいえ、家の中に沢山の家族が一緒に寝泊りをすると、家がぱっと明るくなるように感じる。常ににぎやかな声と、笑顔と・・・ 大変なこともあるかと思うが、大家族っていいななんて感じたり。それはさておき、結婚式前に、近所の地域を中心に観光に出かけたりしつつ、時はあっという間に過ぎ、結婚式当日に。

牧場があり、世話をする動物が沢山いて、毎朝世話が必要なこと、また時間がなくて準備ができていなかったことを急いでするなど、朝からてんてこ舞い。また我がパートナーの時間が全く取れず、朝一から、自分で車を運転して、メーキャップさんの家に、髪のセットをしてくれる美容師さんのところへとおおわらわ。「結婚式の日なんだ!」という感慨があまりない。

更に、全てが揃ってみてから、「やっぱり記念に写真屋さんで写真撮ろう~」と、急きょ他の村にある写真屋さんに突撃アポ。何と、昼休みでお店を閉じている時間を返上して、スタジオを開けてくださることに。大きな都市でないから何とかなったのではということだらけ!

何から何までドタバタだったけれど、無事、市役所のホールにて式を挙げる。当日は、休日と週末に挟まれてており、市役所が公休の日であったため、完全貸切状態。これまた、家族だけの式であることに加え、のんびりとゆったりとした雰囲気にもなったのかもしれない。

その後は、参加をしてくれた家族たち、そして友人で証人となってくださった方々と共に、少し先の村にある、二人の行きつけ&気に入りのビストロで、High Tea形式のレセプション。「レストランの一角を貸切にするのは、忙しくなるDinner Timeの始まる前までね!」との約束だったものの、ご厚意により、HighTeaの時間帯をかなり超えて、終了。

こうして忙しい時間のなか、参加してくれたオランダ・日本の家族、そして式やレセプションを、ぎりぎりまでかかる調整にも関わらず、協力的に対応してくださった方々に感謝!


Tuesday 20 May 2014

少々強引?

前回のポストでも少し触れたのだが、前職の上司・同僚から紹介されたリクルーターさんたちや、前職の上司たちからの心強い推薦のお蔭で自分の仕事探しに燃えてくれているリクルーターさんたちも出始めているものの、なかなかすぐに成果の出ない、オランダでの就職活動復活戦。

・・・と思っていたら、何と今週に入ってバタバタっと打診が入る。「こういう求人があるのだけれど、興味ある?」が3件、フリーベースでの仕事の案件が2件。ただこの前者3件なのだが、実は、ポジションの内容や、企業からの希望プロファイル(それ通りであれば勤まらない訳ではないようなことも多々書いてあるけど)を見ると、万一インタビューへ送り込みしてもらえたとしても、無理なんじゃないかな・・・と感じるものばかりなのだが、「「○○がMust」とある部分、今クライアント企業に掛け合っているところ。頑張ってあなたを売り込むから」など。。

そして感じるのは、前職半年のオランダの職歴がつく前に、日本での過去の経験を確実にリバレッジできると感じ、企業側の要求プロファイルにもそれなりにそぐうと感じるポジションに応募してきたときには、全く無視される状態だった。それに対して、今この一瞬は、逆にプロファイルと多少合わない案件でも、ある意味リクルーターに「押し売られている」状況になっている。色々な人に、短期間でも現地の実績がつくと変わると言われたのが、何となくどういうことか理解できてきた。ただ、合わないポジションに押し込むというのも、何だかな・・・という複雑な気持ちも。

とはいえ、過去何となく話が進みかけるものがあっても、結局違和感のある案件は確実にぽしゃってきたので、この断続的になだれ込んできた案件も、また流れてしまうような感じがする。次に「これだ!」と思えるものに出会えるのは、いつになることやら。


Sunday 18 May 2014

Socializing。

仕事に牧場にと手一杯で、家族以外ではすっかりおろそかになっていた人とのお付き合い。ほんの少しずつ時間ができ始めた頃に、タイミングよく、少し離れた場所にいらっしゃる友人・知人の皆さんから、メールや電話で近況お伺いをいただく。自分が素直に安心して心を開ける皆さんは、本当に貴重な存在であり、適度な形でKeep In Touchをさせていただかなくては!と思いつつ、連絡を途絶えさせてしまったこともあり、ちょっと反省。。でも、忘れないで気にかけていただけたこと、本当に嬉しく思う。

とはいえ、是非再会も果たしたいと思いつつ、今月は人生最大のイベント(!?)も控え、最初は何とかなると思っていたものの、準備で何だかだと時間がとられ、なかなか実現できず。。少し情けない。。このイベントが終わった暁には、なんて(ごめんなさい。。)

その他、自分が住む村や近隣の村の方々とも、少しずつ再交流&ネットワークを広げたい!と感じつつ、これまた少しスローペースで、既存の関係性がメイン。自分のことを気にかけて、時間が合うと一緒にお茶をしてくれる、同年代のオランダ人の女性と久しぶりに再会。・・・と、最近自分のネットワーク広げにためにと、「この人なら仲良くなれるのでは?」と彼女なりに感じる人をInviteしてくれ始めている。今回は何と、自分の仕事見つけのヒントができるかもということで、自分と仕事の専門が近い同年代の女性!

全然コネクションもなくて知り合ったら、挨拶する程度の関係性にしかならないかもしれないが、こうして誰かがとりもっていると、とてもスムーズ。自分の発展途上のオランダ語にもお付き合いいただきつつ、笑い絶えずにあっという間に時間が過ぎる。こういう機会のたびに、もっと積極的にSocializeしなくては・したい!と思うのだが、やっぱり躊躇してしまうことも多々。でも、少し人生最大のイベントが終わった暁には、気持ちを仕切りなおして、頑張ってみようかな。


Thursday 15 May 2014

実は忙しい・・・その訳。

細々と続いた、契約ベースの仕事が、契約満了で終了し、「仕事がなくて悲しい」日々に突入に思いきや・・・ 実は、今月は少し慌ただしい。

(自分たち以外の要素で)急な話の進展であり、また一部の場所に公表ができずにいたために、ブログには書いていなかったのだが、移住して3年目にして、最終的に我がパートナーと法律上で結婚するということになった。

ずっと議論はあり、やっとのことで昨年秋は、市役所に結婚願を出したのだが。何と移民があまりおらず、国際結婚組も少ない、我が地域。市役所担当者さんが国際結婚のプロセスがよく分からず、書類が4か月以上放置されていたという顛末。あまりに何も連絡が来ないので、連絡をしてみたところ、「急ぎます?」と。。急ぐ急がないではなくて、そのまま放置したら、永遠にプロセスが止まるのでは(大げさだけど・・)危惧もあり、「とにかく進めてください!」と押しかけでお願いに。

そして、結婚の許可を判断するうちの1組織である、移民局(IND)に提出する書類を、再度市役所担当者さんとこの機に再レビュー。今回提出するものは、結婚願的な書類、両者のパスポートコピー、そして自分の未婚証明となる戸籍謄本(戸籍謄本への日本の外務省の印、英訳文書、英訳文書に対するオランダ外務省の印つき)。たまたまこの放置期間中に、我がパートナーのパスポートが更新されたため、改めてコピーの撮り直し。また1点気になったのが、戸籍謄本。実はこの戸籍謄本、オランダに来た2012年の1月に、この市役所や移民局に提出したもの。通常公的文書は6か月が有効期間といわているので、さすがに取り直ししなくてはいけないのではとの疑問があった。でも取り直すと、日本から取り寄せたり、英訳してもらったり、諸々1か月近くかかる可能性があり、本当に必要でない限り、避けたかった。市役所の担当者さんも少しこの辺りがわからず、とりあえず移民局(IND)に出してしまえー(何といい加減。。)ということで、ダメ元で進めてもらう。

そして移民局から約1.5箇月ほどして、「Approved」との返答。市役所でも、この移民局の承認をもとに、古い戸籍謄本でも良しとして(これまた何と最終的にはいい加減!?)、正式に結婚を進めてもよいことに。但し、新たな情報にこの際に出くわす。何と、INDの承認から半年以内に結婚しないと、また改めて申請をしなくてはいけないとのこと。。元々、大きな式を挙げるつもりは全くないので、それではいっそ、自分が無職でいる可能性の高い今月に、結婚をしようということで、話が急展開。

・・・と承認されたし、希望した日も大丈夫そうだし(さすが小さな村!)ということで、これで落ち着いたかと思いきや、何と新たな小さな問題に出くわす。。市役所がプロセスを進める文書の中に、双方の出生地を記入しなくてはいけないようなのだが、自分の出生地情報がない!と大騒ぎに。確かに、通常行われるように、戸籍謄本から、必要な部分を英訳してもらっているのだが、出生地としては何も明確に場所が書かれていない。。担当者が混乱したのは、自分の場合、戸籍謄本のある区と、出生した場所のある区が違うこと。また、東京都と、各区の区別が理解できず。。この市役所側の書類が出来上がらないと、結婚プロセスが進められない!ということで、また小さな波乱。。解決までに、2週間ほど要する。。(とほほ)

そしていざ、家族だけの「小さな」結婚式をと準備を始めると、小さいながらも結構やはり々やるべきことが出てき始める。。またこの機会に、母と、いとこ家族が代表で来てくださることになり(ありがとう!)、おうちの抜本的なお掃除もしなくては!と、我がパートナー両親がハラハラとしながら出入り開始。

日々、To Do項目の一部が「Done」になったかと思えば、あらたな抜け漏れていたTo Doが増える。さて、あと約2週間。人生最大のイベント(!?)ではあるが、どうなることやら。。


Tuesday 13 May 2014

オランダでの就職活動…復活戦。

仕事の契約が満了し、次の仕事探しを開始。但し、諸々の事情により、多少スロースペースなのだが、現在のアプローチを少し書き留めてみる。

1つ目のソースは、先月まで期間限定で勤めていた会社のボス・同僚が、「無数にいるリクルーターのなかでも、この人ならば・・・」とお墨付きをもらって紹介してもらった、所謂エグゼクティブサーチやリクルーティングエージェンシのリクルータたち。英国MBAを卒業しているとはいえ、日本での職歴がメインで、短いながらオランダでの職歴ができるまでは、こぞって「オランダでの実績がないようであれば、仕事探しは無理」とか、「うーん。難しいね。唯一のオプションは、日系企業のオランダオフィスでの、『英語が多少でも話せる人』募集というのに応募したら」など、こぞって門前払いされてきたのだが。全般的にまだ自分という人材を扱う難しさを感じているようだが、実績付きで強力なプッシュで紹介されてしまった手前、彼ら・彼女たちのクライアント企業に、特定のポジションが明示されていなくとも、「オープンポジション応募」という形であたってくれたりしてくれている(らしい)。また非常に数少ないが、本気で具体的なポジションの検討に入ってくれる人もでてきた。但し、残念ながらまだ具体化せず。

また同じ部類であるものの、紹介者なしで、インターナショナルな大手リクルーティング会社(エグゼクティブサーチ、通常ポジション、短期限定ポジションまで対応)のWebサイトで、プロファイル登録をしてみる。この会社は、ボス・同僚から「あまりに大手で、リクルーターが全般的に高武者。あまり候補者を細かくサポートしない」と評判が悪かった一方で、昨年秋に自分の日本での最後の職場のつながりで会っていただいた、オランダで活躍する非オランダ人のリーダーの方々から「一度あたってみるといい」と言われ、両面の評価があり、少しコンタクトを躊躇していた。でも無視されようが、どこで何が起こるかわからない!と登録・・・すると3日後に、何と先方から電話。「ぜひ、あなたのサポートをしたいので、一度お会いしましょう」と。但し、ミーティングまでに、いくつか書類・情報などを提示することとのこと。その情報の一部は、最低2名の推薦人。前回の職場で、2名の新旧ボスと、US本社にいる大ボス1名から、いつでも推薦人になると言っていただいていたので、「これこれの会社から推薦人を出すようにと言われているのだけれど、本当にいいですか?」と確認をとった上で、推薦人の名前&連絡先を渡す。

そしてはるばる、大都市圏のオフィスにいるリクルーターさんに会いに出かけることに。すると開口一番、「推薦人の情報有難うね!実は、あなたの最期のボスにコンタクトしたら、『オフィスも近いし、直接話する?』と言われて、昨日訪ねてきたところなのよ!とてもあなたの成果、ほめていたわよ~」と。そして、「オランダは不況だったから、大変だったと思うけれど、あなたの過去の実績はとても素晴らしいと思うの。え?これまで他のリクルーターから、日本の実績では無理って言われた?なんておかしな人たちなのかしら」と。。。絶句。自分を履歴書情報だけで興味をもってコンタクトをしてくれた位の人なので、比較的オープンマインド&楽観的な人なのかなと思いつつ。

こうした前向きな視点で会話が進むと、どういうアプローチで仕事探しやオランダでキャリアを再構築したらよいかという、具体的なアイディアに話が進む。すぐにはフルタイムだったり、どんぴしゃで自分が最終的にはやりたいと思っているポジションをトライするのは難しいとは思うので、先月までのような期間限定で人員補填が必要なポジションや、オランダのマーケットでは実は人材薄な自分の得意領域が見つかったので、こうしたポジションを中心に探していただくことに。すぐに見つかるとは思わないけれど、クライアント数の非常に多い大手企業さんであるので、「百万が一」何かにであえるかもしれないという期待を持ち。。

少し1つ目のアプローチが長くなってしまったが、それ以外に仕掛けているアプローチはインターネット。前回の期間限定のお仕事も、実は、Linked-inという仕事に特化したソーシャルネットワークの、自分の専門領域のオランダコミュニティに出たポスティングが元で行きついた。ただ、ボスから、実はLinked-inが網羅している内容は一部と教えてもらう。そして、雑多すぎる情報も一緒に拾ってきてしまうが、各社が求人Webサイト、リクルーティングエージェンシがWebサイト、その他諸々の関連ページまで、オランダ国内の全ての求人情報を検索してくれるサイトを教えてもらう。現在、このページを時間を見つけて探索中。多少狙いになりそうな案件が見つかれば、応募。まだ成功はしていないけれど、情報としてはかなり良い。

など。マダマダ暗中模索で、険しい道だし、前回の仕事にありつけたのが最期になっちゃうのでは・・・と正直不安が一杯。でも、何か少しでも道が切り開ける機会にあたれることを願って。。


Monday 12 May 2014

オランダ語の大復習!

この4月まで、都市部まで通勤していたお仕事が終わり、現在住む田舎の村中心の生活に戻る。

オフィスでは、当初は半々、最後の頃は、10%ほどしか使わなかったオランダ語。通勤途中で、買い物やら野暮用やらの際には、せめてもとオランダ語を使う。習い始めた頃は、都市部にいる人にいくらオランダ語を使っても、必ず英語で答えが返ってきていたのだが、今では100%オランダ語返答。嬉しい反面、例えばパソコン購入にあたり、機種を決めるために、幾つかつっこんだ質問などをしていったときに、専門的な用語も入った早口なオランダ語で説明をされてしまい「えと、、今いったことを全て正確にできるほどの語学力はまだないんだよな。。」と面食らう時もありつつ。

とはいえ、通勤途中の電車の中で勉強しようと思えば、疲れて眠ってしまい、普段の我がパートナーとの生活でも、疲れたことを言い訳に英語ばかり使い、生活全般を占める使用言語率アップにそれほど貢献はできず。見事に、オランダ語力は無様ほど下がる。。焦り。

そして今月。悔やんでいるだけでは仕方がないので、毎朝デルフト工科大学の集中コースのテキストをコツコツ復習することに。それもあえて、初級コースから、CD-ROMの音声に合わせて、一文一文を区切って音読。発音に自信がない単語は、単語だけ発音練習。でもこうして見直してみると、あれだけ聞き込み(特に初級コースは2回受講したので・・)したのだが、「あれ、こんなに便利な言い回し習っていたんだ!」とか、コース通学中には何となく流して理解していた文法的な要素を再発見したり。

時折英語学習のTipsとして、中学校のテキストを音読するとか、NHKの簡単目のテキストを音読するといった勧めを見かける。また英国留学中のインド人の親友の一人が、「自分の友達が英語が苦手だった時に、毎日1つの新聞の記事を音読するというのを1年続けたら、びっくりするほどしゃべれるようになった」と言われたことを思い出す。少量であれど、簡単目なものであれど、意義があるはず・・・と自分を励ましつつ。。

またやはり、勉強だけではなく、普段の人との会話がすべてオランダ語に置き換わると、一番自分的に最盛期のオランダ語にはまだ戻らないのだけれど、オランダ語的感覚・リズムが少しずつ戻ってきたように感じる。そして少し自信が戻ると、「これ言っても通じるかな・・・」と思いつつ、「えーい、言ってしまえ!」とトライ。完璧にわからないものは口にしてはいけないと、口を開かず、使わないから伸びないの悪循環に入っていた、昔のまだ英語学習に苦戦していたころの自分から、多少学習したかな?なんて。

でもこれもそれも、こんな「外国人」オランダ語に対して、辛抱強く相手をしてくれ、「2年でここまでよく頑張った!」と励ましてくれる(サルもおだてれば木に登る!)方々のお蔭。早く、もっとできるようになりたい!と思う、今日この頃。

Thursday 8 May 2014

Ontheffing - 移民試験免除・・・やっと決定。

長々このブログで書きけてきた継続トピック . それは、オランダの永住権・国籍取得のために必須とされる、移民試験かオランダ語国家試験(NT2)について。本日、約2年近い歳月を経て、やっと解決となった。

事の始まりは、移民した2012年の夏に、移民関連のサポートをしている非営利団体の担当者から、「試験と同じレベルの語学力があると証明できたら、免除してもらえる」という発言に出くわしたこと。その後、デルフト工科大学のオランダ語コース(初級・中級)の修了証を手に、市役所の移民担当者に掛け合ってみたものの、あえなく玉砕。ではと、翌年夏前にデルフト工科大学のオランダ語上級コース卒業と共にもらった「NT2と同等の語学力を有する」と明確に書かれた正式なCertificaatを提出して、再度市役所担当者に掛け合う。その結果、市役所担当者は説得できたものの、政府系の移民試験管轄組織のDUOがごねて、議論が一時頓挫。

ただ、市役所担当の方が非常にロジカルで良心的、かつ一度こうと思ったことはトコトン責任感を持って進めてくださる方だったことが幸い。何と、該当する法律を見つけ出し、市長権限で、自分は移民試験を受けなくてよいとの決定文書を発行し、IND(移民局)に通達。これで話が解決したと思いきや、今度はINDからの反撃。。こちらのブログポストにも書いたのだが、2012年の3月に初回のパートナービザが付与されていたにも関わらず、政府で管理する移民関連のDBの自分の情報が誰かによって上書きされており、2013年6月が初回ビザ発給日となっていたらしい。ちなみに、日付的には、デルフト工科大学のCertificaatの発行日とほぼ近いので、このCertificaatを一度受け取っているDUOの担当者がやったのではとにらんでいる。

それはさておき。上書きされた情報が正となるため、INDからの反撃はこう。自分は2013年6月に移民しており、2013年以降に改められた移民者向けの法律が適用されると。この法律では、市役所には移民関連で一切の権限がない。よって市長によって決定した事項は無効だという言い分。でも明らかにおかしな情報をもとにしているため、頼もしいこの市役所担当者が再反撃。「INDが最初にVisa発給を言い渡した文書を送ってくれ」とリクエストを受け、スキャン文書を送ったのだが、その後、3か月以上音沙汰なし。どうしたものかと思っていたところ、本日市役所担当者からメールにて通知。

どうもINDの対応に相当業を煮やし、「何で3か月も調査に時間がかかるの!こちらには文書もあり、事実は事実なのだから、さっさと決定せい!」と、INDにお怒りメールを送付。さすがにIND担当者が驚いたらしく、「事実に間違いありません。移民者の○○は、2012年に移民しており、2007年の移民法が適用されるため、市長の決定に従って、移民試験は免除といたします」と即日返事が返ってきたそのやりとりを添付したメールが、自分たちのところに転送されてきて、「はい、これで解決しました。よかったね」と市役所担当者さんより一言。

移民を厳しく取り扱うということであれば、移民に関する情報管理もしっかりしてやってほしいものだと、当初の怒りは呆れになりつつ。ただ一方で、本当に素晴らしい市役所担当者に巡り合えたことに感謝。これにて移民試験に関わる問題は無事解決!もしかしたら将来「やっぱり昔移民した人も、試験受けてね」と変わる可能性もあるけれど、2年近くも費やしたこの攻防は終わったので、とりあえずよしとしよう。(なんちゃって)






Wednesday 7 May 2014

久々の写真たち(お庭編)。

多忙で、慣れない私たちだけでは、維持しきれず、今や大人3-4人がかりでメンテナス中の、我が家のお庭。。頑張った甲斐があり、見事に綺麗なお花が戻ってきました!

ということで、少し写真を公開。











アジサイ咲きはじめ!

Tuesday 6 May 2014

久々の写真たち(牧場編)。

この春に撮りためてきた写真たちを少し公開!

嬉しそうに芝生の上を駆け巡る子羊たち。

双子の子羊。

飛び跳ねながら走る子羊!

典型的な羊のしぐさ :)

母羊の毛に埋もれて眠る子羊!

ボスざるならぬ、ボス子羊!木に登りかけて、葉っぱを食す!

黒羊の親子たち。

リラックスした態勢で、爆睡中!

Monday 5 May 2014

Patriciaの断髪式?

昨年3月に生まれて以来、暑くてしんどい時期も乗り越え、一度も羊毛を刈らずにきたPatricia。今年はそのうち刈ろう・・・と話があった矢先に、緊急事態発生!

何と、異常な暖かさからか、特殊なハエに狙われて、お尻一体に、卵を産み付けられ、お肌のなかから大量に幼虫が返るという、災難にあってしまった。同じ敷地・条件で一緒に過ごしている黒羊ちゃんは、全く問題がなく、我がパートナー曰く、「狙われやすかったり、特定の虫に耐性の弱い羊がいる」そう。。

でも羊毛でふさふさの中、どうしてこれを発見できたか。これは、毎日見てきて、いつもと違うPatriciaに気付いたため。自分が行くと、いつも駆け寄ってくるPatriciaが座り込んでいる。座り込んだところに寄ると、いつもなら立ち上がるはずが、完全に頭を地面にぺったりとおろし、無反応。さらにやっと立ち上がったかと思うと、壁にお尻を擦り付けて、後ろ足をジタバタ。ちょっと気が狂ったかのよう。。

我がパートナーにSOSを出したところ、典型的な症例だったようで、何が原因かすぐにわかり、即座に専用の薬をあてる。すると、羊毛の合間から見える肌から、薬に参った白い虫の幼虫が大量に這い出てくる!恐ろしい程の量!自然とは本当に苛酷なものだ。。

でも大量に一緒に暮らしている他の羊たちは、なかなか発見が難しい。そもそも、定期的に毎日何度もチェックにいくとはいえ、一匹一匹を見る時間は限られている。また、それぞれの羊全ての性格や、よくある行動が把握しきれないので、今回のPatriciaのように、しゃがんでじーっとしていただけでは、「あ、寝ていたいのね」程度で見過ごしてしまうことだってある。

それはさておき、今後の予防も兼ねて、断髪式!初めての経験のため、バリカンの音におののき、多少ジタバタしたものの、一貫して大人しくしてくれて、うまく刈りあがり!一方、いつも一緒に過ごしている黒羊ちゃんは大変なことに。今回発覚したのは、この黒羊ちゃんは、時折いるようだが、他の羊が一緒にいないと、とてつもない不安になる性格のよう。さらに不安を感じると、ひたすらジタバタ落ち着かなくなる。このため、我がパートナーがかなり抑え込んで毛を刈ろうとしたのだが、何度か擦り傷を作ってしまう。

たかが羊、されど羊。こんなに色々な性格の羊たちがいるとは、本当に面白い。


Wednesday 30 April 2014

振り出しに戻る。

昨年秋に、本当に運の良い出会いがあり、期間限定とはいえ、オランダでお仕事を始めて早半年。途中、2回ほど契約更新をしてもらえたものの、自分が期間限定で雇われる必要のあった事由が完全に解消されてしまい、この4月末を持って、契約満了となった。

一緒に働いたボス・同僚たちが、アメリカ本社のボスへ掛け合ってはくれたのだが、欠員があったのならいざ知らず、増員をすることはさすがに「Yes」とは言われず。。また何度か契約更新が続いたため、これ以上の期間を延ばす場合は、無期限の正社員として採用しなくてはいけないほぼ手前だったよう。このため、他部署で経費削減で人員整理をしている中、正社員の人員増はできず、ひとまずここで一回契約は終わりに。

ただ、今後現在のチームのメンバーが辞めたり、チームの見直しなどがあるかもしれないので、その際には声かけるね~と耳打ちをしてもらう。また今回、通常の職務以外でやってきたプロジェクトの成果を出し、US本社でも事例のないことをやったので、いっそUS本社に採用してもらったらいいのに!と、最期の1か月間一緒に仕事をした新しいオランダ人の上司に言われたり。

と、契約満了による退職といえどネガティブさは何となく薄いものの、過去、契約満了で退社となった同僚たちをみてきて、多少はさみしい最期を見てきた。退職する同僚たちが、社内をそそっと軽く挨拶に回って、ささっといなくなってしまう感じを受けてきた。自分も、何となくこういう感じで消え去っていくのかな・・・と思ったところ。何とまず前日に、上司から全社員メールでSend-offのメールが流れる!メールの中では、頑張ってもらっていたので残念だけれど、現在の状況上、契約を終えざるを得ないということ。また、プロジェクトを含め、どんな貢献をしてくれたのかのハイライトなどもしてくださり、温かい花向けの言葉を送ってくださる。また、最終日には寄せ書きのカードや小さなギフトをいただいたり、各々オフィスにいた同僚たちが挨拶に来てくれたり。途中悩みもあったものの、こんなに良い環境で、よい人たちに囲まれて仕事をできていたこと、改めて感謝の気持ちでいっぱいに。

その他、これからの仕事探しという点。上司/同僚たちから、「この人なら、あなたの仕事探しをサポートしてくれるかも」というリクルーターたちをオフィスに呼んで、直接紹介してもらえた。また嬉しかったのは、US本社の大ボスより、この半年間の頑張りへの労いや、能力を認めてくださり、次の仕事探しのサポートをできる限りしたいので、就職活動に推薦書が必要になったら遠慮なく連絡してくるようにと、メールをいただく。職種や職位にもよるが、オランダでの就職活動では、欧州内での実績や、保証人的な人たちの有無が非常に重要だなと感じてきたので、半年間とはいえ、非常に有難いなと感じる。

・・・・と、このように書いていると、次の仕事探しは容易そうに聞こえるかもしれないが、やっぱり現実は厳しい感じがしてならない。強力な推薦を受けて紹介されたリクルーター氏たちも、紹介されたその場では、「サポートしますよ!」と調子よさそうなのだが、実際仕事探しを開始すると、なしのつぶて。また、正直に「幾つか自分のクライアント企業の中で、あなたのような人材を探しそうなところに問い合わせをしてみるけれど、正直すぐに見つけるのは厳しいかもしれない」とアドバイスを受ける。

理由としては、これまでこのブログに書いてきている通りのこと。彼らも同じ意見だった。これまでの職歴・学歴で、明確に雇う職位レベルが分けられているオランダでは、基本的にはこれまでの自分の仕事レベルより、下の職位に下がって雇ってもらうという考え方は受け入れらづらいよう。大学院まで勉強しているのだから、それ相応の職位の仕事をするのが当然なんじゃない?とは、何度も言われてきた。では、過去の同じ職位レベルを維持したポジションはというと、自分の専門領域的には、結局また「オランダ・欧州の経験がないから」とか、「オランダ語・英語両方がNativeレベルであること」というポジションが多く、リクルーターとしても推薦ができないという。こうして、一緒に仕事をした上司たち、同僚たちから「十分オランダでも仕事をしていけると思うよ!」と言われようが、八方塞がりは、やはりまだ半年仕事をした程度では、そう簡単には解消されてないようである。

ということで、また不安定な就職活動に逆戻り。。不安を感じつつ、少しでも道が開けることを願って。。


Tuesday 29 April 2014

仕事と牧場のお手伝いで手一杯!

できる限り定期的に書き留めていこうと思っていたこのブログ。少しでもよいので、書こう書こうと思いつつ、この1か月半はあっさりとペースを崩す。

理由は簡単。全く自分の時間が取れない毎日がひたすら続いたからだった。朝早く起きて、1時間半強の時間をかけてオフィスに出勤。仕事が終わって、帰宅の途へ。ただ戻る道中、幾つかの箇所に分かれて放牧している羊に問題がないかチェックをして帰るので、帰りの片道通勤時間は約2時間前後。自宅に着くと、出産待機中の母羊に問題がないかを確認したり、母羊に少し問題が生じて、個別に哺乳瓶でミルクを挙げる子羊の世話。これが終わると、夕食の支度。夕食が終わるとすぐにまた、牧場の仕事に戻る。室内にいる母羊用の餌を準備したり、母羊たちが過ごしている場所に敷いてある藁を敷き詰め直したり。そうこうしていると、あっという間に夜11時近く・・・・ということで、ベッド直行。

一時は本当に朝フラフラになりながら出勤し、電車の中では爆睡。体力的に負の状態に陥ると、精神的にも少し落ちる。また、普通の会社務めの仕事もかなり難しいレベルを維持しつつ、牧場を兼業をしている我がパートナーのことも心配に。この時期は、明け方出産する羊もいるため、夜も何度も起き上がり、羊をチェックしたり、出産をさせたり。集中して熟睡できない体制が1か月近く続く。

とはいえ、やっと4月末で羊たちの出産がほぼ終わり、徐々に親子羊を外に放牧するようになり、ほんの少しWorkloadがダウン。でも「これで少し落ち着くかな?」と思うと、子羊たちの一部がウィルスにやられてしまい、治療や予防接種をすることに!羊は、牧場主でさえ、思うように操るのに手こずる動物で、かつ母羊80頭以上、子羊130頭以上と、量も多いため、これまたひと騒動。

やはり命に関わるものを扱うお仕事は大変だな・・・と思いつつ、相変わらず毎日が簡単に過ぎ去っていく。今度少しでも落ち着くのはいつのことやら。。

Sunday 16 March 2014

難しい状況を打破するには?

時折オランダ語の勉強も兼ねて、定期購読中のオランダ全国紙の1つに付録でついてくる、女性向け冊子を読むことがある。

時には、「オランダの人たちって・・・・」と衝撃を感じる内容があったりするものの、何だか悩みは世界共通なんだな・・と感じるものもあり、語学の勉強という意味だけではなく面白い。またそうした部類の記事からの学びには、そのトピックに限らず、他のトピックでも、また国籍・年齢・性別を超えて、役立つなと感じることがある。

この週末読んだ記事も、こうした感想をもった1つ。内容は、40代以上のオランダ人女性の3分の一が、新しい仕事探しをする際に、差別されていると感じるという。そのような中で、今回のトピックでは、40代と働き盛りに突然会社に首を宣告され、新しい仕事探しをした女性たちが、新たに仕事を見つけていくなかで、「本来本当はやりたかった仕事」や、「自分が望んでいたWork-Lifeバランスにつながり、人生のQualityが上がった」という仕事にたどり着いたという事例の記事。

例えば一人は、急な首宣告で落ち込むなか、追い討ちをかけられるように、「40代の後半のあなたが仕事を見つけるのは難しいわよね」というスタンスの仕事探しのコーチがアサインされた。そこで、落ち込みを感じつつも、自分をポジティブにサポートしてくれるコーチを探し、最終的に年齢で差別をせずに、彼女のもつ経験と知識をRespectしてくれる会社に出逢え、今はHappyに仕事をしているという事例。何だか思わず、「日本・アジアに限定された職務経験では、仕事探しは難しい」というスタンスのリクルーターに翻弄(!?)された自分を重ね合わせてしまった。アジア人という差別にとっていたのだけれど、オランダの人たちの中でも、何かの要素によっては差別をされる人たちが沢山いること。それを考えると、沢山の「Negative」に取られるバックグラウンドがあれども、めげちゃいけないかなぁなんて感じた。

もう一人は、50代で首を切られてしまった後に、旦那様より言われた一言で目覚める。「本当にやりたかったことをやるきっかけにしたら?」と。そして、自分のやりたかったことを真剣に模索し、彼女の場合はB&Bを始めることに。結果として、稼ぐお金の額というバロメーターではないところで、幸せを感じているという。

またもう一人の経験者が読者に向けてのTipsとしてあげていたことは、「必ず何かが自分の行く道筋にやってくるからあきらめないで」ということ。何だか、こうした言葉は、日本人の方が書いている人生論などの本にも出てくるし、世界共通だななんて感じる。

何より、個別の事例・人からのTips自体からも学びがあるが、全体を通じて感じたのは、いかにネガティブな出来事にであっていて、もうだめだ!とGive Upせずに、ポジティブに物事を捉え、自分の足をとめずに努力を続ける・歩きつづけることが大事なのだろうなということ。言うはやすしだけれど、つらいこと、難しいことにぶち当たっていることは、ある意味のチャンスなのかもしれないと考えられるようになれたらなと思う。

Saturday 15 March 2014

正直にぶつかった方がよい?

ここ1週間のなかで、オランダ人との接し方で感じたことがある。

それは、もしかしたら、当たり障りなく、表面的に平静を保って相対するよりも、「自分はこう思う」と感じたことを正直にぶつけた方が、実は受け入れられやすいのかな?ということ。

1つ目の出来事は、我がパートナーの家族とのやり取り。日本人的な感覚としては、年配の人・親などに対して意見することは、少しいけないかな・・・と感じてしまうことがある。ましてや、共通言語がオランダ語で、自分のオランダ語も未だぎこちなく、外国人が話すオランダ語をあまり理解できない人を相手にすると、1回で真意が伝わることは難しい。うまく話せずに、変な誤解をされても嫌だと思い、自分の意見を呑みこんでしまうこともある。

ただ自分は元々、「いや、それはどう考えても違う!」と思うと、どうしても黙って居なれない性分のよう。多少「あ、ここでこんなこと言ったら、嫌われるかも」などと想像をめぐらしつつも、「えーい、絶対に違うのだがら、もう関係性がどうなってもいいから言う!」と口を開いてしまう。それも、ここまで我慢した状態で口を開くので、あまりスマートな発言の仕方だったり、説明の仕方ではない。いつも、冷静にかっこよく(!)さらっと何かを意見が言えればいいのにともどかしくなりつつ。。

ただいまのところいつも、「きっと逆切れされるに違いない」という期待を裏切って(!)、じっーと話を聞かれたり、時に幾つか小さな質問されつつ、最後は理解を示してもらい、収束。何故かいつもその後には、一緒にお茶をして、笑顔で別れる。

もう1つの出来事は仕事場。控えめな国民性(!)の日本人である自分だけでなく、他の国籍の人も、「悪気がないのは分かるけれど、ちょっとこれは失礼な態度」とされてきた同僚に、それとなく切り返すのでは十分ではないことが分かり、自分的にはかなり我慢したという時点で、とうとう直球で切り返してみる。(一応、ポジティブなコメントと、にこちゃんマークもつけつつ・・・)逆切れされたり、真意が伝わらず、これがこじれて即契約停められる動きになったらどうしようと感じつつ。。

ところが驚くような反応が返ってくる。即座に、「失礼な言い方になっていたみたいで、ゴメンナサイ」と謝られ、真意をきちんと伝えに席までやってこられたのだ。自分では、最悪のシナリオまで考えて、書いた後に小心状態になっていただけに、びっくり。。

と、小さな出来事を積み重ね、感じたこと。もしかしたら、何も反論せずに、笑顔で「はいはい」と言っているより、こうして自分の意見をしっかりと伝える方が、人間関係がうまくいく文化なのかな?ということ。大抵の人は意見のぶつかりを、ネガティブなことととらないし(タブーなことに触ることでないえれば・・だけれど)、こうした積み重ねを、相手をより知り、人間関係の根を深めていけるきっかけとしているのではとに感じるのだ。そもそもオランダ人たち自身が、イイタイことをがんがんと言っているくらいなので、多分それなりに打ち返されることには慣れているのかもしれない。

たまたまの偶然かもしれないのだが、これが、最近の人間関係構築にあたっての学び。さてこの視点は正しいのだろうか?


Friday 14 March 2014

羊たちの出産ブーム(第一次)。

ご近所さんの牧場を見渡すと、徐々に母羊&小さな子羊たちが一緒に歩く姿がちらほらと増え始めているなか、我が牧場でも、出産ブームが間近に。

今週出産を予定している母羊たちの第一グループを、一定の場所に集め、監視用のカメラからの映像を、家の中にあるモニターに映し出しチェック。このモニターは、現在居間と寝室にあり、夜中に産むケースも多いため、最低でも2時間に1度はチェック。

ただ、出産の体制に入り始めた母羊を見つけるのはマダマダ難しい。「あきらかに」というものが目に見えて分かると別だが、どういう行動を取ると出産間近なのか教えてもらうものの、なかなか見極め力がつかない。
また細切れに睡眠をとっては、チェックのために起き上がるということで、二人揃って睡眠不足気味。。

とはいえ、実際に子羊の赤ちゃんたちが生まれてきて、着々と色々なことができるようになっている様子を見ると、この疲れも吹き飛ぶ。

現在のところ、5-6匹が出産をし、ベストなコンディションの羊に育つという双子の出産率100%!とはいえ、まだ残り70匹以上の母羊が出産を迎える予定。マダマダわらわらと忙しい日々は続く!


Friday 7 March 2014

お庭の手入れ・・・テンテコマイ!

(過去分にさかのぼってアップロード)

今年の冬は、いつもより(少なくともここ2年間)暖かめなオランダ。既に10度以上、時には18度近くまで上がる陽気のため、いつもより早めに木・草・花が芽を出し始めている。先日のブログでも写真を掲載しているが、花によっては既に咲き始めているものまで!

・・・と、花など、良いものだけが育ってくれるのであればよいのだが、当然ながらこの陽気により、あらゆる雑草たちも、瞬く間に生い茂る。1日見ないだけで、ぐんぐんと伸びている。

ただ、以前に多少居候していたとはいえ、正式に現在の家が自分たちのものになってから、未だ1年のサイクルを経験していないため、どの時期にどういうお庭の手入れをしていいのかが分からない。自分も普段は働いているし、我がパートナーも、勤務している会社の仕事と、牧場の仕事で精一杯。そのなかで、見るからに、雑草と思えるものを、短時間で時折ひょいっと抜いたりしてはいたものの、それなりに田舎で広いお庭なため、なかなか片付かない。

この様子に業を煮やした、前の家主の、我がパートナー父と母。何と、自分たちが平日仕事をして家を空けている間に、庭の整備を始めてしまった。。仕事から戻るたびに、毎日違う場所の雑草が取り除かれ、土が綺麗に耕されている。。そして抜いたと思われる雑草の山々。。何だかとてつもない罪悪感。。春に近い陽気で、ぐんぐんと新しい芽が伸びているのを見る楽しみも、何だか吹き飛んでしまった。

でも、元々庭いじりが大好きかつ会社勤めをしていない大人二人と、なれた手つき・道具でがつがっつと整備を手伝う彼らの子供の一人と、計3人で手入れやっと手入れしていた庭を、フルタイムで仕事・牧場を回している大人二人で切り盛りするのは、少々無理がありすぎる。

ということで、素敵そうに見えるお庭ではあるが、手入れがし易いように少し改造を計画中。。。でも、あまりに忙しくて、何事の計画&実行もなかなか進まない自分たち、一体いつ実行できることやら。

Tuesday 4 March 2014

インドでのお買い物。

(過去にさかのぼってアップロード)

オランダへの移民・生活について書き綴っているブログに書くのは、少々場違いのような気持ちもするのだけれど、先日久しぶりに訪れたインドのことを少し書いてみようと思う。

インドでは、普通の屋内に商品を並べて売るお店の他、道路沿いやある一角に立ち並ぶ小さなショップ(ロードショップ)がある。インド人の友人曰く、前者の「正規」のショップでは、価格交渉は厳禁なのだが(大量に買って交渉するなどは別として)、ロードショップで提示される価格は客により違う。例えば、明らかに日本人であると分かる自分が一人でお店に出向き、布製のインドバックを指差して、「これいくらら?」と聞くと、「650インドルピー」とお店の人は回答。そこでインド人の友人に助けを求めて、価格交渉をしてもらうと、最後は「100ルピー」になってしまったりする。(確か今回の旅行中は、1ユーロ=0.64ルピー、1円=0.60ルピーほどだった) ただお店の人が自分のインド人の友人に「商売の邪魔をするな!折角お金をふんだくる機会だったのに」と陰で言われたとか。

ちなみにこのロードショップは、中流階級以下の人たちにとっては「豪華品」であり、中流階級以上の人たちにとっては「安・可愛い」ものを短いサイクルで楽しむために買い求めているように見受けられる。これらのショップで売られているものを見みると、綺麗な色で見事そうに見えるものもあるのだが、長持ちするQualityではない。インド人の友人曰く、「長持ちしなくてもいい」と。更に続いたコメントは、「自分たちが短いサイクルで使い捨てするということは、次の商品の需要につながる。これにより生産者たちも仕事が安定して続けられるのでいいのだ」とか。この発言には少し、インド社会で未だ消え去らない「カースト」を感じる。

それはさておき、通常の正規なお店も沢山ある。ある程度の階級以上の人たちの購買力・意欲を肌でひしひしと感じるのだが、色々な場所にショッピングストリート(正規のお店の)があるだけでなく、次から次へと新しいショッピングモールが出来ている。こうしたモールには、欧米系のブランドのお店の他、インドの中で「良い商品(質・デザインなど)」を展開していると認知されているインドブランドのお店が大抵入っている(ように感じる)

8年前に初めてインドに訪れた際に、友人に連れて行ってもらって以来、センスがよく、質としても長く使用できる&お土産にできる品が揃っていると感じ、必ず訪れるお店の1つは、Fabindiaというお店。特に、インドテイストなトップ(コットンのシャツ)や、ストールを欲しい際に、ここをまず探してみる。ただインドの物価自体が上がっていため、お値段も年々上ぶれ傾向になっているように感じる。ちなみに最近は、インテリア系やアクセサリー・バッグなどの商品も拡充しているよう。

そして今回友人が「最近急激に人気が出ている」として紹介してくれたブランドが、「Global Desi」。とあるインド女性デザイナーが、いくつか違った名前で、違ったターゲットを元に展開しているうちの1つだとか。人気が出ている理由としては、デザインが比較的良い意味で斬新で良いことと、素材の質が良いことらしい。今回連れて行ってもらって、実際お店に置かれている商品を触って見ると、確かにそれが肌で感じられる。でもその分やはり値段は高め。あまり日本で物を買うのと変わらないかもという値段のものも。ただラッキーにも、50%オフのセール中に出くわす。インドでは、セール品になるのは大抵は粗悪品やデザインがいけてないものらしいのだが、このセールの対象品は非常に良質。またインド以外の場所で十分着られるデザイン。さらにオランダに移住して以来あまり買い物をしていなかった反動もあり、幾つかお買い上げ。

・・・と、自分の買い物については、デザイン、質、値段ともに、自分が満足すれば良いため、難しい買い物ではないのだが(お財布の限度はあれども・・・)、いつも困るのがお土産の購入。インドのスナックやスイーツは、くせがあったり(人によっては多分パイシーすぎたり、甘すぎたり)、衛生的などの観点から、誰かのお土産として買うのはいつも少し難しい。またロードショップで売っているバッグ・ストールなどは、自分の分ではよくとも、質的に人にあげるにはマダマダ十分ではないように感じる。かといって、上記の正規なインドブランド店のものは、少し値が張るので、「ちょっとしたお土産」を上げる場合には向かない。どうしたものかと、インド人の友人とその家族と話していたところ、行き当たったのはこれ。

Uniliverインドが生産している、紅茶のティーバック。実際に見ると、パッケージがインドっぽく、かつ質の良い紙素材。また中をあけると、非常に綺麗なティーバック。さらにお手頃価格(のはず・・・)。オランダ人にとって、「Uniliver」は信頼できるブランドなので、知らないものに手を出したがらないオランダ人にとっても、すんなり受け取ってもらえるのではと思い、「これだ!」と思い買ってきた。

・・・・ただ、結果は散々。。実際に飲んでみると普通の紅茶(でもかなり美味しい)なのだが、「私は、シナモンとか何かが入っているのは、アレルギーがあってダメなの・・・・」など、幾つかの理由により、笑顔で受け取りを断られてしまったことも。日本の西洋菓子スイーツでも、見たことがないから手をだしてもらえない場合もあるし、仕方がないかな。保守的な方々へのお土産は、なかなか難しい。(なんちゃって)





Saturday 1 March 2014

パトリシアの1歳の誕生日。

昨年3月1日にハンディキャップの足を抱え、母羊から育児放棄をされた一匹の赤ちゃん羊。

ハンディありつつも、健気な愛くるしい瞳で、哺乳瓶のミルク欲しさといえども人懐こくついてくるこの赤ちゃん羊を愛おしく感じた。

その中で起こった会話。ハンディをもち、大きく育つ気配がないので、処分をした方が良いのではという内容。居ても立っても居られないいられなく、「私が育てる!」と宣言。当時牧場から離れた借家住まいであったため、この借家のお庭で手塩にかけて育てる。名前はPatricia。普通牧場で育てる羊に名前を付ける人はほとんどいなく、少々変人扱い。。

そんな偏見にもめげず、途中大きくなりかけても「いやいや無駄なことだよ」と言われてもめげず、とうとう1年を迎える。

今では、村や近隣のオランダ人たちからは常に「パトリシアは元気かい?」と声をかけられるほどに。また奇跡的な成長をとげ、正常な羊と体格もあまり変わらず、時折足も正常なポーズになる様子を見て、牧場に長く携わるオランダの家族からも、やっと一人前として認知!

今振り返ってみると、辛いことや悲しいことにもがいていた自分にとって、ハンディがあっても健気に生きているパトリシア、また通常人間には警戒する習性の羊がここまで懐いてくれたパトリシアは、癒し&励みとなり続けてくれていたように感じる。

これからも元気に、無邪気に生き続けてくれることを!