Saturday 31 August 2013

Patricia(子羊)のお引越し&羊社会デビュー。

新しいお家に引っ越してきて以来、牧場の一角の屋内の敷地で生活をしていた子羊のPatricia。やはりお日様の光、澄んだ空気の元、過ごさせたいと思ってきた願いがやっと叶い、牧場の外の敷地にお引越し。

ただし今回は、2ヶ月前ほどに産まれた、黒羊のママと双子の子羊と、この子羊たちと一緒に暮らしてきたが最近ママが亡くなった子羊との共同生活。スペースがかなーり広い(羨ましい・・・)ので、衝突はないだろうとは思いつつ、「羊社会」にデビューのPatricia。足のハンディキャップもあり、他の子羊のように走り回れず、餌とり競争に負けたり、バカにされて、仲間はずれにされたりしないことを願いつつ。

他の羊たちが自力で歩いて移動したのに続き、少し距離があるため、Patriciaは我がパートナーが抱っこをしながら移動。ただ最近、とみにぶくぶく太ってきたため(成長しただけとも・・・?)、羊を担ぐのに慣れている我がパートナーも、途中途中で降ろして休息しながらの移動。彼曰く、多分25-30Kg位になっているよう。どうりで、自分が最近持ち上げると、自分の方がよろけてしまうはずだ!





そしてやっと到着。牧草地の一角に放すと、ものすごい嬉しそうに走り、草をもりもり食べ始める!やっぱり自然の草が一番なんだなと思う。暫くは、食欲に負けて(!)、一体どういう場所に解き放たれたのかとか、一緒に生活することになる同居人がいるということには全く気づかず、ただただ下を向いて草をもぐもぐ。





そしてひとしきり満足するまで食べた後、ふと、何かに気づく。そう、1匹の母羊と、その母羊に戯れる3匹の子羊。じーっと見た後、興味本位か、恋しさからか、このグループに向かって早歩きし始めるPatricia。そして母羊に顔を近づけたところで、・・・・なんと、母羊から頭突きを食らう!(涙) 



 この一連の動きのあと、あまりの怖さに逃げてくるPatricia。それ以来、何度かアプローチしても、同じ状態が続いたためか、自分が近くにくると、いつも泣きそうな顔で駆け寄ってくる。そして突き放しても、久しぶりに歩きすぎて痛そうな前足をものともせず、ひたすらひたすらついて歩いてくる。何だか切ない。。







我がパートナー曰く、「ま、これが今まで1人で暮らしてきたPatriciaの弱さだよね。今が試練のときだけれど、頑張って羊社会に入らせた方がいいと思うよ」。ということで、時折近づいてきてものすごく悲しそうな顔で自分に身体をそっと寄せてくるPatriciaの身体を丁寧になでてあげつつ、時折それとなくグループに近づけさせる努力をしつつ。いつの日か、少しでも「自然」な世界になじむことを願って。

Friday 30 August 2013

外国語の習得にまつわる努力。

引越ししたものの、マダマダ完全に終わらない新居の環境作り。とはいえ、少しずつ、来訪者をお迎えすることに。まずは、先週末、我がパートナーの日本勤務時代の同僚の皆さんに、オランダ出張を機会に、少し我が家まで足を伸ばしていただいた。

久々の再会で、あっという間に色々な話で、楽しい時間を過ごさせていただく。仕事(それも彼の)という形での出逢いではあるけれど、こうして仕事を離れてもつながり、時間を楽しく共有させていただける関係に、本当に感謝。

こうした再会のなかで、少し真面目な話題・学びも。それは、欧州の方で、日本で長くお仕事されている方からの、日本語学びの経験談。今では日本語で仕事をし(読み書き含め)、カラオケにいけば、日本人並みに感情を込めて演歌を歌うほど、日本語をしっかりと操られるのだが、どうやって学ばれてきたのかお話を伺うと、並々ならぬ努力が背景にあることが発覚。

まず開口一番言われたことは、「こうしてFluentになるまでには、やはりそれなりの時間が掛かっているよ」と。全くの習い始めで、日本に来て日本語学校に通うこと、合計2年少し。その後、日本語をかなり勉強し、仕事で3-4年以上毎日使い・・・という状況になった後も、我がパートナーが、「そういえば、彼は移動中の電車のなかで、よく単語帳を明けて一生懸命覚えていたよ」という努力。そして単語の語形変化、発音などは、口に出して、スポーツのトレーニングのように繰り返したとか。

オランダ語を勉強し始めて以来、大学のコースでも、ここでお話する方々からも、「無理して単語を覚える必要はない」と言われ、一部の数少ない単語以外は、いつも「あれ、この単語習ったよな・・えっと、確かこんな感じのつづりで発音だった!」という状況できた自分を反省。この状況では、自信をもって発音することも、話をすることもできなくても致し方ない。やはり学生時代に英語を学んだときに、単語帳を作って無理やり覚えたように、ボキャブラリーを本気で増やしていくために、そろそろ単純暗記をする部分も増やしていかなくてはいけないかなと感じる。

でも、こうして、20代半ばまでは母国語以外話せなかった方が、いまや、日本語を含めて3カ国語をそつなく操られている状況を見るにつけ、「才能がない」「歳だし」などなどの言い訳はやめてコツコツやっていくしかないなと反省。

言うは易し・・・だけれど、頑張るかな。

Thursday 29 August 2013

異国の地で悩めるヘアケア。

(過去分さかのぼりてアップデート)

オランダに移って以来、ひそかに(!)ずっと悩み続けていたことの1つ。それは髪のケア。

日本に住んでいる頃には、あまりシャンプー・コンディショナーの違いであまり差を感じたこともなく、大体は匂い・値段で決めていた。髪を伸ばし、長く美容院に行かずに放置しておけば痛みは多少出ても、悩むというほどまでにはいかなかった。

イギリスに留学していた際には、住み始めて1-2ヶ月の間、急激に髪が痛み、日本人の留学経験者の方からの「日本のシャンプーはどうやらイギリスの水・空気に合わないようで、現地のものに変えたら、痛みが減ったよ」という経験談に従い、現地のどこでも売っている普通のシャンプー類に切り替えてみた結果、髪の痛みは落ち着いた。

そして今回。このイギリスでの経験を忘れ、暫く日本からもってきていたシャンプー・コンディショナーを使っていると、見る見るうちに髪の毛先が痛む。ちょっとひっぱっただけで、ぶちぶちと切れていく。また異常な乾きからか、髪がまとまらない。更には、異常に白髪が発生。ただこれは、デルフトのオランダ語集中コースに通った頃に気づいたので、もしかしたらストレス!?

とりあえずまずは、現地のオランダ製品に切り替えて様子を見る。ただ今回は何故かよくなる気配なし。痛みも出続けるし、何より髪の毛の乾きが異常で、いつも何だかだらしない印象になっている気がしてならなかった。スーパーマーケット他、色々なところで、乾き対策用のヘアクリームがないかと探してみたのだが、探し方が悪いのか見つからず。ではと、痛み髪用のシャンプー・コンディショナーを使ってみるが、髪の異常な乾きは改善されず。ほとほと困り果てる。

最後の頼みの綱!と、我がパートナーともどもお世話になっているヘアサロンで相談をしてみると・・・何と彼女も、こちらからアドバイスを求めるまでは、特にコメントがなかったのだが、「本当に乾きがすごいわよね」と気づいていたらしい。更には白髪の異常な増えも(笑)

そして薦められたのが、ヘアサロンでのみ売っているらしき、特別なシャンプー・コンディショナーと、同じ会社のブランドが出しているオイルとクリーム。でも、、、高い!シャンプーなどは、何とヘアカット料金以上。。ちらりと見えた値札で躊躇していたものの、さすがにこれまで見ていて忍びなく思ったのか、「試してみれば」と我がパートナーが一揃い購入。(感謝!)

ただ大事に使おうと思えど、消耗品。全てを毎回揃えるのも・・・と思い、実験を思い立つ。まずは普通のシャンプー・コンディショナーを使い、洗髪後に今回買ってもらったオイルとクリームを使うパターン。次は痛み防止のシャンプー・コンディショナーを使い、洗髪後に今回買ってもらったオイルとクリームを使うパターン。次に、今回の高いシャンプーだけを使って洗髪し、オイルとクリームを使うパターン。最後は、高い製品ライン全てを使うパターン。今のところ、最初の3パターンを試したのだが・・・やはり高いだけあり、この特別なシャンプー、その後に今回買ってもらったオイルとクリームを使うと、髪が驚くほど落ち着く。(ついでに気持ちも落ち着く)

やはり異国の地では、ちゃんとした現地のスペシャリストにアドバイスを聞くのが一番いいのかな?でも高いので・・・・ 何とか他にもいい方法がないかな?

Wednesday 28 August 2013

お仕事探し、またも振り出し。

(過去分さかのぼってアップデート)

この6月に、ひょんな縁から打診が届き、とんとん拍子で話が進んだかに見えた、オランダでのフルタイムの仕事探し。

簡単に背景&状況を振り返ると、会社はオランダの会社で、とある”Potential”案件にからみ、お客様からリクエストをされて探していた人材に合うということで、正式に契約がとれた暁には、必ず自分を採用するという話になっていた。更に、もしこの案件が万一成立しなかったとしても、自分の過去の経験・スキルに興味があるので、社内で他のポジションを探して、採用する「かも」との打診まであった。

ただ、この「かも」が曲者。他社から具体的なオファーがあった場合には、案件の状況に関わらず即採用すると言われたものの、「案件が正式に合意に至らない場合」に「確実に」採用するかどうかというところは、非常にグレーな言い回し。一方で、状況待ちの間に、友人の会社からアルバイト的な打診があった際には、「Don't Worry」となだめられつつ、この案件に関係する重要な会議には出席を依頼され、ただただ案件の結果待ちをすることになったのだが。

今週この案件が正式に合意に至らずとなった上、可能性をにおわせ続けられた他ポジションも、「状況が変わった」ということで、採用できないと連絡が入る。何だか必要なときだけ「利用」された感じが否めない。多少救われたのは、ずっと間に入って、何か自分に可能性をと気に掛けてくださった方の存在。今回の連絡でも、非常に申し訳なさそうで、色々と言葉を掛けてくださる。何となく、自分だけでなく、この方自身も、自分をつなぎとめるために、「甘い言葉」をかけさせていた上司の決断にやるせなさを感じているようだった。

改めて振り返ると、そもそもこの決断者と初めてお会いしたとき、そしてその後に人づてで伝え聞いたこの方のコメントに触れ、「なんとなく」この人信じていいのかな?うわべだけっぽいなと感じていた。また、その後、何度かお会いしたりお話していると、「なんとなく」この人の下で働くとストレスがたまりそう、しんどそうだなと感じた。だから、今回の決断も、この人ならやっぱりこう行動・決断したかとつながる。

また実は案件自体にも、顔をつっこめばつっこむほど、疑問や不安を感じる部分もあったのも事実。たまたまこの待ち期間のなかで、この案件で対応するお客さん企業の社長の書いた本や、第三者が追った実像と思われるストーリを本を読んだのだが、何だかもやもや感が消えなかった。一番は、ご自身が決めた担当者の失敗を、担当者がいかに悪かったかという形で数多くの「公」な場で非難していること。リーダーたるものがとるべき言動ではないのでは、など。他にも幾つかもやもや感を感じさせる点があり、一緒に仕事をすることに「なんとなく」抵抗感を感じはじめていた。

フルタイムで思い切り仕事をしてみたいという思いもあり、どんなポジションであれ、多少でも自分が力を発揮できそうならと、少し前のめりにこの案件にかけてしまってきていたが、こうして結論が出ると、利用された感で裏切られた思いがして悔しい気持ちもあるけれど、こうして、「なんとなく」でも「違和感」を感じることが多い状況では、結局しんどく、力を発揮できずに失敗したかもしれない。日本で仕事をしていたときにも、痛いほどこれを経験しているし・・・。

・・・とはいえ、やはり経済的にもう少しひとり立ちできるようになりたいし、仕事を「選んでいる」状況にないことも事実。複雑な気持ちを抱えつつ、再度、お仕事探しの旅の始まり。

Tuesday 27 August 2013

インターネット開通!

(過去分さかのぼってアップデート)

7月末~8月初めにかけて、凄まじい追い込みで引越しを終えるにあたり、色々とトラブル発生。

その1。自力で毎週末+時折平日、牧場のトラクターに羊を運ぶ荷台をつけて、家具類をピストン輸送していたのだが、退去期限の最終日にハプニング発生。当日1回目の輸送で、何とトラクターと、荷台の間の接続部分で故障発生。何とか荷物が新居にたどり着いた後だったので、事故がおこらずという点ではほっとしたものの、少し嫌な予感。

気を取り直して、もう1台のトラクターを使って、再度旧家へ向かい、家具をかなり荷台に詰め込み、さあ出発というところで、またトラブル発生。エンジンがかからなくなっている!エンジニア(特に車系が専門)の我がパートナー、早速色々見てみるも、完全お手上げ。専門の会社に頼まないと直せないほどの、重症であることが発覚。

とはいえ、荷台を立ち往生させておく訳にもいかないため、さらにもう1台のトラクターを持ってきてもらおうと、家族に電話するも、誰もつかまらず。何とか新居の方に戻ったところで、我がパートナーの弟発見。無理をお願いし、旧家まで戻り、トラクターで、トラクター&荷台をゆっくりゆっくりと引っ張るという荒業へ。とりあえず、新居に帰還できたものの、結局積み残しの家具があるまま、撤去日終了。。大家さんに事情を話し、1週間後までに引き取りとなる。

その2。引越し1ヶ月前に、KPN(オランダの旧国系の電話会社)に移転届けを出したのだが、混雑していたようで、インターネット/電話/テレビを新居に移転させると指定を受けた日が、新居に入る予定の2-3日後。(手紙で正式に日程も通知されていた) 2-3日くらいで済むのならと、あまり気に留めていなかったのだが・・・指定された日にモデム等をつなげるも、利用できず。窓口に電話をしてみると、「あ、未だ契約が有効にされていませんでした!明日以降、担当者が対応しますので、電話を待っていてください」。「・・・・(呆然)」

さらに話は続き、翌日担当者からの電話を待つも、かかってこず。あまり怒らない我がパートナーも、さすがに業を煮やし、再度問合せをするも、まずは「沢山の人が待っているので、あなたも順番は月末です」と、平然と回答が返ってくる。更に、「今回はKPNの過失なので、ネットだけでもつなげられるように、モバイル接続キットを送ります。ただ私は担当でないので、担当に回します」と言われ、回された先は「ぼく・私は担当ではない」とつぎつぎに何度もたらいまわしになり、一向にらちあかず。40分ほどして、たどり着いた担当者から、「モバイル接続キット使用量は、弊社の過失なので、無料です。ただ、着荷は4日後です」との言葉を引き出す。

さすがに言われた期日にキットが届いたものの、空けてみると低容量のキット。つなげてみるも、インターネットのページを1つ開けるごとにフリーズし、最後にそれでもやっとメールボックスのつながったと思いきや、メールがあかず!さらに、よくよく見ると「プリペイド」式と書いてあり、「残り2.5ユーロになりました。料金を支払ってください」なる警告メッセージ・・・ ということで、自宅からのネット接続はギブアップ。

そして今週。今回はさすがに、約束された通りの日の朝、無事インターネット/電話/テレビにアクセス確立!ネットのない間、引越しの整理を続けたり、本を読んだり、お庭の手入れをしたり、諸々充実はしていたものの、情報にアクセス出来ない故に色々と不便があった。そのような訳で、アクセスできるようになったときには、ついつい二人で万歳!新居には、これまた他に色々な課題があり、完全に「Settle Down」できるまで、時間がかかりそうなのだけれど、少し前進に嬉しい気持ち :)

Monday 26 August 2013

パトリシアもお引越し。

(過去分さかのぼってアップデート)

今回の自分たち(人間)のお引越しにあたり、ずっとお庭で育ててきた、ハンディキャップのある子羊パトリシアも新しいお家へ。

まずはお庭のなかで、パトリシア用のスペースとしてしきりをつくっていた柵を取り除く。すると、嬉しそうに大きなお庭の敷地を闊歩しながら、芝生を食べ始める。暫くパトリシアの好きにさせて、お引越しの他の作業をしようと思い、パトリシアから離れて歩き始めると・・・・なんと気づいたパトリシア、即座に自分の後をおって駆け寄ってついてくる。カワイイ・・・(なんて)

ついてきたのであればと、そのままその後移動の際に乗るトラクターのなかへ、抱きかかえて運び、他の引越し作業を終えて、いざ新しいお家・牧場へ。30分ほど揺られて到着すると・・・・何とパトリシア、異常なまでに怯えている。。さらに、今の時点では牧場の敷地内に、パトリシア用のスペースがないため、我がパートナーが屋内の敷地に連れて行ったのだが、ものすごい奇妙な大きな声で鳴き続けているのが聞こえる。敷地自体は、今までのお庭の一部の囲われたスペースより大きいのだが、これほどまでに環境変化に戸惑うものなのか!

あまりの声に心配し、パトリシアのそばに駆け寄り、なでながら「大丈夫大丈夫」と暫くなだめていると、鳴くのをやめ、じーっと自分の横に寄り添って立ったり座ったり。これで大丈夫かな?と思い、離れていくと、また鳴きだす。結局新しい敷地に慣れるまでに、1日近くを要し、自分は行ったり来たり!

この様子をみた我がパートナー、ここまでパトリシアが自分を信頼し、なついていることに感銘(!)を受けた様子。その後、暫くは、色々な来客者があるたびに、この話を繰り返していた!

そして、ただいま約4週間、この屋内の敷地に住んでいるパトリシア。慣れてはきたものの、やはり空の下、綺麗な空気、自然の草を食べて過ごしてきた時より、ぶくぶく太り(!)、何となく退屈している感じがする。早く外に彼女用のスペースができるといいな・・・と、パトリシア以上に心待ち。

(最近の様子。餌の気配を感じるたびに、ジャンプするパトリシア)