Monday 31 December 2012

2012年の最後の日。

早いものでクリスマスが終わり、とうとう2012年の大みそか。

ここオランダでは、やはり年の区切りということで、TVなどで「De laatste dag」という言葉をよく耳にする。またこの31日の指定時間のみ、一般の人が花火をやってもいいという決まりがあるらしく(破っている人もいるけど・・・)、一部のライセンスのあるお店が花火を売り出している。また31日に食べる「オリボール」なる丸いドーナツみたいなもの、家庭で手作りするところもあるようだが、パン屋さんやスーパーマーケット、臨時出店などで売り出しているところも。ということで、クリスマスとは多少違った盛り上がりも多少見え隠れだが、日本ほどではないような。

自分はというと、結局何となくバタバタと忙しくて、今年の振り返りやら、来年に向けての抱負を考えるゆっくりとした時間がなく来てしまった。情けなさし。。とはいえ、少し隙間時間で見かけたBlog記事のなかに、自分が無意識に感じていたことを言葉にされていたものを見かけたので、少しここで備忘録も兼ねて書いてみる。

以前のポストでも触れたことのある、日経新聞のビジネスリーダーによるブログシリーズのなかに、女性起業家の方のブログがある。残念ながらこの方のシリーズは終わりになってしまうよなのだが、最後の2つの記事から心に響いたこと。(彼女の言葉は起業・経営を通じて実践していることなので、今の生活立ち上げ期にある自分とはレベル感がかなり違い、こうしてブログに引用させていただくのは少し気が引けるが・・・・)

1つ目の記事は、新しいことへのチャレンジについて。自分の場合は、大それたことはできなかったけれど、今回オランダに移住してきて、今までのキャリアを積み上げるなかとは違った側面で、きついなと思うチャレンジ場面に幾つか出くわしてきた。まさにその時、「Excuse」探しを仕掛けたものの、結局踏ん切りをつけて、飛び込む・続けるということをしてきたことが多かった。最後は完全な形で成功したことばかりではなくても、やはりやった意義は感じられただけに、とても共感する言葉(以下)。これは来年以降も心がけていきたいなと思う。

「新しいことを始めることは案外おっくうですし、やらなくて済ませる理由は山ほど見つけられます。それでも、挑戦は常に新しい発見や学びを私にもたらしてくれますし、仕事にも生きることをたくさん得られるので継続できる。小さなことでいいので、おっくうがらずに、まずはやってみるということをお勧めします。」

そして最後の記事で心に響いたことは2つ。まず1つ目は、先だってのブログでも書いた前職の会社のお友達との再会時にも、改めて目を開かされたことにつながる言葉。特に今年オランダ移住にあたって、そして移住後に、幾つも想定外のハプニングが続き、何度か折れそうな局面があった。その時に前に進むかどうかの決断の時には、当然ながら失敗したら、その後はどうなるのか・・・ということばかり考えてしまう。でも、心があって歩み始めていたこと、先に進められる道を探す・心持でいく方が後悔がないように感じる。

「行く末、つまり未来に不安はつきものですが、立ち止まって悩むより、心を定めて道を切り拓く方が良い結果につながると、自分の経験、特に起業を通じて確信しています」


そして最後は年始の誓いという考え方について。ここ最近自分の力や努力で何とかならないものが幾つかあり、ついつい「神様へのお願い」になりがちだったのだけれど、少し心を強く持って、「誓う」という心がけにしてみようかなと感じた。
「『神様や仏様にはお願いするのではなく、自分はこうしますので見ていてください、と誓うものなのよ』と教えられました。経営トップとして、事業目標の達成に邁進することは当然のことながら、思うようにならないことが続き、先の見通しも立てづらい時でもひるんだり、ぶれたりしないで、目の前の現実と飽きもせず格闘するエネルギーレベルを維持することがここ数年来のテーマです。来たる2013年には、そのエネルギーレベルをさらにアップさせるような具体的な挑戦を誓ってみるつもりです」

こうした出逢った言葉・考えを頭におきつつ、年明け時に2013年のチャレンジ・過ごし方について改めて考えてみようかなと思う。

最後に、この1年間、もがきどおしだった自分を支えてくれたオランダ・日本の家族、メール・スカイプ・Facebookなどを通じて直接・間接的な励ましをくれた友人たちには本当に感謝の気持ちで一杯です。その存在なくしては、小さな前進でしかなかったけれど、こうして前を向いて歩いてこられなかったかなと思います。ありきたりの言葉になってしまうのが歯がゆいですが、本当に有難う。これからもよろしくお願いします!


Saturday 29 December 2012

マンゴーの食べ時は!?

先日クリスマス前に、クリスマス休暇分の野菜・果物類をごそっと購入したのだが、たまたまリストに「Mango」の文字を見つけて、思いきって注文してみる。

日本では、昔に比べると、マンゴー味デザート(プリンやミニパフェ)は今や至る所で目にするようになった。でもオランダに来てみると、案外露出度が低い。ということで、二人が好きなマンゴープリンを手作りしてみるかと思って、マンゴージュースや缶詰を探してみるが、オランダ系のスーパーマーケットではマンゴジュースはかろうじて見つけても、缶づめが見つからない。(少なくとも近所では) 知恵を絞って(??)、アジア系食材店でも探してみたが、缶づめは見つからない。(探した場所が悪かった?) ちなみに1度、近所のスーパーマーケットでアボガドを買った際、若いオランダ人レジ係の人から、「これ何?マンゴ?」と聞かれた。彼らから見ると、アボガド、マンゴなどの類は一緒くたになっているようだ。

そんな経緯もあって、日本では果物単体として買って家で食べたことがないのに、手に入れたマンゴー。いざ目の前に現れるとイメージと違う!完全に緑色。確かに、熟す前の緑色のアボガドを大きくしたみたいだ。今となって、レジ係のお姉さんが間違えた理由が何となく想像できてきた。(勿論大きさや皮の感じは全く違うけれど。。)

更には触るととても固い!とりあえず素人目でみても、今は食べ時ではないことが分かり、とりあえず冷蔵庫に入れてみる。そして何日か様子を見るが、いつまでたっても緑色で固いまま。そこで、今度は食卓に暫く放置しておいてみる。すると徐々に徐々に一部が黄色くなり、その黄色部分が広がってくる。とはいえ、購入して1週間近くが経とうとしているのにやけに遅くないかと思い、今更ながらネットで検索。すると、沢山結果が出てくる・・・つまりはどうやらマンゴの食べ時をかぎわけるのはちょっと難しいらしい(今更知るとは、恥ずかしいものの。。。)

さらなる発見(!)は、マンゴーには幾つも種類があり、食べごろの見分け方も多少違う様子。マーケットそれも、注文して他のものと一緒くたに手に入れたので、どこの産地のどの種類のマンゴかも分からず、とりあえず情報を横目に推測中(!)


1つは、どうやらアメリカ産に緑色のマンゴーというものもあり、食べごろでも緑色のままらしく見極めが難しいらしいのだが、こうして少し黄色部分がでてくるるということは、アメリカ産ではなさそう。もう1つ緑色から黄色になるマンゴーの種類があるみたいなので、今のところこれがそうなのかな? 幾つかのサイトによると、このマンゴーだとしたならば、全体が黄色なり、食べごろな匂い(どんなん?)がして、皮がちょっとべとついてくるとか。今はこの情報に頼るしかなさそう。 もう1つ気に掛ったのは、購入後決して冷蔵庫に入れてはいけなかったらしい。場合によってはこれで完全に成熟しなくなるらしい。一度冷蔵庫で保存しちゃったので、ちょっと不安だが、何とか食べれることを願って!

そしてマンゴーがなかなか食べごろにならなさそうなので、りんごのコンポートを作りにもチャレンジ。いつもはリンゴを少量の水とさっと煮てしまうだけなのだが、今回は、白ワインとレモン、そして剥いた皮も含めてルクルーゼを使って煮込んでみる。 すると、いつも使う他のお鍋で煮る時間よりあまりの短時間にして、完全にくたくたに溶けだし、瞬く間にリンゴのムースになってしまった。。とほほ。。ま、めげずに、めげずに!

Friday 28 December 2012

今年最後の一仕事。(ちょっと小さめ)

年末も押し迫ったなか、先だって翻訳案件の打診が入る。クリスマス~年始は思い切りOffにして、色々なことを整理したかったのだが、年末年始で翻訳依頼を受ける人が少ないからかとは思うが、未だ翻訳スキルが安定しない自分を使ってもらえることを有難く感じ、交渉をして稼働日・量を絞って受注。

あまり大型案件を請け負ってしまうと、スキル的にも、家事や病人対応的にも、一杯一杯になってしまうので、今はこうして自分で手に負える範囲で仕事をする状態が一番良いようだ。東京にいる頃はついつい、自分が稼動できる時間は最大限頑張ってしまう傾向があったので(徹夜近い状態になろうと・・・)、仕事に対する姿勢が多少変わってきたように思う。

そしてこの最新受注案件に取り組んで2日。受注後に状況が変わったり、比較的自分がくみしやすい内容だったようで、想定より早めに仕上がる。そして無事今年のお仕事全て終了!さらに、今日紆余曲折あったが、これまでの対価が始めてオランダの自分の銀行口座に振り込まれているのを目にし、昨年までのフル稼働でのお仕事状態から比べると、何と稼ぎぶりが違うことかと思うが、出て行く一方だったお金が少し入ってきて、妙に嬉しい。

来年はできればオフィス仕事にありつけるといいのだけれど、周りの状況を見聞きしていると、それなりの経験・力のある知人友人が失職したりと、労働マーケットは必ずしも未だ上向きにはなっていない様子。それに自分自身の状況としても、オランダ語勉強(・・・試験勉強対策考えなくちゃ)、家事もあるし、牧場のお手伝いが急に入ることもあるし、今は即フルタイムで働けるように思えない。ということで、就職活動もしつつも、今の請負仕事を暫くは大事にしなくてはと思う。

何はともあれ、社会&家族の財政的な貢献度はないに等しいけれど、無事今日年内最後の仕事が終わったことで、ちょっと安心&充実感。少し年末年始だけはゆるりと過ごし、また年明け後、少しずつ頑張ろう!



Thursday 27 December 2012

TOP2000 - NL Radio2!

12月24日頃からだったか、やおら我がパートナーが嬉しそうにラジオのスイッチを入れる。そして一言、「Top2000が始まった!」

よくよく聞いてみると、年末までに掛けて、毎日人気投票の結果、2000位から1位まで段々にカウントダウンして曲を流していくらしい。かつてはTop100だったか、200だったからしいのだが、いつの頃からかトップ2000になったとのこと。

そしてDJがスタジオで終日曲が永遠と流すだけではなく、どうやらスタジオは観客が2時間交代で入れるようになっているらしく、途中DJが新しい観客に「ようこそ!」といった投げかけをする声も。

そしてランキングしている曲はというと、さすがにオランダでのトップ2000ということで、US/UKの世界的に有名なシンガーの曲だけではないので、知らない曲も沢山。一方で意外だったのは、何と1曲日本の曲が入選!どの曲かというと、坂本九さんの「上を向いて歩こう」。ラッキーなことに、丁度この曲が流れる時に、自宅におり、聞くことができた。何だか嬉しい気分に。

この番組、専用のWeb Siteおよび、Top2000リストページもあった。ご興味がある方は是非覗いてみてください!

Wednesday 26 December 2012

久々のお買い物 at Outlet。

オランダに移住してきて以来、田舎暮らし&無収入(に近い状態)だったこともあり、洋服・靴類はほぼ買わずに来た。

物理的に不要だったこともあるが、引越しで東京から運んできた洋服・靴類を見て、ため息が出たことも1つ。何だか似たようなものを幾つももっていたり、暫く着ないで来たものが沢山がありすぎて(我がパートナーは自分以上だけれど!)、引越し先の家が瞬く間に物で埋め尽くされたことも少し影響。少し身軽になりたくなって、本当に必要なものでない限り、極力買わないようにしたいなと思ったのだ。

しかし何故東京に居る頃はこんなに物を買っていたのか。やはり知らず知らずに流行に流されていたのも1つ。ファッション雑誌をたまに手に取ると、今までとは違うものが欲しくなってみたり、街を歩いていると沢山のものが目に飛び込んできて、ついつい色々な言い訳(今月は仕事頑張ったから、ご褒美!とか)を自分でつくっていた気がする。また仕事が多忙で、発散したいストレスが買い物に出ていたこともある。たまに仕事を少し早く上がれると、夜10時頃までやっているお店・百貨店的なところにふらふらっと吸い込まれるように入り、衝動買いをすることも。

それはさておき。とりあえずこれまでもっていた洋服類で生き延びてこられたものの、多少はやはり気候の違うオランダ。幾つかどうしても必要に感じて欲しいものがでてきた。そして折角買うならば質の良いものを良価で!(ん?これもまだ言い訳)ということで、クリスマスの翌日、Roermondというところにあるアウトレットに繰り出すことに!

ここは、ドイツのデュッセルドルフなどの街からも車で1時間半程度で、実は10年近く前にドイツ出張の合間の休日に、クライアントさんに車でつれてきていただいたことがある。(当時は、こうして2度とこの地に舞い戻るとは思いもしなかったが!)もともとあまりいわゆる”ブランド”と呼ばれるものに固執しない性質だったので、自分からアウトレットを開拓することがなかったのだが、ここに来たときについついいい物をお買い得で買った”成功体験”がある。また我がパートナーの日本時代の同僚の皆さんも、オランダ出張の折にはここでよいお買い物をすると聞いているので、久しぶりに少しお買い物にワクワク。

ちなみに我がローカルのあたりでは、未だ12月26日は2eクリスマスと呼ばれていることもあり、全てのお店が閉まっていたのだが、このアウトレットは363日オープン、かつ大元の運営母体の会社がイギリス系なのか、今日26日を”Boxing Day”という呼び、既にオープン。遅い出だしで到着すると、駐車場は渋滞・・・停める場所をゲットするまでに30分以上もかかってしまった。少し横道にそれるが、この混み具合に貢献していたのは、オランダ人のみならず、ドイツ人、そして中国・韓国・インドから来ている(あるいはこの辺りに住んでいる?)人たち。何しろ、案内表示には中国語が出ていることが物語っている。かつては日本人が多かったと思うのだが、今は彼らのBuyingパワーは凄い勢いを持っているように思う。

さていざお店巡りへ。見てみるとやはり安いし、それなりにいいなと思うものがあった。どうしても必要で欲しかったものを、幾つかのお店で見比べ、最初考えていたのと少しイメージは違うものになったけれど、無事購入。最初考えていた予算も少しオーバーしてしまったが、元値を考えるとお買い得だし、何より質がよくて品が良いものだったので、長く使えると確信して、決断。

その他も、ついつい見ると食指を伸ばしたくなる昔の自分が顔を見せかけたけれど、今回は我慢。本当に欲しいものだけに絞ったショッピングだったけど、結構楽しかった。次回また何かどうしても欲しいものが出てきたときには、頃あいを見計らって繰り出すかな?

Tuesday 25 December 2012

オランダ住人としての初めてのクリスマス。

2年ほど前に、旅行として訪れたクリスマスのオランダ。今年は、オランダ移住後の初めてのクリスマス。

24日のイブは、TVを見ていると、大きな都市は人だかりも沢山あって、いつもと違う!という雰囲気が満載ではあっったし、教会でのミサはあるし、それなりにいつもと食事内容が違うらしいが、想像していたより少し慎ましやか。日本の”クリスマス”イベントが24日の方がメインに感じるのとはちょっと違う。

今回我が家は、24日は我がパートナーと二人で家クリスマスディナーをし、夜は村の教会のミサに出向くことに。そして25日は、これまた我がパートナーのホームタウンの隣村の教会のミサへのお出かけと、両親よりご招待を受けて、彼らの家でのクリスマスディナー(とはいえ通常のディナーより早めの時間の開始)。

村の教会は、ほぼ毎日に近く通りかかっているものの、今回初めて中に入ることに。24日のイブは2回ミサがあり、我が家は後発の夜10時スタートのミサへ。中に入ると、随分大きい!また子供の頃に通っていた東京のプロテスタント教会や、イギリス留学中にホストマザーといったプロテスタント教会と比べると、何だか明るい雰囲気。ライトやキャンドルが多い他、中で村のボランティアらしき人たちからなる聖歌隊のような方々が生で歌を歌っていたからかしらかもしれない。そして全般的に厳正なものではあるけれど、暖かな雰囲気で終了。

そして今日25日。今度は隣村の教会へ。こちらも思ったより、大きく・明るい。そしてここでの驚き。牧師さんがインド人!どうやら牧師さんのなり手が減っていて、海外から人を連れてきているとか。とはいえ、ミサでのお話はオランダ語。話を始める最初に、「今オランダ語を勉強中なので、少し分かりづらいところもあるかもしれないけれど・・・」と断りを入れていたようなのだけれど、我がパートナー曰く、そんなに悪くはないオランダ語だとか。そしてミサ参加者のオランダ人たちは、その牧師さんのお話にしっかりと耳を傾け、従う。半世紀前には想像もつかなかった光景なのでは・・・なんて思う。(左の写真はミサ終了後の写真)



そしてこの日の締めは、ファミリーディナー。いろいろと盛りだくさんなご馳走をいただき、楽しく過ごす。でもやはり彼のご両親も段々と年を取ってきているので、自分の子供&子供たちのパートナーで気兼ねない間柄とはいえ、ゲストとしてもてなすのも大変になってきたので、今年で最後かななんて言われたところ。我がパートナー末弟が提案。来年からは我が家と末弟がホストになって、みんなをもてなそうと!特に料理という意味では大役すぎるが(我が男性陣が料理するとは思えないので、自動的に自分が担当になるから。。)、ぜひ来年はその形を実現したいなと思う。いつも本当によくしてもらっているので、何か感謝の気持ちを表せる場になるかもしれなし、またこうして「家族」の一員になれることがとても嬉しく感じる。

など。あっという間の2日間のクリスマスイブ&クリスマス。明日26日はオランダでは2eクリスマス(クリスマス2日目)と呼ばれる日なので、完全終了ではないけれど、色々な意味で充実&満喫した2日間。


Monday 24 December 2012

クリスマス前・・・ちょっとしたひと騒動?

先々週ほどから、徐々にクリスマス休暇に備えて、各お店・マーケットからの発信が増えてきた。我が村には、村の新聞があるのだが、いつもであれば、今週のお買い得品!とかの情報が載るところ、毎週注文リストテンプレートが差し込まれている。どうやらクリスマス用の需要を事前予測して、マネージできるようにとのことらしい。

ということで我が家は、いつも週1回トラックを乗り付けてやってくる野菜のマーケットへ発注と、村のパン屋さんへの発注を済ませる。 そして両方共に、受け取り最終日のクリスマスイブの今日、品物を受け取る。 受け取りに出向いた際に、他の人達が受けっとっている状況をみると、物凄い量を抱えて帰っていく。例えば、大きな大きなホールケーキが入っている様子の箱を3箱に、その他普通のパン類など。(休み中に毎日ケーキ!?)

更にはスーパーマーケット。昨晩たまたまニュースを見ていたら、「いつもは日曜日閉まっているスーパーもやっています」と、その様子を映し出したり、この期間の食糧需要に対するマネージの大変さを取材して流していたり。 他人事と思っていたら、我が村の大型チェーンスーパーも、どうやらいつもはやっていない日曜日の昨日、開いていたらしい!それにも関わらず、クリスマス休暇前の本日、スーパーに出向くと、スーパー前の駐車場が一杯で、近くのレストランや教会の駐車場まで一杯に。そして見ていると、何と、通常の買い物品の他、沢山のアルコール、甘いもの、スナック、などなど買いだしていることか。実際25-26日の二日しか休みではないのに、物凄い量の買い出し。圧巻。

TVを見ると、大都市はかなりにぎやかな特別イベントで盛り上がっている感じではあるが、田舎であるここは、家族でゆっくりと過ごす家庭も多そう。 かくいう我が家も、今日は二人でお家クリスマスディナー、明日は我がパートナー両親宅で、家族全員集合。少しゆっくりできるといいな。

Friday 21 December 2012

努力をすることを認める文化。

ずっと会おう会おうと連絡を取り合うものの、なかなかタイミングがお互い合わず、再会が実現しなかった前職の会社のオランダオフィスの友人。やっとのことで、年末ぎりぎり、再会を果たす。

実は、この彼とはひょんな縁で知り合った。2年近く前、事情があってオランダに少し滞在した際、前職の会社のオランダオフィスで仕事するスペースを曲がりしたのだが、その仕事部屋の主が彼。何とたまたま日本が大好きで日本語を独力で勉強していたという彼、自分と知り合えたことをとても喜んでくれていて、2年近く不定期ながら、メールでKeep In Touchをしていた。

今回自分がオランダに移住してきた後も、メールベースではあるが、本当に沢山のアドバイス、サポートや気遣いをしてくれてきた。多分、彼のバックグランドと経験からくる優しさがあるように感じる。彼は自分のオリジンを持つ国から違う国に小さいころに移民して育ち(両方とも欧州だが)、さらにオランダ人の奥さんと結婚したことでまた新たな国(オランダ)で過ごしている。多くは語らないが、彼なりに大変なこと・難しいことも乗り越えた結果の優しさと強さを秘めているように感じ、それ故にこうして力になろうとしてくれるのかなと感じる。

さて、いざ再会。2年近く会っていなかったのだが、メールのやり取りも多かったので、すぐに話は弾む。レストランへ歩く道すがらも、早速結構深い話に。何の話の流れでなったのか忘れてしまったが、今回心に響いた1つが、「ヨーロッパは沢山の努力をする人をレスペクトするところ。結果だけで人をレスペクトしない。短期的に成果を出すとか、結果だけを求めるタイプの人にとっては、最終的に根を下ろすのは難しい地だと思う」という言葉。そして「きみがこうやって真摯に努力している限り、たとえすぐに結果に結びつかないことかもしれないけれど、周りの人たちは何かの形でサポートをしようとしてくれる」と。

何となく最初は少し意外な感じがしたのだが、彼が指摘しているように自分が直面している状況も振り返ると、なかなか目が出ず・結果が出ずにもごもごしている自分なのに、いつも辛抱強く相手をしたり、励ましをしてくれたりした人たちを思いかえす。たまたま自分は本当に恵まれていて、周りにいた人たちがいい人すぎる人たちだったのかもと思っていたのだけれど、もともとの人に対する見方・考え方も影響していたのかなと思いはじめる。

また前にもブログで書いたのだけれど、Samenspraakでのボランティアをして下さっているオランダ人ご夫人が言っていた言葉もつながる。オランダ語の中級集中コースが思いの他大変そうで、完走できるか分からないと始る前に話した際に、「自分ができる限りの努力をすることが大切で、その結果として例えテストが再試になろうと、関係ない。楽しんで頑張ってらっしゃい」という言葉。何だか自分が出くわしてきた言葉や、ほわっと感じていただけで、全てが点で点在していた事柄が、彼の言葉で線になった感じがした。

最後にもう1つ。今を生きるということ。再三周りに言われてきているのだが、またこの彼から言われたこと。何かもし予期しないできごとが起きても、きっと乗り越えられると思って、その変化をむしろ楽しめばいいと思うよと。ついついもうやり直しの利かない年齢なんじゃないかとか、不安になるといらぬことに気をとられるが、早くこのとらわれた考えを断ち切らなきゃと思う。勿論、とはいえ、年齢が足かせになることもあるのも事実ではあるし、そう簡単なことではないとは思うが、何かあって追い詰められれば切り開く力があるはずと、自分を少し信じてあげることも大切なのかなと。

ということで、オランダに移ってきてもうすぐ約1年。改めてこれまでを振り返り、前を向いて進むきっかけをもらう良いきっかけになった。


Thursday 20 December 2012

期間限定・・・3日間の車所有者。

少ない額でも一定の安定した収入が入るようになったらネ・・・・と、ずっと保留中の車購入。中古で小さめのものを選べば、車そのものを買うお金は工面できなくもないけれど、車を保持する税金・保険・ガス代を考えると、今の時折請け負う程度のお仕事では、やはりなかなか踏ん切りがつかない。そんな訳で、冬になった今も、どこへ行くのも自転車&公共交通手段を活用。

とはいえ、オランダは天候が安定しなかったり(晴れていたと思えば、激しい雨!とか)、冬はさすがに寒くなってきて、自転車で片道30分かけて隣村に行く用事があると、やはり一苦労。とうとう今週初めは、出かける前にネットで短時間天気予報を見ていたにも関わらず、途中で大雨にあり、寒いなかずぶ濡れ。引きかけの風邪を悪化させて熱を出す。

遊びに行くためであれば、天候が安定した日を選ぶこともできるが、一応家のお手伝いで、毎日決まった時間に出かけるとなると、避けるものも避けられない。ということで、諸事情により、どうしても何度も行き来しなくてはいけない状況になった今週、小さな車をレンタルしてもらうことに。

去年の春にマニュアルの免許を取って以来、オランダの自動車レッスン以外は、ほんのたまにしか運転できる機会がなく、また我がパートナーの比較的大き目の車ばかりで、いつもこわごわ運転していた。その上、横に乗る人がいつも怖い(!) 自分で考えて運転したいのに、行動に移す前に、これしろ、これ気をつけろ、何やってるんだ!などなど。ほっておいてくれー!と何度か逆切れしたものの、効果はあまりなし。そんな訳で、運転して楽しい経験は殆どなし(特にオランダに来てから)。それが今回、小型車とはいえ、1人で動き回ることになったので、嬉しさ半分、怖さ半分。

折角借りたのだから、おうちの手伝い以外にも、ドライブしてみるといいよ~と言われたものの、こんなときに限りタイミング悪く(!)、超Urgentの請負案件が舞い込み、最初の2日間は必要な箇所を動き回るだけ。それでも、小さな車だと小回りが利くし、周りも見渡しやすくて、運転しやすく、多少こわごわながらも、運転する楽しさを満喫。またこれまで1つの手伝いをするのに往復1時間掛かっていたのが、往復20分で済むとなると、少し気持ちにゆとりも出てくる。

そしてとうとう最終日には、少し遠出することに成功。前職の会社のオランダオフィスのお友達とのランチアポのため、少し遠い街に出かけることになっていたので、今回は近くの駅まで車で出向き、駅で車を駐車しておき(無料!)、電車に乗り換えてお出かけ。今までならば直行とはいえ色々な村を経由するバスに乗って、電車の駅に出ていたので下手すると1時間掛かっていたのだが、何と15分で到着!拍子抜け。

こうして見ると、やはり田舎暮らしでは、車があるとないとでは、大分生活感が変わってくるように感じる。ガソリン代が高いので、そんなに頻繁に長距離で出かけることはできないが、格段に行動範囲も広げられるし、時間も有効に転用できる。ということで、やはり車欲しいな・・・と夢が膨らむ。

オランダでは、車種によって税金の額が違うらしく、高級車になるほど、取られる額も当然ながら高くなる。でも、最近小耳に挟んだ情報によると、ほんの一部の限定車については税金が取られないとか?(ほんとかな?) それであれば、もしかしたら・・・?なんて。いずれにしても、少し安定した収入が得られる努力も怠らずに続けなくてはと思う、今日この頃。

Wednesday 19 December 2012

クリスマスの飾り物・・・手作り中。

12月5日のシンタクラースの日が過ぎ、1週間と暫く経った頃から、ポツリポツリと村の光景に変化が。そして思い起こすのは、昔見たドイツやイギリスの住宅街のイルミネーションのイメージ。

あまりクリスマス的な飾りつけがないなと思っていたのだが、どうやらこれは時期尚早だったよう。東京にいる頃には、11月末くらいからデパートやメインストリートで大掛かりにイルミネーションが始るので、ついつい勘違いだったよう。

特にここは住宅街(村)なので、どこか1箇所にどかんとライトアップがあるというよりは、各家庭が家の前のお庭(大体は裏にもお庭あり!)スペースに、それぞれ思い思いにライトを飾っている。大きな木には、雨が降っても使える外専用の電球を沢山つけていたり、サンタクロースやトナカイなどを象った電飾を置いていたり。はたまた屋根の端の部分(家一周分)に電飾をつけたり。また居間にある大きな窓(オランダの特徴!)の周りに同じく電飾を飾ったり。夕方早くに日が暮れるので、道を通るときには、本当にため息がでるほど綺麗な光景。(いつか写真をとってアップ予定!)

更には、家のなかの飾り。雑貨・インテリア系、花・植物系のお店に行くと、沢山の飾りが売られている。そして、出来上がり品だけでなく、自分たちで飾りを工夫できるような、材料類も!例えば、松ぼっくり、木の端、石、草などなど。値段もお手ごろ(大体2-4ユーロで、パックになって売っている)なので、2パックほど買ってみる。またよくよく自分の家で眠っているキャンドル入れ、花瓶などを見ると、使えるものが結構あることを発見!

ということで、お店でデモ用に飾られているものを頭に入れつつ、インスピレーションを得つつ、試しに作ってみることに。結構色々できあがり。また「貧乏」生活でも、本当に欲しいものが研ぎ澄まされたり、工夫できる楽しみを知ったロンドンでの生活を思わず思い出したり。マダマダ雑誌や、他のおうちの飾りを見て勉強しないと、センスよくできないけれど、初めてのトライ、なかなか楽しい。病み付きになりそう!(未だもう少し作成予定!笑)

日本で買った無印良品の透明なケースに、今回買った松ぼっくり・木の端、草類を置いてみました。キャンドル入れはこれまたむかーし日本のIKEAで買ったもの。うーん、本当にこうしてみると、棚に眠っているものが沢山ある!




昔デンマーク旅行中に、ロイヤルコペンハーゲンのアウトレット工場でかったキャンドル入れの周りに、クリスマスツリーに飾る銀色の玉で飾り付けしてみました




オランダや日本のIKEAで昔買ったシンプルな花瓶やキャンドル立てのなかに、近所で前に買ったキャンドルを飾るための白い石と、今回買った松ぼっくり類、そしてクリスマスツリーに飾る銀色の玉を入れてみました~  





これまた昔日本のIKEAで買ったキャンドル立て&キャンドル。そこに昔ドイツで買ったキャンドルを飾る用の透明なビーズと、オランダで買った松ぼっくりを組合せ!




オランダに来てから買った、お買い得なキャンドル入れ。暫く棚に眠っていたものが、このクリスマスのお花に合うことを発見し活用!










Sunday 16 December 2012

日本での様子に(少し)感じる危機感。

日本での国政選挙・都知事選挙などが終わって約1週間。何となく色々と感じることがあり、備忘録的にちょっと書いてみる。

まず今回の選挙戦を見ていて、一部ではあるが、政治家の方々の言動にげんなりする場面が多かった。「ポリティカル」に動くことを開き直ったように「是」とする政治家たち、これまで殆どの人たちが知らず、最近になってオフレコのように伝わってきている原発関連の事実を、開き直るように肯定する政治家たち。自分たちの対抗馬となる政党・人を徹底的にこき下ろす政治家たち。どこか芯のしっかりとした強い「人」を見つけることが非常に難しかったように思う。今はまさに1つの岐路だと思うのだが、この強い・まっとうな志のあるリーダー不在の日本はどこに向かってしまうのか、やはり不安に感じる。

ただたまたまインターネットで調べ物をしているときに、自分の経験からくる強い想いを秘めて立候補をしている若手の人たちを見つけたときには、マダマダ日本にも良識ある、将来楽しみな人がいる!と嬉しくなったりするものの、こうした少数派の人たちが心折れずに、志を持ち続けられることを切に願う。

一方、私たち一般の人たちに目を移してみると、ここもまた危うさを感じる。今回は、今までの選挙では見たことのないほど、多分危機感からきているであろう盛り上がりがあったのだが(少なくとも自分の年代は)、色々なものの見方、捉え方、発言の仕方、他、非常に危うさを感じた。自分が「これを支持したい」という具体的なものを見出し、サポートすることは問題ない。ただ、その自分が信じた方向にいる人たちやその考えの先導者たちに、流されすぎて、ある種、過激化していたように感じる。

自分が正しいと思うことを主張するのは良いのだが、それ以外のことを、目・耳を傾けずに闇雲に批判する。極端にふれた人たちは、自分がサポートしたくない人・集団をひとくくりにして、汚い言葉で徹底的に罵倒する。どうしてこんなことになってしまっているのだろうか。

そこでふと思い出したのが、自分がMBA留学したときも、そしてアメリカ系の外資系企業で働いていたときにも、日本人が「傾向として」(全員ではない!)、議論慣れしていない。また意見を公然と述べるということも慣れていないところがあり、他国の人たちと仕事をする際になかなか力を発揮しきれない課題があった。(アジア圏の他の国の人たちにも多いが) 英国留学した時に本コースが始る前の英語コースでは、英語が苦手だから意見が出せないというだけではなく、教育による違いからきていると指摘を受け、妙に納得。

今の学校は分からないけれど、自分たちまでの世代は少なくとも、授業では先生から一方的に何か(それもどちらかというと「事実」的なこと)を教わり、特に意見を多く求められる機会も少なく、テストでは「先生から教わったことを、いかに理解して、Re-produceできるか」が大多数の評価軸になっていた。残念ながらこれは、大学の授業の一部(特に教養的な授業)でも続いた。つまり、何か物事を多面的に捉えること・Critical Thinkingすることが訓練されていないし、議論をしながら(即座に)意見をまとめる・発表するという訓練もほとんどなく過ごしている。そうした環境で大きくなっているので、今見受けられる状況も、なるべくしてなったように感じ始めた。

これからは上の人たちがこうしているから、こう言っているからと、右に倣えでただただ頑張る時代は終わり、これからは自分たちの将来を自分たちがしっかりと考え、動いていかなくてはいけない時代に来ているように思う。そのようななか、誰か扇動的に過激なことをしている人たちに流されたり、一方的に乱暴に自分の考え・意見を押し付けるのではなく、一人一人が、もっとまっとうな議論ができる力を見につけなければいけないのではと感じる。

そして、子供たちへの教育の仕組み・制度も、この点についてしっかりと力をつけられるよう、考えられたものになる必要があるのではと思う。言うは易し、、、だけれど・・・、自分も含め、今本気で考え直す・立て直す時に来ている気がする。

Saturday 15 December 2012

Dusseldorf (ドイツ)のクリスマスマーケット。

ここオランダに引っ越してくるまで、勘違いしていたこと。それはヨーロッパの殆どの国(特に大陸部)では、どこでもクリスマスマーケットがある・・・という誤解。

もう1つ昔誤解していたこと。それはクリスマスマーケットはクリスマスの日に出るものだということ。(超極端。。。) そんな訳で、実は10年ほど前、クリスマスマーケットに密かに憧れて、12月24日現地着でのドイツの北部(ハンブルグ&リューベック)へと一人旅を敢行したことがある。(とはいえ、情報をしっかりと調べた訳ではなかったので、この2つの街が特別クリスマスマーケットを目的とした旅の場合、適切だったかというと・・・・)

空港に降り立ち、ホテルまでタクシーに乗ると、タクシーの運転手さんが物凄く気の毒そうに、「クリスマスなのに、何故こんなところまで一人できたのかい?もしかして家族や友達がいないのか?」と聞かれた。 少し怪訝に思ったのだが、翌朝全てが判明。何と、街はほぼ人っ子ひとりいない!そしてお店は全て閉まっているではないか!それでもここまで来たのだからと、店が閉まっていても見る価値のありそうな場所を見つけ(街並みが綺麗と触れこみがあったところ)、電車を乗り継いではるばるいくと、これまたがらんどう。街並みが綺麗というのは、お店が開いていたり、人がある程度いて成り立つものなのだと思い知らされた。

一応クリスマスマーケットが行われる日は勘違いしていたことは、このドイツへの旅で学んだのだが、それでも未だクリスマスマーケットはオランダであれば至るところにに出るものと思っていたら。何と拍子抜け。幾つか出ている地域はあるものの、想像していたより、場所が少ない。その上、我がパートナー家族・親族と話していたところ、元々クリスマスマーケットはドイツが発祥だとか!オランダの人達も、結構ドイツまで出向いているらしい。

ということで、この冬は、我がパートナーが日本勤務時代に一緒にお仕事させていただいていた日本人の同僚の方で、現在駐在・出張でこちらにいらっしゃる方々と、クリスマスマーケット見学&日本食買い出しのため、車でドイツのDusseldorfへ。(我が居住地からは1.5時間ほどと、オランダ国内をドライブするのとさして変わらず、便利!)

ここDusseldorfは、自分も前前職のお仕事で、担当していたクライアントさんの欧州統括本部があり、出張で何度か来たことがある。このクライアントさんに限らず、日本の大企業の幾つかが、この都市に拠点を構えていることもあり、確か、日本人の居住者がかなり多いと聞いている。その出張の時にも、お昼に定食屋さん(!)、夜に居酒屋さんや正式な日本食レストランに連れていっていただき、日本人の多さ&殆ど日本と変わらぬ食生活をできるところだなと驚いていた。

そして今回改めて来てみると・・・・ある一角(特に日航ホテルがあるあたり)は、沢山の日本系のお店&レストランが立ち並び、ここは日本或いはアジアの街かと思うほど! 看板を見ていても、海外でありがちな”怪しげな”日本語ではないし、当然ながら沢山の日本人の方々が歩いているのにも遭遇。日本食材店に入ってみると、オランダのお店との品揃いは一目瞭然!また値段もオランダに比べて大分こなれている。思わず、あれもこれもと手に取りたくなるところを抑えるのに必死になるほど。今度家の貯蓄してある日本食材が尽きたら、Dusseldorfに買い出しに来たいなと思う。

さて、もう1つの目的だったクリスマスマーケット。どこに出ているのかをあまり確認せずに来たので、まずは皆さんとぶらぶらと歩いてみる。道はどこもかしこもかなりの混雑。田舎暮らしが続いていたので、思わずドキドキ。歩いている人はというと、ドイツ人らしき人は勿論、どこかしこからオランダ語も聞こえてくる。そう、それもそのはず。自分たちが来る道すがら、何台のオランダの観光大型バスに出くわしたことか!みんなで繰り出して、クリスマス関連のものを買い出しにきているのだろうか。更に、街中では何度もオランダの警察官がさもや自分の庭のように、談笑しながら警備しているところに遭遇。 陸続きの国だからこそなせる技。

さて街を歩いていると、点在して10-20位の出店が出展した区域を幾つか発見。お店の構成としては、ホットワイン・フランクフルト・あげたポテトのようなスナックを売るお店、そしてキャンドルや飾り物を売っているお店など。(左の写真は、ホットワインのカップ!ホットワインを買う際に、支払うコップ代を取り返す必要がなければ、お持ち帰りも可能!我が家もお持ち帰り。) ただ、歩いて新しい出店区域を見つけても、どこも大体同じようなお店が出ており、どこで何を買おうとあまり変わりがないことは後で発覚。




それはさておき。折角ここまで繰り出してきたのと、未だクリスマス関連の飾り物がないそっけない家のため、今回キャンドル入れを購入。器そのものの雰囲気と、実際にキャンドルをともして飾られているのを見ると、大分印象は違う。店先でのサンプルを何度も見て、迷った挙句、右の2つを購入。青の方は、キャンドルなしで見るとそこまでひかれなかったのだが、キャンドルに火をともすと、気持ちが暖かくなるような綺麗なクリーム色(家の壁)が現れるその様子に一目ぼれ。

ということで、小さな買い物だったけれど、大満足。その後は、日本食レストラン(中に入ると本当に日本と同じ!)で軽い夕食を取り、帰途へ。またいつか来てみたいな。

Friday 14 December 2012

生産者側に立って見て感じること。

これまで都会育ちで、自分も、自分の周りも、製造業/サービス業/はたまた芸術的な分野といった界隈におり、所謂第一次産業(農業・漁業)に関わる・タッチする経験がなかった。

生き物を相手にしているから休めないとか、力仕事が多そうとか、天候などの逆らえない事項に左右されて大変そうとか、日本に関して言えば、海外の輸入品と戦わなくてはいけなくて大変そうとか、色々な印象はあっても(恥ずかしいほど幼稚な印象だけれど。。)、その仕事の本質や、そこで働いている人達のことを知る機会は殆どなかった。

そんな自分が、何の因果か縁あって、牧場に関わるようになり、色々と学ぶことが多い。また一方で、この立場になってからより目につくようになったのが、一部の偏った見方の意見に洗脳され、正しく状況を注視しないまま、農業・酪農の生産者側のやり方・姿勢をやみくもに批判する一般の人の書き込み。 非常にやるせない。そんな訳で、未だ未だ中途半端な学びではあるが、少し感じていることを書いてみようかという気持ちになった。

まず、第一次産業は、かなり人間が生きて行く上で、必要なものを生み出している産業のはずなのだが、これで生活を成り立たせるのは本当に大変。世の中に出回っている沢山の物・サービスの価格のなかで、その存在意義と労働度合いに見合ったものになっていないような気がして、少し切なくなってしまうほど。

例えば農場。我が牧場の羊、質の良い羊を生産することをモットーにしているのだが、生き物を相手にするので、質の良いものに育てるには、驚くほど手がかかる。休める暇がない。また世話をする人間は、「あ、今日は嵐のような風雨で、外でるのやだな」とか、「ちょっと熱っぽいから休みたいなぁ」という理屈が通じない。相手は待ってくれない。手が掛るのは勿論、誰か完全に自分の代わりをしてくれる人が見つからない限り、全く休めない。

さらには、それなりに評判が確立されているらしい我が牧場の羊たちだが、これだけ手塩にかけ、評判がよくとも、1匹売ると、どれ位なのか。自分の仕事に置き換えてみると、本当に驚く。例えば、ここ最近請け負っている短い翻訳の仕事を2-3本した金額。短期集中でやれば1週間半で稼いでしまう額。更にひどい比較は、昔やっていた仕事。お客様に請求していた自分の単価の2-3時間分。(実際手取りは会社ががっちりと沢山搾取していたので、本人のポケットには入っていないが・・・)

そしてふと思う。自分がやってきた仕事って、一体何の役に立っていたのか/いるのか。自分が翻訳した書類は、極端な話、書類は英語のままで、説明者が内容を理解して日本語で話せば成り立つ。切りつめるとするとまっさきにばっさり切れる作業。その他の仕事も、どれほど支払われていた給与に見合うほどの価値を出していたのかと思わず考えてしまう。(自分で自分の仕事をこんな言いようするのも切ないけれど・・・)必死で仕事をしていた時には、お客様が自分たちに支払って下さっているお金以上の価値を出す結果を出そうと頑張っていたけれど、その目指していた「価値」に対して今更ながら改めて違和感を感じ始める。(「改めて」と書いたのは、違った意味で違和感を感じ、実は一時とてものめり込んでやっていたとある職を辞め、転職したため)

また1個人としてという意味でも、何と表現してよいのか、人間としての成熟度などの点でも、強い人が多いように感じる。ここで働いている人達(多くは財政的に人を雇うのが難しいので、牧場主=メイン働き手で、子供たちが手伝うという形が多い)は、非常に前向きで、実直。またお互いの農場間での助け合いなどもあるので、暖かいハートの持ち主たち。またしっかりとやっていくために知恵や知識もしっかりあるので、大変なことがあっても悲壮感はない。そして何より自分の仕事に心から誇りを持っている。

色々ととりとめなく書いてしまったが、実際に経験してみると、感じること・知ることが沢山出てくる。場合によっては、自分が当たり前と思っていたことが覆ることだってある。一方的に”専門家”と称する人達が言う言葉は、ついついまるごと信頼してしまいがちだが、できる限り自分自身で少しでも調べる・知る・経験などをして、色々な視点を見ることの大切さも改めて感じる、今日この頃。(自分への戒めも含め!)

Wednesday 12 December 2012

小さな小さな喜び。

色々うまくいかないこと、家族の病気などの悩みもありながらも、何となくつつがなく日々が流れている日々。現在の居住している村は、移民らしき人は非常に少ないものの、子供・若者を除き、排他的雰囲気がない。知らない間柄でも、道ですれ違う時には、笑顔で挨拶を交わす。よって、怖いと思うことはないし、大きな疎外感を感じることはないのだが、お互いの領域に踏みいることがないという点で、完全に村のコミュニティーの中に入っているとは言えない。

ただ少しずつ、嬉しいことに、行きつけのお店の店員さんとは少しずつ会話が増えてきた。最初はパン屋さん。女性が2名と、片方の女性店員さん(店長?)の中学生位の娘さんらしき3人が切り盛りしているのだが、会話も買うパンの話⇒天候の話し(世界共通の無難なトピック!)⇒自分のことに移って来た。通常この村では何も言わないと、アジア系=All中国人に間違われるのだが、何と会話していると自分が日本から来たことを知った上で話が進む! やはり小さい村、どこかで話が多少出回っているのかな・・・とびっくりしたものの、こうして小さな話でもできるようになり、少し嬉しくなる。

そしてもう1つは週1度、村の中心にやってくる、野菜のマーケットでのこと。やはり非常にオランダ語がぎこちない自分、お店の人たちも、笑顔であるものの、何か距離感が大分あるように感じていた。それでも毎週欠かさず通っているからか、少し嬉しいことが。 マーケットに寄る前にやることがあり、お財布を持っていくのが煩わしかったため、今までで一番掛った額のお金だけをポケットに入れて、お買いもの。すると、期待を裏切り、50セント不足!即座に、「ゴメンナサイ、お金が足りないので、えと、、、どれを辞めようかな」など言っていると、「いいよいいよ、全部もってきな。来週50セント持ってきてくれればいいから!」と笑顔で切り返される。我がパートナーを介さず、未だ言葉ではつながりきれていないなかで、初めて自分で築いたある種小さな信頼関係を見出し、言葉に表しづらい嬉しさ!そして今日、会計の時に、「先週足りなかった分!」と渡そうとすると、「いいって!」と。結局まけてもらってしまったみたい。さらにはそのついでに、ちょっとばかり会話が弾む。そしてパン屋さんの店長・店員さんたちもそうなのだが、彼らが打ち解けたと分かるのは、別れ際の声の掛け方。今までの物凄い固い挨拶から、一歩進展!

日本に住んでいたならば、さして感じることもないかもしれないことではあるが、見た目でも明らかに異星人(特に子供の反応でこれは物凄く痛いほど感じる)、さらに言葉が壁となって感じていた人との大きな距離感が少しずつだけれど、縮まって来た嬉しさ。未だ未だ、本当に少数の関係性ではあるし、お店の人という特殊な立場な人達との間だけれど、少し心のなかにどこかあった凍りが溶けてきた感じな今日この頃。 :)

Tuesday 11 December 2012

今更ながら・・・オランダで初散髪!

オランダに引っ越す前、昨年の年末に散髪&矯正パーマを掛けて、そろそろ早1年。オランダに移って1-2か月程度で、水&シャンプー・リンスがうまく合わなかったからか、髪が異常に痛んでいたにも関わらず、何となく避けてきた美容院行き。

そのうち日本に一時帰国するときに、長年の付き合いの美容師さんに切ってもらえばいいし・・・とか、うまく言葉が伝わらなくてヘンテコな髪形になったらどうしようとか、万一切ってもらうときにはどこに行くのがいいのか迷っているなどなどで、すっかり時間が経ってしまった。

とはいえ、髪の傷み度合いもピークになり、覚悟を決めて、美容院に行くことに。それも、結局我がパートナーが昔から切ってもらっているところへ。話しには多少聞いていたのだけれど、これまでに自分のなかで出来上がっていた美容師さんのイメージと美容院の様子と、かなりの違い!我が村と同じ位の大きさの村のなかの住宅街にぽつっとある美容サロン。

中に入ると、想像以上に洗礼されたお店と美容師さんたち。(複数いることも想像外!) 今回英語は通じないと聞いていたので、多少切って欲しいイメージに近い昔の写真をiPodに入れて持参し、見せてみる。髪の量が多いので、自然な段を入れてすいてほしかったのだが、どう説明して通じるかなと思ったのだけれど、さすが慣れているようで、写真を見るとすぐに分かってくれた様子。そしていよいよ髪切りタイム!

ここずっと継続してかけていた矯正パーマがとれてしまっているので、少し思ったイメージとは違ったけれど、痛んだ部分がすっきりして、それなりにうまく切ってもらえたので満足。感じたのは、写真それも自分の写真を持って行ってしまうと、どうしてもこれと同じにしてあげなくちゃと思われてしまうのかな。でも自分としては、髪の質・状態が違うし、逆にイメージをベースにしつつ、美容師さんのセンスで良かれと思うアレンジしてもらってもよかったかもと思ったり。

ということで、次回はちょっとだけ冒険してみようかな?(調子に乗りすぎ?)


Monday 10 December 2012

クリスマスの木 購入計画。

シンタクラース関連の動きも、シンタクラースがやって来た12月5日を境にすっかり静かになり、少しずつ各家では、クリスマスの飾り付けがぽつりぽつりと増えてきた。

お庭にライトを飾ったり、道路に面したリビングルームの窓際にクリスマスの飾り付けを置いたり、様々。でも、比較的シンプルで、昔クリスマスの日にイギリスやドイツで目にしたような、”クリスマス!”と強く感じさせるほどの華やかさはない。

そして未だ日々色々なことがあって落ち着かない我が家ではあるが、折角だからクリスマスツリーは飾ろうよとの一声で、我がパートナと共に、いつもの行きつけのガーデニング店へ。気軽に楽しむために、フェイクのツリーを買おうと売り場に行ったところ・・・・高い!(日本と比べたら安いのかな?) それにやはり何となくプラスチックでできているので、何となくピンとこない。それに、今は借家に暮らしている身なので、今の家に合わせて買っても、その先万一家を買って引っ越したら合わないとすると、また無駄な荷物が増えるし・・・・と、「だったら、本物の小さなクリスマスの木を買って、クリスマス後はお庭で育てよう」と提案。

まずはどんな大きさで値段かを見に行くと・・・安い!自分の身長より少し小さい位の木でも20ユーロ前後。確かに毎年買っていたら、お庭がクリスマスの木だらけになっちゃうけれど、1つや2つ位なら、後々お庭にあってもそれなりに違った楽しみがあるだろうし、何より値段に心奪われる。とはいえ、結局即断はできず、この週末はクリスマスツリー計画はお預け。

ちなみに、特に田舎だからかもしれないが、我が村では2か所ほど、村の新聞に「クリスマスの木の特売会やります!」の広告がでていたり、大き目の道路横で、クリスマスツリー売りますの看板が出て、人々が車に運び込んでいる様子も多々見かける。

更には今日のニュースでも、森のようなところで、自分たちで木を切って帰っていく人達(一応お店みたい?)の様子とインタビューまで流れている。今のところ、外周りのデコレーション的には他国よりシンプルに見えるけれど、家の中は本物志向なのかな?

Sunday 9 December 2012

初めての在外選挙。

日本ではかなり盛り上がり始めている様子が伺える衆議院選挙。今回公示後から今日までの間、日本大使館にて投票ができるとの通知を受け、最終日となる本日デンハーグまで出向く。

今回あまりに色々な政党・候補者が出ているが、新聞社系のインターネット記事は各社の思考を反映した偏った取り上げられ方をされ、また一般の人達のネット上の声も当然ではあるがサポートする政党・政治家に肩入れした内容が多い。一番いいのは、自分の目で生で話をしている様子を、街かどやTVで見られるといいのだけれど、ネット上にビデオが載っては消されていいて、これもままならず。本当に自分が託したいと思う政党・人選びが結構大変。

とはいえ、やはり自分の国。今本当に岐路に立っているなか、放りだすのもどうかと感じ、自分でできる限りで情報を集め、結局当日の朝まで悩んだ挙句、投票所へ。

投票する人の数より、説明の人、立会の人が多いのでは・・・と思いつつ、日本の投票所(懐かしい!)とほぼ同じ仕切りのレイアウトが並ぶ場所へ。違うのは日本全国の候補者がファイルされているところから、自分の選挙区の候補者が一覧になっているページを示され、投票すること。投票したい政党・人を書いた紙は、2つ位の封筒に、それぞれシールの封でしっかりと閉じたうえ、更に自分の選挙区の管理委員会行きの封筒に入れて託す。

デンハーグまで車で1時間以上掛けて、所要約10分程度。とはいえ、この一票が少しは役に立つことを願って!

Saturday 8 December 2012

可愛いお庭の訪問者。

(過去分さかのぼってアップデート)

ここオランダのガーデニング関連のお店、そしてはたまたスーパーマーケットなどでも見かけるもの。これは、可愛い野鳥の巣箱や、野鳥用の餌。自然が好きで、お庭好きなオランダ人(田舎に住んでいる人だけかな?)、自分たちのお庭にこうした仕掛けをして、野鳥が訪ねてくれるのを楽しんでいる。

先日我が家も、我がパートナーご両親宅より、市販の野鳥用の餌をお裾分けいただき、早速お庭の木に設置。特に、丁度雪が降ってきているので、餌にありつきずらくなっている野鳥がきっと来るよ~との我がパートナーも一声。

すると・・・本当にすぐに寄りついてきた! 餌の周りに寄り、時には頭をもたげて必死に食べている! ちょっとした曲芸のような態勢をしている時も。

この餌玉、結構楽しい。もう少し設置場所を増やしてみようかなと考え中。

Friday 7 December 2012

オランダでの仕事探し。

オランダに移ってきて約11カ月が経過。この間、移民関連の手続き、オランダ語集中コースへの通学、新しい家への引っ越しなどもあり、局所的にしか就職活動ができていないものの、かなり難航中。

理由としては幾つかあるように感じる。1つは自分の経歴が中途半端。オランダ語もできない日本人である自分を使おうと思ってもらうには決定打が足りない。「日本人」というラベルではなく、1人間として見た場合でも、自分と同じ位(またそれ以上)の学歴・職歴・力量のオランダ人はいくらでもいる。日本とのビジネスを強化したいという流れがあれば別だが、今はそれよりは、欧州の別の国、アジア、インド、ブラジルといった場所の経験やコネクションの方が重宝がられているように見える。

そしてもう1つはネットワーク。以前にもブログで、自分個人の感触として、バックアップ・推薦してくれる人がいないで活動するには厳しいかもと書いたことがあると思うが、どうもやはりこれは大きい様子。ここ最近見かけた記事としては、1つはオランダ人の就職支援をビジネスとしている人が書いたもの。情報ソースは疑わしいものの、彼女が主張していたのは、「空きポジションの70%は、表だって公募される前に、人づての紹介で埋まっている。仕事を見つけたいのであれば、自分がここと思う会社を見定め、ネットワーキングをして、コネクションしてくれる人を見つける方がいい。さもなくば、正式にネットなどで公募されるポジションは、この不況下にあって200通以上の応募があり、そこから採用されるのは至難の業」と。

またアメリカ人あるいはイギリス人らしき人が掲示板に、「英語のネーティブスピーカー(オランダ語は全くできない)なのだけれど、オランダに移って3カ月以上たっても仕事が見つからない。どうしたら仕事が見つかるか誰かアドバイスして欲しい」という書き込みがあり、やはり色々な人達のアドバイスの書き込みにはネットワーキングをせよと書かれている。

自分が住んでいる地が田舎で、またあまり今遠くまで出歩けない状況にあり、このなかでネットワークを広げるのはかなりしんどいものの、少し落ち着いたらもう少し外に出ていかないと・・・・と感じる。足を踏み出してすぐ何か状況が一変するとは限らないが、それでも動いてみないと変わらないのも確か。なかなか難しい。

Wednesday 5 December 2012

Sinterklaasからの贈り物。

(過去分さかのぼりでアップデート)

つい先だってのブログでポストしたばかりのシンタクラースネタではあるが、また少しこれに関連したお話。

今日12月5日はシンタクラースがプレゼントを持ってやってくる日。11月末に村にやってきたシンタクラースは、今日もまたやってきていた!朝方に、Openbare School(小学校みたいなもの?)の近くを通ると、何やら人だかり。ふと目を向けると、何とシンタクラースがマイク持ってしゃべっている!

少し遠めだったのと、未だオランダ語が完璧でないのもあり、何をしゃべっているのか分からなかったのだけれど、子供たちと、子供たちのお母さんたちがじーっと静かにお話を聞いている様子。普段オランダの子供たちはどちらかというとおしゃべりで、いたずら好きな印象なので、何だかほほえましい。

・・・と、子供たちがプレゼントをもらうのがメインのようだが、今回自分もプレゼントをいただいた。昨日、毎週恒例のSamenspraakのため、パートナーを組んで下さっているオランダ人ご婦人を訪ねた時のこと。シンタクラースのこと知っている?という話から始まり、このトピックの話をしている間に、"シンタクラースからのお手紙"とプレゼントを手渡された。

プレゼントは、最新版のドナルドダックの小マガジンと、手のひら以上の大きさで愛きょうあるシンタクラースの顔がついた自分のイニシャルのチョコレート!(この時期、色々なところでこのようなイニシャルチョコが売られている) そしてお手紙は、「子供たちはシンタクラースを信じているけれど、残念ながら大人たちは信じていないの。でも今回シンタクラースはあなたにプレゼントを用意してくれたよう、何故ならあなたが頑張り屋であることを認めてくれたから」と始まり、励ましの言葉が続く。

短いながらも、とても暖かい言葉の数々。読んでいるうちに、これまで頑張りすぎて張り詰めていた心がふっと溶け始めた感じで、涙がこぼれそうになる。そして色々なことがうまく行かず悩んでいる自分、もがいている自分に対し、忙しいなか時間を作り、励まし、力になろうと支えてくださる彼女に、何という言葉で感謝を表していいのか分からず、途方に暮れてしまった。

さらに振り返れば、ここまでつたない自分のオランダ語での会話に一生懸命耳を傾け、コミュニケーションを試み、サポートしてくれているオランダの家族・友人たち、そして日本・その他の国にいても励ましをしてくれた家族・友人たちに、どれだけ支えられてきたか。

未だ未だこのオランダで、本当の意味で自立した大人として生活できるには程遠い状態であるし、色々な方からいただいた励まし・サポートに対して自分ができたことのなさが情けないのだけれど、いつか違った形で恩返しできるようになりたいと強く思う。

Tuesday 4 December 2012

冬の羊番に欠かせぬもの。

毎年春先に羊の子供たちが生まれるのだが、これに備え、今子供を身ごもり始めた母羊たち(白羊と黒羊)、雄羊、未だ母になるには早い羊たちなど区分けしていることもあり、幾つかの土地に分散して羊を放牧している。

放牧している土地は草がしっかり生い茂っており、羊たちはこの草を食べているため、基本的には今は餌やりはなし。とはいえ、1日2回程度は、見回る。1つは、同じ村内とはいえ、離れた土地に点々と放牧しているので、盗難にあっていないかを確認すること。そして更に重要なのが、羊は何かの拍子にひっくりかえって足が空を向いてしまうと、一人で起き上がれず、懸命にもがいているうちに、1-2時間のうちにストレス死してしまうらしく、定期的に見回ってひっくり返っている羊がいないかを確認するのだ。

そんなに頻繁に起こることではないらしいのだが、特に今、子供を身ごもっている母羊たち勝手がちがうのか、ここ最近2-3度我がパートナーがひっくり返っているのを発見し、救出。それも、今までなら、ひっくりかえっているのがいないかだけざっと見て確認していたのだが、隠れた場所でひっくり返っていたことがあり、放牧している羊の数をしっかり数えてみないと、うかうか見逃してしまう可能性もあった。 そんな訳で、ちょっとピリピリムード。

今まで特に日中の見回りはある家族に任せていたのだが、今病気療養中のため、これが難しくなり、他の家族で交代でバックアップ中。当然、フルタイムジョブのない自分もそのバックアップ要員の一人。何か手伝えるのは嬉しいものの、車のない身分。寒くなってきたなか(気温0-3度・・・昨日はとうとう初雪!)、30分離れた隣村に自転車で出向き、村中の放牧地を自転車で掛けるのは、結構大変。

この寒さに打ち勝つために、寒くなるにつれて、ますます着膨れ中。そしてよくよく着膨れ衣服を見てみると、某アパレルの、ヒートテック製品だらけ!厚手タイツ、レギンス、肌着、靴下、手袋はヒートテック。さらにはセーター、ロング丈のダウン、耳あても、ヒートテックではなくとも、同じ会社の製品。でも特にヒートテック類のお陰か、今のところの気温には問題なく過ごせている。

ヨーロッパにも大分お店が進出しているみたいだけれど、オランダにも出店してくれないかしら・・・(多分無理かなぁ) と思う日々。 また改めて、日本にいる時には普通に使っていて気付かなかったものでも、日本ならではの工夫に富んだ開発品・高品質品は沢山あり、もっと世界に出て勝負できるのではないかななどと感じたり。

Monday 3 December 2012

春に向けて、仕込み開始。

早いもので、今年ももう12月に突入。オランダでは暦的にも冬になり、大分冷え込む日が多くなってきた。 そして日もかなり短くなり、朝は7時台では未だ暗く、夕方も5時前後にはかなり暗くなる。

この寒さでもお散歩&ランニングするオランダ人たちもいるのだが、やはり全般的に屋外で活動している人は少なくなってきた。とはいえ、ガーデニング好きの人達は、既に来年春以降に咲かせる花を仕込み始めている。我がパートナー母からも、何度となく、「12月になる前後で、チューリップ植えないとだめよ!」とせかされ、先日やっと球根を買い込み。

東京に住んでいる時にも、マンションのベランダに、スキポール空港で買ったチューリップとヒヤシンスを育ててたので、今回もこの2種の球根はゲット。ヒヤシンスは青とピンクの2色。そしてチューリップは、大好きな白と赤。それに加え、今回は白に少し紫色がさし色に入っているものもトライすることに。

 一応借家なので、お庭はあまりいじれないと言われていたのだが、そう主張していた我がパートナー自ら、今までチャレンジしたことのないお花をお庭に植えてしまえ~と、その他の球根も買い込み。


そして昨日午後、少しずつ植えこみ開始。とはいえ、植える予定にしていたプラントが足りず!(ちゃんと計算して球根買うべきでした・・・)植えきれなかった球根が多々あり、また雨続きでお庭の土が湿りすぎていて、庭に直接植える予定の球根もこの日は植えられず。とはいえ、少しずつ春に向けて準備が進む。

色々と先行きが見えない不安なこと続きではあるけれど、何とか来年の春、笑顔でこの花たちを見られることを願って!

Sunday 2 December 2012

クリスマスの足音。

静かな田舎暮らし(!?)のためか、東京で暮らしていた時よりも、”クリスマス”の季節到来を感じさせるものが少ないのだが、それでも少しずつ変化が出てきた。

まずはオランダの伝統の”シンタクラース”。(オランダ観光局に端的な説明と写真があったのでこちらをリンクさせていただきました!) スペインから従者を連れてやってくるこのシンタクラース、11月末に至るところに出没。お店の飾り付けにも登場するし、TVでも子供向け番組(シンタクラース・ジャーナルなるものも!)も連日放送される。そしてアムステルダムなどの大都市では、馬に乗った”実物”が現れるイベントがあるよう。そして、何と、自分が住む小さな村(3000人強の居住者)にも!

 ある11月末の日曜日。朝10時頃、音楽が近づいてくる。2階の窓から村のメインストリートを見てみると、ブラスバンド隊を先頭に、大人&子供たちが歩き、その合間に、白いオープンカー。 


カラフルなパラソルの下には、、、、、シンタクラース!この日は残念ながら、小雨が降りしきるなかだったからか、パラソルもあり、はっきり写せなかったのだけれど、白いお髭、真っ赤な洋服はちょっと識別できるかな。 そして後部座席には、”ズワートピート”と呼ばれる、従者の一人が座っている。 

本来シンタクラースは”白い馬”に乗ってやってくると言われているので、”現代的”乗り物にのってやってくるとは、ちょっと拍子抜け(&残念)ではあるけれど、こうして伝統を守り続けている様子はほほえましい。


そしてその他、一昨日とても久しぶりにお気に入りの緑&お花のお店に出向いたところ、お店のなかが一変!まずは入口には、飾り付けのされていないクリスマスの木が沢山並ぶ。そして、店内にはモミの木や木の実を使ったクリスマスの飾り付け、クリスマス系のお花、モミの木の飾り物などなど、これでもかというほど、クリスマス一色!店の売り物を写すのは気が引けたので、残念ながら写真が載せられないが、クリスマスが近づいていることをひしひしと感じる。

我が家は相変わらず、落ち着かない出来事が多々あり、クリスマス!と全快の気持ちで飾り付けする気分にはどうしてもなれないのだけれど、それでも少しはと思い、小さなクリスマスらしいお花を購入。写真で表現しきれないのだけれど、何とも言えない発色の良いピンク。小さいながらも、存在感があるので、お気に入り。(1.4ユーロ!)

この状況ながら、あともう少しだけ、自分たちらしい、クリスマスな飾り付けをしたいなと思う今日この頃。

Saturday 1 December 2012

できない、じゃなくて、やろうとしない?

連日どうしても目を離せない日本の選挙に向けた動き。

新聞のWebサイトでは、政党の動き、政治家の発言、有識者とされる人たちの考えなどが色々と読めるが、これはやはりその新聞社の思惑・考えが反映されたものが引用・掲載されがちなので、大体斜め読み。

これに対し、FacebookなどのSocial Mediaでも、これまで全くといっていいほど政治に関する発言は少なかった(自分の周りのひとだけ?)。ただここにきて、大分変わって来た。混迷する状況を嘆くものの、将来子供たちのために、今行動を起こそうと投げかける投稿。サポートする人・団体などに関する記事。客観的な視点で想いをつづる投稿 など。

各種目を通していると、色々な想い・考えがでてくるのだけれど、今回は1つ新しいエネルギー開発に関して。今までは、コストパフォーマンスや、安全性(神話は崩れているけど)などを元に、原発がもたらされていたように思う。というより、昨年から続くこの原発事故までは、原発のある地で暮らす方々、原発関係者以外は、特にその是非を深く考えたことがないまま、今の原発にかなり頼る状態のなかに置かれたいたという感じに思える。

そして事故が起こり、段々と真実と向き合うにつれ、原発というものを超えた問題があることに気づき始めている人も多くなっている。ここ1年日本にいなかったのと、勉強不足なこともあり、正しいか分からないが、この選挙前までは、何故ここまで原子力にこだわるのかについての本当のことを、一部の追求者が告発し始めていたものの、公な場で政治家や政治に関わる人が本音を語ることは少なかったように思う。だが、この政治の動きのなかで、はっきりと口にし始めている政治家も出てきている。そして自分1個人として不快なのは、その真意があるからこそ推進(維持?)しようとしている政治家たち。その上、「やれるはずがない」の一言。

でも、「やれるはずがない」のは、「やろうとしていない」からの何物でもないと思う。勿論、原発に頼りきった生活基盤が敷かれているなか、これを変えていくことの難しさ、様々な利権、そして何より原発を維持する本当の(或いはもっと他にもあるかもだが)真意を守る人達が上に立っている限りは難しいかもしれない。また開発するテクノロジーがもしかしたら未だ目処がたっていないかもしれない。

ただ、こうした地震・火山の上に住んでいる日本人だからこそ、そして技術力のある日本だからこそ、国として、新しいエネルギー(或いは既に開発されて、汎用化に向けて課題のあるもの)を開発・展開するチャレンジに力をもっと注ぐ方に動くべきではないかと感じる。その後、日本という地で安全に展開できるものであれば、他の国々も活用できるかもしれない。それに、日本で起きる事故は、日本国内だけではなく、他の国にも影響を与える訳で、自分たちさえよければそれでいい訳ではない。もう少しネガティブな条件にいることを良い方向に捉えて&良いモチベーションに変えていければ、何か新しい道筋を見つけて、色々な意味で停滞している日本を復興させていけないのだろうか。

言うは易し・・・かもしれないが、何か歯がゆい気がする。