Thursday 28 February 2013

朝から経済ニュースで持ち切り。

朝いつものごとく、我がパートナーのランチボックスを作り、会社に送りだした後、少しゆっくり目にシャワーを浴び、コーヒーメーカーにスイッチを入れ、TVをつける。とりあえず最近の毎朝恒例、ニュースを見るため・・・であるが、何だか今日はキャスターの様相が違う。そしてDen Haag(オランダの政治の中心都市)、Brussel(EUの拠点)などにいる記者をつないだり、主要な党の党首へのインタビューが入ったり。さらにスタジオには評論家らしき人が色々と意見している。

どうやら分からないなりに耳を澄ませていると、Het Centraal Planbureauという国の機関が今年・来年度の経済関連予測が発表したようで、その予測が厳しいものになっているためのよう?GDP対比の赤字%や、失業者数の推移のグラフが出て、2014年の数値が悪くなっている。例えば、GDP対比赤字は3.3%から3.4%に落ち込むとの予測。 これを受けて、今後の更なる財務的引き締めの可能性について何やら話をしているようだ。時折不況に代わりはないがドイツは不動産が動いているとか、諸々他国との比較も話しに上がっている感じがする。

マダマダ発展途上な自分のオランダ語、残念ながら全てが聞きとれた訳ではないので、早速インターネットでニュース記事を探し当てる。またちょっと他国の様子なども見てみると・・・ 欧州の財政協定では3%を下回ることが目標にされているようだが、EU平均で3.6%になる予測。ちなみに財政赤字に苦しむ欧州の1カ国イタリアは2012年が2.9%、日本は7%前後の赤字を予測

一方オランダの経済成長は、今年が-0.5%、来年は少し伸びて1%を予測。EU平均の2013年予測は、幾つか財政難の国を抱えるため-0.3%成長。EUのなかで優良児なドイツは、2013年0.5%、2014年2%を予測。 ちなみに日本はというと、情報源による違いや都度都度修正発表があるので、何ともいえないが、昨年末にOECDの発表によると、2013年度は0.7%、2014年は1.3%予測。ということで、小国ながら比較的基盤産業が幾つかあり、ドイツ人ほどではないかもしれないが堅実(でも少なくとも倹約家ではある?)なオランダ、成長度という指標では先進国のなかでは健闘している方ではないかと思われる。

とはいえ、健闘していたとしても、勿論褒められた数値ではないことは確か。当初2013年中は特別な財政的処置を行わないと、党首が首相を務めるVVD(自由民主国民党・・・Wikipediaの日本語訳)と、連立内閣をしているPvdA(労働党)の間では合意していたようだが、今回の発表を受け、見直しをし、新たな予算カットや改革がおこなわれるだろうという状況のよう。昨日までは、今日がローマ教皇の最後のお勤め日とか、4月30日の女王様⇒王様への王冠移譲イベント関連の最新情報などなど、国内外含めた多様なニュースが取り上げられていたが、この朝は切羽つまったかのような状況で、このニュースがほぼ独占で放送されていたようだ。

ますます自分の仕事探しも暫くまた難しいかもしれない。でも折角の期間なので、仕事を見つけるにあたって自分が足りない部分を底上げする時間に転用するしかないかもしれない。そう、そのうちの大きな1つはオランダ語・・・・ということで、またそろそろエンジンかけてオランダ語頑張るかな。

Wednesday 27 February 2013

この1年、気づけば沢山の車を運転したものだ。

先週半ば。お昼近くに1本の電話が入る。電話主は我がパートナー。そして開口一番、「出勤途中に事故に遭い、車が大破し、今代わりの車をあてがわれたので、一度家に帰る」・・・・・へっ!?

本人が電話してきているので無事なのは分かったし、聞いてみると怪我は全くないとのこと。どうやら渋滞のなか、玉突き衝突事故に巻き込まれて、ブレーキを踏みきれずに車がどこかにぶつかり、車前方はほぼぐしゃりだったらしい。「エアバックがでてきたから助かったよ~」などといいつつも、避けきれなかった自分が許せなかったらしく、悔しそう。

高速がスピード無制限のドイツよりは、多少運転しやすいとは思うのだが、それでも時折無茶な運転をしかけてくる人達がいたり(日本でも同じかな?)、「自転車大優先」のような状態のため、常に自転車・歩行者に気を配って運転しなくてはいけないので、やはりそれなりに事故につながる要素が常に見え隠れする。日常車必須のような生活の場合には、本当に気を抜けない。

それはさておき、今回は保険が適用され、車修理中にと代替え車があてがわれる。何と4WDの車高の高い大きな車。。そして何とも、農場のお手伝いのため、何度かこの車を運転することに。

振り返れば、日本で初めて免許(マニュアル)を取ったのがそもそも2011年の春。その後、2-3度日本国内旅行で車をレンタカーして運転して遠出をして運転には慣れ出したものの、日本ではオートマ車が主流なため、すっかりマニュアル車から遠ざかり、運転の仕方を微妙に忘れ掛る。。そしてオランダに移住して免許書き換えに成功した後、昨年夏に自動車学校のレッスンを取り、オランダ内の路上運転の練習。とはいえ、忘れかけたマニュアル車の運転というだけでなく、左ハンドルの反対通行。さらには少なくとも自分は日本ではお目に掛らなかった、幾つかの道路をつなぐ円径の道路。そして全般的にスピード上限が高め。レッスンを5回ほど受けても、本当にぎこちなく&危なっかしく運転。

更には度重なる車の変更。我がパートナーは、会社から社用車をあてがわれているのだが、当初希望した車の納品まで半年!そしてその間、会社のレンタル期間の関係上、最終的な新車を入れると3台の違うメーカーの車を乗りつなぐ。また昨年末には、超短期間レンタルした車がまた違ったメーカー&それまでに乗った車と違うサイズ。そして今回の代替え車。日々運転する訳ではなく、必要に応じて自分が運転することがあったのだが、少し運転に慣れたかと思えば、違う車を運転し、常にびくびく。でも前回の辺りから、大分マニュアル車&右側通行に慣れたようで、びくびく度は大分激減し、スムーズに。いつも横に乗っていると、自分の運転に対して小言が絶えない我がパートナーも、最近は静か。聞いてみると、「うん、よくなってきているね」と。わーい!

でも、思えば、大学の頃に車の免許を取り逃し、それ以来、一生車は運転しないものと思っていたのだけれど、まさかこんなに違う車を乗り回す(!?)ようになるとは。何だか不思議なものだ。

Tuesday 26 February 2013

これからの二人の行方。

勉強・知識不足のため、本当に正しく把握できているか分からないのだが、ここオランダでは、結婚以外にもカップルがとりうる幾つかの選択肢がある。その選択肢には、結婚の他、パートナー登録をすることや、Samenwonen(同棲)などが含まれようだ。そして特にパートナー登録に関しては、聞いている限り、公に認められている関係性で、役所で宣誓するセレモニーもあるらしく(未だよく分かっていないが・・・)、ほとんど結婚と変わらない。未だ手探りで理解している限りにおいては分かった違いは、「契約書」なるものを二人の間で交わせるので、そこで色々な問題にぶち当たった時の取り決めを二人で決められるよう。またオランダの法律上で有効なものなので、多分自国の国籍上は未婚扱いになるのではないかと思う。

そして国籍の違うカップル(片方がオランダ人)がオランダに滞在するためには、ある意味社会に対して責任をとれている限りは、この形態を大きく問われることが少ないように感じる。少なくとも2012年までは、彼女 or 彼をホストするオランダ人に一定の月収があり、身元保証人になると書面で宣言する限りにおいては、滞在許可がおりていたよう。そしてこのルールを見ている限り、逆に結婚をしていても、安定した財政状況にないと滞在許可が下りないということになるようにも見える(実情分からないけれど・・・)

Down to Earth的な堅実さがある一方で、ある意味で人間の弱さをある程度見越して許容したり、Flexibilityを重んじるオランダ人の性格・考え方もあるのだろうが、更に公に上記のようなルールになっていることも後ろ盾になってか、日本にいる頃からこれまで、30-40代前半のオランダ人男性を恋人に持つ方々と何名かお友達になる機会があるたびに必ず出る話題が、相手が結婚を望まないという状況に遭遇した(している)話。そして大概が、結婚をしたがらない理由(いい訳?)が殆ど同じ。そして、確かに彼らの周りを見回しても、子供がいたとしても結婚しているカップルが少ない! でも不思議なことに、20代半ば~後半のオランダ人同士の結婚したカップルたちからは、「結婚はいいよ、きみたちもしたら~」と言われる。(たまたま似た価値観だったのか、世代で違うのかは分からないが・・・)

さてでは自分たちの場合はというと、ほぼ結論は見え始めているが、まだ議論が続き、何の進展もなし。ただそもそもここ最近になって議論が白熱する理由は、自分。自分の状況が大きく変わったことが多いに影響しているように感じる。東京で一緒に暮らしている頃には、自分が彼と対等に近い稼ぎがあり、特にお互い大きな病気をすることなく、子供もいなく、常に忙しかったこともあり、二人がしっかりした気持ちがあればと、書面上の形態はそこまで気に掛けていなかった。

そこから一転、身寄りも知り合いも少ないオランダの田舎暮らしの始り。欧州の大学院でも学び、グローバル企業で働いた経験もあり、「英語が話せれば仕事見つかりますよ」という日系の某商業系団体の方のお話をたよりに、最終的には何とか見つかるのでは・・・と今思えば甘く見積もっていたジョブハンティング、結局フルタイムでの仕事は全く見つからないため、経済的に独り立ちができる目処がない。また彼の家族・お友達がよくしてくださっているとはいえ、細い線のようにつながった人間関係。そして将来に不安を残す健康問題の勃発。何か不意なことが起こったら、最悪の場合にはほぼ即刻国外退去。などなど、何だか身分が固まっていない状況にいるために、マイナス要素を考えるときりがなく、ここオランダに本当に自分の根を張っていくべきなのかが分からなくなってきてしまったり。

自分がもっとある意味で強い人間であれば、このようなことに悩まずにいたのかもと弱い自分を悲しく思う。でも、二人の関係性が公的に何も明確でなく、自分が一人でも生活基盤を持てる環境 or 持てる可能性の高い環境・状況でないときには、色々な意味で難しい立場にあるようにも感じてしまう。

二人の間の物事が進まない一方で、同じように問答していた友人たちが最終的に結婚という選択肢を選ぶニュースが断続的に入ってきたり、我がパートナーの家族&周りから「結婚しないの?」と何故だか自分にだけ問いかけが増えてきて、心がきゅうきゅう痛む。なんてこんなことで(?!)悩んでいる人は少ないのかな・・・ さてこの結論、本当にどうなることやら、と暫く弱音全開モード。。


Monday 25 February 2013

2013年最初の羊の赤ちゃん。

とうとう牧場が超多忙な季節がやって来た。というのも、約5カ月の妊娠期間を経て、今月位からどこも羊の出産ブーム。そして我がパートナーの牧場もしかり。

今年は、貴重な牧場の働き手が、会社勤めと兼業 or 病気中ということもあり、50匹近い母羊を3つのグループに分けて出産時期ができるだけ重なるように工面し、会社勤めの面々はそれぞれその時期に会社をお休みできるように交渉。 そして今週はとうとう最初のグループの出産ピーク。

予定日が多少前後することもあり、一人がモニターで母羊の様子を適宜チェックし、我がパートナーは自宅で仕事をしながら待機。といっても、思うようにいかないもの。仕事の電話会議中に、「生まれてきたぞ!」の一方の電話が入る。

待ってはくれない出産、急いで牧場に駆けつけ、何とか無事今年最初の母羊の出産終了。昨年はいきなり5つ子が生まれてしまい、弱っている赤ちゃん羊が沢山一変に出てきて大変だったのだけれど、今年は一番コンディションがベストと言われる双子の赤ちゃん。

通常は夜中~明け方にかけてが一番出産が多いらしいので、少し想定外のタイミングで駆けつけたため、あまりうまく取れなかったけれど、母羊と双子ちゃんの写真。生まれてあまり時間もたたぬうちに、少しずつ立ちあがったり、母乳を飲みだしたり。これから育っていくのが楽しみ :)

Friday 22 February 2013

パートナー滞在許可、初めての延長申請。

昨年1月下旬にオランダに入国し、2月初めに申請し、3月中旬に許可がおりたオランダのパートナー滞在許可(降りた際のブログポスト)。期限は1年。

INDからはビザが切れる3か月ほど前に、自動的に延長申請に関する書類が届くと言われたものの、なかなか届かず。電話で問い合わせてみると、INDのシステムがトラブル続きのため、様々なプロセスが滞っているとのことで、個別にリクエストを受けてもらい、延長申請の書類をやっと入手。(以前の関連ブログポスト:INDへの電話提出前の様子

説明を読んだところ、初めての申請の時と違って、提出する書類は格段に少ない。まず自分側は、以下の3種の書類のみ。
①自分の現住所やステータスなど諸々基礎情報を書き込む4-5枚つづりのもの
②現在何かオランダ政府から支援を受けているかどうかの確認の用紙
③写真とサインを書き込む用紙

そして我がパートナー側は、「前回の申請から何か変更がある場合には」という枕言葉がつき、会社からの雇用証明書+年収情報(IND所定のテンプレートあり)、直近3カ月分の給与明細のコピーを提出するようにとある。多少昇給したのと、何か有った場合のために、これらの書類も揃える。

INDから送られてきた延長手続きに関する説明書には、ぺらっと封筒が入っており、郵送で送ることもできたのだが、一度郵便物を紛失された経験があるのと、もし書類に不備があった場合に何度もINDとやりとりをするのが嫌だということで、INDに電話をし、アポとりを試みる。すると、拍子抜け、1度目の申請の時にはアポをとる必要があるが、2回目以降の申請は直接飛び込みで来てくださいとのこと。ということで、我がパートナーの仕事のスケジュールが調整できた今朝、二人で一番近いINDへ出頭。

初めての申請の時と同様、拍子抜けするほど閑散としている。朝一でもない時間帯だったのだが、順番の札をもらって5分後には呼ばれる。そして「ビザの延長申請できたのですが・・・」と我がパートナーが切り出すと、「は?それはアポなしでなできない」と無愛想に一言。でた!また振り回されるのか?と思ったのだが、書類を見せると、「あ、これは『ビザ』ではなくて、『滞在許可』でしょ。それなら受け付けられる」と。 二人して顔を見合わせる。ビザって言えば通じると思っていたと思い切り無知丸出しでした。。

初めての申請の時の担当者の人が愛想よく、丁寧に取り扱ってくれたのに対して、今回はとても機械的。書類も無表情でちらちら見て、最後に我がパートナー関連の書類を見て一言。「これ必要?」 「大きな違いはないのだけれど、念のためと思って・・・」と説明する彼に対し、「じゃ、必要ないから持って帰ってください」と一言。 そして、一応この担当者が、内容を確認して受け取ったことを示す書類を渡してもらい、終了。拍子抜け。

そこで、「えと、あの~、今のビザ来月切れてしまうのですが、いつ次のビザはでるのでしょう?」と聞くと、「3か月後。(きっぱり)」。 さらに、「ではその待ちの間、万一海外に出ることになった場合、滞在許可が切れていると困るのですが。前回はパスポートに証明書のようなものをつけてもらったのですが・・?」と聞くと、「本当に困ったら来て。日本人だから、ビザなくても大丈夫でしょ。」とのこと。本当にこの人の言う通りで大丈夫なのか・・・とかなり不安になりつつも、反論の隙間なし。

最後に、我がパートナーが質問。今日ビザ申請代は支払わなくてもいいの?との問いに対しては、そのうち請求書が送られてくるので、その際に銀行振込するようにとのこと。ふぅ。多分問題になる部分はないのとは思うのだけれど・・・・、無事延長許可が出ますように!

そして今晩は、我がパートナー日本勤務中に大変お世話になった方々が日本からの出張の途中で、我が家に滞在。帰りがてらマーケットのお花屋さんにて、淡い綺麗なバラを2束(2色)購入。(2束5ユーロ!) そして、家中大掃除し、ベッドなどのセッティング。思ったより時間がかかってしまったが、オランダ語コースも終わり、滞在許可延長申請もとりあえず一歩進んだこともあり、家を磨いている間に、何だかすっきり。

Thursday 21 February 2013

冬の夜明け空。

遅い日の出、早い日の入りだった冬。正確には覚えていないが、遅い時には日の出が8時過ぎほど、日の入りは夕方4時半ほど。

そして徐々に日の出は早まり、日の入りが遅くなりつつある今日この頃。とはいえ、東京にいる時から考えると、日の出は大分未だ遅め。ということで、最近朝早起きして牧場のお手伝いをしているのだが、家に戻ってくる7時30~45分位にちらちらと明るくなってくる。

そして丁度家の前の明るくなってきている空を見た時、その何とも言えない色に感嘆。未だ深い藍色な空の下の方から、赤ピンクの色が出てきている光景。寒い空気のなかで、綺麗な自然をつかの間堪能。マダマダカメラ技術があまりない自分なので、その感動をうまく表現しづらいのが歯がゆいのだけれど、、、ちょっと写真を掲載。




Wednesday 20 February 2013

テーブルクロス探し。

オランダと日本。ある意味では似たような生活水準・スタイル・レベルにあるために、類似することも多く、基本的な生活用具は「これが欲しい」と思ったものは大概手に入る。とはいえ、「これって何で売り場であまり見かけないんだろう」となるものもちらほら。場合によっては、よくよく考えれば日本的な水準・価値観で作られたものだから商品がそもそもないのかなと思うものと、未だどこに行けば手に入るか分からないものも。

1つ目はトイレの便器カバー。冬は寒い国だし、何もないと冷たいし、何もないと素っ気ないしと、色々と「こういう店にはあるかも?」と思うところを見たが、見当たらず。我がパートナーに聞いてみると、どうやら便器にカバーをつけるという概念がないことが発覚。いやむしろ、「カバーついていたら、他の人達が繰り返し使っている上に座るってことでしょ?ちょっと衛生上嫌・・・」と。。思わぬところでカルチャーギャップ。

2つ目はテーブルクロス。各家庭を見ても、テーブルクロスをしているのを見かけるので、むしろある種の生活必需品。売ってないはずはない。でも、色々なところ(インテリアショップ、インテリア&ガーデニング類の安物小売店、某IKEAなど)を探してみても、探し方が悪いのか、なかなか出合わない。やっとのことで見つけたのが、チェーン店系の、スーパーとデパートの中間のような、衣類・インテリア・文具類を売っているお店。でも種類が少ない!

さらにハタと困る。少ないながらのバリエーションのなかから、どれを選ぶと良さそうか。思い切って綺麗な色でも良さそうだけれど、ダイニングテーブルはそれなりに大きな面積があり、他の家具類との色のトーンからあまり離れたものを敷くと浮きそう。ちょっと気軽に買って、失敗だったらまた他のものを買えばいいかというほどの値段でもなく、即買いできず。何と、ああでもない、こうでもないといつも結局同じお店の売り場の前で考えてしまい、今まで買えずじまい。。

そのような中、急に思いつく。比較的近くの大きめな街のマーケットで、布を売っているお店が3-4つ出ていたことを。ぱっと見た感覚では、洋服用の生地っぽかったけれど、たまたまマーケットをやっている日に街に出向いたので、ちょっとばかり偵察。

2-3のお店は、最初に見た記憶が正しく、洋服を作るようと思われる記事類。どちらかというと、イスラム系の移民系の女性たちがかなりたむろして、生地を物色している。さらに少し他のお店に目を向けてみると、薄めのカーペット類を売っているお店、そして更にはカーテン類の生地を売っている出店を発見。そこで生地を決めると仕立ててくれるみたい? でもカーテンがあるのであれば、もしやインテリアに使う用の生地が他にもあるのではと、ぐるっと出店を一回りすると、テーブルクロス発見!

幾つかビニールっぽい素材で、その上にものをこぼしても拭きとれるようになっているものたちが、1m 6€。花柄や、何かしらの大きな絵柄のもの、そして透明なビニールの中に白いレース模様が入っているものなど。でも何となくデザインとしてピンとくるものがなく、うろうろしていると、出店の主が近づいてきて、ひたすら早口なオランダ語で売り込みに掛られる。そして、よくよく聞いていると、少し高めだが、洗うことが可能なタイプのクロスを紹介される。そしてもう少しデザインのバリエーションが増える。

結局色々と考えた末、黒・グレー・白系統の多いリビングルームではあるが、ダイニングテーブル自体が濃いブラウンなこともあり、モカ色の、洗うことが可能なタイプのものを購入。(ほんの少し、注文より長めに生地を切っておまけしてもらえた!)

テーブルクロスごとき(!?)で、結局10カ月近く探し回り&悩み、やっと決着。とはいえ、実はまだ長きにわたる引っ越し作業は完了した訳ではない。日本から二人で持ち込んだ150箱以上の段ボールたち、実はまだ幾つか牧場の倉庫に眠り中。そして我がパートナー母からいただいたアンティークな食器棚は、大工さん宅で未だ修理中。ま、焦らず1つ1つ? :)

Monday 18 February 2013

少し糸切れ、だらーん。

先週までの暫くの間の、オランダ語集中コース&最終テスト勉強のために緊張が張り詰めた状態が融け、ここ何日間か、脱落状態。

コースが終わっても、気を抜かずに継続してオランダ語勉強するぞ~!と思っていたものの、どこ吹く風。「週末だけは完全休養にしよう」とか、「今日は○○の用事があるから、明日から」と自分にいい訳ばかり。。

例えば、この終わったばかりの週末の1日目の夜は、昨年末からずっとのびのびとなっていた、同じ村に住む、我がパートナーの同僚ご夫妻とのDinner。少し先の村にある、両家ともにお気に入りのビストロで食事を楽しみ、その後は、この同僚ご夫妻が行きつけというビストロ下にあるIrish Pubへ。何だか久しぶりの「Socialize」。気づけばついつい、お互い長居し、夜中まで色々な話しで盛り上がる。

・・・とはいえ、少し凹みも。ご一緒した奥様が少し英語が苦手であるのと、我がパートナーの同僚は今やオランダ語勉強中の自分のために良かれとオランダ語を使って下さるので(嬉&悲涙)、この夜は6時間近く全編会話がオランダ語。。教室では少し良くなってきたと思ったListening & Speakingではあるが、ナチュラルなスピードで多様なカジュアルな会話をするにはマダマダ力が及ばない。多少食い込みをするものの、やっぱりマダマダ力が足りない。早くもっと話ができるようになりたいと気持ちはちょっと焦る。

いつもなら、こうしたきっかけは大いに翌日以降に勉強するMotivationになったりするのだが、今回はどうしても火がつかず。

またオランダ語勉強以外にも、これまでずっと少し学び直してみたいと思っていた事柄がある。それは自分のアイデンティティである日本について。日本を出る時に山のように多種な本を購入して運び込んできたのだが、すっかり本棚に鎮座したまま。そしてこの週末にかけて、たまたま行き着いた海外でビジネスをされている方のブログを読み、再度目覚め。 英語・オランダ語という海外で暮らすためのツールは勿論のこと、自分の国のこと、文化のこと、諸々、表面的ではなく改めてしっかりと理解し、自分の頭・口で解釈できるようになりたいなという想いを強くする・・・・も、少しまだ実際に動くまでのエネルギーが出てこず。

やりたいことは山ほどあり、時間が出てきたにも関わらず、活かせていない自分が悲しいようにも思うのだが、この全速力で走って来た1年少し疲れが出ているのも確か。少し自然に体が動くのを待とうかな?


Sunday 17 February 2013

お庭の雪景色。

比較的雪が多いらしい、今年のオランダの冬。寒いながらも、綺麗な光景になった、我が家のお庭から少し写真を。




 

Saturday 16 February 2013

ついついお買いもの。

オランダに引っ越してきて、新しいお家に荷物をおさめていくうちに、これまで買ってきて増える一方だった洋服・靴類・バック類に少しうんざりして、新しいものをあまり買わなくなってきた。 ただ、東京での生活とは全く違う環境・状況にあり、多少は"Comfortable"に暮らすために、必要で買いたすものもでてきた。そのうちの1つが、前にもブログにも書いたのだが、ブーツ。

東京でもブーツは履いていたので、持ってはいるものの、ヒールが高くて歩きにくかったり(石畳系の道路でヒールを挟んだりも・・・)、悪天候のなかで歩くにはあまり適さない素材。 そこで、お誕生日の日に、自分へのプレゼントとして、防寒&防水のブーツを買った。

デザインも色も単体としてはそれなりに気に入ったものの、自分がこれまで持っている服やカバンの色の傾向と少し微妙に合わない。それでも過ごしやすさ優先できていたが、ふと外出中に鏡に映った自分の姿を見て、少しがっくり。必要なものだけを買い足す主義になろうと思いつつ、少し軌道修正。もしも、色・デザイン・品質・機能・値段が合うものがあれば、いつかもう1足買おうと。

1月がセールの月と聞いていたので、機会があるごとに、ちらちらと見回っていたのだが、なかなかこれというものに出合わない。素敵と思えば、当然のようにバーゲンでも値段が結構張ったり、実際履いてみると合わなかったり。特に、長めのブーツは、微妙に合わない。オランダ人は背が高くて足が長いし、みなよくパンツをブーツインして履いているので、細く見えつつも上部のあたりがぐわっとぶかぶかだったり。

そしてオランダ語の学校に再度通い始めているうちに、忙しくセールの多い1月は過ぎて行く。今年急いで買う必要もないので、根気よくまた来年探そうかなと思っていたところ、「今月も未だセールをしていて1月より更にお買い得なお買い物しちゃった!」という話を耳にする。何と!ということで、もう1度だけ、靴屋さん巡りを開始。

それにしても1つの大き目の街に出ると、靴屋さんの数が異常に多い気がする。メインストリートを歩いていると、右に左にお店を発見し、次々にはしご。またどこも、最後のたたき売り状態に近い。でもやはり似たり寄ったり。今いち、「絶対にこれ!」というものに出逢わない。そろそろ諦めるかなと思って、たまたま通りかかった我がパートナーのお気に入りの靴屋さんに入ったところ・・・1つ目が釘付け。 今自分が持っている羊の毛・皮でできたバッグと、まさに同じような色・素材でできた、他ではあまり見かけないデザインの靴!またヒールもなくて歩きやすそう。更には50%オフ。

でもこれで飛びついてはいけないと、店内の他の靴も色々見て、試しに履いてみたのだが、断然最初に見たものを超えるものがない。上品な感じのご婦人店員さんも、「これは本物の羊でできているし、この上品さは他の靴にはない。これがいいと思うわよ」と、押しつけではないアドバイス。

デザイン、色、品質、歩きやすさ、暖かさはクリア。そして値段も物凄い安い訳ではないけれど、50%オフだし手が届く範囲。色々といい訳を重ね(誰に?!)、ついに決断。

結局物をまた増やしちゃった罪悪感も少しありつつ、嬉しさが上回る。大切に履かなきゃ。


Friday 15 February 2013

2回目のEindtoetsも終わり・・・少し晴れやかに。

先週授業が終わったオランダ語中級集中コース。一度昨年秋に全く同じコースを一度通った時に、最後の筆記テスト(Eindtoets)は合格をしていたので、これで完全休養!と思っていたのだが、「最後にテキストを見直す良い機会だから」と、再度受験することに。そしてその試験が昨日行われた。

この最終テストの範囲は、初級コース&中級コースの本2冊。計88章。1章が大体ぎっしり文字がつまって30行位。各章50前後の新単語。更には今回、集中コースの半分しか授業に出ておらず、授業があるためにじっくり読みこんだテキストは25章分のみ。初級コースの最初の方の文章は易しめとはいえ、これだけ繰り返しコースに出て、自習もしてきても、やり直すたびに恥ずかしながら「あれ、こんな単語/表現あったっけ」なんて状態。つまり、前回以上に見直し時間が要。。

授業の最終日の6日後がテスト。実質フルで勉強できる日数は5日。毎日ただただ勉強に打ち込めばよいのだが、家事&野暮用あり、勉強中に難しいところに出くわし続けると気分が萎えて、集中できなくなったり。自分が甘いだけなのだけれど、結構長時間集中するのが難しい。

でも不安要素も沢山のなか、最後は開き直りモードで試験会場へ。試験中は思ったより簡単かも!これはもらった(=合格)!と思ったものの、よくよく帰りがてら後で見直すと、「撃沈」。続々と間違い発見。これだけ勉強しても、分かってないところ&完全にものになっていない単語が沢山あることに、途方に暮れる。 合格も危うく、結果が来るまで、「前回のテスト合格しているから、再試はしないでって交渉しようかな」など。

そして明けて本日朝。メールボックスを見ると、もう結果が届いている!メール文の最初の方がすでに「Je bent geslaagd ...(合格です)」という文字も見え・・・・、ほっとする。あまり胸を晴れるような点数ではなかったけれど、もう気にしない。合格は合格!これで少し暫くは、追い詰められ感から開放!

思えば、無謀なほど全くオランダ語を勉強せずに、オランダに降り立ち1年と1ヶ月。「勉強したことがなくても大丈夫」と言われたことをいいことに、追い詰められないとやらない自分にはハードなコースが言いと、このDelft TUの語学コースの門を叩いたのが、去年の2月で、1年前。参加して2日目には、ついていくのも息絶え絶え、毎日のように泣きながら無理やり通い通した。同じコースの生徒たちが、毎日ハードとつぶやき、疲れた表情をしつつも、コース期間中にぐんぐん伸びて、自分からみると「軽々」とコースを終えて、次のコースへと突き進んでいる様子を見て、「なんて私って駄目なのかしら・・・」なんて無駄に悩むことも多かった。

でもよくよくコース参加しているクラスメイトたちの話を聞いていると、このデルフトの集中コースに通うようになる前までに、一部の母国語がオランダ語に近い国の人たちを除けば、長い期間格闘したり、悲しい思いをしながら、歯を食いしばって頑張った経験者が多いことを知る。例えば、「オランダ語を1年半頑張って勉強して、移民化テストを母国で受かってきたのだけれど、中級コースを希望して試験を受けにきたら、『残念ながら、あなたのレベルでは初級コースから入ってください』といわれ、自分の1年半はなんだったのかと泣きはらした」とか、「3年半オランダ語の文法を中心に勉強してきた。その上、このコースで全力で頑張ったのに、中級コースのSpeakingで合格をもらえない。これ以上どうすればいいのか」と泣き崩れてしまったクラスメイトなどなど。逸話はつきない。それを思えば、この大学でのコースに入ってきた後は、他の生徒たちより長く停滞しながら進んでいるので、先生や周りの人たちからは「非常に苦労している組」のレッテルをはられているし、犠牲にしたことも多いけれど、スクラッチから1年で積み上げたオランダ語学習としては、悪くない1年の過ごし方&進歩だったのかもしれない。

それにもう1つ、オランダ語習得ということ以外でも学び・刺激があった。通ってきている生徒たちが、色々な年齢層、バックグラウンドなので、新たな世界・文化を知ることができたのと、彼女たち彼らから感心させられることが多かった。難しいトピックの話題も、年に関係なく、自分の国での事情、その事情が起きている背景、自分の意見などを、しっかりとオランダ語で発言したり、議論できていたり。世界には、地に足がついていた賢く・できる人が沢山いるのだという事実を改めて再認識したこと、またこうしたコースにめげずに通いきる精神力と粘り強さを持つ人たちと切磋琢磨できたことは、非常に良い機会となったように思う。また、色々なところでの苦労があるからではないかと思われる、彼ら・彼女たちの、人としての広い器、優しさにも感謝している。いつだったか一度、「I really respect you, as you haven't never given up learning this difficult Dutch - That is also one of important qualities as a person.」と、励ましとしてかけてもらった言葉。涙が出るほど嬉しかった。

ただ、これで1つ区切りがついたとはいえ、まだ語学習得には長い道のりが待っている。少しきっかけができて伸び始めている部分をつぶさず、実践を中心にまた次の目標をすえて、継続的に頑張っていきればと思う。

Thursday 14 February 2013

オランダの政治家たち。(くだらない感想・・・)

ここずっと、オランダ語の勉強のため、分からないなりに、よくTVのニュースや、少し固い系の番組を見るようになった。

最初のうちには、音が耳を通り抜けて行く状態だったのか、特にここ最近通っていたオランダ語集中コースの後半のあたりから、前より音に親近感が出てきた。未だ一度聞いて全てを理解することはできないのだが、時には大部分の音が、毎日洪水のように聞く&シャドウイングもどきをしているテキストの音と被るように感じる。

このコースのテキストは、少々「アカデミック」寄りで、普段あまり使わない単語が結構あると、色々な人から色々な形で言われているものの、こうしてニュース関連の番組が分かりかけると、少しこれまで苦労して勉強してきたことが、決して無駄ではないかも?と嬉しく感じる。 一方、未だ「音」に慣れているだけで、即座にオランダ語のまま理解できていないところを見ると、もう少し辛抱強く、テキストをものにするまで、自分で繰り返し聞き込み&発音練習しようと思う。

と、オランダ語以外でも気付いたこと。ニュースのインタビューで出てきたり、国会の審議の一部が放送されたり、トーク番組に出てきている国会議員を見ると・・・・ 何だか全体的にみんな若くてフレッシュ! そもそも総理大臣は40代前半~半ばあたりだったかと思うのだが、「Minister(大臣)」とテロップでる人達も、何だか若そう。(平均年齢は分からないけれど) また、少なくともTVで見かける時には、女性の大臣も結構いるし、非常に自然にふるまっている。これを見て、思わず思いだしてしまったのが、女性の社会進出度的な世界ランキング。日本は確か120位近くまで落ち込んでいるのだが、その足をひっぱている要素の1つは、政治の世界に女性が少ないことだったかと記憶している。日本で住んでいる時には、会社の中でも女性の役職者も増えてきていたし、状況は少しずつでも変わっているのに、何故ランキングが下がっているのかしら・・・と思っていたが、こうしてオランダの様子を見ていると、「なるほどな・・・」と感じる。

またオランダの大きな思想の1つである、「Iedereen is gelijk(みんなが平等)」。実際に本当に「平等」かというとそうでないところもあるかとは思うが、話をしている政治家たちの目線が、全般的には上から目線ではないように感じる。(一方で、お役所などではそうでもない時もあるから不思議だけれど)

ということで、結論がある訳でもなく、表面的な感想だけれど・・・・ちょっと感じたことを書き連ねたり。

Wednesday 13 February 2013

はにかみながらも、ちょっとした嬉しさ。

時折このブログでも触れているのだけれど、オランダの特に田舎に住むようになって、いまだ少しだけ怖く感じるもの。それは、オランダ人の若者たちの視線や態度。

当然ながら自分の国である日本で過ごしていたり、留学生が沢山いたイギリスで過ごしていた頃には、自分の姿形に関してネガティブな意味で違いを意識することは少なかった。特にイギリス留学時は、「アジア」の人たちが持つ独特の姿形(黒い髪、黒い目、含め)に関し、この違いを「綺麗」「素敵」といった肯定的な「差異」としてみてもらえることが多かったように思う。

ところがこちらに引っ越してきてから、特に小さい子供・若者層の反応が少し違う。自分が異質なものであることを、まざまざと思い知らされる。日本に住んでいたことのあるオランダ人の友人たちが、彼らも経験あるとはいってはいたものの、その視線の鋭さが時に怖い。

そして、実際には、視線だけに留まらず、あったこと。大都市で歩いているときには大概、「Chinese!(中国人)ニーハオ!」といって冷たい笑いを投げかけて通り過ぎていくモロッコ系或いはトルコ系の移民の集団。また大晦日の日には地元で、10-12歳前後のオランダ人の男の子たちの集団が道を歩きながら、爆竹をならしていて、自分を見つけて、「Chinese(中国人!)」と叫び、爆竹を近くまで投げてきたり。

こうした経験があり、自然と子供や若者たちが集団で歩いていると、物凄く肩に力が入ってしまい、無事何もちゃかされずに通り過ぎたり、こちらを見ないでいると、ほっとしたり。気にしすぎなのは分かっているけれど、ちょっとしたアレルギー。

そんななか、週末に、村でのカーニバルに顔を出してみる。いくつかプログラムがあるのだが、そのうち1つは、任意でつくったグループが、仮装したり、大きな作り物をトラクターや車でひっぱり、大きな音楽をかけながら、村のメインロードを練り歩くというもの。よく作ったな!と思うようなものもありつつ、これまた若者たちのグループは少し怖く感じる。できるだけ目は合わさないようにしながら、見学してしまう。

とそんな行進も最後のグループが見えかけて、終わりかなと思ったところに、2-3人の若者たちがこちらに近づいてくる。とっさに怖いと思ったものの、我がパートナーが横にいるのでじっとしていると・・・・「一緒に写真をとっていただけますか?」と。さらに横にいる我がパートナーにも「彼女と写真をとらせてもらってもいいですか?」と。それらの表現が丁寧語で、オランダ人でありながらも最近の若者を少しうれいていた我がパートナーが、関心したように「いいよ」と。さらに調子にのって、「こっちのカメラでもとらせて!」と自分のカメラを取り出す。

あまりに不意な出来事だったので、物凄く硬い表情で写真に納まり、後で我がパートナーから「ははは、すごい緊張している」と笑われる。一方、若者たちの表情を見ると、とてもフレンドリーな優しい笑顔。これまでここで感じていたような「異質なもの=排他的にみる」は、決して全てにあてはまるわけではないのだと、何だか心が温かくなる。

誰もがこうした心持でいる訳ではないかもしれないけれど、知らず知らずに自分が壁を作っていたのも事実。ここに住み始めて半年以上もたっているので、少し肩の力を抜いて、自然体になり、他の人とは違う自分を少し肯定的に見据えて、過ごしていきたいな・・・と感じ始める。

Tuesday 12 February 2013

鳥招き作戦・・・作戦成功?

お引越しした際に、我がパートナー母よりいただいた幾つかのもの。このうちの1つは、鳥の小屋。

彼女の世代のオランダ人のご夫人たち(少なくともこの田舎近辺)は、自分たちのお庭に小鳥たちが立ち寄るようえさを置いてみたり、ポケット型の小鳥・鳥の図鑑をもっていたりする。そしてそれにもれず、彼女も、ちょっとした小鳥用にあげるえさを小さな台のようなものを庭の木につるし、小鳥が来ると嬉しそうに見せてくれる。

小さい頃に、自宅で十姉妹を沢山飼っていたこともあり、鳥を飼うのには抵抗はない。ただ自然のなかを行き来する鳥の動向には未だ詳しくない。

最初はこの小屋を置けば、そのうち鳥が使ってくれるのかと思いきや・・・・世の中そんなにうまくはいかないもの?特に閉鎖空間だからか、中に入ろうとする鳥は皆無。全くもって、ただの飾り状態になっていた。

そのような中、昨年年末、同じく我がパートナー母から、「楽しいと思うから使ってみてね」と丸いボール型でネットに入ってつるせるようになっている鳥用のえさをもらい、庭につるしたところ、大分来る鳥が増え、また色々な種類の鳥を見ることができ、なかなか楽しい。ついつい継続的にえさを設置。

ただこうして新たな楽しみが増えたものの、スーパーマーケットなどで売っているこの鳥のえさ、毎回買うのもとケチなキモチが浮上。そこで思いついたのが、食パンの残り。特にパンの端の固くなっているところなど、食べきれないものをちぎって、ネットにつめてつるしてみる。美味しい市販の餌に慣れてしまったので、これじゃあこないかなと思ったが、想定外!あっという間に食べつくされる。

そこでさらに考える。折角だからこの鳥小屋に鳥が入ってくれたらかわいいのにな・・・と(人間都合だけれど。。)、もしかしたら餌があるのを見つけたら使ってくれるかなと、パンくずを中に入れたが、全く来ず。そこで、作戦変更。この小屋の上の方にネットに詰めたパンくずを配置し、更にこの中にも入れてみる。

・・・・すると、この小屋の中に餌があるのを発見した鳥が、少しずつ入り口近辺から餌をつつくようになってきた。それでも暫くは、中に入るのは怖いのか、ただの餌置き場状態。でも、さらに辛抱強く続けていると、雪の日にこの中にたまたまスポッと入った小鳥発見。さらにどうも心地良さを感じたのか、最近頻繁に中に入り、中にある餌を食べながら、暫く我が物顔で小屋の中で過ごしている。

餌をあげたことがない人に対しては、ものずごい警戒心全開の我が牧場の子牛&羊たちと同様、やはり「食べ物」は近づくのに大事な一歩なのかも?

Monday 11 February 2013

オランダ滞在ビザ条件など・・・年々変わる。

ここ最近、今後のビザ関連の準備のため、色々と少し調べていたところ、オランダ人のパートナーを持つ人への滞在ビザや永住権付与の条件が、刻々と変わっている様相を発見。

まず、滞在ビザに関し、オランダ人パートナーがいる人への条件。我がパートナーが、INDか政府関連のWebサイトに掲載されているアナウンスを読んでいたところ・・・

①2013年より、オランダ人と「結婚」或いは「レジスタードパートナー登録」をしていないと
 ビザが支給されない様子? つまり去年まではあった「Samenwonen(同棲。但しIND指定の
 用紙で、パートナーとする相手に対して責任を持つと誓約書を書く必要があった)」カップルは
 ビザが申請できないようになっているらしい?

 但し、2012年までに1度滞在許可ビザをもらっている人は、許可が出たときの条件のままでも
 延長できるとのこと。ただ、延長申請した場合に、INDの審査により、延長期間が3年か5年か
 判定される際に、この条件が響くかは不明。またいつまでこれが続くのかも不明。

②1回目の滞在ビザ申請の料金変更!何と・・・・1250ユーロまで高騰していたビザ申請料金、
 かなり下がるらしい?(未だ確認中・・・)これは複数の人たちが政府を相手とって
 この高額料金を不当と訴えていた結果らしい?

ということで、とりあえず今回の変更は、自分たちのケースに特に影響を与えることはないものの、ちょっとはらはら。ちなみに、最近まで通っていたオランダ語コースに参加していたトルコ人の生徒が、「Inburgeringstoets(移民テスト)をトルコで受けた後、2ヵ月後にオランダ-トルコ政府間で、トルコ人がオランダに来る場合、このテストは不要(確か永住権申請も?)になった。テストのためにかなりの金額を支払ったのだけれど・・・」なんてぼやいていた。

人からの情報(例え時にはINDの電話窓口担当者さえ!)に振り回されず、公式文書があるものはできるだけ自分たちの目で自発的に確認をしていく必要性を痛感。また上記の自分の記述を含め、このブログのなかで過去記述していることは、どんどん改訂されている様子なので、是非もしビザ関連の情報を調べていて、このブログに行き着かれた方は、ここに書かれた情報はあくまで「過去の経験談・サンプル」として閲覧していただけるとと思います!


Sunday 10 February 2013

スノードロップ。

ここ最近、雪が降ったかと思えば、少し暖かくなったり、天候が少し不安定。

少し暖かい日が続くと、少しずつ草木が新しい芽や花を伸ばし始め、雪が降ると、草木によっては折角出てきた新しい部分がしおれたり。

そのような新しい芽吹きを感じるなか、お庭のとある一角に少しずつ伸びてきて、小さな花をつけ始めたものが。背丈も小さく、花も小さいのだけれど、何かとても繊細な美しさ。ただ、小さいし、繊細そうに見えたので、雪が降ってダメになっちゃったかな・・・と思って見てみると、凛としたたたずまいで花が残っている。

その様子がとてもかわいくて、写真をとってFacebookに投稿。すると、かつてオランダに住んでいらした日本人のお友達から、このお花は「スノードロップ」であることを教えてもらう。

さらには、自分が「前の住人が植えたのかな」とコメントを書いてあったところを、イギリス人のお友達から、「この花は育つのが難しい。多分誰かが植えたのではなく、「Just happens」したんだと思う」と。

ということは、何も手入れもせず、自然にすくすく伸びてきたものを発見しただけなので、とてもラッキーだったのかな? まだお花が育ってきていないので少し殺風景なお庭のなかで、少しでも春の到来を感じさせてくれる貴重なこのお花。暫くの楽しみ。


Saturday 9 February 2013

2013年カーニバル始まる!

クリスマス・新年のお祝いを経て、次にくるお祭りごと。これはオランダの南部を中心としたカトリック系が多い地方(ノースブラバンド、リンブルグ地方など)での、カーニバル。(サマリはオランダ観光局さんのページにて)いよいよ、この金曜日~来週の火曜日辺りにかけて開催される。

今週TVのニュースでも、人々が伝統的なものから奇抜な(?!)衣装まで、お店で買い求めているところをインタビューしていたり。また我が村でも、先週からWeeklyの村の新聞にて、当日のプログラムやイベントを告知したり。また特別に村に関係する地元企業が寄付をしているのか、カーニバルプログラム本まで!そして昨日帰りの夕方の電車のなかでは、仮装して、かつらをつけたり、真っ赤な口紅をつけた若い男の子たちのグループにも遭遇。徐々に盛り上がりを感じる。

その他、カーニバルのなかの出し物の1つで、大きな張りぼてのようなものを作り、それをトラクターなどで引っ張って街・村の中の主要な道を練り歩くというものがあるのだが、ご近所さんがこの張りぼてを夜中物凄い大きな音量の音楽を掛けながら、最後の仕上げに精を出していたり。カーニバルゆえ、この騒音も許されちゃうのかしら?という感じ。

昨年はオランダ語のコースで忙しくて、地元のカーニバルしか見られなかったけれど、今回は少し遠出して見に行こう!と少し楽しみにしていたのだが・・・・ 今回再履修したオランダ語コースの最終試験が次の木曜日。本当は前回履修した際に、合格しているので、スキップさせてもらおうと思ったのだが。「最後にまたブラッシュアップする良い機会だから!」と乗せられ、再受験を余儀なくされる。。このため今年も遠出はお預け。村のカーニバルの行進を見に行くだけに留まりそう。

とはいえ、村のなかにいるだけでも、それなりにいつもと違う雰囲気を感じる。子供たちがグループで各家を巡ってきて、Olieballenという、丸状の膨らんだレーズンパンみたいなものを売りにきたり。我が家は二人なので、1袋12個入りといわれ、ちょっと引いてしまったが、我がパートナーがすかさず交渉して、半分お買い上げ。「地元と、子供たちに貢献しなくちゃね」とご満悦。

ということで、この週末少し冷え込みはじめて、雪がちらつくものの、勉強合間に少しだけカーニバルを楽しめればと思う。


Friday 8 February 2013

ついに・・・オランダ語中級コース卒業!

とうとう再履修をしていた集中コースの最終日。

このコースでは、コースが終わった翌週に行われるEinde Toetsという最終筆記テストの他、週2回のWritingアサインメント、Listeningテスト(毎日のコンピュータ上でのDictationテスト)、そしてSpeaking(プレゼン&授業中のしゃべり)の評価を総合して中級レベルの卒業および、次の上級コースに進めるかどうかの判定が下される。前回受講した際には、この4要素中、Speaking部分で「Onvoldoende」(不十分)の評価が下されたため、Einde Toetsにはかろうじて合格したものの、コースを正式に卒業することができなかった。

生徒により、色々と強いところ弱いところがあるし、その対応策も微妙に違うため、NGな生徒は個別にコースリーダーから、次のアクションに関してレコメンデーションをもらう。自分の場合は、前のブログでも触れたとおり、集中コースではなく、夕方の週2回のUpper Intermediateコースを受講し、Speakingを鍛えることを薦められた。前回のクラスでは、自分以外に4名同じくSpeakingで合格をもらえなかったのだが、このうち2名は集中コースをフルで再履修。他の2名はその後どうしたのか分からない。

ともあれ。今回諸事情により、集中コースの後半だけを履修することで、Speaking力を中級卒業レベルまでになるよう目指したのだが、はじまって1週間半は本当に停滞気味。伸びるどころか、ぐんぐん下がっていることが自覚できるほど(涙) 最後には口が開けなくなりかかるほど落ち込んでしまった。ただ、何とか開き直り、自分の力を過信せずに、しつこいほど口に出してプレゼンの練習をしたあたりから、少し状況が上向きに。自然と口が回りやすくなってきたり、何よりプレゼンがとりあえずPerfectとは程遠いけれど、自分ができる限りでうまくいったという成功体験が自信を生んでくれたよう。その効果として、自分から手を挙げて発言できるようにもなってきたし、さらにそのたびに先生から、「Speakingよくなってきたよ!あとは発音だね!」と励ましていただき、段々と悪循環⇒好循環のスパイラルにネジの向きを変えられた感じがした。

それでも「昨日うまくいったのは、たまたまかも。今日はまたうまくいかないかも」と日々多少怖気付けならも、だましだまし最後の週が終了。そして最後のレッスンで、全員のSpeaking評価が発表となる。まずは総評から。一言「このクラスでSpeakingで問題ありと判定された人はなし」と。この一言でクラス全体の張り詰めた緊張がさっと引いて、みな笑顔になる。そしてそこから個別フィードバック。

コースリーダーから発表された評価は、今回のコースで授業を担当した3名の講師が話し合った結果。大体自分が見ていても、「なるほどな」と思う内容ではあったのだが、一部では少し不満があったよう。特に、次のコースに進むことに関して、先生のRecommendationと自分の想いが食い違った生徒は、最後泣き出してしまったり。悲喜こもごも。

そして自分へのフィードバック。Speaking全般評価としては、「Voldoende(Meet expecation)」。但し発音はもっともっとよくすること。一方で、もし発音がよくなれば、実際には内容も文の構成も他の生徒以上にしっかり話せているよと。最後の内容は完全に想定外。何故なら、いつも、「はぁ、何言っちゃっているんだろう、ばかだなぁと思われているんだろうな」とか、「あ、またGrammer間違っちゃった・・・・分かっているんだけどな、未だ口が慣れてないな」と何か物足りない自分を感じていたから。でも少しこれで自信をもらうことができ、一時は中断することまで考えたコースではあるが、本当にあきらめずに通ってよかったなと思う。

そして次について。「次のコースがはじまるまでの10日間の休みで、テキストを音読し、オランダ人に発音を矯正してもらい、次に挑むとよいよ」と一言。他の先生との話では、「気持ち的にも、レベル的にも、少し時間を置いてから挑戦したら」と言われていたので、すぐに上級コースに行くという選択肢が許可されるのは意外だった。ただ即座に、「自分はReadyではないので、もう少し練習してからにしたい」と申し出ると、「それも良いOptionだね。では5月に頑張って!」と。

ちなみにこのAdvancedコース、ここまで進む人は少ないのかと思いきや、既に30名近くエントリー(今の中級コースのEinde Toetsの結果次第の人も含む)と、待ちリストがいるとか。このきついコースにこうして頑張っている人たちがこれだけいるのかと、ちょっと気が引き締まる思いがしたり。

そういった状況もあり、自分に気力が残っていて、体力もあるようであれば、こうして最後の1週間で上向きになってきた勢いを保持して、多少難しいことは分かっていても上級コースに飛び込んで、一気にレベルを上げるというのもありかもしれない。たださすがに、ちょっと地に足をつけて、もう少し自信をつけてから挑むオプションをとりたいと思う。・・・・それに正直なところ、上級コースに進むということは実は全く想定外だった。中級コースを終えたら、移民のための試験勉強に励み、その後万一時間とキモチの余裕があれば、来年あたりにでも行くかななんて思っていたから。

ということで、少し移民権のための試験について調べて、狙いを定めたら、その試験クリアを目指すほかは、またオランダ語学習プランの軌道修正をしようかなと思う。

Wednesday 6 February 2013

本当の意味でのSettle Downの難しさ。

オランダの小さな村にある借家に引っ越してきて、約9ヶ月。オランダは多国籍なイメージがあるが、やはりこれは都市圏のみなように思う。田舎のあたりでは、やはり移民が少なく、英語もそこまで簡単に通じるという訳にもいかない。

ただ日本の田舎でもそうだと思うが、住んでいる人たちは大体はFriendly。会えば、知らない人でも笑顔で挨拶をする。またさしさわりのない会話であれば少しだけできる人たちもぽつぽつとでてくる。ただ、言葉も流暢でなく、バックグラウンドも違う自分が、心から友達と思える人をそうそう簡単つくることは難しそうに思う。

日ごろそんな感想を持っていたところ、昨日ローカルバスのなかでアジア系の人と遭遇。そして何と同じ村のバス停留所で降車。しばらく無言でそれぞれ歩いていたのだが、ふいに立ち止まり英語で「どこの国からきたの?」と聞かれる。彼女にも聞いてみると、中国からとのこと。さらにお互い話を進めると、彼女はオランダに来て約4年。オランダ人の旦那様と子供がおり、自分が時折繰り出す少し大きめな街で働いているとのこと。4年住み、子供が地元の学校に通っていると聞き、すっかり「定住」しているのかと思ったのだが、旦那様もオランダ人とはいえ北の方の遠くの地方出身で、知り合いも少なく、「ここはオランダ人ばかりで、友達が作りづらい。ちょっと孤独感をを感じる。今働いている街のあたりに引っ越したい」と。

そして自分のことを聞かれ、我がパートナーが隣村出身と聞くや、「それは良いことだ!少なくとも訪ねていけるところが近くにあるものね」と。確かに改めて思い返してみると、この村近辺に同世代のお友達はいないけれど、我がパートナーのご両親・兄弟・親戚、我がパートナーのご両親の仲良しさんたち(皆さん60代以上だけれど!)がいてくださるお陰で、ものすごく孤立していると感じたことはない。例えば、電話をかけて様子伺いをしてくれたり、オランダのことをもっと知るためにと外に連れ出してくれたり、色々な人が集まる機会に呼んでいただいたり。また村で偶然会えば、必ず立ち止まって「最近はどう?元気にしている?オランダ語はどう?etc etc」と辛抱強くコミュニケーションを図ってくれる。またもう1つ、今の借家は、とあるお店の主の、お店の裏にある家なので、外にでるたびにエンジニア・店員さんたちに遭遇し、言葉を交わす。お友達ではないけれど、人を近くに感じる分、不安感がない。

ただ一方で少しいい気持ちがしないことは、特に小さい子供~10代の子供たちが、自分を「違う」ものと捕らえてする反応だった。ものすごくじーっと見られて、にこりともしないまま立ち去られたり、わざと顔を背けて顔を見ないようにしている様子が分かったりする。でも、この話を日本に住んでいた経験のあるオランダ人の友人たちにすると、「僕らだって、日本の子供たちに指差されたり、不思議そうに顔を見られたりしたよ!アジア人に対してのオランダ人の反応とかではなくて、これは世界共通のことじゃない?」と。とすると、これまた自分が違う世界に飛び込んだ以上、程度の差はあれ、ある種普通な現象なので、いちいち感受性高く受け止めないようにすべきかなとも感じる。

ちなみに最近歯医者さんの待合室で読んだ雑誌の記事で、とあるオランダ人の奥さんのケースが記事になっていた。知らぬ土地(オランダ国内)に移り住んだ後、なかなか地元に融合できず、友達もできずストラグルしたが、どうやって時間をかけて彼女が克服して言ったかがつらつらと書かれていたのだが、同じ国のなかであっても慣れぬ土地に住む難しさがあるんだなと。だから、こうして言葉も文化も違う自分が本当の意味でこの土地で「Settle Down」できるには、語学と同様、これまた努力と時間が必要なんだろうなと。 ただ全く解決の手段がない訳ではなく、1つの自分の突破口としては、語学。1つ最近感じていることは、この土地に住む人たちの言葉を学び、その言葉を使ってコミュニケーションをしようとする姿勢により、少しずつ心を開いてくれる人が出てきていること。確かに自分に置き換えてみれば、もし難しい日本語を一生懸命学んでいる人がいたら、ある意味敬意を払うし、嬉しいし、何かあれば手を差し伸べたくなるように思う。こうした気持ちは、人としてある意味Commonなのかなとも感じる。

そんなことをつらつら思いながら、この日出逢った中国人の彼女とは途中でお別れ。いつかまた近いうちに会おうね!とお約束。少しお友達になれそうな自分の出現に嬉しそうにしてもらえたことが、自分にとっても嬉しく感じる。まだどんな人かは分からないけれど、少しずつこうして輪を広げていけるといいなと思う。

Tuesday 5 February 2013

2 Days to GO! オランダ語コースも終盤へ。

先週、通っているオランダ語集中コースの授業で、あまりにひどいスピーキング力を改めて自覚し、どん底まで落ちるところまで落ちた感じの、オランダ語学習。

落ち込んだ時には、「お金払ったけれど、いっそのこと最後の1週間はもう行くのは辞めて、引きこもりしようか・・・」とまで思っていた。ただ我ながらいいのか悪いのか、相変わらずの性格。いつも大概落ちるところまで落ち込んだ後は、突然ふっきって、「ま、とりあえずやってみるか」モードになる。ということで今回も落ち込んだ翌日に、少し開き直り。「もともとスピーキング力を上げるために、コースを再履修しているはず。それであれば、週明けの復習テストや毎日のリスニングテストや、前回の参加時に合格をもらっているライティングアサインメントも適当に流す。それよりはとにかくショートプレゼンを成功させたり、授業で多少でも発言できるための準備に集中する!」と誓う。

そして週末。このコース最後のショートプレゼンの構成&内容を練り、オランダ語で作文。本来このコースでは、上級コースに行くことを見据えて、入念に詳細ドラフトを作ってプレゼンするのではなく、構成と幾つかのキーワードだけを考えてあとはフリーに話せ!というのが先生方からの指示。ただ、できないものは仕方ない。今回(も)、全文とりあえず一度は紙に書いてみて、我がパートナーに、意味が通じるか、極端におかしなところはないかを見てもらう。そしてフィードバックを元に多少オランダ語の手直しをした後、何度が発音&抑揚の練習。また我がパートナーにも聞いてもらい、「へ?何?」と言われたところは、実際に単語を発音してもらったり、その口や舌の形や動きを見せてもらったり。とはいえ、彼はプレゼンの内容も分かっているし、疲れてて寝むそうにしているので、本当に致命的な単語の発音の悪いところのみに留まってはしまったのだが。。

その後、毎日時間を絞って練習。更に、プレゼンのある火曜日の前日夜には、何度も読んでいるうちに何となくしっくりこない部分をちらりちらりと直す。寝る前に1-2回声に出して練習するかなと気軽に思っていたものの、やりだすと止まらず。結局夜中までもぞもぞと一人練習。

そして本番の日。各授業、4-5名の先生方がいるうちの誰になるかは事前に発表されておらず、教室に行ってみて当日分かる。何と今回自分がプレゼンすることになっていた授業は、いつもアドバイスを下さって来たコースのリーダー(責任者)が担当。授業でのオランダ語スピーキング力が悪いだけでなく、事前に準備できるプレゼンさえNGになってしまったら、またコースの正式卒業は遠のくばかり。少し気おくれしたものの、ここまできたら開きなおり。そしてゆっくりと自分のペースで話し始める。

途中、少し分かりづらそうに聞いているクラスメイトがいたのを発見。いつもならここで確実に不安に陥り、どつぼにはまり、緊張で自滅する。でも今回はもういい、理解してくれてうなずいている感じの人の顔を中心に見渡しながら、話しをする。そして全体的に多少抑え気味のスピードで、意識して口を大きめにあけて、(自分にしては)少しだけ大きめな音量で話をする。すると、多少は緊張したものの、今回はスムーズに進み、終了。

終了後、即座にフィードバック。頑張ったものの、やはり幾つか致命的に発音がうまくできていない部分があったようで、先生もクラスメイトも100%は聞きとれなかったと言われてしまった。。それでも、「プレゼンの構成&内容は非常によい。それに大分スムーズに話せているので、聞きやすくなった。前から比べたら、"Beter Beter Beter(オランダ語綴り)"だよ!Compliment!よくやった!」と。ものすごく嬉しい。そして、遅まきながら自分が少し成果が出してきたことに先生も触発されたのか、「少し発音を見てあげるから、テストが終わったら来なさい」と、細かいところまで授業外に指導をくださる。いつもながらその熱意に感謝。

ちなみにここで受けた指摘の大まかな要約は(自分の備忘録も兼ねて)・・・
- RとL の発音が区別できていない 
 (アジア系の人にありがちなので仕方なしと言われたものの・・・・結構致命的にひどい)
- DとZの発音が区別できていない(新しい発見!)
- それぞれの単語の最後の文字・語尾は必ず発音すること
 (何となくオランダ人の発音を聞いていると聞こえないように思うのだが、彼らはしっかり発音
  しているとか。。)
- その他個別の単語の発音。。
- 今日聞きやすかった大きな原因の1つは、オランダ語のメロディに近づいてきていること。
 (今までは単調で「ロボットみたい」だったと。。)

⇒R/L, D/Zの発音のまずさにより誤解受けた例:
  "Reizen"(旅をする) が、"Leiden"(ライデン-オランダの街の名前)に聞こえたらしい・・・ |o|

そしてこうした指摘の後に、「今日のプレゼンをもう一度声にだして話してみてごらん。厳し目に発音がまずいところはストップをかけるから、ストップしたところは、何度も僕の発音をまねしてみなさい」とのこと。早速口を開くと、のっけから駄目だし!でも、何度もしつこく同じ1文を先生の正しい発音&リズムに近づくよう声を出していると、不思議なもので、プレゼンの時以上にさらにスムーズ感が増す。さらに全体的に、何と表現してよいのか、感覚が研ぎ澄まされ、口がまわりやすくなる。気持ちを込めてしっかりと声に出して読むということ、色々な人が推薦しているけれど、語学学習ではあなどれない効果があるんだろうなと感じる。

それから、努力という点で反省あり。思い返してみれば、かつて勤めた外資系会社に「英語のプレゼンが上手」と言われ、この会社の本国を中心にかなりのポジションで仕事をされている日本人リーダーの方がいた。自分にはない天賦の才能でもあるのではと思っていたのだが、こぼれ話として、この方は時には鏡の前に立って自分の様子をチェックしたり、声を録音して聞き取りづらい部分がないかをチェックし、練習を欠かさなかったと聞いたことがある。また今日たまたま目にした外資系サバイバルなる本を書いた著者インタビューの記事にも、英語のプレゼンがうまいと言われる人は、時には100回近く練習しているなど、影での沢山の努力をしている、と。結局これまで何度となくトツトツとしたプレゼンになっていたのは、聞いている人の様子を見て緊張するとか、未だ言葉がつたないからとかいい訳をしていて、本当は自分自身の努力不足だったことを認めないとなとも反省。

その他、気持ち的な点でも改めて感じたこと。それはできない自分を認め、努力をしたのであれば今この瞬間できないことがあっても、いちいち落ち込まないということ。これまた、前の週末に会ったオランダ人の友人たちに言われたことは、「先生に中級レベルに未だ届いてないって言われた?それなら、『そうか、未だ自分のレベルはここまで到達していないんだな、ピリオド』じゃない?落ち込む必要ってないと思うけど?」と。 結局知らず知らずにいつも人と比べたり、失敗することに怖がりすぎてきてしまったのかなと。 そして、この呪縛が解けた今週は、少し気持ちに余裕がでてきたのか、大分頭がやわらかく・色々なことが吸収しやすくなってきたように感じる。 

その結果として、結局あきらめる!といっていたはずの各種テスト類は、過度な追い込みで勉強しなくても全て一発合格。更に、この日の午後の授業で、苦手なロールプレイ・ディスカッションがあったのだけれど、気負わなくなったからか、すっと言いたいことが思いつき、発言ができたり。先生からも授業後に「内容をよく理解して、発言していて良かったよ!」とフィードバックがあったり、逆に心持を変えたことで、良い効果が出始めている。

ということで、時折うまくいくことがあっても、むらもあるし、マダマダだめだめな点が沢山あり、熟達への道は遠く険しい。でもマダマダ長い道のりな分、マラソンのように短期決戦ばかりせず、自分を追い詰めず、気持ちを少し大きく持って取り組むことが必要なのかもしれない。

Monday 4 February 2013

OV Chipkaart の割引適応。

オランダには、「OV Chipkaart」という、日本でいうスイカのような交通機関で使用するチャージ式のチップカードがある。

幾つかDeelがあるのだが、自分はこちらの記事でも少し触れたように、昨年秋に1年有効の「Dal Voordeel」なる通勤時間外に使用すると40%割引されるDeelを購入した。 特にどこか遠くの街にフルタイムで通勤している訳ではないので、比較的時間の融通をつけやすい身、それなりに割引による恩恵を受けている。 

ただ今回の活用度合いはHalf-Half。何故なら実は授業の時間帯が微妙。朝の授業は、8時55分の電車に乗らないと間に合わない。一方午後の授業の終わりは3時半。授業が延長したり、テストに苦戦すると、確実に4時近くまでキャンパスにいることになる。往復共に(特に往路)、9時~16時の割引適用時間帯(その他は7時前までと、18時以降も適用時間帯)に前後して電車に乗ることが多々。よって、日によって、割引特典の恩恵を受けたり、受けられなかったり。

ちなみに、このカードのチェックインタイミングと割引適用される瞬間が、いまいちはっきりしないことが最近発覚。まずケース①16時5分の電車に乗るところ、早めに駅に着いたので試しに15時55分にカードをチェックインして電車に乗り、16時半過ぎに電車を降りて、チェックアウトをした。電車に実質乗っていたのは割引適応外(16時~18時)なので、割引されないかと思いきや、しっかり割引。 

ケース②現在のコースが定刻に終わり、15時58分頃にチェックインして、16時5分の電車に乗り、17時過ぎに電車を降りてチェックアウト。これも、40%割引を受けた。

ケース③朝8時55分の電車に乗るため、ぎりぎりにチェックイン。その後10時半頃電車を降りたところ、フル料金を取られる。

ここまでの経験により、てっきり、朝はチェックインの機械の時計が9時になった瞬間からその後にチェックイン、夕方は16時前になる直前までにチェックインすると、割引適用されると思っていた。よって、現在8時55分という微妙な時間に出る電車については、インフォメーションボードを見て、遅延していないかを確認し、遅延と出ていた時には、電車がくるぎりぎりまで粘ってチェックインしていた。ところが、この日新たな事実を発見。

5分ほど遅延の字が点滅していたものの、時折期待を裏切って(?)2-3分しか遅延せずに出発してしまうことがあるため、電車発着のプラットフォームのあたりに乗客が降りてくる様子を探りながら、チェックイン機械のあたりでスタンバイしていた。すると、同じく機械の近くに怪しげな(!)オランダ人女性を発見。カードを手に持ち、じーっと機械に表示される時計を見ている。そして8時55分になった瞬間に、カードをタッチし、ホームめがけて走り去っていく! そこで、ものは試し、思い切って自分もチェックインをしてみると、「40% Korting」の表示!何と!

ケース③の際、正確にチェックインした時間を残念ながら覚えていないので、もしかしたら駅によって違うのかもしれないけれど、9時~適用の割引は、8時55分からチェックイン可能なのかもしれない。なんて・・・・なんとせせこましい話なのかという感じなのだけれど、長距離乗る場合には、40%は結構大きな額なので・・・これからも賢く活用しなくては!

Sunday 3 February 2013

オランダ語学習の、iPod系の便利ガジェット!

理系は少々苦手、前々職でプログラミングのトレーニングを受けた時には、悲鳴を上げていたけど、コンピューター系なものが大好きな自分。エンジニアなのに、何故かコンピューター系があまり使いこなさせない我がパートナーを尻目に、ネットワーク環境を整えたり。

それはさておき。iPodシリーズのiTouchが初めて発売された時にも、衝動買いで即買いし、沢山便利そう・楽しそうなアプリ(でも無料ものだけ)を見つけてはiTouchに入れて、活用してきた。そしてオランダに来てからも、オランダのラジオアプリ、ニュースアプリ、9292ov.nl(日本でいう乗換案内みたいなもの)、オランダの銀行アプリなど、少しずつ足してきた。

ただ語学学習も兼ねて入れたラジオやニュース(NOS Journal)アプリ、大人向け番組がダウンロードできたり、聞くことができるのみかと思っていたので、オランダ語的に未だレベルが高すぎて、ほんのたまにしか活用していなかった。そのような中、暫く寝かしていたこのアプリにアクセスしてみると・・・・何と NOS-Jougd Journal(子供向けニュース番組)も自動配信・ダウンロードされるようになっていたことを発見!(もっと前から配信されていたかもですが・・・)

何度も比較的リピートして放送されるNOS Journal(大人向け)に対して、18時45分~19時と決まった時間にしか(自分が知る限り・・・)慣れない子供向けニュース。いつも夕食を準備したり、忙しい時間帯で落ち着いてみる時間が少なく、見たいと思いつつも、毎日腰をしっかり据えてみることは限られていた。

でもこのアプリにより、自分の好きな時間に見られる・・・それもビデオポッドなので、画像付き。Teletekst888の機能までは網羅していないので、字幕を表示できないのは痛いが、それでも大人向けニュースを見るよりは、オランダ語学習的には自分にとっては嬉しい代物。暫くこのガジェット、活躍しそう?


Saturday 2 February 2013

オランダで初めての歯科検診。

比較的昔から、あまり大きなトラブルなくきている歯。特に成人してからは、親知らずを抜く以外にはあまりかかることもなくきている。最後に日本で歯医者に出向いたのは4年くらい前かもしれない。

そのようななか、比較的よく歯の治療を受ける我がパートナーが、昨年11月、2012年中の保険が適用する期間中のうちに歯科検診をしようと、地元の歯医者さんでのアポイント取りを試みる。すると・・・何と指定された日は2ヶ月以上先!オランダでは、医療系のサービスはアポイントがとりづらく、"Wachtlijst"(待ちリスト)なる言葉まであるのは知っていたのだが、まさにこれが世間で言われていた状態なのかも?

そして月日は流れ、待ちに待った(?)歯医者さんの検診日が昨日。初めての歯医者さん体験。とはいえ今回は検診のため、アシスタントさんによる歯のチェック。虫歯がないか目で確かめた後、レントゲン写真を取り、更に入念にチェック。歯の痛みなどの症状はないものの、虫歯があったらどうしよう・・・と少しだけ心配だったものの、「Prima」と問題なしと診断。その後、歯のクリーニングをしてもらい、終了。

一方で我がパートナー、少し持ち越し案件があり、歯医者さんの次の予約を入れる。今回は検診ではなく治療のためなのだが・・・・・何と4月!またしても2ヶ月先。さすがに唖然。この2ヶ月の間に何か問題が進んだらどうするのだろう・・・と思ったり。

昨秋手術を要する家族がいた際に、一時緊急を要する状況になりかかった時には、大学病院に即入院⇒2日後位には手術⇒退院、1週間後に再入院⇒2日後に再手術といった早いリズムで物事が進んでいた。でも先日この家族が手術時の問題以外で検査が必要になり、病院の予約を取ったら、やはり2ヶ月先を指定され激怒していたと聞いたっけ。

医者・看護士不足、病院数が少ないことなどが問題と聞いたことがあるけれど、一方で医者・歯医者を目指す人が学べる余地は小さいらしい。また志願者は当然ながらそれなりにいるようだけれど、抽選で医学部に入学できるか決まるとか? でも本当にお医者さんになりたい人にとって、自分の努力・実力(試験など)で合否が決まるならまだしも、「運」が最後の鍵を握るって、やるせなくないのかな?と思ったり。でも我がパートナー曰く、「仕方ないと思うけど?」

うーん、カルチャーギャップ?

Friday 1 February 2013

オランダ語、一進二退?

再チャレンジで通い始めた、オランダ語中級集中コース(半分のみ参加なので、2週間半)。早いもので半分終了。ということで、少しこの間を自分の整理も含めて、ダイジェストで振りかえり。

今回編入させてもらったクラスは、前回のクラスよりほんの少し小さ目。また前回自分が参加した中級コースから、他に2名ほどこのコースを最初から反復しているクラスメイトたちと再会。他、今回のクラスメイトの学習目的は、デルフト工科大学で将来学びたいというよりは、何かしら別の目的を持っている人が多め。更には、今までより更に国籍が雑多だが、既にSpeaking力がかなりある人が多い。編入した初日から少し恐れ気味。

前回は、予習がアップアップで、毎日のリスニングテストも綱渡り的にパスしてきたのだが、こちらはさすがに1度繰り返したテキスト。前よりは格段にスムーズに頭に入るし、今回は前回より単語や表現が頭にいい感じでこびりつくようになってきた。よって、リスニングテストも全くストレスにならず、毎回午前中の授業終了後には、当日のテスト(2~3つ)を気軽に全てクリア。また月曜日朝恒例のWeeklyおさらいテストも、前回合格点はとっていたものの、ものすごーく考えて考えて答えていたのだが、問題文を見るとスムーズに自動的に答えがするすると出てきて、5分で完了し、満点。このあたりだけは少し成長。

ただ、今回の大目的であるスピーキングはやはり難あり。編入してから再会した先生たちに、授業後に挨拶したり、少し近況を話ししたりすると、みんな同じコメント。「あれ、授業中のスピーキングは今いちと思ったけれど、授業後こうして話すと、Fluentだし、前回より良くなっているね」と。そう、まさに授業中は、相変わらず何故だか金縛りにあったように、頭と口が硬直する状態に戻ってしまう。この単語は何て言うんだっけか、発音は大丈夫か、文法は大丈夫か、自分が話ししているコンテンツってつまらなくないか、とぐるぐると頭で考えてしまう。更に、自分が口を開いている時の、先生や他の生徒たちの表情を見ると、更にこわばる。みな、「何話しているのかな?」というきょとんとした顔や、眉間にしわを寄せて聞きづらそうな表情に。オランダ語が流暢でないなりに、中身はしっかりしたことを話ししようなどと気負っている時もあり、通じていないと分かると頭が真っ白になって、訳のわからないことをとつとつと口にしてしまう。完全に悪循環。

あまりにどの先生もが見せる、自分が話しているときの分かりづらそうな表情が気になり、これまでずっとアドバイスをもらっていたコースの責任者の先生のところに出向き、自分の話し方のどのあたりが分かりづらいか聞いてみる。そこで今回新たに受けた指摘は、①声が小さくて聞き取りづらい、②日本語なまりのところが分からない。よって、授業中の席をできるだけ先生の近くに座り、少し大きな声で、オランダ語のメロディーで話をしてみなさいと。また1つとりうる勉強方法として、オランダ人のパートナーにテキストを音読し、相手が理解できないと言った単語の発音・アクセントを見つけ、どのように発音するとよいか教えてもらいなさいとのこと。この手法で飛躍的に良くなったフランス人生徒が過去にいたとか。むむ。授業中の席の位置の変更は必ずできる努力や、音読努力は多少可能。(我がパートナー忙しいので・・) でも②は・・・?

今回初めて言われた「日本語なまり」。多分先生としても、日本語はどんなものが実際には知らないけれど、英語でもなく、ドイツ語でもない、何だか得体のしれない違和感のあるなまりに気づいて、そう表現したのだろうなと感じた。他の生徒たちも、彼ら・彼女たちの母国語のなまりっぽい発音をひきづっているケースを見かける。それでも先生たちは、しっかり理解するし、特に初級コースの頃などは、そのなまりをあまり神経質に気にするなとまで言ってきていた。ただここで気づいたのは、ドイツ語なまり、スペイン語なまり、英語なまりなどについては、先生や他の生徒たちも聞き慣れているみたいで気にならないのだということ。でも日本語なまりというのは慣れがなく、普通あまり耳にしないだけに、正確な発音、またオランダ語のイントネーション(ここの先生方は「メロディー」とよぶ)がより不可欠になってしまうようだ。

また中級コースの後半になると、次の上級コースに行くことや、大学で学ぶ可能性を見据えて、段々と「完璧なオランダ語」を使えるようにとレベルが高くなってくる。つたないオランダ語しか使えない自分からみると、「わ、すごい!本当に流暢に話すな」というプレゼンをした生徒に対して、「文法はOK、語彙力もOK。またオランダ語的に綺麗な文が多い(先生方は Mooie Nederlandse zienenといういい方をする)。でも今のあなたのオランダ語のリズム・メロディのままだと、プレゼント聞くオランダ人が全精力を費やして聞かないと理解できないので、オランダ語のメロディ力をつけなさい」とコメント。 そしてこのメロディ力をつける方法として、この先生が教えてくれたのが、ただテキストをCDをまねて聞く・声を出して発音するのではなく、「ラ・ララ~↑♪、ラ・ララ~↑♪、ラ・ララ~↑♪・・・」と助走でリズムをとっておいた後に、テキストを読んでみよとのこと。(上の音感は文字にしづらくてこれでは分かりづらいかもなのだけれど。。)

「へ?」と少し思いつつも、良くなることならすがりたい自分、これを念頭に自宅での自習では、テキストを声に出して読んでみる。ヘンかもと思いつつ、続けてみた週明け、とあるお店に立ち寄り、とある買い物をした時のこと。何故だか不意に色々とオランダ語がよどみなく、リズムをもって口に出てきた。すると店員さんから、「Goeide Nederland, hoor!(オランダ語うまいね!)」と初めて褒められる!今までは、「ik kan je Nederland begrijpen(あなたのオランダ語、理解できるよ=完璧じゃないけど、一応通じるよ)」としか言われたことがなかっただけに、びっくりするほど嬉しく感じる。

またクラス外でクラスメイトと通学路上で話をすることも今回増えてきたのだけれど、お互い英語ができることが分かっていても、オランダ語で会話を続けられるようになってきた。相手も「うまくなりたい」というモチベーションが高いのと、性格的に優しい人が多いためか、お互いのために自然とオランダ語中心になる。そのような時には、前よりは自分でも、スムーズにオランダ語が話せるようになってきた感じがする。

と、多少は良い面もでつつも、やっぱり授業では悪循環まっしぐら。先生方も、今回自分がスピーキング力を上げるために、再度参加していること、また自らもチャンスが欲しいと申し出ていることもあり、自発的に授業中に声があげられない自分に、何度なく自分を指名しチャンスを下さっているのだが・・・・毎回撃沈。かろうじて、事前に準備ができるショートプレゼンでは、この中級コースレベルとして合格と言ってもらえたものの、クラスメイトが自分のプレゼント100%理解できなかったらしく、フィードバックのなかには厳し目のコメントも。最後には、「私、日本人の友達がいるけど、日本人の人は発音があまりうまくないので、いつも理解できない。でもあなたのプレゼンは、今日一生懸命聞いていたら80%理解できたよ」と、クラスメイトからのコメント。少しでもいいところを言ってあげようという気持ちは嬉しくも、節々の言葉で心にぐさぐさと刺さるようなことまで。。

そして昨日には授業中の金縛り状態はピークへ。もう何故だか言葉が出てこない。先生方の様子を見ていても、さすがに初級コースの時からずっと課題を抱え続けているなか励ましてきた自分に、だんだんお荷物感を感じている言動が見え隠れする。自分がどんなにひどい状態か分かるだけに、帰り道すがら、涙が止まらず。よって、少し心を休め冷静さを取り戻すため、数少ない貴重な授業の日だけれど、本日はお休み。(プラス、激混みのオランダの歯医者さん、2か月前に予約がとれた診療日と重なってしまった・・・)

何だかうっぷんがたまっていて、長く書き連ねてしまったが、この集中コースの復帰までにもう少し準備時間を掛けた方が良かったのかもと思いつつ、残り少ない期間、心が壊れない程度に、もうひと踏ん張りできたらなと思う。