Wednesday 20 February 2013

テーブルクロス探し。

オランダと日本。ある意味では似たような生活水準・スタイル・レベルにあるために、類似することも多く、基本的な生活用具は「これが欲しい」と思ったものは大概手に入る。とはいえ、「これって何で売り場であまり見かけないんだろう」となるものもちらほら。場合によっては、よくよく考えれば日本的な水準・価値観で作られたものだから商品がそもそもないのかなと思うものと、未だどこに行けば手に入るか分からないものも。

1つ目はトイレの便器カバー。冬は寒い国だし、何もないと冷たいし、何もないと素っ気ないしと、色々と「こういう店にはあるかも?」と思うところを見たが、見当たらず。我がパートナーに聞いてみると、どうやら便器にカバーをつけるという概念がないことが発覚。いやむしろ、「カバーついていたら、他の人達が繰り返し使っている上に座るってことでしょ?ちょっと衛生上嫌・・・」と。。思わぬところでカルチャーギャップ。

2つ目はテーブルクロス。各家庭を見ても、テーブルクロスをしているのを見かけるので、むしろある種の生活必需品。売ってないはずはない。でも、色々なところ(インテリアショップ、インテリア&ガーデニング類の安物小売店、某IKEAなど)を探してみても、探し方が悪いのか、なかなか出合わない。やっとのことで見つけたのが、チェーン店系の、スーパーとデパートの中間のような、衣類・インテリア・文具類を売っているお店。でも種類が少ない!

さらにハタと困る。少ないながらのバリエーションのなかから、どれを選ぶと良さそうか。思い切って綺麗な色でも良さそうだけれど、ダイニングテーブルはそれなりに大きな面積があり、他の家具類との色のトーンからあまり離れたものを敷くと浮きそう。ちょっと気軽に買って、失敗だったらまた他のものを買えばいいかというほどの値段でもなく、即買いできず。何と、ああでもない、こうでもないといつも結局同じお店の売り場の前で考えてしまい、今まで買えずじまい。。

そのような中、急に思いつく。比較的近くの大きめな街のマーケットで、布を売っているお店が3-4つ出ていたことを。ぱっと見た感覚では、洋服用の生地っぽかったけれど、たまたまマーケットをやっている日に街に出向いたので、ちょっとばかり偵察。

2-3のお店は、最初に見た記憶が正しく、洋服を作るようと思われる記事類。どちらかというと、イスラム系の移民系の女性たちがかなりたむろして、生地を物色している。さらに少し他のお店に目を向けてみると、薄めのカーペット類を売っているお店、そして更にはカーテン類の生地を売っている出店を発見。そこで生地を決めると仕立ててくれるみたい? でもカーテンがあるのであれば、もしやインテリアに使う用の生地が他にもあるのではと、ぐるっと出店を一回りすると、テーブルクロス発見!

幾つかビニールっぽい素材で、その上にものをこぼしても拭きとれるようになっているものたちが、1m 6€。花柄や、何かしらの大きな絵柄のもの、そして透明なビニールの中に白いレース模様が入っているものなど。でも何となくデザインとしてピンとくるものがなく、うろうろしていると、出店の主が近づいてきて、ひたすら早口なオランダ語で売り込みに掛られる。そして、よくよく聞いていると、少し高めだが、洗うことが可能なタイプのクロスを紹介される。そしてもう少しデザインのバリエーションが増える。

結局色々と考えた末、黒・グレー・白系統の多いリビングルームではあるが、ダイニングテーブル自体が濃いブラウンなこともあり、モカ色の、洗うことが可能なタイプのものを購入。(ほんの少し、注文より長めに生地を切っておまけしてもらえた!)

テーブルクロスごとき(!?)で、結局10カ月近く探し回り&悩み、やっと決着。とはいえ、実はまだ長きにわたる引っ越し作業は完了した訳ではない。日本から二人で持ち込んだ150箱以上の段ボールたち、実はまだ幾つか牧場の倉庫に眠り中。そして我がパートナー母からいただいたアンティークな食器棚は、大工さん宅で未だ修理中。ま、焦らず1つ1つ? :)

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