Tuesday 26 February 2013

これからの二人の行方。

勉強・知識不足のため、本当に正しく把握できているか分からないのだが、ここオランダでは、結婚以外にもカップルがとりうる幾つかの選択肢がある。その選択肢には、結婚の他、パートナー登録をすることや、Samenwonen(同棲)などが含まれようだ。そして特にパートナー登録に関しては、聞いている限り、公に認められている関係性で、役所で宣誓するセレモニーもあるらしく(未だよく分かっていないが・・・)、ほとんど結婚と変わらない。未だ手探りで理解している限りにおいては分かった違いは、「契約書」なるものを二人の間で交わせるので、そこで色々な問題にぶち当たった時の取り決めを二人で決められるよう。またオランダの法律上で有効なものなので、多分自国の国籍上は未婚扱いになるのではないかと思う。

そして国籍の違うカップル(片方がオランダ人)がオランダに滞在するためには、ある意味社会に対して責任をとれている限りは、この形態を大きく問われることが少ないように感じる。少なくとも2012年までは、彼女 or 彼をホストするオランダ人に一定の月収があり、身元保証人になると書面で宣言する限りにおいては、滞在許可がおりていたよう。そしてこのルールを見ている限り、逆に結婚をしていても、安定した財政状況にないと滞在許可が下りないということになるようにも見える(実情分からないけれど・・・)

Down to Earth的な堅実さがある一方で、ある意味で人間の弱さをある程度見越して許容したり、Flexibilityを重んじるオランダ人の性格・考え方もあるのだろうが、更に公に上記のようなルールになっていることも後ろ盾になってか、日本にいる頃からこれまで、30-40代前半のオランダ人男性を恋人に持つ方々と何名かお友達になる機会があるたびに必ず出る話題が、相手が結婚を望まないという状況に遭遇した(している)話。そして大概が、結婚をしたがらない理由(いい訳?)が殆ど同じ。そして、確かに彼らの周りを見回しても、子供がいたとしても結婚しているカップルが少ない! でも不思議なことに、20代半ば~後半のオランダ人同士の結婚したカップルたちからは、「結婚はいいよ、きみたちもしたら~」と言われる。(たまたま似た価値観だったのか、世代で違うのかは分からないが・・・)

さてでは自分たちの場合はというと、ほぼ結論は見え始めているが、まだ議論が続き、何の進展もなし。ただそもそもここ最近になって議論が白熱する理由は、自分。自分の状況が大きく変わったことが多いに影響しているように感じる。東京で一緒に暮らしている頃には、自分が彼と対等に近い稼ぎがあり、特にお互い大きな病気をすることなく、子供もいなく、常に忙しかったこともあり、二人がしっかりした気持ちがあればと、書面上の形態はそこまで気に掛けていなかった。

そこから一転、身寄りも知り合いも少ないオランダの田舎暮らしの始り。欧州の大学院でも学び、グローバル企業で働いた経験もあり、「英語が話せれば仕事見つかりますよ」という日系の某商業系団体の方のお話をたよりに、最終的には何とか見つかるのでは・・・と今思えば甘く見積もっていたジョブハンティング、結局フルタイムでの仕事は全く見つからないため、経済的に独り立ちができる目処がない。また彼の家族・お友達がよくしてくださっているとはいえ、細い線のようにつながった人間関係。そして将来に不安を残す健康問題の勃発。何か不意なことが起こったら、最悪の場合にはほぼ即刻国外退去。などなど、何だか身分が固まっていない状況にいるために、マイナス要素を考えるときりがなく、ここオランダに本当に自分の根を張っていくべきなのかが分からなくなってきてしまったり。

自分がもっとある意味で強い人間であれば、このようなことに悩まずにいたのかもと弱い自分を悲しく思う。でも、二人の関係性が公的に何も明確でなく、自分が一人でも生活基盤を持てる環境 or 持てる可能性の高い環境・状況でないときには、色々な意味で難しい立場にあるようにも感じてしまう。

二人の間の物事が進まない一方で、同じように問答していた友人たちが最終的に結婚という選択肢を選ぶニュースが断続的に入ってきたり、我がパートナーの家族&周りから「結婚しないの?」と何故だか自分にだけ問いかけが増えてきて、心がきゅうきゅう痛む。なんてこんなことで(?!)悩んでいる人は少ないのかな・・・ さてこの結論、本当にどうなることやら、と暫く弱音全開モード。。


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