Friday 15 February 2013

2回目のEindtoetsも終わり・・・少し晴れやかに。

先週授業が終わったオランダ語中級集中コース。一度昨年秋に全く同じコースを一度通った時に、最後の筆記テスト(Eindtoets)は合格をしていたので、これで完全休養!と思っていたのだが、「最後にテキストを見直す良い機会だから」と、再度受験することに。そしてその試験が昨日行われた。

この最終テストの範囲は、初級コース&中級コースの本2冊。計88章。1章が大体ぎっしり文字がつまって30行位。各章50前後の新単語。更には今回、集中コースの半分しか授業に出ておらず、授業があるためにじっくり読みこんだテキストは25章分のみ。初級コースの最初の方の文章は易しめとはいえ、これだけ繰り返しコースに出て、自習もしてきても、やり直すたびに恥ずかしながら「あれ、こんな単語/表現あったっけ」なんて状態。つまり、前回以上に見直し時間が要。。

授業の最終日の6日後がテスト。実質フルで勉強できる日数は5日。毎日ただただ勉強に打ち込めばよいのだが、家事&野暮用あり、勉強中に難しいところに出くわし続けると気分が萎えて、集中できなくなったり。自分が甘いだけなのだけれど、結構長時間集中するのが難しい。

でも不安要素も沢山のなか、最後は開き直りモードで試験会場へ。試験中は思ったより簡単かも!これはもらった(=合格)!と思ったものの、よくよく帰りがてら後で見直すと、「撃沈」。続々と間違い発見。これだけ勉強しても、分かってないところ&完全にものになっていない単語が沢山あることに、途方に暮れる。 合格も危うく、結果が来るまで、「前回のテスト合格しているから、再試はしないでって交渉しようかな」など。

そして明けて本日朝。メールボックスを見ると、もう結果が届いている!メール文の最初の方がすでに「Je bent geslaagd ...(合格です)」という文字も見え・・・・、ほっとする。あまり胸を晴れるような点数ではなかったけれど、もう気にしない。合格は合格!これで少し暫くは、追い詰められ感から開放!

思えば、無謀なほど全くオランダ語を勉強せずに、オランダに降り立ち1年と1ヶ月。「勉強したことがなくても大丈夫」と言われたことをいいことに、追い詰められないとやらない自分にはハードなコースが言いと、このDelft TUの語学コースの門を叩いたのが、去年の2月で、1年前。参加して2日目には、ついていくのも息絶え絶え、毎日のように泣きながら無理やり通い通した。同じコースの生徒たちが、毎日ハードとつぶやき、疲れた表情をしつつも、コース期間中にぐんぐん伸びて、自分からみると「軽々」とコースを終えて、次のコースへと突き進んでいる様子を見て、「なんて私って駄目なのかしら・・・」なんて無駄に悩むことも多かった。

でもよくよくコース参加しているクラスメイトたちの話を聞いていると、このデルフトの集中コースに通うようになる前までに、一部の母国語がオランダ語に近い国の人たちを除けば、長い期間格闘したり、悲しい思いをしながら、歯を食いしばって頑張った経験者が多いことを知る。例えば、「オランダ語を1年半頑張って勉強して、移民化テストを母国で受かってきたのだけれど、中級コースを希望して試験を受けにきたら、『残念ながら、あなたのレベルでは初級コースから入ってください』といわれ、自分の1年半はなんだったのかと泣きはらした」とか、「3年半オランダ語の文法を中心に勉強してきた。その上、このコースで全力で頑張ったのに、中級コースのSpeakingで合格をもらえない。これ以上どうすればいいのか」と泣き崩れてしまったクラスメイトなどなど。逸話はつきない。それを思えば、この大学でのコースに入ってきた後は、他の生徒たちより長く停滞しながら進んでいるので、先生や周りの人たちからは「非常に苦労している組」のレッテルをはられているし、犠牲にしたことも多いけれど、スクラッチから1年で積み上げたオランダ語学習としては、悪くない1年の過ごし方&進歩だったのかもしれない。

それにもう1つ、オランダ語習得ということ以外でも学び・刺激があった。通ってきている生徒たちが、色々な年齢層、バックグラウンドなので、新たな世界・文化を知ることができたのと、彼女たち彼らから感心させられることが多かった。難しいトピックの話題も、年に関係なく、自分の国での事情、その事情が起きている背景、自分の意見などを、しっかりとオランダ語で発言したり、議論できていたり。世界には、地に足がついていた賢く・できる人が沢山いるのだという事実を改めて再認識したこと、またこうしたコースにめげずに通いきる精神力と粘り強さを持つ人たちと切磋琢磨できたことは、非常に良い機会となったように思う。また、色々なところでの苦労があるからではないかと思われる、彼ら・彼女たちの、人としての広い器、優しさにも感謝している。いつだったか一度、「I really respect you, as you haven't never given up learning this difficult Dutch - That is also one of important qualities as a person.」と、励ましとしてかけてもらった言葉。涙が出るほど嬉しかった。

ただ、これで1つ区切りがついたとはいえ、まだ語学習得には長い道のりが待っている。少しきっかけができて伸び始めている部分をつぶさず、実践を中心にまた次の目標をすえて、継続的に頑張っていきればと思う。

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