Friday 1 February 2013

オランダ語、一進二退?

再チャレンジで通い始めた、オランダ語中級集中コース(半分のみ参加なので、2週間半)。早いもので半分終了。ということで、少しこの間を自分の整理も含めて、ダイジェストで振りかえり。

今回編入させてもらったクラスは、前回のクラスよりほんの少し小さ目。また前回自分が参加した中級コースから、他に2名ほどこのコースを最初から反復しているクラスメイトたちと再会。他、今回のクラスメイトの学習目的は、デルフト工科大学で将来学びたいというよりは、何かしら別の目的を持っている人が多め。更には、今までより更に国籍が雑多だが、既にSpeaking力がかなりある人が多い。編入した初日から少し恐れ気味。

前回は、予習がアップアップで、毎日のリスニングテストも綱渡り的にパスしてきたのだが、こちらはさすがに1度繰り返したテキスト。前よりは格段にスムーズに頭に入るし、今回は前回より単語や表現が頭にいい感じでこびりつくようになってきた。よって、リスニングテストも全くストレスにならず、毎回午前中の授業終了後には、当日のテスト(2~3つ)を気軽に全てクリア。また月曜日朝恒例のWeeklyおさらいテストも、前回合格点はとっていたものの、ものすごーく考えて考えて答えていたのだが、問題文を見るとスムーズに自動的に答えがするすると出てきて、5分で完了し、満点。このあたりだけは少し成長。

ただ、今回の大目的であるスピーキングはやはり難あり。編入してから再会した先生たちに、授業後に挨拶したり、少し近況を話ししたりすると、みんな同じコメント。「あれ、授業中のスピーキングは今いちと思ったけれど、授業後こうして話すと、Fluentだし、前回より良くなっているね」と。そう、まさに授業中は、相変わらず何故だか金縛りにあったように、頭と口が硬直する状態に戻ってしまう。この単語は何て言うんだっけか、発音は大丈夫か、文法は大丈夫か、自分が話ししているコンテンツってつまらなくないか、とぐるぐると頭で考えてしまう。更に、自分が口を開いている時の、先生や他の生徒たちの表情を見ると、更にこわばる。みな、「何話しているのかな?」というきょとんとした顔や、眉間にしわを寄せて聞きづらそうな表情に。オランダ語が流暢でないなりに、中身はしっかりしたことを話ししようなどと気負っている時もあり、通じていないと分かると頭が真っ白になって、訳のわからないことをとつとつと口にしてしまう。完全に悪循環。

あまりにどの先生もが見せる、自分が話しているときの分かりづらそうな表情が気になり、これまでずっとアドバイスをもらっていたコースの責任者の先生のところに出向き、自分の話し方のどのあたりが分かりづらいか聞いてみる。そこで今回新たに受けた指摘は、①声が小さくて聞き取りづらい、②日本語なまりのところが分からない。よって、授業中の席をできるだけ先生の近くに座り、少し大きな声で、オランダ語のメロディーで話をしてみなさいと。また1つとりうる勉強方法として、オランダ人のパートナーにテキストを音読し、相手が理解できないと言った単語の発音・アクセントを見つけ、どのように発音するとよいか教えてもらいなさいとのこと。この手法で飛躍的に良くなったフランス人生徒が過去にいたとか。むむ。授業中の席の位置の変更は必ずできる努力や、音読努力は多少可能。(我がパートナー忙しいので・・) でも②は・・・?

今回初めて言われた「日本語なまり」。多分先生としても、日本語はどんなものが実際には知らないけれど、英語でもなく、ドイツ語でもない、何だか得体のしれない違和感のあるなまりに気づいて、そう表現したのだろうなと感じた。他の生徒たちも、彼ら・彼女たちの母国語のなまりっぽい発音をひきづっているケースを見かける。それでも先生たちは、しっかり理解するし、特に初級コースの頃などは、そのなまりをあまり神経質に気にするなとまで言ってきていた。ただここで気づいたのは、ドイツ語なまり、スペイン語なまり、英語なまりなどについては、先生や他の生徒たちも聞き慣れているみたいで気にならないのだということ。でも日本語なまりというのは慣れがなく、普通あまり耳にしないだけに、正確な発音、またオランダ語のイントネーション(ここの先生方は「メロディー」とよぶ)がより不可欠になってしまうようだ。

また中級コースの後半になると、次の上級コースに行くことや、大学で学ぶ可能性を見据えて、段々と「完璧なオランダ語」を使えるようにとレベルが高くなってくる。つたないオランダ語しか使えない自分からみると、「わ、すごい!本当に流暢に話すな」というプレゼンをした生徒に対して、「文法はOK、語彙力もOK。またオランダ語的に綺麗な文が多い(先生方は Mooie Nederlandse zienenといういい方をする)。でも今のあなたのオランダ語のリズム・メロディのままだと、プレゼント聞くオランダ人が全精力を費やして聞かないと理解できないので、オランダ語のメロディ力をつけなさい」とコメント。 そしてこのメロディ力をつける方法として、この先生が教えてくれたのが、ただテキストをCDをまねて聞く・声を出して発音するのではなく、「ラ・ララ~↑♪、ラ・ララ~↑♪、ラ・ララ~↑♪・・・」と助走でリズムをとっておいた後に、テキストを読んでみよとのこと。(上の音感は文字にしづらくてこれでは分かりづらいかもなのだけれど。。)

「へ?」と少し思いつつも、良くなることならすがりたい自分、これを念頭に自宅での自習では、テキストを声に出して読んでみる。ヘンかもと思いつつ、続けてみた週明け、とあるお店に立ち寄り、とある買い物をした時のこと。何故だか不意に色々とオランダ語がよどみなく、リズムをもって口に出てきた。すると店員さんから、「Goeide Nederland, hoor!(オランダ語うまいね!)」と初めて褒められる!今までは、「ik kan je Nederland begrijpen(あなたのオランダ語、理解できるよ=完璧じゃないけど、一応通じるよ)」としか言われたことがなかっただけに、びっくりするほど嬉しく感じる。

またクラス外でクラスメイトと通学路上で話をすることも今回増えてきたのだけれど、お互い英語ができることが分かっていても、オランダ語で会話を続けられるようになってきた。相手も「うまくなりたい」というモチベーションが高いのと、性格的に優しい人が多いためか、お互いのために自然とオランダ語中心になる。そのような時には、前よりは自分でも、スムーズにオランダ語が話せるようになってきた感じがする。

と、多少は良い面もでつつも、やっぱり授業では悪循環まっしぐら。先生方も、今回自分がスピーキング力を上げるために、再度参加していること、また自らもチャンスが欲しいと申し出ていることもあり、自発的に授業中に声があげられない自分に、何度なく自分を指名しチャンスを下さっているのだが・・・・毎回撃沈。かろうじて、事前に準備ができるショートプレゼンでは、この中級コースレベルとして合格と言ってもらえたものの、クラスメイトが自分のプレゼント100%理解できなかったらしく、フィードバックのなかには厳し目のコメントも。最後には、「私、日本人の友達がいるけど、日本人の人は発音があまりうまくないので、いつも理解できない。でもあなたのプレゼンは、今日一生懸命聞いていたら80%理解できたよ」と、クラスメイトからのコメント。少しでもいいところを言ってあげようという気持ちは嬉しくも、節々の言葉で心にぐさぐさと刺さるようなことまで。。

そして昨日には授業中の金縛り状態はピークへ。もう何故だか言葉が出てこない。先生方の様子を見ていても、さすがに初級コースの時からずっと課題を抱え続けているなか励ましてきた自分に、だんだんお荷物感を感じている言動が見え隠れする。自分がどんなにひどい状態か分かるだけに、帰り道すがら、涙が止まらず。よって、少し心を休め冷静さを取り戻すため、数少ない貴重な授業の日だけれど、本日はお休み。(プラス、激混みのオランダの歯医者さん、2か月前に予約がとれた診療日と重なってしまった・・・)

何だかうっぷんがたまっていて、長く書き連ねてしまったが、この集中コースの復帰までにもう少し準備時間を掛けた方が良かったのかもと思いつつ、残り少ない期間、心が壊れない程度に、もうひと踏ん張りできたらなと思う。

2 comments:

Rimi said...

りすねこさん、こんにちは。
オランダ語をサボり気味の私からしたら、十分頑張っているし、成果も出している気がするのですが、上達すればするほど要求されるレベルも上がるのでしょうね。
この記事の内容は、今後オランダ語を習得する人にもとても参考になるものだと思います。それだけでも、正直に色々書いてくださって本当に感謝♪です。
きっと一休みしたら、またエネルギーが湧いて来ると思うので、どうぞゆっくり歯科治療休養デーを楽しんでくださいね^^

りすねこ said...

Rimiさん、こんにちは。

お恥ずかしいくらい、本当に語学センスが今イチなので、ただいまボロボロ状態ですが、、、こうして暖かいメッセージをいただくと、とても嬉しくまた改めて頑張ろうという気持になりました!本当に有難うございます :)

また皆さんそれぞれにやり方、強み弱みも違うと思いますが、もし少しでも参考になる部分があるようでしたら嬉しいです♪

マダマダ長い道のりになりそうですが、お互い、それぞれのペースで無理しすぎずに頑張りましょう :)