Friday 8 August 2014

語学学習は楽器の習得と同じ?

忙しさ・難しさにかまけて、少しおろそかになっていた、近所外に住むお友達・知り合いとの交流。フリーで受けたお仕事がひと段落した最近、少しずつ交流を復活してみる。

そのうちの一人で、日本で勤務した最後の会社の、オランダオフィスの元同僚。ひょんな縁で知り合い、正味1週間同じお部屋で仕事をしただけなのだが、細々とKeep In touch中。(もしかしたら以前のブログのポストでも登場したかも?) 多分理由は、彼が欧州の人とはいえオランダでは外国人であり、お互いの立場や状況を理解し合いやすいこと、また何より彼が日本文化・日本語に大変興味を持っていること、からかもしれない。

そして先日、何回かのメールの投げ合いの後、1年半ふり以上に再会。久しぶりにも関わらず、相変わらずいつも話がつきない。色々な話をした中で、いつも沢山のオランダで生きるヒントをもらえるのだが、そのうちで、実用的なものを1つ。それは語学の習得について。

彼は、母国語の他、英語、長く住んでいた欧州の他の国の言葉の3か国語が流暢。そして日本語とオランダ語はほんの少々知識がある。てっきり簡単に言葉を習得したのかと思いきや、「欧州人の僕だって、欧州の他の国の言葉の習得はいつも大変だよ。ちなみに、英語が本当に使えると実感できるまでに8年かかったと思う」と。特に、初めての外国語だった英語は、親御さんに英語で全授業をやる学校に入れられて、最初の1年は全く分からず、つらいことだらけで、意図的に記憶から抹殺しているとか!

そんな彼の言葉の習得のアプローチは、「音」の出し方と、「文法」をしっかりまずはおさえること。だから、「楽器を習得するのと同じだと思うんだよね」と。確かに、彼の言う通り、彼の英語は訛りやよどみがない。周りもその音を聞いて、「すごく上手だと誤解してくれる」とか。そのような話の中で言われた一言、それは「昔、日本人の知り合いに英語を教えた時に気付いたのだけれど、日本人は、欧州の言葉の母音の音をしっかり発音するのが苦手だよね。例えば、『O』や『U』とかね。多分、自分が日本語の音を習得するときに気付いたのだけれど、大分音の質が違うのだけれど、それに気づいていないのでは?」とのこと。

さっそく彼から、舌の位置、口の開き具合など、簡単に上記の発音方法を教えてもらうと、なるほど!今更分かった。いつも英語やオランダ語のネーティブの人が話す音と、どこか自分の音の性質が根本的に違うように感じていたのは、こういう基礎的な音の出し方が問題だったのではということ。友人たちからは、「ネーティブと同じ音が出せなくったって、愛嬌があっていいじゃない~!気にするのやめたら」と言われることが何度かあったけれど、全く同じとはいかなくとも、最低限相手が認識してくれるレベルの音にまで上げないと、どうしても伝わらないことも事実。こうして理由が分かってきただけに、音について真剣にやり直しをしてみようと決意。

まずは身近なところから。我がパートナーに、「この音ってどうやって発音している?」としつこくしつこく聞いてみる。でも発音について意識して詳しく取り組んだことがない人にとっては、これは混乱・苦痛にしかならないようで、しまいには、「もうやめてくれ~聞かないで~」と逃げられてしまう。。

そこで今度は、インターネットでオランダ語の母音・子音などの発音の仕方を映しているビデオを探したのだが、、、異常に数少ない。。ならばと、音の近いドイツ語の教材探し。ただ、見つかったとしても、口の外側の形が分かる程度で、なかなか口の中の動き(舌の位置とか、色々)を見せているものはない。。そのような中で出会ったのが、日本の大学のドイツ語講座の先生や、声楽の専門家がドイツ語の歌をうまく歌うためにと、ドイツ語の特殊な音をどのように発音するか書いていると思われるページたち。口の形、舌の位置、諸々、文字で書いてくれている。更には、やはり日本人向けに書いているので、日本人が難しがるところについても注釈が!

こうした説明を元に、マネをしつつ、もう1つ試したこと。これは、この友人がアドバイスしてくれたもう1つのこと。それは、自分の音を録音して、聞いてみること。彼曰く、「確かに恥ずかしい。でも口の開け方、舌の使い方次第でどのように音が違うか分かるし、矯正していきやすい」と。確かに過去、日本人の英語マスター術のようなもので、見聞きしたことはあったが、ここまできたらやってみるかなということで、使ったのはITouchについているボイスメモ機能。まずはYoutubeなどで、オランダ人の発音を録音して、そのすぐ後に自分の声も録音。この機能の優れているところは、音の再生だけではなく、音の波長が表示されること。

・・・・など、やってはいるが、マダマダ、本当にマスターできるまでの道は長そう。練習をしてみては、我がパートナーに聞かせると、「う~ん、、、違う」と言われたり、「あ、ちょっとだけ近づいたかも」と言われる程度。でもめげずに頑張るかな。

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