Thursday 26 September 2013

オランダはまだ希望の国?

ここ最近、もしかしたらまだ一部の国の一部の人たちから、オランダは未だ、移民に比較的優しく、「あそこに行けば何かが開けるかもしれない」と思われているのかも?と思わされることに遭遇。

時に応じて受け入れてきた人たちの種類と理由は違うけれど、オランダは多様な移民を受け入れて発展してきた国ではある。また特に世界第二次大戦後には、急速な工業化で働き手が足りなく、トルコ・モロッコなどの国々から、労働者の補充のために移民を受け入れてきたり、オランダ人気質より、困っている人に手を差し伸べる傾向があるからか、難民を比較的よく受け入れてきているように感じる。(具体的な数字がないので、これまで見聞きしたり、オランダ語コースで学んだことから感覚で感じていることなのだけれど・・・)

ただ、ここまで多様な人たちが共存しているものの、宗教・バックグラウンド・元々の国籍などなどでコミュニティが分かれていて、それぞれが融合しきれずにきているのも事実のよう。そうした事情から派生していると思われる社会問題もあり、ここに来て、移民関連の施策が厳しくとられるようになってきているように感じる。オランダ国内で暮らしていると、ニュースなり、オランダ人との会話から、この国で(Expertとして海外から来ている人を除き)移民が経済的に一人立ちして生きていくのには、それなりの時間と努力が必要だろうなと感じる。(日本に移民するのは更に大変な気がするけれど・・・)

そんなことをぼんやりと思っている時に、先日も別件ブログポストでちらりと触れたのだが、英国MBAのシリア人クラスメイトからコンタクト。ここ最近のシリア情勢をみていて、彼は大丈夫だろうか?と感じていたので、元気そうにコンタクトをしてきたことにちょっと安心。ちなみにやんわりと状況を聞いてみると、「ダマスカスの中心部は、昔と変わらず、安全」とか。多分、それなりに優遇されたり、成功している人たちは、まだかなり違う扱いがされているのかもしれない。結局犠牲になっているのは「一般市民」なのではと、知っている人が無事なのは嬉しいものの、少しこれは複雑な思い。

でも安全とはいいつつも、やはり国外に出ることを考えている様子で、「周りの人たちからのアドバイスもあり、言葉も問題なさそうだし、安定していそうなオランダかルクセンブルグに移りたいなと思っいたところ、コンタクトをしてみたオランダのリクルートエージェンシーの人と話をしたら、すぐにでも仕事を見つけてあげられるって言われたのだけれど、本当のところオランダってどうよ?」というのが彼の質問。何だかびっくり!これだけオランダ国内で暗いニュースや、国・地方都市の財政状況を少しでもよくするために次々に大小施策が打たれている話ばかり聞いていたし、自分もすっかり不況の波をかぶっているかのような状況のため、ひどく温度差を感じた。きっと、マダマダ、今までの好況だった頃のイメージがあるままなのかな?なんて。

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