Saturday 21 September 2013

ついに・・・・人生初のMy Car! :)

喧々諤々、”家族内”で議論が続いた、自分専用の車購入話。盛り上がりかけては、消え、そして蒸し返し・・・の末、やっと大勢賛成で購入にたどり着く。

元々は、公共交通手段の発展してないため、ほぼ殆どの家庭が一人に1台状態(子供除く)の小さな村に引っ越すことになった段階で、”Kleintje”と呼ばれる小型車を購入しようという話がでていた。このカテゴリーの車は、小さいだけあって、元々の値段も低いし、国の経済政策として使っている間の税金がゼロ(Orかなり安い税金)とあり、最近ではオランダでも一定のボリュームをもった市場になっている。新聞でも、世界の大手自動車会社が出しているラインナップを紹介する記事もあり、ドイツ・フランス・イタリア・アメリカ・日本・韓国の主要メーカーの車種と価格一覧が掲載されていたり。また特に自分が住む近辺は、全般的に車がないと生活しづらい環境にあるので、このカテゴリーに入る車が始終あちらこちらを走っている。

ということで、世間一般的(!)には、田舎に住む家族としては、贅沢をしていることにはならないと思われるのだが、やはり固定収入が未だない身分。就職できるかも・・・という可能性がぽしゃってしまった段階で、車を買う話もしぼむ。でも、沢山の食料品・生活品類のお買い物品を抱え、自転車で片道30分・・・は、結構つらい。夏の天気が良いときは未だしも、これから雨の多い秋・寒い冬になったときにはどうするの!?とか、ちゃんとした所要(病院など)で出かけるために異常に時間と車のガス代以上にかかる高い交通費をかけているのはどうなのか・・・など、不安と不満が入り混じり。

ただ、天候が悪くとも、自転車通勤・通学をものともしない傾向にある(!)オランダ人、天候や時間がかかるといった理由では、「そのくらい・・・」といった言葉を発するひとも少なからず。最後の購入説得の決め手は、やはり”節約家”の要素に。公共交通機関に掛かるお金もばかにならないのではと、バス・電車代と、想定されるガソリン代を比較し、どうも保険・税金などを払っても、車を使った方が多少安いか、ほぼ同額になるということで、周りも納得。

そして、いざ車選び。特に日本の友人たちからは、やはり「日本車が安定しているのでいいのでは」と多数のアドバイスをいただいたし、やはり海外で暮らしている分、日本に多少でも貢献したいな・・・と思い、最初は日系自動車メーカーのものがリストのトップに。ただ、実際にまず1つターゲットの一番安い車(フランス系のメーカーと共同生産しているもの・・・・)の試乗に行ったところ、どうしてもどうしても好きになれなかった。。わがままを言える身分ではないのだが、乗っているときの運転席のすわり心地がすごく悪いのだが、安いタイプのため調整ができない。このため、万一多少でも長時間運転するとなると、心地が非常に悪い。また安いラインだから仕方がないのだが、とにかく全てがシンプル・マニュアル。面白みがまったくなく、「ワクワク」しない。ではと、もう1つ候補に考え始めた、スマートに見えた日系メーカーの車はというと、、、思ったより高い!日本で購入するともう少しこなれた価格なのかもしれないのだが・・・ということで、残念ながら断念。

そこで、日本の友人たちから「評判悪かった」(!)イタリア車(といえば分かってしまうけれど・・)に、ものは試しで試乗に出かけると・・・・・ 一目・一乗りでとりこに!安いラインの車にも関わらず、インテリアにはふんだんに遊び心とおしゃれさが満載(自分にとっては。。)。また運転席からの視界も比較的高くて見やすい。多少発進のときのエンジン音がするが、自分にとっては「かわいらしい」程度で、嫌な思いはしない。そして運転してみたときの、心のそこからくるワクワク感。完全に、たまたま自分「ツボ」にはまっただけなため、万人受けするものではないのかもしれないのだが、完全にとりこに。

そして思い出したのが、一人の友人が言ってくれたコメント。彼は、これまで日本車を買ったことがなく、欧州車ばかり利用してきたとか。理由は、「ひとそれぞれ何に価値を置き、優先を置くか違うので」と前置きをした上で、自分が乗ってワクワクする車を選んできた結果とのことだった。何だかこのコメントが非常に響き、初めての車、冒険してもいいかな(あれ、最初は安定したものを選ぶべき!?)と、イタリアの車を購入することに。ちなみに、性能とデザイン重視から常に、とあるドイツ車メーカーの車を常に乗ってきていて、かつ車系のエンジニア関連の仕事をしているある種”Specialist”の我がパートナーなのだけれど、何故か今回妙に自分の希望に賛同。

そして本日いざ販売店へ。この低価格帯の車は、比較的値崩れしないとのことで、どうせならば最初の3年間故障があったときに保障をしてくれる新車を買うことに。ただ低価格帯なだけあり、最低限の機能・アクセサリーしかついておらず、少しでもAdd-onしていくと、それなりに値段が張ってしまう。よって、最低限のものを選ぼうと思っていたのだが、今回薦められたのは、展示モデルの購入。

理由は、ここ最近、欧州で排気量か何かの規制が変わる可能性が高く(Or決まった?)、生産する車の仕様変更が必要になっているらしいのだが、未だその詳細が決まっておらず、生産がトーンダウンしているとか。もし完全にオーダーをすると、最低でも3ヶ月待ちの可能性があると。ただ、日本とはちが、「多分」と言われる以上、4ヶ月なり、半年なりに伸びる可能性もある。来年になると、この価格帯の車への税金優遇がなくなるらしく、結局薦められた展示モデルを購入。ただ、展示モデルのため、オプション・カラーに選択の余地はなく、展示用として飾られたり、試乗された期間分は、新車保障から引かれるのだが、その分、価格交渉をして、ディスカウントをかなりしてもらうことに。

また何より、既に現物があるので、販売店側で新車同様に綺麗に掃除をしなおして受け渡しのため、何と来週末には自分たちの手元に!冬中に届けば御の字かなくらいに思っていただけに、拍子抜け。まだ実感もわかず。

車がある分、平日の牧場の手伝いが増える可能性も多々ありつつ(それが目論見?)、でもこれで無事、行動範囲が少し広がり、目も外に向けていけるようになり、少し前進しているように感じ嬉しい。でも、せめても、ガソリン代プラスαは、自分で稼げるようになりたいな・・・と改めて思ったり。

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