Thursday 31 October 2013

オランダでの仕事探し・・・また新たなアプローチの試み。

これまで紆余曲折しつつ、難航しつつの、オランダでの仕事探し。でも、この期間を通じて、考える機会・きっかけが沢山あり、やっとめがける方向性が見えつつあるように感じる。

まず、オランダに来たばかりの当初は、当然のように、自分が来る直前までやっていたキャリアに通じるポジションを探しては、アプライをしてきた。ただ、1つのオープンポジションに500-800件ほど押しかけると言われている就職不況の今、自分の専門分野&レベルのポジションの多くで必要とされるオランダ語力やオランダ・ヨーロッパにおいての実地知識がないため、履歴書で自動的にはじく格好の餌食になってきた。

行き詰り始めた頃には、段々、何がやりたいのかではなく、どういった会社・ポジションであれば自分を使ってくれる可能性があるのか・・・というアプローチになり始める。まずは始められるものがあれば、見習いからやっても構わないという思いはあるものの、これまた履歴書で跳ねられる。理由は何となく分かりつつも、幾つかの会社さんに理由を尋ねてみると、返ってくる言葉は「Overqualified」。またとても丁寧にアドバイスをしてくださった担当者の方から伺ったのは、オランダでは、基本は、学歴・職歴に見合った仕事をマッチングするという姿勢にあるそう。よって、これもまた打開できる道筋がない。

ここまで追い詰められると、改めて自分が本当に何がやりたいのか、何に喜びを感じるのかなど、考え始め、結局原点に戻ることとなる。そして、たまたま行き着いたのが、前の会社で参加していたグローバルのリーダーシッププログラムのネットワーク。自分より大分前に卒業された方が何名かオランダで活躍されているのを知り、Linkedinの仕組みを使い、自分が置かれている事情を説明し、オランダでキャリアを継続するために、アドバイスをいただけないか・・・という主旨のメールを送る。すると、多忙ななか、即座に快諾いただき、会う予定を組んでくださることに!

またたまたま、Linkedinのとあるコミュニティで、1日限定ででた、短期・Non-Fullタイムのポジションの人材募集のポスティングを発見。そこには要件のほか、最後に一言。「アドミ的な仕事ではあるけれど、この分野で将来キャリアを積みたいと思っている人にチャンスをあげたい」と。この言葉が響き、これまた自分の状況と切なる想い(!)をメールしたところ、即座にお返事があり、面接していただけることに。

こうして、難しい状況にいる自分に、あえて時間を作って会ってくださったリーダーの方とお話をして、感じたこと。それは、難しいだろし、普通のパスでは入っていけないかもしれないけれど、「不可能」ではないということ。そして、その道を切り開くためにありえることは、短期のプロジェクト、インターンシップ、誰か病気や事情があって欠勤している人などの穴埋めの期間限定ポジション、繁忙期の期間限定ポジションなどを探し、実証する場を積み重ねていくこと・・・が方向性なのではないかと感じた。ではその場を探すには・・・国籍や、どこの国の経験であろうと、本質的なところを見て、チャンスをあげよう・育ててあげようという気概のあるリーダーに行き着く必要があるということ。そして今回、すぐにチャンスにつながるかは見えないし、最終的には何もなしになってしまうかもしれないが、こうした本物のリーダーに少しずつ出逢えたことは、感謝すべきことだなと感じる。

ちなみに、一人のリーダーと、妙に意見があったのは、「エキスパットで働く人のパートナーの活かし方・キャリア支援」。エキスパットとして外国で勤務する場合、そのパートナーがその新しい国で見合った仕事を見つけるということは、これまた不可能ではないが、非常に難しい。でも、それなりのキャリア・経験を持った人材を、パートナーの「前向きな」事情のために、活かせずにいるのは非常に勿体無いのではということ。言葉やローカル知識の大切さは分かるものの、何か策はないものかね、ということ。これは簡単ではないけれど、将来こうした悩みへの解に役立てることができたらななんて感じてみたり。(遠い夢)




No comments: