Saturday 9 March 2013

オランダ風邪によりノックダウン!

時折ニュースで、「何日か寝込む風邪がはやっている」と目にしながら、人ごとと思っていたのだが・・・オランダに来て初めて、風邪にて完全ノックダウン!

この水曜日の夕方、我がパートナーを駅まで迎えに行き、夕食を作ったあたりで、少し寒気と頭痛があり、牧場のサポートを少し休ませてもらった。うとうとと眠る間に、夜遅くに38度を超える熱へ。日本から持ってきていた風邪薬を飲み、この日はそのままひたすら眠る。

翌日そこまで苦しくなく、ブログを書いたり、時折本を読んだりしながら、横になり過ごすも、熱は下がらない。ただ徐々に、筋肉痛のような全身の痛み、激しい頭痛、のどの激しい痛みが進み、夜中に苦しさのあまり目を覚ます。熱を測ると、40度!日本でも暫くこんな熱出したことがなかった。

ここまで薬もきかず、むしろ悪化して、熱がどんどん上がるので、インフルエンザや何か特別なウィルスに犯されているのではと心配になるも、我がパートナーは平然と、「風邪でしょ?」と一言。冷たい・・・と涙するのを気づかれ、さすがに心配した我がパートナー、朝一でHuisarts(General Doctor)に電話をし、アポをとってもらうも、当日診断のためお昼過ぎまで待つ。

我がHuisartsは我が家から4軒先に住むご近所さん。でもこのご近所さん1軒1軒の敷地が大きく、しっかり歩いても5分以上かかる。更には高熱でフラフラと歩くため、この日は妙に遠く感じる。そして何とか無事(!?)辿り着き、名前が呼ばれるまで待つ。ちなみにHuisartsさんは、患者さんの名前を呼びながら、必ず待合室まで歩いて迎えにきてくださり、握手をして、いらっしゃいませとばかりに診療室のドアを開けて、中へと招き入れてくださる。このあたりの初動は他のHuisartsさんとも同じかとは思うが、この彼はいつもとびっきりの包み込むような純粋な笑顔、そしてものすごくよく話を聞いてくれる。診療の良さも含め、この村で一番の評判のHuisartsさん。

そして、自分が初めて来た昨年の夏に、英語で「英語で話してあげた方がいい?と聞かれた際に、「オランダに慣れるため、オランダ語で頑張って話す」と言ったことを覚えていたようで、ゆっくりとはっきりとオランダ語で話をしてくださる。そして頭が朦朧しているので、いつも以上にひどい自分のオランダ語もしっかりと耳を傾け、すぐに理解してくださる。自分の症状と心配していることを含めて伝えたところで、日本での内科検診と同じように、のどをチェックしたり、心臓や肺の動きをチェック。そして一言。「普通の風邪だから、心配ないよ」と。 なんと!!診察の最中にも、38度以上の熱を確認したときに「熱は大してないね」と言われたように、自分としては苦しくとも、オランダでは違う基準があるのかも。。

そして言われたことは、「今の時点では普通の風邪だし、心肺共に正常。ウィルスは7-10日程度でなくなると思う。この状況なので、今のところ『パラセタモウ』を飲めば、自然治癒できると思うから、特に処方箋は出さないでおくね。もしこれ以上何かがおかしくなったら、戻ってきてください」と。

何だかこのやり取り、聞いたことがあるぞ・・・そう、デルフトのオランダ語コースのテキストのなかで、医者や医療制度に関するトピックのところ。例えば、「娘が日に日に症状がひどくなっている。何か往診に来てもらうまでにできることがあるか?」というといかけに、「Geeft u haar een paracetamol. En ze moet in ieder geval drinken(娘さんにパラセタモを与えなさい。どのような場合でも飲んでいいですよ)」と医者が答えるやり取り。またもう1つの章では、「"Kijkt u het even aan, en komt u over een weekje maar terug" "Maar ik ben al zo lang verkouden! Ik wil een recept voor antibiotica!" Aandringen helpt niet. "De meeste ziektes gaan vanzelf over. En antibiotica moet je niet te vaak gebruiken!"」(「暫く様子を見て、何かあれば1週間後に戻ってきて」「でももう長い間風邪が続いているので、アンティビオティカの処方をしてほしい!」 お願いしてもダメ、「多くの病気は自然治癒していくもの。それにアンティビオティカはそんなにしょっちゅう使用してはいけないから」)と。

ははぁ・・・ということで、一応診察してもらった訳なので、おとなしく言われた通りに指定のオランダの大衆薬を飲むことに。本当は、日本の薬が利かなかったから、こんなに苦しい症状に利くのかしらと疑いつつ、パラセタモウと類似で家に常備してあったイブフェロンの薬を飲み、しばしベッドへ。すると、あれだけ高い熱が出ても、汗一つでなかったのに、ものすごい汗が出て、気づけば、頭痛・のどの痛み共、びっくりするほど緩和。でも気付けばこの4日間で4Kg減。最近ふっくら傾向があったので、良いダイエット? :)

ということで、郷に入り手は郷に従え、オランダ式に従うべきときは従うべしなのかなと感じる。ちなみに、どこで風邪をもらってきたのかと思いきや、前の週末にお邪魔した、知人の方のお誕生日会らしい。このお誕生日会の主賓(双子のご婦人たち!)と、一緒に参加した我がパートナー父の3名が少なくとも同じ症状でうんうんうなっているらしい!恐るべしウィルス。でもこれで免疫がついて、次からは強くはねのけられるといいな。ま、まずは今目の前の風邪を克服することに注力。

2 comments:

Rimi said...

熱が40度まで上がるとやはり不安になりますよね。
こっちに4、5年以上住んでいる外国人達には、病気になったらとにかく大袈裟にいわないと死ぬ直前まで放っておかれるから、何かあったら大袈裟に主張する事!と強く言われました。パラセタモールは危ないと言われていた時期もありましたが、効いたんですね。よかったよかった^^
それにしてもそんな時でもオランダ語で関わる姿勢は素晴らしいです!!
どうぞお大事に。

りすねこ said...

Rimiさん

何だかRimiさんのお友達たちのアドバイス、分かるような気がします~!

一応薬は効きつつも、なかなか完治といかずずるずると風邪をひきつっていますが、早く良くなるように頑張ります :)