Sunday 17 March 2013

もう1つの、日本に関するドキュメンタリー。

「3.11.」に関連し、1度ブログのこの記事でも取り上げたのだが、3月11日当日に放映された、3.11.後の福島浪江町の方の現状と心情に迫ったドキュメンタリーに続き、Holland Docというシリーズで、3月13日にももう1本ドキュメンタリーが放映された。

タイトルは「Children of the Japan Tsunami」。(リンク先のページで、オランダ国内であればいつでも閲覧可能) 前回のドキュメンタリーが、原発事故関連であることを示すタイトルだったのだが、このタイトルを見た時には、津波被害を受けた子供たちに関するドキュメンタリーかなと思った。ただ実際見てみたところ、もう少し幅広く、深く人の心のひだに入り込んだ内容。(ちなみに、オランダ語での放映だが、原作はBBCが作成しているのかも?)

津波により、学校のクラスメイトたちの大半を亡くした小学生たちや、比較的助かった子供が多かったものの、今もなお、原発避難区域内のため、仮設住宅他に住み、自宅に戻れず、区域外の学校にバスで集団登校している小学生たちの話を追ったもの。また子供を亡くされたお母様も、これまでの経緯や心情を吐露している。

多少時が経っているからということもあるかもしれないが、驚くほど冷静に事実を描写したり分析し、正直な気持ちを語る子供たち。更に切なく感じたのは、原状回復がなかなか進まない状況や政府関連から公表される情報が限定されていることを、自分たちの心のなかで何とか整理をつけ、将来の夢を語る子供たち。自分が彼ら・彼女たちと同じ歳ごろの時に、これほどしっかりと自分の頭で困難なことを受け止め、考え、自分たちの言葉で想いを伝えることができただろうか。

一方でこうした現状から少しでも事態が良くなるよう、こうした地域以外に住み、ましてや福島原発から電気を得て恩恵を受けていた自分を含めたその他の人達が、一体どれだけのことをしてこられたのだろうか。小さなことでもできることをしていけたらと思いつつ、本当にこれまでしてきたことの少なさに申し訳なさを感じる。

1度見ただけでは消化しきれない事柄が多かったので、また近いうちにもう一度見ておきたいなと思う。

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