Wednesday 6 March 2013

角度を変えて、ジョブハンティング(試み)

これまで、Webサイトを主な情報源として活動してきた、オランダでの職探し。Linkedinや、各企業のサイトにある求人情報、そして日系団体さんのサイトにでる求人広告などなど。ただ決まって、履歴書を出しただけで、「残念ながら、今回は・・・・」のお決まり文句で始まる定型的な自動メールでの却下通知のみ。全くの進展なし。

色々な人達の情報を見ても、ウェブ上で応募する数が夥しいので、そこから拾われる数は非常に限られているとは聞いているので、相当のビッグアドバンテージがない限り、拾われることは難しいのだろうなと感じる。確かに、自分が採用する立場にあった頃を考えれば、例え、「日本語必須」と書いていても、ウェブ上に情報が公示されていると本当に世界中から応募がくる。1つのポジションに多分300-400位来ていて、ここから正しい候補者を拾う方が大変。ウェブの応募から拾った率はかなり少なかった。

更にはやはり、自分の場合、企業が欲しいと思うであろう必須経験・スキルが1つ欠けている。それはオランダ、広くはヨーロッパでの職務経験&現地の言葉。例えばオランダの国内企業であれば、英語が話せない従業員もいるので、特に自分のSpecialtyの分野の職務ではオランダ語が必須。また国内での事業のためには、オランダ国内の事情やネットワークを持ってくれていることが期待される。一方、アメリカ・イギリス系の企業はというと、英語で仕事をできる率はポジションによっては上がるとは思うが、これらの企業が欲しい人材は、「現地のことを知っている、現地にネットワークがある」人。これは当地でビジネスを展開するためには、当然だ。 では日本企業はというと、やはりマダマダマネジメントポジションは、基本的には駐在が多そう。現地採用もあるかと思うが、特に日系以外の企業を相手にするビジネスを展開している企業にとっては、これまた現地採用するからには、現地の土地勘・言葉ができ、ネットワークのある人材を手にいれる必要性あってのこと。ということで、レジュメ段階で却下にいる理由もよくよく理解できる。

自分のこれまでの経験は決して活かしきれないものではないと思うのだが、活用してもらえる土壌は限られているのは事実。またそろそろ自力・直接応募(それもウェブサイト)からの応募の限界を感じる。このため、あまり公にならない空きポジションの情報を得られる立場にあり、自分の経験をしっかりと理解し、うまく推薦してもらえる人・団体の存在が必要だなと感じ始める。ということで、発想の転換、日本をベースに活動しいるが、海外採用に強く、マネジャーポジション以上の経験者を専門にしている日本のエージェンシ-さんの1部門の方にお世話になろうと決める。ちなみに、外資系のグローバルエージェンシーは、全てではないかもしれないが、大体が外資系企業の日本人の日本採用が主眼で、他のオフィス(オランダなど)の担当に橋渡しをしようということがなく、日本で就職しないならば全く相手にさえしなくなる傾向がある。

海外勤務、それもオランダ勤務できるポジションとなると、プロであっても本当にそうそう出くわすものでもないが、自分のこれまでの経歴・経験を正しく理解し、事情も分かった上で、難しくともできる形でサポートをして下さるとのこと。そう簡単ではないかもしれないが、商売ではあるといえども、その暖かい姿勢と理解に少し安堵感。 どこで何がつながるか分からないこともあり、過剰な期待はしなくとも、暫くお世話になることにしたいと思う。

2 comments:

Mina said...

りすねこさんへ

ジョブハンティング。専門職になればなるほど目的の職種がなかなか空かず、求人もなかなか出ないことも多いと思います。ただ、その求人が出た時、職種と必要スキルがあっていれば、あっさり決まることもあります。

私の求職活動は、Linkdinで希望職種の人の経歴(オランダ企業限定)を見て自分と比べ、似たような経歴の人がいる企業にオープン扱いで履歴書+カバーレターをおくったことと、オランダ企業のサイトをみて運良く希望職種の求人が出たところ応募しました。履歴書がネットの世界に吸い込まれ、なんの音沙汰もない企業(国際企業が多かったです)もありましたが、いくつかの企業は返事をくれ、不採用の場合にも、電話で人事の方に、何のスキルが足りないのか聞くことができましたし、オープン扱いでその他似た求人のために残しておいてもらったりできました。最近やっと、幸運なことに職が決まりました。残念ながら遠隔地で、引っ越し+パートナー自分共に50分の通勤となり、パートナーに申し訳ないと思いつつとてもうれしく思っています。

就職にはやはりオランダでの学位があると、つながりができたりして職が見つかりやすいことも確かです。Bisiness and management分野のPh.Dはどうかなと思いました。オランダでPh.D課程は”職”です。お給料(グロスで月2500euro程度)、保険、育児休暇(無給)などもつきます。学費も無料です。Academic transfer かNatureJob (www.nature.com/naturejobs/science)などで常にオランダでの大学院の募集があります。PhDといっても、授業を取ることよりも教授のアイディアを科学的に分析する仕事で、アイディアに共感できれば、とてもやりがいのある仕事にもなりえますし、それを見つけることが募集に応募するかどうかの選択になります。就職にオランダ語必須であれば、語学はやはり時間がかかりますから時間稼ぎにもなります。

ちょっと突っ込んだ提案までして、失礼かなとも思いましたが、万が一でも参考になれば。陰ながら、とてもとても応援しています。エージェンシーの方のほうも上手く行くといいですね。

りすねこ said...

Mina-san

お仕事が決まられたとのこと、本当にオメデトウございます!同じ頃にオランダにいらして頑張られていたMinaさんが、こうして道を切り開かれているお話を伺えて、自分のように嬉しく感じると同時に、頑張ろうという気持になりました!そして、非常に明晰かつ有用なアドバイスをいただき、本当に有難うございます!

Minaさんの活動の様子を伺って、自分の活動の甘さを少し感じた気がします。これまで、自分が勤めていたアメリカ系グローバル企業でのバックグラウンドに興味を持ってもらいやすいかと思い、オランダのグローバル企業やアメリカ系の企業にアプローチをしていたのですが・・・、無視されるか、ほとんど見てないのではと思うスピードで却下メールが来る状況でした。

一方で。もう少し企業にとっても自分にとってもお互いが活かせる土壌のありそうな企業をしっかり見極めて、オープン扱いででもトライする、また実際の採用担当者とコミュニケーションを取るというMinaさんのアプローチ、とても賢いやり方だと感じました。本当に参考になりました。

実は暫く見つからないならば、オランダでの知識とコネクションをつけるために、自分の専門で大学院に行き直そうとも考えていたのですが、EU国籍外の学生への学費の高さや、似たような専門でダブルディグリーを持つ必要性もないかと考えあぐねていたのですが・・・Drという選択肢ぜひ参考にしてみたいと思います。

こうしてまた自分では考え付かなかったアプローチをアドバイスいただいて、本当に有難うございます!いつの日か、少しでも進展した状況をご報告できる日がくることを!と思います。 :)

Minaさんも、新しいチャレンジ、是非楽しみながら、頑張ってくださいね!