Friday 23 November 2012

公になっている情報の危うさ。

日本を離れてから、日本に関する情報・ニュースが乏しく、日本の新聞のインターネット記事や、誰かの書いた記事を読むことが多くなった。非常に貴重な情報源ではあるが、やはり単に鵜呑みにしてはいけないな・・・と感じることも多々。昔から教えられていることではあるが、改めて振り返り。

きっかけはささいなこと。小さい頃から一応愛読者である、とある全国紙で見かけた幾つかの記事。まず1つは、確か皇室関連のイベントがオランダで開催とあったのだが、そこに書かれているイベント主旨と行われる場所が全く違ったことがあった。オランダに住んでいる日本人の方ならば、「え、そうなの?」と多分疑問に思って間違いに気づくが、日本に住んでいたら「ふーん」で読み飛ばすところ。誰かの人生に影響するほどのものではない(だろう)間違いだけれど、主催者のウェブにもしっかり、この記事とは違う情報が載っており、この有名なしっかりとしていると思った全国紙でこんな間違いするんだ!と感じた。

また先だっても、同じくこの新聞社から発信されていたとある海外企業に関するファクトベースの記事。2つのファクトが書かれていたのだが、1つは本当(起こったこと)、もう1つはその事実の理由がさもや事実かのように書かれていたが、完全に状況は間逆。実はその企業の内側の状況を知っているだけに気づいたのだが、普通知らない人が見たら、完全にミスリードする。企業からの外向きの発表を鵜呑みにしたのか、一応ビジネス専門の記者の(間違った)推測で書かれたのか定かではない。でもよくよく背景や状況を考えれば、おかしいなって気づいてもおかしくない。

少しこれに関連して昔のことを思い返すと、確かに、過去に何度か取材を受けたり、取材をした人に同席して、上がってきた原稿ドラフトを見て、愕然としたことが多々ある。(というか毎回) ひどいときには、座談会形式のインタビューで、発言者を完全に取り違えられていたものもある。また自分が意図した内容とは全く違う形に咀嚼され、「こんな風に解釈して、こんな表現で書かれたら、自分の人格や考え方がヘンに見られる!」と驚くほどだった。確かに、背景や状況が多少インプットが入っているとはいえ、全く知らない世界で動いている人たちの話を聞いて、完全に理解する&言葉を多少変えて書かなければいけないのは大変なことと察するが、直に聞いてもこれだけ間違える訳なので、色々な情報は伝聞されているうちに変わっちゃうのも仕方がないとは思う。

今の日本の政治に関するニュースもしかり。沢山の政治家の色々な活動・スピーチのなかのほんの一端を、揚げ足をとるがごとくにおおげさに報道されたり、お互い政治家がけん制しあったり。或いは、揚げ足をとるつもりはなかろうが、やはり書き手の意思で、一部が勝手にクローズアップされて1人歩きしている様子もあったり。直接知ることはできないものの、読み手がしっかりとしなければいけないなぁと強く思う。

P.s.
こんな経緯もあって、できるだけ自分のブログでは、自分の恣意があらぬ方向に動いて、誰かを傷つけたり、関係性をおかしくしたくないので、例え家族やお友達であっても人の特定の詳細状況やコメントをできるだけ書かないようにしているのだけれど、多少はどうしてもというところでは書いちゃっています。もしそれは・・・と思うことが書かれていると思われた場合には、ご指摘ください!

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