Sunday 11 November 2012

色々なことを感じながら、黙々と仕事。

先週オランダ語集中コースの最終テストが終わり、運良くすぐに暫くお休みしていた契約ベースのお仕事が舞い込む。内容は、以前勤めていた会社の文書翻訳。ずっと5週間と少し、全速力で走りきった状態だったため、本当は少しほにゃっとしたり(リラックス)、色々なことを整理したり、ずっと読みたかった本を読んだり、やりたいことは色々あった。それに今回は翻訳するボリュームが多いし、納期も少しきつめ。でも我がパートナーに頼りっぱなし(金銭面で)の状況を少しでも改善したいし、内容的には勉強になりそうだしと、受注。

ペースを摑み、大体掛かりそうな時間の概算を把握し、どの程度各日に仕事をこなしていけばよいかを算段するまでは、とりあえず毎日できるところまでやろうと思ったものの、、、全く目処がつかない。やってもやっても終わらない。ということで、ひたすら黙々とお仕事中。

「どうやってこなれた日本語にできるか」で煮詰まることもあるのだが、オランダ語の勉強とは違い、大好きなジャズピアノをバックに流したり、美味しいコーヒーを入れて気分転換しているうちに、何となく糸口がつかめてくる。でも、やはり翻訳者として特別なトレーニングや勉強をしたことがなく、どちらかというと、この会社の特殊な仕事の内容に精通していて英語が一応できる(特に読み書き)ということが重きにあって受注できているので、翻訳途中に悩みはつきない。

そんな翻訳上の課題もありつつ、資料を見ているうちに、会社カルチャーの違いを痛感。実はこの会社でのパワーポイント資料は、ほとんどワードなどで作る詳細文書のような細かい内容が詰め込まれることが多い。また書き方も、形容的表現が多々あり、一文一文が少し長め。プレゼン兼報告書的な使い方をするので、仕方がないとはいえ、渡す相手にどちらかというと情報量で圧倒させる感じ。

一方、この会社の後に勤務した会社は、間逆。転職したての頃、プレゼン資料を作り、上司に見せると、「18ポイント以下の文字が多すぎ!文字使いすぎ!」と暫く言われつづけていた。社内カルチャーとしても、いかにシンプルにクリアに相手にものごとを伝えるかが大事な要素の1つとなっていたので、社内プレゼン資料のフォーマットにも色濃く反映されていた。でも、この誰もがわかりやすい言葉で、端的に相手に伝えることは結構難しい。それだけ自分が考え抜いて、「これだ」と思う状態になっていないと、簡易な言葉で言い切ることはできないからだ。

などなど、いい意味で追い詰められる状況でありつつも、色々昔を思い出したり、比較したりして、単純翻訳だけでなく、ちょっとしたいい振り返りになっている。とはいえ納期も着々と近づく。今週は最後の追い込み。今回の仕事が、次にまた仕事を受注できるかにも関わっていて、気は抜けないものの、この仕事が終わったら1-2日くらいはちょっと羽伸ばしたいな。


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