Wednesday 1 August 2012

フロリアード2012.

(ちょっと遅れてアップロード)

10年に1度、オランダで開催される緑と花の博覧会であるフロリアード。今回の開催地はVenloという、ドイツの国境に近いオランダ南部の街。4月に始まり、10月に閉幕とのこと、10年に1回だし、日本も参加しているようだし、いつかは行きたいと画策していた。

そんな中、幾つかの参加国に対し、その国の日というのが定まっているようで、8月1日はJapan Dayと聞き付け、母の訪蘭中に重なるので、繰り出すことに。事前に、日本の出展が少し残念な内容と聞いてはいたけれど、その部分は期待しすぎず・・・ということで。

 
まず向かったのは、花のコンテストやら、特別アレンジメントを展示している会場。自分の知っている種類の花々でも、こんな色見たことない!という素敵なものも多々発見。また日本からの出展もあり、ちょっと嬉しさ倍増。アレンジメントも、日本人の感覚とは違った美しさもあり、それなりに楽しめた。



次に同じビル内にある日本の展示スペースへ。立地が少し悪いこともあるのだけれど、、、、見事だった中国館などと比べると、人の入りがまばら。また多分、滞在時間は少ないと思う。ごくごくシンプルな飾り付け、また日本人の方々のフラワーアレンジメントも含め、飾り付けがあまり本当の意味での「日本らしさ」を感じさせられなかった。何となく、「西洋」に迎合してその要素を取り入れようとして、本来の良さを失ってしまったかのよう。(自分が何かに貢献した訳でもなく、こんな言い方するのは失礼なのですが・・・) 以前外交関係の本で、外国にある日本大使館は非常に文化関連に掛ける予算が限られていて、現地に住む日本人のボランティアに頼っているという話を読んだことがある。ちょっとそんな話を思い出してしまうほどだった。



その他、Japan Dayのため、大きな会場では三味線のライブが開催されるなど、それなりに「日本」の文字は露出していたのだが、何となく日本の文化がしっかり伝わったのかはちょっと分からない。自分的には、川口市が出展していた日本庭園コーナー(これはちゃんと日本庭園だった!)と、その横でやっていた縁日(水風船やスーパーボールすくい、剣玉のお試しコーナーなど)は、リアルな日本文化だし、実際海外の人たちが足を止めて体験しようとしていたので、良かったなと思う。でも不思議なのは、この縁日を仕切っていたのは、浴衣を着た金髪の外国人たちだったこと。。


それ以外としては、中東や東南アジア系の国々の出展の仕方がちょっと気に掛った。あまり回る人はいないのかもだけれど、各国の看板を見て入ってみると、中は露店がずらり。日本人である自分を見かけると、片言で話しかけ、「名古屋に住んでいたことある。日本人、このアクセサリー好き。買わない?」などなど。緑と花の祭典じゃなかったっけ?という疑問に思うほど、民芸品がずらりと並び、怪しい売り子さんたちが来た人に声を掛けまくっていた。各国が国として参加を決めているはずなのではと思うのだが、どうしてこんな風になっちゃったのかな?

最後に、改めて感じたのが、海外での日本人の行動。Japan Dayのためか、会場内を特別な車みたいなものに乗り込み、全く内容には興味がなさそうながら忙しそうにし、珍しく東京並みに蒸し暑いなかでも、イベントの趣旨的にも完全に浮くのに、何故か背広にネクタイ。また日本文化紹介の一環として行われていた三味線のライブでも、始まってから大分遅れて会場に乗り込み、他の観客をにすることなく堂々と前方席に歩いていく。お付きのような方々は、一般席からクッションを持ち去り、お偉いさんたちにそそと用意する様子。気遣う先や頑張ってやっていることが違わないかな・・・・。外の世界にでても日本人の常識・ルールを重視して、どこか自分たちをお互い特別視し、異質なものを排除・見下しててしまう傾向。同じ人間として向き合うことができない様子は本当に残念。

何だか、結局花を楽しみにきた筈が、色々と考えてしまう1日になってしまった。うーん、感じすぎ・考えすぎ?

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