Tuesday 16 April 2013

Inburgeringstoets (移民試験)またしてもニュースに。

毎朝の恒例、朝ごはんを食べながら、ニュースを見ていると、幾つかの目立ったトピックの新聞記事紹介のコーナーへ。そしてやおら、聞き覚えのある単語が耳をつく。それは、「Inburgeringstoets」(オランダの移民試験)

時折聞き流し気味なのだけれど、これは聞かなくては!と耳をすませるも、まだまだ自分のオランダ語のリスニング力には難あり・・・ 何となく分かる部分もありつつも、完全理解できず。そこで、同じニュースを繰り返しているケーブルテレビ局のチャネルに替え、もう1度耳を澄ませてみる。でもやはりダメ・・・完全に理解できない。

すこし悶々としつつ、毎週火曜日の恒例、Samenspraak Projectへと出かける。そしていつもの自分のお相手をしてくださるご婦人と話をしていたところ、彼女もラジオのニュースでこの話を聞いたとか。そこで、一緒に読もう!ということで、この記事が載っている新聞をご近所さんから拝借してきてくださる!

今回この記事を載せていたのは、旧プロテスタント系の大手新聞のTrouw。そして見てみると、何と1面下段に掲載されている。今や毎日、世界的な犯罪の話しや、経済の停滞に関連する話が多く、てっきりどこか端っこの方にこそっと載っているのかと思いきや!

そしていざ読んでみると、Nijmegenにある Radboud大学の方が、現在行われているInburgeringstoetsの有効性を懐疑的にみる結果を発表したとのこと。記事には、このテストが導入された背景や、どういったテストなのか、テスト結果のこと、そして何故このテストの有効性が懐疑的なのかといったことがまとまって書かれている。

テスト導入前には、年間29000名の移民が永住権・オランダ国籍を取得していたが、このテスト導入から2年後~2010年では、それぞれこの取得している移民数が半減しているとのこと。半減している理由としては、テスト受験にあたりコストがかかること、難しいことなどがあげられている。

それ以外として強調していることは、内容の妥当性。例としてあげられていた質問は、「もし道でゲイのカップルがいちゃついていて、あなたが嫌がらせ・厭な想いをさせたとしたら、何をするのが一番よいか」。質問に対する回答の選択肢の例は書かれていないので、何とも言えないが、自分自身もすっきりこない。 オランダという国は、国によってはタブー・犯罪になるようなことも、許容できる範囲では許されている。また様々なバックグラウンドの人達を受入れ続け、発展してきた国であり、何か決めごとをするときには、それぞれの立場から喧々諤々議論が続く。(よって時には決まらない) そうした国に、「インテグレート」されたかを図る移民試験の問題のうちの一部がこれ?と、少し驚き。 (多分、例として「極端な」質問を取り上げているとは思うものの・・・)

そんな様々なバリア故に、「道理的に」インテグレートするのが難しい状況になっているという結論、思わずうなずいてしまった。 これで試験方法・内容など見直ししてくれないかな・・・と思うものの、声は上がってきているのが目に見えて分かるけれど、時間がかかると思うわよ、とオランダ人のご婦人。

きっと、自分が合格しなければいけない3年半以内には、きっと変化はないかな・・・観念して試験を受けるしかないかな。

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