Thursday 4 April 2013

オランダ移民テスト・・・少し変わる可能性あり?

オランダ永住権取得条件として、パスしなくてはいけないオランダ移民テスト(Inburgeringsexamen) or オランダ語国家試験(NT2)。

これまでのブログでも書いてきたのだけれど、どちらのテストもしっくりといかなさそうなポイントがあり、長きに当たり迷ってきたので半ばさすがに心は決まり始めているものの、受けるテストを選ぶにあたって悩みはつきない。

昔書いているかもしれないが、Inburgeringsexamneに関して、少なくとも自分の周りで”悪評”が高いのが、テストのうちの1つであるスピーキングテスト。受験者は電話を掛けて、電話から聞こえてくる指示に従ってテストを受けるらしい。そして評定もコンピューター。つまり、コンピューターが許容する精度の高い発音ができないと、受からないらしい。そしてこのテストに何度かつまずいて再受験を余儀なくされる人達がいるらしきことは、TVでも特集されていたらしいし、自分の周りでも話を聞いたことがある。

日常の生活では、確かに発音が悪いと通じが悪いけれど、幾つか発音がうまくいかない単語があっても、コンテキストから想像がいったり、伝えよう・理解しようとするお互いの気持ちによりコミュニケーション自体はうまくいくこともあるはず。でもコンピューターがただ発音の精度を判定するとなると、オランダ語でオランダ人と”コミュニケーション”できるかどうかを図るテストをなしていない気がしてならない。

ちなみに噂だけ聞いていたのだけれど、最近模擬テスト(?)を聞かせてもらう機会があった。とある電話番号に掛けると、指示が流れてきて、幾つかのパートに分かれているテストを受けることができる。全くどういうテストか詳細を知らないで聞くと、結構難しい。。オランダ語のレベルとしては、このテストはA2と呼ばれるレベルで、自分はB1というレベルにいるはずなのだけれど・・・と結構ショックを受ける。

覚えている限りでは、1つ目のパートでは、聞こえてきた文章をそのままオウム返しで返すというもの。幾つかは簡単で全ての単語を聞きとって、返すことができたが、時折やけに長い文章を早口でまくしたてられるものもあり、それはさすがに歯が立たなかった。。もう1つは、1・2つの文章が音声で流れてきて、その文章が意味している単語を言いなさいという内容。 これはこの形式に慣れれば、何とか対策は立てられるかも?そして次は、複数のセンテンスからなる話が流れてくるので、それがどのような内容だったかを自分の言葉で説明せよとのもの。これは比較的得意かもしれない。そして最後、もう1つ違ったタイプのテストが出てきていた。(詳細は忘れてしまった。。)

何とかこのテストならないものかと思っていたところ、最近移民関連で発言が多い、Ascher副首相兼内務大臣が、このテストに関して疑問視する発言がニュースで流れる。(ネット上でも記事あり こちら

移民試験を受かっているはずの人達が、実際にはオランダ語が話せないということを問題視していること。(特に、センテンスをオウム返しで答える問題であるというところだけがクローズアップされすぎているが・・・) よってこのテストを改善していきたいと。 ちなみにこのテスト(スピーキング部分だけかな?)、20-30%の合格率のよう。(高い?低い?)

ただ、テレビのニュースでこの発言が流れた際には、「一刻も早くテストを改定!」のようなニュアンスだったと聞いているのだけれど、この記事を見ている限りは、徐々に改善していくといったスタンス。。 確かにこの話をSamenspraakプロジェクトのお相手をしてくださっているオランダ人ご婦人にお話ししたところ、「すぐにとはいっても、"de 2de Kamer"(日本でいう衆議院的なところ)を通過し、"de 1st Kamer"(日本でいう参議院的な位置づけ?)を通って、初めて改定が決まるし、今はこのテストより優先順位が高いと思われる事項が山積みになっているから、実際には改定まで時間かかるかもね」と。

ということで、自分が受かる必要のある残り2年半以内に改定される可能性はどれ位あるか・・・あまり期待せず、早く何かしらのテストをパスしたい!なんて。。

No comments: