Sunday 28 April 2013

親の心情は子供に伝染する?

最近、我がパートナーの牧場で、ますます大きくなってきた羊の赤ちゃんたち(子羊)。そして最近では、ママ羊からのミルクのみならず、ママ羊が食べているものとほぼ同じものを口にするようになっている。

とはいえ、公な場所(!)に餌を置くと、母羊が全て食べてしまう。いつもはとても子羊をケアする母羊たちではあるが、いざ好きな餌が来ると、わき目もふらずひたすら食べることに集中。さらにはちょろちょろっと子羊が、餌置き場にふらつき、試しに食べてみようと食いつこうものならば、頭突きやら足で子羊を蹴散らす!

そんな訳で、まともに餌にありつけない子羊用に、子羊たちだけが出入りできる場所をこしらえ、子羊用の餌を置く。そのお手伝いを時折する際、我が庭で育てていて異常に懐いている子羊Patriciaと同じく、ついつい子羊をなでたくなるのだが・・・・ 全くもってこちらに寄りついてもくれない。ではと、こちらが少し近づくと、物凄い逃げ足でいちもくさんに逃げ去ってしまう。さらに、餌の誘惑に負けて近づいてきたところを、そーっと後ろからなでると、これまた瞬く間に逃げてしまう。

餌あげる優しいお姉さんなのに!(!?)、何故なかなか懐いてくれないのかなと、我がパートナーに質問。すると、「見えないかもしれないけれど、母羊が怖がっている気持ちが、子羊に伝染しているんだよ。母羊がその緊張感をとかない限り、状況は変わらないから」と。 ふむ。

こんなことを知った後に、ふと気付いたことが1つ。そう、これは羊に限ったことではないということ。人間も同じ。この関連性に気付いたのは、この事実を知った後に、パン屋で出逢った父娘。大抵のオランダ人の子供たちが、だいたいがじーっとこちらを見てにこりともしないことには既に慣れてきたのだが、ふと横にいる父親を見ると、何とこちらが挨拶をしようとしても、目をそらす。 さらにこちらがパン屋の店員さんと和やかに話をしていても、まだこちらにぴきぴきと「こっちを見るな」という空気が伝わってくる。

ふむ。これは子供たちが笑顔であいさつしてくれる日はなかなか遠そうかな。なんて。

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