Wednesday 3 April 2013

自分のなかでの人生の優先順位が問われている?

このブログで、オランダでの仕事探しや、その活動を通じてのキモチの揺れ動きを綴ることがあったのが、また心を揺さぶられる出来事が発生。

ネットを中心に自分で求人情報を探ったり、日蘭双方のリクルートエージェンシにサポートをお願いしてみたりするものの、自分からアプローチをかけている案件は全く箸にも棒にもひっかからず。自分の専門と経験と語学力(オランダ語)を考えると、日本で築いたキャリアを維持するのは難しいのかな・・・と感じ、多少職位レベルを変えてアプローチすることも考え始めている。

そのような最中、自分の専門分野で、数々のインターナショナル企業でリーダーを務めた経験を持つヨーロッパベースのエグゼクティブサーチのダイレクターと称する人から1通のメールが届く。とあるヨーロッパのインターナショナル企業が探している人材にマッチすると感じ、コンタクトをくれたとのこと。 ポジションの内容は十分な良いチャレンジができるものであり、かつ企業側がこのポジションをつとめるのに適すると思われる人材スペックは十分すぎるほどマッチ。 すがるような想いでメールを読み続けると、最後に一言。「このポジションは、最初の2年間はパリ勤務。その後、望む国で勤務することになる予定」と。

またしても!実は昨年の今頃、とあるドイツのインターナショナル企業からアプローチを受け、まさにポジションは自分がやりたいと思っていたこと、そして彼らが求める人材スペックとも驚くほど合致するのだが、条件がドイツ南部の本社で勤務すること。エキスパット待遇で、ビザも、家も、車もあてがうと言われたものの、我がパートナーと共にオランダにきたばかり。一緒に過ごすことを優先し、日本での仕事を中断してきたので、離れて暮らることになるオプションはやはり避けようと決め、話しがぽしゃってしまった。

この時には、自分の勝手なイメージなのだが、英語で仕事できる職場が少なさそうに感じたドイツ企業の本社からこうした打診があっただけに、英語通用率が高く、ダイバーシティにもっと許容がありそうなオランダでも機会が見つかるかも!と、残念ではあったが、励みにもなっていた。ただその後の、燦々たる状況に、ただただ自分のマーケット価値のなさに落ち込むばかりとなっていた。

そして今回。落ち込み気味だった自分が、ヨーロッパのマーケットでやっていける戦力として見てもらえたという喜びと自信を取り戻しかけたのだが、何故オランダでは自分を評価してくれる場所が見つからないのか・・・という悲しみもこみあげてくる。

また自分のなかの優先順位についても、改めて考えさせられる。オランダに一緒に移ってくる時には、どんな状況になろうと、キャリアだけでない、パートナーと一緒に築き上げる人生を、と選択したはずだが、自分自身で生活できる術を持てないでいる期間が長くなるほど、焦りも出てくる。悶々としている位ならば、いっそ期間限定だし、この一歩によりヨーロッパに足場ができる可能性もあるし、もう一度キャリアパートに関してのチャレンジを追求してみてもいいのではないか、など。ただ最終的には、パートナーと離れて仕事をするということは、正しい選択でないのでは・・・と思ったこと、またここまでスローなペースとはいえ積み上げてきたオランダ語習得や、オランダ社会に住んでいく足掛かりをストップしてしまうことへの不安などから、断腸の思いで今回の打診に対して、お断りのメールをする。

そして翌日。メールを返信した時点で、気持ちの折り合いをつけていたつもりだったのだが、気持ちがまた揺れる。かつての仕事仲間より、パートナーがベースとする国とは違う国で、キャリアにチャレンジするポジションが得られて、悩んだ挙句に、キャリアチャレンジをしてみることにしたという知らせが届く。 すでに返事をしてしまったが、激しく気持ちが揺さぶられる。 本当に自分は何に優先順位をあてたいのか。

悩みは続く。

2 comments:

Rimi said...

こんにちは。
まさに何を優先するかですよね。
私は結婚を控えてこれからシンガポールで新生活を、という時にオーストラリアでの魅力的な仕事のオファー、と似たような経験をし、結局シンガポールでの新婚生活を選びましたが、正直あのときキャリアを優先していれば、と思う事が時々あります(今、幸せですが、それとはまた別で)。実際はおそらく「たったの」2年。しかも海を渡って離れる訳ではないので、自分にとって魅力的なポジションだったら、ぜひじっくり、かつ、前向きにお考えになるとよいと思います^^応援しています。

りすねこ said...

Rimiさん、こんにちは!いつも励ましを有難うございます!とっても嬉しいです。

Rimiさんも、ある種「究極の」選択のご経験があるのですね!ご経験者の言葉は重みがあります。

今回の件、期間限定ということが分かっており、同じ大陸内・・・それも車で帰れる距離という点は、かなりアドバンテージですよね。でも一方で、少し波乱を抱えている現在のオランダで築き始めた彼との共同生活を考えると、もう少し安定させられる状況になってからでないと飛び出せないかな・・・とも感じています。

でも、次にもし、タイミングが合う、魅力的なチャレンジに出逢った時には・・・前向きに考えてしまうかも? :) なんて!