Monday 28 January 2013

ちょっと複雑なキモチ。

オランダ語集中コースで少々一杯一杯な今、メールなどのチェックが滞っているのだが、少し息抜きにメールにアクセスしてみると、1通のメールを発見。

送り主は東京を拠点として活動しているヘッドハンター。ちなみに、東京では怪しい外国人”自称ヘッドハンター”が沢山いて、大手外資系に勤めている、多分マネジャーポジション以上の人達の名前を入手しては、やみくもにコンタクトしてきていると思われる人達がいる。会社に所属している人であれば、フルネームが分かれば、会社の@以下のアドレスをくっつけるだけでで、大体がメールが届いてしまうし、ひどいときには大代表に電話してコンタクトしてくることもある。あまりに何度もコンタクトがあるので、ものは試しと自分のマーケット価値を知りたくて、話しを聞いたことがあるのだが、その後、まったく当てはずれな転職紹介をしつこくもちかけられて辟易としたことがあった。照会先の企業からの成功報酬料を欲しさなのか、あるいは所属しているヘッドハンター会社のノルマなのか、何でもとりあえず押しつけるという感じがした。

ただ勿論、その中にも、相手の状況、将来目指していること、諸々を非常に客観的に考えて、アドバイスをし、信頼がおけるなと思える人もいたので、コンタクトが合った場合には、その人が所属している会社や、フリーでやっている場合にはその人に関する情報をできる形で見て、反応するようにしている。そして、今回のメール送り主は、多少は信頼できるのかなと思って、一応何かあったときのためにコンタクトを受けられる状態にしていた人からのコンタクト。

自分の普段の自分や実際の仕事振りなどを見ている方からすれば、不思議に思われてしまうかもしれないし、自分でも恥ずかしいのだけれど、これまでの学歴・職歴などのプロファイルだけを見ると、とある職種において「こういう経歴の人が欲しかった!」と感じられるらしい。このため、現在オランダで職探し中とプロファイルに明確に書いても、「いつ日本に戻るのか?今ちょうどいいポジションがあるのだけれど、興味がないか?」というコンタクトがこれまでも幾つかあった。そして今回も同じく、「日本に戻って仕事をする気はないか?」という打診。

自分自身、早いもので渡蘭のために、前職の会社を辞めて1年。オランダでの就職活動中、この前の会社を辞めてからの月日=職のブランクが長くなることに焦りを感じることも多々あった。そしてもう例え何か不意なことがあり、日本に戻ることになったとしても、今の状態では日本でも仕事が見つからないのではと感じていた。それだけに、既に1年ブランクができているにも関わらず、声をかけてもらえること、勿論声がかかっただけで実際に採用されるかは分からないが、少しだけ落ちるところまで落ちていた自分の自信を少し引き上げてもらえた気持ちになった。

でも一方で、こうして日本であれば一定の仕事ができる可能性がある(or オランダに来ないまま仕事を続けていれば少なくとも)のだが、こうして外の世界に来ると、どこででも通用する自分の力というものがいかに少ないのかという現実に愕然とする。国境を越えて活躍できている方々がいる中で、やはり根本的な自分の力不足や、何が何でも食い込むだけのハングリー精神のなさを感じる。

この1年で自分が成し遂げられたことって?と考えると、やはり落ち込んでしまう。小さくとも進展している部分をとらえて、頑張っていると思うよと励まされることも多々ある。ただ、これまでの人生、特にキャリアのなかで、常に、早いスピードで色々なことをキャッチアップし、自分の力以上を出さないとできないことに取り組んで何かしらをある程度の形として成し遂げるということが求められる環境で過ごしてきてしまったからか、現状の自分に満足できないのかもしれない。

全く違う環境での生活を立ち上げているので、少し長い目で見て、少し自分への過剰な期待を下げて、地に足をつけて、できることからコツコツと・・・と頭で分かりつつ、日本にいれば自立した生活をできるという可能性を目の前に、少し気持ちがふらつく。 そして、新しい環境に移ってきても、徐々に色々なことが形になったり、軌道に色々と乗り始めている友人たちを見ると、更にうまくいかないことばかりが目につき、落ち込むことも。誰かと自分を比べることは、辞めた方がいいことと分かりつつ・・・ これだけ歳をとっても、マダマダ発展途上な自分。

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