ここ最近、腰を痛め気味の我がパートナーを気遣い、夜の牧場の仕事を毎日お手伝い。
今までの我がパートナーの夜の動き(怪しい言い方・・)。 7時半くらいに会社から戻ってきて、8時までに夜ごはんをさくさくと済ませると、牧場のある隣村に車でお出かけ。実家に居候していた頃は、10分位でごはんを済ませて、牧場に繰り出していたので、前よりは夕食の時間を取ってくれるのだけれど、それでも日本での生活から振り返ると、そっけない。そして、そのまま2時間半ほど牧場で仕事を終えて、家に戻ってくる。何でそんなに時間がかかるのかなと思う時もあったのだけれど、実際に一緒に作業をしてみて、より牧場の色々な仕事を分かって来た。
毎晩やっていることは、80匹いる子牛のミルク&餌やりと、病気になりかかり気味の子牛のケア、子牛たちの食糧調達、最後に弟がかなりメインで行われている羊のケアのお手伝い。でも、彼は朝も同じ作業をしているので、会社の仕事も昇進してチャレンジが沢山あるはずだし、本当に働きすぎでちょっと心配。。
そもそも手伝いを買って出たのは、腰が動かなくなりそうになっていたので、少しでも彼の作業を軽減してあげたい、時間を短縮したいと思ったからなのだが、色々作業をやっているうちに、ついつい「プロセス改善」に目がいってしまう。職業病?!(笑) 作業の目的、作業者のスキル、かかる時間などを鑑みて、時折色々提案するのだが、半分は却下。。無駄なことは分かっていても、「Perfectionist」性格の彼には、受け入れられないものもあるようで。 自分も、仕事をしていた時はその傾向もあったし、自分のチームのスタッフへのデディケーションが得意なほうではなかったので、彼の気持ちも理解はできるのだけれど・・・それをしているとOverloadになっちゃうのが心配。(勿論その旨伝えているけれど)
ま、それはともあれ、一緒に仕事をしていると、彼の家族や、牧場仲間と会う機会も増えてきて、これは楽しい。また妙に子牛と子羊たちが可愛く感じ、殆どペット状態。また時折、動物たちの反応や行動に接しているうちに、大学のころ勉強した行動心理学を思い返してしまう。ルールを無視して、他の子牛の餌をかっさろうとする子牛への扱いも、そんな昔の勉強した内容を思い出しつつ、結構手慣れてきた。
最初のころは、餌やりだけ手伝っていた時には、ブルーワーカー的仕事が殆どで、実は、手伝っているうちに、「私って、オランダ来て何やっているんだろう・・・」とこっそり涙していた時もあるのだけれど、奥深い部分にも入っていくと、そのネガティブな気持ちは感じなくなってきたような。
そんなことを見透かしてか、それなりな働きをしてくれて、一緒に仕事をすると楽しいと気づきがあったらしい我がパートナー。過去5年ほど、彼の牧場を時折手伝ってくれる高校生の男の子より、子牛のケアが上手と切り出し、「子牛の量を倍増しようよ!結構、牧場の仕事は向き不向きがあるけど、子牛の扱いが正確だし、すごく向いているよ!そうすると牧場の利益も増えるし!」と。
褒め言葉は嬉しいものの、ちょっと複雑な気分。何故なら、ずっと並行して行っていたJob Huntingをしていた時から感じていたのだが、自分に「これなら世界でも通用する!」と言えるほどの突出した極められた専門性が欠けていることをつくづく感じていたから。今まで大きく分けると4つほど違った職種を経験し、端くれだけれどマネジャーというポジションも経験させてもらえたけれど、自分の国を出て、違った環境でも認めてもらえるほどの経験・能力には程遠い。一生懸命頑張るなかで、ある程度はできるようになっていることもあるけれど、色々な意味で中途半端で、器用貧乏な感じ。自分の努力不足などにより、中途半端になっているので、仕方はないものの、これからは器用貧乏な技を増やすより、しっかりと芯のあることをやっていきたいな・・・などとちょっと思ったり。
今回の牧場仕事も、普通、目的を理解して見よう見まねで頑張ってみればできるんじゃないかな・・・と思われる範囲のことをしているだけだし。やっぱり、これまた、褒められたものの、中途半端な感じがする。ということで、「子牛と子羊は今やMy Friendだからお手伝いするのはやぶさかではないけれど、Full Time Jobにはしたくない」と言ってみた。
早くオランダ語をもうちょっとブラッシュアップして、社会復帰したいな。。
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