Tuesday 1 May 2012

"Koninginnedag" - オランダ女王誕生日


4月30日はオランダ女王誕生日。実際の現女王誕生日は1月らしいのだが、冬は寒すぎるということで、彼女の母ユリアナ女王の誕生日であった4月30日をそのまま「女王誕生日」として祝日にしているとか。確かイギリスのエリザベス女王の誕生日も似たような理由のいきさつで、実際の誕生日と、公式的に「誕生日」としている日が違った気がする。

そしてこの「公式的・国民祝日」の女王誕生日には、毎年女王が違った街を訪問するらしい。でも決して大都市は選ばれないとか。今年は確か、アーネムという大都市の近くにある街だったような。訪問を受ける地もその準備でおおわらわらしく、当日の地方紙には、パレードや、女王が歩くルートを、ダミーの女王と市長が予行演習した写真がぱちり。そして写真上のダミーの女王様は、しっかりオレンジ色の飾り物を身にまとっていた。オランダ王家のオラーニャ家の色-オレンジ。

さて女王様のお誕生日をお祝いする国民もいる一方で、この日をお祭り日として過ごす国民も多々(こっちの方が主流?)。大都市では、本当に大変な騒ぎ。2年前にたまたまオランダに来た際、女王誕生日が重なったので、アムステルダムに行ったのだけれど、驚くほどの人・人・人。大きな通りは、歩くのが遅くなるほど、人でぎっしり。それも圧巻なのは、どこ見てもオレンジ。みな、オレンジ色の巻物をしたり、オレンジ色の服を着たり、帽子を被ったり。そしてかなりの人が結構歩きながら飲んでいる。更に街の中心部の運河には、色々な人達がボートを貸しっ切って、船上で呑んだり、踊ったり。それも、これでもかというほど隙間なく乗り込み、ビール片手にずっと立っていたり、踊っていたり。

最初は物珍しく、色々観察して楽しんでいたもの、午後3時過ぎごろになると、段々と雰囲気が悪くなる。道には飲んだ後のビール瓶がごろごろ転がっていたり、割れて散乱していたり。また悪酔いした人達同士のちょっとしたこっづきあいから、スリ出没まで。ということで、2年前の初めての女王誕生日は、最後は結構疲れて帰って来た記憶がある。

ということで、今年は試験前でもあるし、もう少しいい感じでゆっくりしようと、途中、りんご畑などを通り、春の日差しの下、綺麗に花が咲き始めている光景を写真に収めながら、Nijmehenという、ドイツに近い都市に出向く。ライン川へとつながるマース川がゆったりと流れる街で、第二次大戦中のドイツとの戦いでも有名な橋がある街。ここもやっぱり、それなりの都市だけに人は多かったけれど、皆の飲み方はもうちょっとおとなしい。そして少し本来の女王誕生日でされていることを目撃。



今のオランダ語のコースのテキストにも、"Op 30 april is het Koninginnedag, een nationale feestag. Er gebuert van alles op straat. Overal bieden mensen spullen te koop aan. Kinderen, volwassenen, iedereen doet mee." (4月30日は女王誕生日。ストリートではあらゆることが起こる。そこかしこで人々が様々なものを売る。子供たち、大人たち、誰もが!) なんて記述があったり、我がパートナー弟君からも教えてもらったのが、「フリーマーケットどこでも許可なくできる日」。 今回のNijmehenでは、中心部にある公園のなかで、子供が中心になって、いらなくなった洋服、靴、本、DVDなどから、手作りのプチケーキやコーヒーまで、あらゆるものが売られていた!1部の子供たちグループはネールアート店を出したり。ちらちらひやかしながら歩いてみたところ、残念ながらいらないものの処分場っぽい感じ。。でも、一緒に出店を出しているグループが和気あいあいと楽しんでいたり、売っている人とものを見に来ている人達の間での交流やらで、暖かい雰囲気。

ということで、色々な形の女王誕生日があるのだな・・・と思いつつ、最後はオランダ人定番スナックの1つをつまみながら、ビールとワインで乾杯。試験勉強の合間のちょっとした安らぎの時間。








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