Tuesday 22 May 2012

即席 "Boer"。

【過去分アップデート】

兼業牧場経営中の我がパートナーと家族。ここで詳しく書けないのだが、牧場経営は色々と悩みも多く、色々と方針やら何やらを巡って、ちょっと悶着中。そのような中、巡り巡って(これまた詳細は書けないのだが)、何と我がパートナーが海外出張中に、ど素人の自分が、1週間80頭の牛の面倒を見ることに。。

サポートしてあげたいのは山々だが、相手は生き物。何か合った時にどう対処していいか分からないし、何か間違ってしでかしちゃった時には大変だし、、、とできる限り「お手伝い」もどきにとどめていたのだけれど。。それもまた決まったのが急。2日ほど、牛にあげるミルクの作り方、餌のあげ方のレクチャーを受けただけで、「じゃ、よろしく!」と旅立たれる。 ちなみにミルク、80頭の牛、1頭あたり1.5-2リットルの人肌の温度の温かいものをあげるため、作り方も、上げ方も結構技がいる。うむ。。

また引っ越ししてしまったため、毎日2回、自転車で片道45分ほどかけて、牧場まで「通勤」要。晴れた日ならばいいけれど、、、と思ったら、やっぱり。初めて一人でお世話をするその日、大荒れの天候。暴風&雷雨。厚い雲が途切れなく続き、どうみても長い間止みそうもない。でも他に手段はないしと、雨合羽を着てこわごわ自転車に飛び乗る。無事任務完了するも、初日から何だか嫌な予感。

予感はあたり、更に翌朝。ミルクを作ろうと、お湯を入れようと思ったのだが、給湯器が壊れている!手動で火をつけても、普通なら30分で暖かいお湯がでるはずが、一向に温まらない。大量に注いでいるうちに暖かくなるかもと、何度もミルク釜に水を流し込むが、NG。捨てても捨てても大量の不要な水で溢れだす。

携帯電話で、海外出張中の我がパートナーに指示を仰ぎつつ(・・・「こんな状態で任せるからだ!どうしてくれる!」と殆ど喧嘩をふっかけていたけど。。)、できることをやっていたところ、我がパートナー父が様子を見に現れる。そこからまた新たな火種発火。みなそれぞれこだわりポイントや、何か合った時の対応が違い、「何やってるんだ!こんなんじゃ駄目だ。これをしろ、あれをしろ」と一方的にたたみかけられる。

ということで。我慢も限界。どっかんと大噴火。「1つ1つやるから、放っておいてくれ!」小さな体で仁王立ちして、叫ぶ。あーあ、やっちゃった。これまでどれだけ色々ありつつも良くしてもらってきたのに、、申し訳ないと思う自分と、疲れ果ててどうにでもなれという自分が同居。これでもう追放されちゃうかな、縁切りされちゃうかななんて思ったところ。「強くなったね。オランダで十分生き延びられるね。」と妙に感心さる。がく。

ただ適温のミルクを手際よくあげるために、一定の量のミルクをスピードをもって運ばなければならないのだけれど、身体的に限界があるし、食糧のコーンをリヤカー一杯に入れて運びこむのにも、男性の2-3倍の時間がかかる。農家は大変な仕事をしているのだなぁと身を持って理解できたのは良しとしても、これを職業にするのはちょっと難しいな。

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