Tuesday 2 July 2013

同じ会社でも意識の違い。

(過去分アップデート)

先月、初めて正式にオランダの企業にインタビューに呼ばれ、実際のビジネスの現場のディレクターやマネジャーの方々とお話をする機会があったのだが、そこで感じたことを振りかえりで少し。

今回自分の採用を検討してくださっているオランダ企業は、業務の特質上、色々な国との取引が多い。またディレクターレベルのメンバーは、自分が以前勤めたアメリカの会社で参加していたリーダーシッププログラムのような仕組みがあり、その枠組みのなかで、会社が敢えて選抜されたメンバーを若いうちに他の国のオフィスに送り、一定期間仕事をして経験を積んだり、Executive MBAに送られて勉強したりという機会を通じて、ダイバーシティーに関して感度が高い方も多いように感じる。また社内でも英語で仕事をする機会がある人が多いよう。

こうした環境ではあるものの、自分が初めてお会いする方々は、自分がオランダ語を学んでいると聞き、必ず、「オランダ語と英語とどっちでお話した方がいい?」と聞いてくださる。大抵の場合は、「もし辛抱強くいてくださるならば、オランダ語でもいいですか?」と聞くと、自分が時に分かりにくそうにしても、辛抱強くオランダ語で会話を続けたり、自分のまだ不自然な部分もあるオランダ語を一生懸命聞いてくださったり。こういう環境で毎日仕事ができたら、オランダ語が伸びるかも!なんて感じる。

それはさておき、やはりインタビューとなると、お互いしっかりと意志疎通できるように、英語でお願いしている。ただこの中で、同じ会社とはいえ、真逆な考え方・捉え方をされる機会に遭遇。一人のディレクターの方は、自分が、「将来的にはぜひオランダ語で仕事ができるようになりたいのだけれど、最初慣れない頃は、英語がメインになってしまうかもしれませんが、それでも大丈夫だと思いますか?」と率直に聞くと、「自分のチームには、英語が未だ苦手なメンバーもいて、逆にあなたと英語で仕事ができるのは、彼らにとってもとても貴重な機会になると思っています。そしてあなたにとっても、仕事以外のちょっとした場面で、オランダ語聞いたり、話したりする機会があるでしょうから、きっとあなたのオランダ語も伸びると思いますよ!Win-Winなので問題ないでしょう」と。

他方では、全く別の見方にも出くわす。インタビュー中、色々なポジションの可能性を考えているので、オランダ語力を実際に見たいと、突然オランダ語に切り替えられたときのこと。相手の言っている言葉尻は理解できたものの、質問の本当の真意がつかめずに、どきどきして答えがつまり、オランダ語もひどい状態になってしまった。暫く辛抱はしてもらえたものの、英語に戻され、言われた一言。「あなたの今のオランダ語では、このオランダの人材マーケットで、あなたが日本でやっていたようなポジションを得ることは無理でしょう」 がーん。

上級コースを終えたとはいえ、自分のオランダ語が到底勝負できるようなレベルにないのは承知していたし、日本でやっていたレベルの仕事を見つけるのは難しいことも重々承知していた。だからこそ、少し小さなロールの仕事をから始めて、オランダの企業文化に慣れたり、言葉に慣れていきたいなと思っていたため、分かっていた現実ではあるが、こうしてダイレクトに言われるとやはり落ち込む。でもこれもある意味でオランダ文化、慣れなくてはなのだろう。。

ただこういう経験を通じて感じたのは、やはり現場のリーダーも色々な捉え方をするのだなということ。自分の経験・スキルとマッチする或いは、活かせるポジションがあったとしても、こうして言葉の面に関して、ポジティブに捉えてくれるマネジャー・リーダーもいれば、そうでない人もいる。ただでさえ、ポジションのマッチングが難しい上に、こうしてポジティブに捉えて使ってみようと思ってくれるリーダーに巡りあえる確率を掛け合わせると、仕事探しが難航していたこともうなずけるような。

ということで、この先マダマダ色々な不透明要素があり、どうなるか分からないのだけれど、何とかチャレンジする機会に最終的に巡り合えますように・・・

No comments: