Monday 29 July 2013

"afwachten"をストレスにしない。

オランダに移住して以来、オランダの特に公共機関系のプロセスが少しのんびり気味なこと(!)、またNon-Europeanが欧州に住む際にぶちあたりやすい壁があることなども手伝ってか、「Afwachten」(いつ答えがでるか分からず待つこと)状態になることが多々あった。それも、大抵は複数のことに対して、「Afwachten」することが多く、ストレスを溜めることが多々あった。

ただ1年半もこうした状態が連続して起こっていると、段々と何となく自分でそのストレスへの対処法が分かり、やっと最近、日々ストレスを感じるというよりは、ほんの時折思い出してはちょっとストレスを感じるという状況になりつつある。とはいえ、マダマダストレスゼロにするのは難しいなと思っていた時に、少し目を覚まされる話を耳にする。

とあるご婦人が、未だ50代前半にして進行の早い複雑な癌にかかられ、お医者様もお手上げ状態。お医者さんの手術・処方でできる限りのことはつくしたが、日々一進一退の状況で1カ月近くも入院されているとのこと。長い期間入院することが習慣化されていないオランダの医療事情を考えると、相当難しい状況にいらっしゃるのかなと感じる。

そのような最中、病気になる前に購入した新しいお家が完成し、入居できることになり、彼女に代わり、お友達たちがかわるがわる、何とか彼女が新しいお家で時を過ごせることを祈りながら、お引っ越しのお手伝いや、新居の整理をしてくださっているらしい。そして、お医者さんはこの先がどうなるか読めないと感じているらしいのだが、多少症状が緩和する日々が長く続く、或いは何かの拍子に容体がかなり落ち着き、退院して新しいお家で過ごす日が明日にも来るかもしれないと、病気に苦しむご婦人も、ご友人の皆さんも、「Afwachten」状態にあると。

この話を聞いて、本当にいたたまれない気持ちになる。また自分の家族が病気で手術をし、その後色々な苦しみがあった頃のことも思い出す。 そして、今の自分は、色々な不安要素を抱えてはいるけれど、自分自身の健康という意味では五体満足であり、何か少し思うように進まないことがあっても、もしとりあえずそこに至るまでに自分がベストを尽くす・他にやりようがないところまで来ているのであれば、「ストレス」に感じるというのはおかしいなと。 自分で勝手に不必要にストレスを生み出している感じの自分を少し反省。そして、逆に"afwachten"している期間を、もう少し前向きに充実させたいなと。

言うは易しかもしれないが、少し南部オランダ人の「Komt Goed」という楽観的リラックス精神を学び、できる限り前向きに物事を捉えられる自分になれたらなと思う。

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