Saturday 29 June 2013

Dagje ... オランダの先進牧場見学。

(過去分アップデート)

これまで、デルフト工科大学のオランダ語コース中であったり、牧場を持つ我がパートナーや彼の家族からの話しであったりと、ちらちらと話を聞いたことはあった、オランダの先進農家・牧場。アメリカに次、世界第二位の農産物輸出国であるオランダ、国土の小ささというハンデがありながらも、ITや諸々を駆使し、効率性・効果性を上げているらしいということだったが、実際に見たことがなかった。

そのようななか、懇意にしているオランダ人ご夫妻から、「今度、このあたりの地域で、小さいながらも、質の良い乳製品を作っていることで有名な牧場のオープンデーに行くのだけど、一緒に行く?」とお誘いをいただき、一つ返事で便乗。

どうやら定期的にやっているイベントではないようなのだが、牧場に到着すると、牧場の従業員さんたちが、大きな敷地の臨時駐車場で交通整理。沢山の子供連れ家族が、続々と到着。そしていざ会場となっている牧場に行くと、約400匹近くの大きな牛たちが生活する牛舎、乳製品の生産現場、パッキング現場などが公開されている。

牛舎では、ミルク絞りをする機械に牛が自ら歩いてきて、順番にミルクが吸い取られていく!さらに餌置き場を掃除しながら、新しい餌を与えるのも機械、牛の毛の簡単なお掃除をするのも機械、牛の糞を定期的に掃除するのも機械・・・と、全てITと機械で制御されている!更には、これらの機械を動かす電力は、どうやら牛の糞などを元に発電をしており、牧場のなかで色々なことが完結している。

オランダ語コースのテキストにあったのだが、かつては、家畜からでる糞のゴミは、それなりに再利用(農作物を育てるための肥料にするとか)はしていたが、それを上回る量が毎日産み出されるため、糞の廃棄に関して、問題になっていたこともあったよう。でもこうして、糞を原料にしたバイオマスエナジーに活用するという発想と行動は、何となく、ネガティブな事柄をポジティブな結果に変えてしまうオランダ人の性格・志向性によるものかななどと感じたり。

ここまで投資するには、それなりの規模の牧場でないと厳しく、実際には、全てのオランダの牧場がオートメーション化されている訳ではない。実際に、我がパートナーの”趣味”の牧場しかり、我が村近辺の牧場のなかでも、マダマダIT化を進めている牧場は数少ない。それでも、こうして変わっていく牧場、なかなかスゴイ。

牧場の先進事例に触れたり、カワイイ牛の赤ちゃんに触れたり・・・と、あまりよくわからずに便乗した割には、かなり勉強&楽しみつつ、1日を終える。折角なので、オランダのこの産業のこと、もう少し勉強してみようかな?
ミルク絞りの機械

餌置き場の掃除機兼餌やり機


乳製品ができるまで・・・分かりやすい図!


ん?

何だか牛も大きい?

この日の朝産まれた牛の赤ちゃん!





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