Monday 10 June 2013

ディクテーションの苦しみ。

デルフトメソッドによるオランダ語学習を続けて、早約1年と4カ月。集中コースが設置され、短期間に飛躍的にオランダ語力をつけることを目指してるため、綿密に勉強するとともに、時間に無駄がなく効率的に学ぶよう、勉強方法まで細かく指示がある。この勉強ステップのなかには、最後の方の段階で、自分がどれだけ聞き取り・理解できているのかをチェックするため、50文字程度のディクテーションテストがあるのだが、フルでテキストをディクテーションするようにとは指示されていない。

ただ実際このメソッドの開発母体であるデルフト工科大学のコースに通うと、毎日のレッスンの後に課せられるコンピュータによるディクテーションテストがため、どの生徒も予習の段階で1度は全文ディクテーションをして、どこが自分は弱いのかをチェックしている様子。先生方からは、「何でそんな時間の無駄なことしているの?」と言われたこともあるのだが、でも最近ディクテーションの大切をしみじみ感じる。

最初は文章を見ながら、次に文章を見ないで聞き込みをしているとはいえ、やはりしっかり紙に書き落としてみないと、自分が本当に聞きとれていない部分が曖昧になってしまう。そもそもなぜ聞きとれないのかというと、単語の音が腹落ちするまで頭に入っていなかったり、幾つかの単語の音がチャンクになって発音されている部分が分かっていないことが理由。また時には、文法的なことが理解しきれていない、或いは曖昧であるために、頭にすっと入ってこないこともある。こうした点を洗いだしできるという意味でも、時間が掛っても、前回のコースまではディクテーションを欠かさなかった。

ただ、このディクテーション、本当につらい。自分では分かった・理解できた・ある程度覚えられたと思った段階でやっているのだが、何と沢山のことが聞きとれないことか。あまりに聞きとれない部分が続発すると、挙句の果てに、自分が本当に途方もない語学バカなのではないか・・・と精神的に少し参ることもある。 そして自分だけがこんなにひどくできないのか・・・と少し落ち込み掛けていたときに、ついついネットで検索。すると、色々同じような悩み・壁のぶちあたり方をするケースについて触れた話が幾つかちらほら。

得意な方もいらっしゃるかもではあるが、このディクテーションという作業、やはり相当の精神的に参りやすい勉強方法のよう。綿密に自分が分からないこと、あやふやなことがあぶり出されるので、時間はかかるが、やって損はないようだが、エキスパートの方々のアドバイスとして、「追いつめられない程度にやること」が大切だとか。

この幾つかの話しやアドバイスを見ていて、少し気分が楽に。程度に差はあるかもだが、自分一人だけが苦しみに悶えているわけではないということ。 逆に、自分があやふやなところを知ることができる優れたアプローチだ!位に捉えて、やってみようかなと気持ちを切り替えることに。

たださすがに、今回の上級コースのテキストは、1つ1つが長く、すっとネーティブが話すテンポで10分強の長さのものもあり、全てをディクテーションをしきれていない。それでも、丁寧に発音練習をしたり、ディクテーションを耳澄ませてやっていると、時折ラジオのニュースなどがびっくりするほどクリアにすっと理解できたり。

ということで、マダマダ苦しさが全面に立つものの、今回のコースが終わったとしても、このディクテーション、できる範囲で続けていこうかなと思う。

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