Thursday 13 June 2013

オランダ語上級コース、最後のプレゼン。

先週に引き続き、オランダ語コース以外の部分でのハプニングが続く。つくづく、このコースに通うときには、本当に色々なことが起こる。先生方からも、人生のなかでのたかだか4-5週間なので、本気で極限まで頑張ってみろといわれるものの、そうはいかないこの人生。なかなか集中できない。そして今回ばかりは、全くの想定外なことが直前に起きたため、気分が動転したり、時間が足りなかったりで、準備が不完全燃焼のまま迎えた、上級コース3回目のプレゼン。

前のブログでも触れたのだが、このコースでは、3回「Voldonde(十分・合格)」の評価を取らないと、プレゼン部分に関してクリアしたとみなされない。この評価以下をとってしまった場合には、評価が取れるまで、何度もやり直しを命じられる。

元々「Speaking」がどうしても弱い自分、何度かは「Onvoldonde(不十分・不合格)」をとってしまうかもと思いながら、何とか発音の悪さと流暢さが今いちながら、他の部分で頑張って2回目までは即合格をもらってきた。でも、いつも不安にかられる。今度こそダメかも・・・と。更には今回自分でも、練習不十分が自覚できているだけに、もう出たとこ勝負!と開き直りにかかるほど。。

そして本番。最初の方は多少順調だったものの、やはり途中でつまりだす。昔なら確実に、雪崩を打つかの如く崩れ、自滅するところだが、さすがにここまでこのきついコースを続けているうちに、大分厚顔になったよう?頭の中で、「あ、Onvoldondeだ、このままでは・・・」とよぎりつつも、何とか最後までに押切り、フィニッシュ。でも前回2回目に大分発音や流暢さが上向きになりつつあり、クラスメイトたちからも、うなずきながら聞いてもらえていたのだが、今回は何となく反応が鈍い感じ。もうダメだ~と思ったところで、コースリーダーからの講評。

何と、非常にしっかりとリサーチをして内容がしっかりしていたこと、プレゼン中の振る舞いが良かったこと、そして何より文法の正確性が高く、時には自分のなかで話をしながらチェックをかけて、間違ったところですかさずいい直しをしたということで、発音は相変わらず課題だけれども、「Voldonde!」と。拍子抜け! でも何となく自分が目指したかった位置まできていなかっただけに、不完全燃焼な感じで脱力。。

ちなみによくよく各生徒への講評と最終評価を聞いていると、どうも文法の正確性ということにはかなり重きを置いているようだ。 クラスには何名か、多少自国のなまりがあっても、発音が綺麗で、流暢なのだが、よくよく聞いていると文法がかなり間違っている人達がいる。それでもやはりぱっと見(聞き)、彼ら・彼女たちの方が聴衆的には受けがいいのだが、先生方の評価は非常に厳しい。理由は、これから高いレベルの教育を受けようと思っているのであれば、文法がしっかりしていないオランダ語を使い続けていると、すぐに頭打ちにあい、学生のためにならないと。さらにプレゼンの内容・質についても、結構厳しいコメント。プレゼンの流れがロジカルでなかったり、一部中途半端であるととられると、いくら流暢に話をしたとしても、良い評価がでない。よって、クラスの3割強ほどは、何度かプレゼンのやり直しを命じられた。

確かに、イギリス留学前の準備コースでも、この辺りは結構厳しかった。そうでないと実際にコースに入学し、語学だけでなく、こうした内容に関してもしっかりとしたものを持つネーティブのクラスメイトと一緒に学んでいくのは、かなりきつい。我がコースの若い学生たちの一部は、「なぜそこまで厳しい・・・」と不満に感じているようだけれど、このコースがこの後大学で学ぶ人をターゲットにしている以上、クライテリアとしてはまっとう。

何れにしても、自分としては文法力、語彙力も本当は怪しいところなのだけれど、何とか無事上級コースのプレゼンクライテリアは全てこれにてクリア。ただやはり、自分の力や発揮したパフォーマンスがふがいなく、合格はもらったものの何となく授業後も悶々としているところで、初級コースでボロボロだった頃から見てくださり、やり直しのチャンスを常に与えて下さってきたコースリーダの先生から声をかけていただく。驚くほどの暖かい満面の笑顔で掛けていただいた言葉。「本当に、初級コースから始まり、ここまで長い旅だったね。実は、日本人の学生がこれまでも何人もこの集中コースにチャレンジしてきたけれど、上級コースまで来た学生はおらず、きみが初めての上級コースへチャレンジした日本人学生だよ。(注:さすがに20年近く続いているコースなので、多分彼が覚えている限りで、もしかしたら他にもいらっしゃるかも?)みんなが本当に大変な思いをして、ストラグルしていたから、日本の人達がオランダ語を学ぶのがどれだけ大変かは理解している。だからこそ、本当にここまでよく頑張ったと思うよ」 この話を聞いて、大粒の涙が止まらず。嬉しさと、これまでの苦しさと、ここまで支えてくれた家族・友人・先生方への感謝とで、頭が一杯。

・・・でも、ここまでのコースに参加できたとはいえ、かなり卒業は黄色信号。。正直、難しいから半ばあきらめ気味なものの、最終的に総合評価がNGになったとしても、少なくとも自分ができる限りの頑張って、悔いのないようにしなくちゃ!と少し心を入れ替える。あと、2回の授業、と1週間後に最終筆記試験。頑張るかな。

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