Monday 8 October 2012

物の見方をポジティブに変えてみると。

色々と追い込まれる状況になると、ついついイライラが募ったり、ネガティブに物事を捉えがちになってしまう。いかんいかんと自分で自覚していても、分詰まり状況ではなかなかコントロールが難しい。それに、焦っていると、本当に何かミスをお越しがち。そう、この日も。

毎日のディクテーションコンピューターテストが思いのほかうまくパスでき、少し早めの時間に教室を後に。今日から1週間、実は我がパートナー日本出張中につき、家までの行路全て自力で帰らなくてはいけない初日、少し浮き足立つ。実は、本来なら2時間半程度で帰れるはずなのが、とある駅から我が村まで出ているバスが通常30分に1本のはず、よりにもよって少しでも大学を出る時間が遅くなると、自分が駅に着く時間帯は1時間15分バスがないのだ。もし乗り遅れると、下手すると3時間半位掛かって帰宅することになる。そんな訳で、初日に何とか早く学校を出られたのを喜んだのはこれが原因。

何とか駆け込みで早めの電車に滑り込み、翌日の予習をしようとバックをあけた時、はっと気づく。幾つか勉強のため持ち歩いているiPod Touch(実はとてもガジェット好きで幾つもiPod系類を持っています・・)、教室の端で授業中充電したまま、置いてきてしまった!たまたま今回置き忘れたのが初代iPod Touchのため、殆どデータは入れておらず、万一無くなっても痛手は少ないとはいえ、パスワードもかけておらず、誰かに盗られてしまったらと、小パニック状態。乗った電車を次の駅で降り、反対方向の電車をひたすら待ち、いつもは15分程度歩く距離、いままさに出掛かっている大学方面に出るバスを見つけて飛び乗り、校舎に戻る。この間約1時間、頭は真っ白、貴重な時間なのに勉強は勿論できず、、焦りが焦りを呼ぶ。

いつもの教室に駆けっていくものの、鍵がかけられており、急いで警備室へ。事情を説明し、鍵を借りて、ドアを開けると・・・・・あった!良かった!やはり大学だということと、自分のクラスの後は授業がなくて人がこないところだったことが幸いして、何とか盗難にあわず。警備室の人にも、「ラッキーだったわね!本当に良かった!」と言われる。

何とか取り戻せたものの、次には時間を無駄に使ってしまった罪悪感で、ちょっと呆然と歩いていると、突然自分の名前を呼ぶ声。振り返ると、今年の2月~3月、1回目の初級コースでいつも隣に座っていたクラスメイトの姿!

実は1回目のコースでは、心底追い詰められた状態で出席していたので、クラスメイトとは多少言葉は交わすものの、親しい友達になるほどまでにはいかなかった。よって、お互いの連絡先を交換することもなく、もう二度と会うこともないかなと思っていた。それだけに、あまりの突然の再会にお互い驚く。

いつも神妙な・不安な顔をして授業に出ていたからか、みんなコース中も、その後も心配していてくれたようで、会った瞬間、「会えてよかった!どうしているかと思っていたんだよ!それにちゃんと続けて、上のコースに出ているなんて、本当に良かった!」なんて喜んでくれたり。何だか折角ある意味縁あって、一定の期間共有していたのに、人との出逢いをないがしろにしていた自分に気づき、ちょっと残念だけれど、こうして気づいただけ遅くないかな?なんて。

さすがに集中コースは、出ている間仕事ができないので、このクラスメイトは夜のコース(週2回)に参加しているとのことだが、上級コースではまたインテンシブコースに戻りたいとのこと。やるならやっぱりインテンシブコースの方が断然効果あると感じているらしい。ということで、「お互い頑張って、次の上級インテンシブコース、一緒に行こうよ!」と嬉しい一言。その場では「うん!」なんて笑顔で言ったものの、無事1回で中級コースを卒業できるか分からない今は、少しでも小さなことをモチベーションに頑張ろうかなと感じる。

でも、今回iPod を教室に置き忘れていなかったら、彼との再会はなかった。「忘れ物するなんて、なんて馬鹿なんだろう・・・」とか、「あ、本当に時間が無駄になっちゃった・・・」なんてネガティブなことばかり考えてしまったけれど、こんな寄り道も悪くなかったのかもしれない。

何か起こったことには必ず意味がある。それに、例えそれが一瞬ネガティブに思えることだったり、失敗だったとしても、それが起きた裏で新しい何かが始まっている。ネガティブに捉えたままだったり、ひたすら落ち込んでいるだけだと、その何かが起きていることに気づかずにいてしまう。それに本当にどんな出来事もその人のとりよう。これは色々な場面で感じてきたこと・経験してきてきたことで、ちょっと色々な焦りにおぼれそうになっていた自分に、それを思い出させてもらえたことにも感謝。

ポジティブに、ポジティブに!


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