Thursday 4 October 2012

語学学習-テキストを完璧に飲み込む。

暫くオランダ語の集中コースに参加のため、なかなかブログをかける状態にないのだが、この期間中に学んだこと・アドバイスを受けたことなどで、自分のなかで大事かなと思ったことを備忘録として遡ってアップ。

現在通っているデルフト工科大学のデルフトメソッドでオランダ語を学び始めて暫く経った頃から感じていたのだが(ブログにも少し触れた気がするが)、このデルフトメソッドの概念・アプローチは、自分が東京で英語を習得するために通った特訓スクールで受けたものに似ている気がする。

このスクール、英語を教わるところではなく、英語特に英語コミュニケーションを取得するアプローチを共有し、そのアプローチ通りに学習が進んでいるかの進捗をチェックするというところだった。「教材をしゃぶりつくせ!」という表現がコーチからよく発せられた通り、学習方法は大別すると、1テキスト(A5で1ページほどの量で少し固めのトピック)①文法の観点から完全分析しテキストの内容を完全に理解する ②発音の観点から完全分析する (例えばどの単語がチャンクとなって発音されているか、どう抑揚があるのかなど) ③完全に全ての単語が聞き取れるまで聞き尽くす といった指導を受けた。

このような経験から、勝手ながら、デルフトコースでも、各章のテキストを文法・音共にかなり解析をすることに労力をかけていた。本当は先生方が禁じ手としているのだが、先生に隠れて、テキストのノートへの書き写し&文法・音などの分析結果残しをしてきた。またそのノートには、毎回ディクテーションをした結果、どうしても聞き取れない音、覚えられない単語などをマークしてあるので、後々見直すときにとても便利。勿論、何も書き込みをしないで学習すると、その場その場が真剣勝負で、自分の頭にしっかりとこびりつかせやすいという利点もあるとは思うが、あまりに大量のものを短時間で集中的に学ぶときには、少し難しい(少なくとも自分にとっては・・)

ちなみに先生方からは、「テキストには書き込みをするな」「テキストをコピーしたり、書きうつすことはするな」と口すっぱく言われる。先生の意図としては、「テキストに書き込みをするな」⇒何度も繰り返し学習するので、書き込みがあると邪魔になる(後日見直す際にはさっと見てさっと分かるようにするため)ということ、「コピーや書き写し禁止」⇒そんなことに時間を費やすのは勿体無い!という合理性 故であった。ただどうしても、自分のやり方というのもあり・・・禁を破っています。

そんな形で自己流も取り入れつつ学んでいたのだが、最近このコースの責任者で、テキストの執筆者の1人の先生から、生徒へのアドバイスとして、「テキスト文の徹底分析」の大切さを説かれる。分析をしだすと、それぞれの文章に適用されている文章、言葉のコンビネーション、更にはオランダ語的表現など、様々な要素を学ぶことができる。1章のテキストで大体、15-20語×35行前後なので、1章だけでも本当に沢山のことが詰め込まれていることに気づく。文法を「文法」という単独の形で学ばないけれど、全ての文法要素は嫌というほどテキストにちりばまっている。

実は初級コースのときに多くの授業を担当していた先生からは、ただただスパルタ式に「勉強しなさい!」「練習しなさい!」と言い続けられることが多く、「How」についてはデルフトメソッドのありきたりの手順だけをさらりと触れられるのみに留まることが多かったのだけれど。やはり長く言語学・学習方法を研究し、多くの生徒を見てこられている分、いつも意味が深いことをずばりと教えてくださるように思う。

そしてテキストの次ページにあるギャップ文。ついつい面倒くさくてやらずに済ませることも多いのだが、これは本当は優れもの。意図としては、幾つかが穴あきになった状態のテキスト文を、幾つか単語がない部分も含めてすらりと読めるかを試し、読めなかったら、分析が足りない、徹底した理解ができていない状態であるので、またテキストに戻って学習をするようにとのこと。

ということで、少し時間は取られても、集中して学べるこの機会に、徹底してテキストを分析し、聞き込むこと、ひたすら続けてみようと思う。


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