Saturday 13 October 2012

コップに入っている水の量は?

オランダに来る前まで勤めていた会社では、自分のこれまでの考え方・進め方を改めて見直す機会が色々とあった。そんな中でも、特に鮮明に覚えていること。

とあるリーダーの方から、ある日呼び出しを受け、質問される。「今、あなたの目の前にあるコップに、7割程度の水が入っているとしてね、それをあなたならどう感じる?」 そう、当時の自分は、「あ、7割しか入っていない」が回答。そしてそれが当然だと思っていた。

それに対して言われたこと。「世の中には、それを見て、『わ、7割も入っている、十分な出来だわ!』と捉える人もいるのよ。そうして考え見られると、気持ちが楽になるしね」と。勿論、これが7割りしか入っていないと捉えて、ひたすら100%に近くなるまで淡々と頑張るのが好きというのであれば、それでもよし。また、そうか、そういう見方があるのかと取り入れてみるのもありと。

自分では常に、「あれもできない」「これもできない」「こんなことも知らなかった」とできないことばかり目につきがちで、いつも必死にどこかに向かって足を動かしている感じがするのだが、この会社で一緒に仕事をした上司たちからは一様に「改善するとよい点は、パーフェクショニストなこと」と言われ、オランダに来てからも色々なオランダ人から「パーフェクショニストよね」と言われる。理屈はわかっても、やっぱり色々デキナイコトだらけの自分を見ると、えー、パーフェクショニストかな・・・自分は違うんじゃないかな・・・と思ってしまいがちだが、どうやら少し認めた方が良いのかもしれない。

こんな話を思い出したのも、ここ最近の人とのやり取りから。以前のポストにも書いたけれど、自分では「テストが1つもビハインドしちゃった!まずい!」と焦ると、先生からは「なーんだ、1つだけ。大丈夫」と言われ。また80%が合格ラインの毎日のディクテーションテストで1-2度、72%で不合格になり再試になり、「なんて最低な点数を取ってしまったんだ」と思い撃沈していると、聞いた我がパートナーは「たった8点しか下回ってないじゃない!50点くらいしか取れなかったのかと思った」と言われるなど。

つまり人によって、同じ結果でも見方・捉え方が違うし、ポジティブに捉えられれば、自分も周りの人にもストレスを与えずに済むし、次がうまくいくようサイクルが循環していくように思う。ということで、前回のコースでは1つでも失敗すると、「まずい、どうしよう、やばい、もう全てがガタガタになるかも」と思ってしまったのだが、ここ最近少しだけ図太く過ごすようになれてきた。

とはいえ。あまりのほほーんとすると、ひたすらのんびりする性格でもあり、バランスとりながら自分に鞭を少しはうちつつ、逃げる余地も与えつつ、頑張っていこうかな。(言うは易しだけれど!)

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