Saturday 21 April 2012

オランダ 電車サバイバル術。

近年大分良くなってきているらしいオランダの交通機関。

電車車両もこぎれい目になってきたものがあると、8年ぶりにオランダに居住のため帰還した我がパートナーも驚いたほど。

とはいえ、常に整備され清潔感のある東京の電車に慣れている身としては、マダマダ古い車両に乗ると、驚くちょっとした小汚さ(落書きとか諸々)もあるのも事実。そして、何より運行状況。オランダに来たばかりの頃は、特に問題もなかったけれど、語学学校に毎日通学するようになると、大分色々な局面にぶちあたる。

まずは遅延。遅延が明確になると、電車の行き先表示版の一角に「+5 Minuten」などと表示が始まる。最初の頃は、この表示通りだったので、ただ電車が遅れてくるだけだったのだが。どうやらこの表示、完全に信用するとちょっと困った事も出てくる。

例えば、ある時、帰宅するため、我がパートナーにとある駅で拾ってもらう時のこと。何と乗り換え時に間違った特急(Interncity)に乗ってしまい、行ったことのない駅に到着。。更に悪いことに携帯電話の電池が殆ど切れぎみ。我がパートナーには、「違う駅にきちゃった。それから携帯の電池もない」と知らせるのがやっと。。そして独力で戻る方法を見つけなくてはという局面に。

まず初めての駅だったので、どんな種類の電車が出ているか分からず、表示板を見る。すると2種類の電車が出ていることを発見。1つはアムステルダム行きの特急、1つは他の方面に行くローカル電車。5分違いでローカル電車の方が早く出発るるが、特急だと1駅、ローカル電車だと3-4駅は軽くとまるので、特急に乗ろうとプラットフォームへ。

すると・・・。不吉。行き先表示板に、遅延情報が点滅し始める。5分、10分、20分と遅延予定時間の表示が延びていき、何と最後に「Niet Rijd」(キャンセル)の表示!なにぃ?更に次の30分後の特急も、既に20分遅延の表示。。。。ちなみに、電車の中の乗客はこんな様子に慣れた様子だったのだけれど、いざ出発することになったら拍手していた。。それから、面白かったのは、遅延のため停止中の電車で、「遅れてゴメンナサイ。これから我が同僚がコーヒー、お茶、その他飲み物を持って伺います」なんてアナウンスがあったり。でもさすがに無料じゃなかった。。

などなど、かくして、我がパートナーを1時間以上も待たせるはめに。もともとは間違った電車乗っちゃったのがいけなかったし、怒られるかな・・・と思ってこそこそっと車に近づくと、笑顔で「戻ってきてよかった!そしてWelcome to Nederland!」と。これでここで生き延びられるたくましさがあることが分かったと、妙に喜ばれる。がくっ。。

この事件後も、着実に遅延、行き先途中でストップなどなど、諸々経験を積み重ねる。つい先日も、自分の行きたい方向に行く特急電車が上下線ともに全てキャンセル表示。ということで、とにかく自分の行きたい駅に近い、大きな駅に行く電車へということで、まずはロッテルダムへ。電車の中の表示で、アムステルダム⇔ブレダ(ロッテルダム経由)を走る高速特急に、無料で振り替えとあったので、ロッテルダムに出るのは正解だった!と喜んだのもつかの間。ロッテルダムに到着して駅員さんに聞くと、この高速特急も何故かキャンセル。。

仕方なくローカル線に乗って行こうと表示を見ると20分遅延。ま、もう待つしかないけれど、プラットフォームには何もないし、どこかでコーヒーでも飲んで待とうか考えた挙句、プラットフォームで待つことに。すると、20分遅延のはずが、On Timeで電車が来て、出発!何人かびっくりして走りよってくる人たちを横目に電車は走りさる。何を信じてよいのだが・・・!

現在のところの経験に基づいての切り抜け術。とにかく行きたい方向に行く電車があれば、鈍行であろうと特急であろうと乗ってしまうこと。またとりあえずは、元々の予定時間を信じて行動した方が良さそう。などなど。なんて、段々、如何に困った状況を切り抜けるかを考えることがが楽しくなっているような自分が怖い。。

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