Friday 31 May 2013

やっぱりちょっと挑戦は早かった?

今月初めの頃のブログポストでも触れてきていた通り、これまで自分が断続的に通ってきたデルフト工科大学のオランダ語集中コース、この最後の上級クラスが約2週間前に始まった。

前にも書いているが、改めて。今回のコースはテキストが市販されておらず、コース開始の約2週間前に、テキストとCDを手渡されるという仕組み。よって、入念な準備をする期間が非常に限られている。さらには、デルフトメソッドのプロセスに沿った形で勉強するために、初級~中級コースでは、テキストの本文が短めに文ごとに区切って聞き込みをしたり、単語をクリックすると英語で意味が表示されるといった仕組みが盛り込まれているCD-Romがあったのだが、これもなし。準備するにも今まで以上に手間が掛る。その上、テキストを開けてびっくり。難しいのは勿論、長い!かなり早いテンポで流れる音声でも10分あるものまで。

ということで、「これはやっぱり手ごわいぞ」と感じてはいたものの、コースが始まると予想以上の厳しさ。。初級・中級コースは週4日×5週間、今回は週3日×4週間になったので、多少気持ちに余裕がもてるかなと思ったのだけれど、毎回の準備・復習・やり直しで、とても時間が足りない。

まず、上記の通り、予習には時間がかかる。さらに、コース中、4回のライティングアサインメントと、3回のプレゼンテーション。まずライティングは、前回よりも長い文章が求められ、かつ授業終了後、居残りで書いて、提出。これは家に持って帰ると、ネーティブのみてもらい、完璧なエッセーを提出する生徒が多く、本人のためにならないということで、学校で仕上げるというルールにしたとか。さらに「Onvoldonde(不十分)」を取ると、間違った箇所をふくめて全て書き直しした上(そうしないと見直しをせず、ライティング力が伸びないからとか・・・)、またあらたに題を変えて課題が出される!更には、今回は、評価が今まで以上に辛口。1回目のアサインメントから、クラスの大半がダメだし。自分も同じくその部類に入り、敢え無く「Extra」課題を受け取ることに。。ただ2週目のアサインメントは、ダメだし覚悟だったのだが、何とか「Voldonde(十分)」の評価!周りがまだ「えーん、またOnvoldondeだ~」と嘆いているなか、ちょっとだけ前進で嬉しい!

そしてスピーキング。今回は時間の長さは5分と、聞いていたよりは短かったけれど、内容もかなり重視で、内容のリサーチ・準備で半日程度かかるクオリティを求めているとのこと。そして、オランダ語の話力(流暢さ、リズム、発音など)だけでなく、プレゼンの内容・構成、プレゼン時の振る舞い、そして勿論ナチュラルに近いオランダ語の文になっているか、あらゆる角度から評価される。そしてライティング同様、こちらも辛口評価。1回目からクラスの大半がダメだし。。

自分は、前職の会社がプレゼンでほぼ全てが決まると言われるほど、プレゼン重視な会社であり、プレゼンの仕方に関してのトレーニングや日々の上司からのフィードバックを受けていたし、MBAで勉強中によくプレゼンがあったため、プレゼンづくり自体は、前回のコースまでもいつもOKが出ていた。ただ問題はオランダ語力。オランダ語のリズムがまだうまくなく、流暢でなく、さらには発音が悪いとされているため、そう簡単にはいかない。またここは工科大学・・・つまりお題として取り上げられるものが理系的なものが多く、小手先なリサーチだけでという訳にいかない。でも1回目は何とか、今まで身につけてきたプレゼンTipsをふんだんに活用し(!?)、プレゼンの構成・内容・振る舞いで褒めてもらえたお陰で、発音の悪さを指摘されたのみで、何とか合格。但し、先生と1vs1で、毎回の授業後に、授業で取り上げたテキストから、1パラグラフを選び、発音やリズムの特訓を命じられる。でもこれは、「罰」というより、むしろ自分にとっては有難い。

そして、何となく評価がずばりと言われるので分かりやすいライティング・プレゼンの課題に対し、日々頑張らなくていはいけないのは、授業中に発言するオランダ語力。とにかくクラスの人達は、どんどん発言するなかを割って入らなくてはいけないし、テキストを深い意味ところまで理解していないと、質問さえ答えられないこともある。いつも頑張って予習はするものの、やっぱりこれは相変わらずBehind。このままでは、またこのエリアの総合評価はNGになりそう。。

最後に忘れてはならない、前回までと同様、授業でやっているテキストと、振り返りとして中級コースのテキストのディクテーションテスト。80%以上正答しないと、何度もやり直し同じテキストのディクテーションを続けることに。今までにコースでは、ここにかなりの力を注いでいたので、一応全てクリアしていたのだが、今回は分量が多くてとても手に負えない。何と毎回どんどん「負債」が膨れて行く。。(涙)

ということで、すっかりブログの更新は遠のき、アップアップの毎日。また実は、2回目の授業が終わったところで、また相変わらず「弱虫」の自分が顔をのぞかせ、コースを中断するいい訳探しをし始めていた。そんなところへ一本のお電話。いつも家族ぐるみでお付き合いさせていただいている、年配のオランダ人ご夫妻。本気で思わず弱音を吐くと、一言。「でもね、大変でも頑張っている限り、最終的にコースに合格しなくても、頑張った分はしっかり自分に帰ってくるから、それでいいんじゃない?こうして1週間通っただけでも、あなたのオランダ語よくなっているもの」と。

すっかりこの言葉に目を覚まされる。確かに、中級コースの卒業が確定してから、上級コースのはじまりまで、約2か月ほどあったのに、コースに通っていないと、何だかだと中だるみし、伸びるどころか、後退していたように感じていたほど。ここでコースを中断したら、結局壁を越えられないと。

そのような訳で、早々、全ての評価をクリアし、卒業することはほぼあきらめ。確かに、そもそもこのコースは、デルフト工科大学に入学する海外生のうち、オランダ語での授業が必須の人達用に開発されたもの。このコースが終わったら、オランダ語力自体は、ネーティブのオランダ人と一緒にコースに通えるレベルになることが目標。今通っている生徒は、実際にこの大学で勉強する予定で通っている人は30%前後だけれど、そこまでのレベルの語学力になるには、これだけ読み・書き・話す・聞く全てにおいて容赦なく、高い質を求められるのも無理はない。

ただやはり、自分のバックグランド(日本語)、語学センス諸々により、設計されているコースのスケジュールでこなすのは難しいのは事実。よって、急なジャンプアップを目指して、途中でめげて挫折するよりは、1回1回のテキストや課題をコツコツとこなしていき、少しでも自分のオランダ語を底上げできるように頑張ってみようかなと思う。本当に語学習得は長い道のり。

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