Monday 13 May 2013

語学学習・・・共通すること。

ここ数年日本では英語学習ブームのためか、沢山の"Expert"による英語学習法のアドバイスがあふれているように感じる。たまに斜め読みして読んでみるが、やはりあまり目が覚めるような特効薬はなく、とにかくコツコツと積み重ねて努力することの大切さを再認識する。

そのなかで、たまたまふとしたきっかけで行き着いた、とある同時通訳者の方のインタビュー記事。真新しいことが書いてある訳ではないのだけれど、語学を習得する学習アプローチや内容について、改めて自分の頭の整理になったので、少しポイントをサマリ。

今回目に付いたポイントは、まず、言葉への反応力やイメージ力を養うために、読む・書く・話す・聞くをバランスよく学習することの大切さ。そして使えるようにするためには、インプット・アウトプットの繰り返しが必要なので、シャドーイングやディクテーションといったアプローチについてもお薦めとしてあげられていた。

またこれと決めた教材をコツコツやること。できることならば、原文・日本語訳文・CDなどでの音声コンテンツが一緒になっているもの。また教材のレベルは、「負荷がかかる」ように自分の現在のレベルより少し上のレベルのものにチャレンジすること。またその教材の音声を聞き込み、繰り返し音読することも薦められている。

また語学習得には、お金・時間の投資が大切であること。時間に関してはやはり毎日短かろうがコツコツと続けて積み上げることが大切。また良い教材・学校などに通うお金もある程度必要と。ただ勿論、闇雲に学習法に関する本やら、問題集やら、買う必要はないと思うので、ここはいかに厳選して投資するか、なのかなとも思う。

・・・・と、これらは「英語学習法」のアドバイスとして書かれているが、当然ではあるがオランダ語学習に対しても言いえていること。英語学習に比べて、日本語で書かれた文法本やら、オランダ語から直接日本語訳された教材が非常に限られているなど、リソース的には限度があるけれど、十分活かせるアドバイス。

そして、今自分がオランダ語学習をしているデルフトメソッドを中心としたアプローチと比べるとそれなりにかぶることが多い。まずデルフトメソッドの教材を、メソッドで定めた勉強法に沿って学ぼうとすると、決められた教材を徹底した聞き込みや音読・シャドーイングがする必要がある。

またこのメソッド開発母体であるデルフト工科大学(Delft TU)のコース、特に中級・上級コースでは、授業中に一定のSpeaking/Listening力をチェックされ、3-4度のプレゼンテーション、エッセー(作文)、授業後のディクテーションテストがあり、コース中は読む・書く・話す・聞く全ての要素が組み込まれ・テスト/チェックされ、コースの卒業・進級判定を受ける。そんな訳で自然と全ての要素を訓練していることになる。きついコースではあるけれど、やはり内容&コース設計ともに秀逸だな・・・なんて感じる。

時に、いとも簡単そうに習得している人たちもいるように感じて、自分には語学才能がないとあきらめ気味になることもあるが、こうしていろいろな達人の経験談やアドバイスを見ていると、習得までの地味な努力、凄まじい時間数(2000時間、2万時間だの諸説あり。。)の投資がやはり必要なのかなと思う。なかなか急にぐいっと脱皮できないけれど、やはりどうしてもオランダに住む以上、しっかりとしたオランダ語を習得したいし、我慢してコツコツ続けよう!

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