Sunday 26 January 2014

オランダ永住ビザ申請権利・・・ますます混沌。

以前に何度か、オランダ滞在ビザや、永住ビザ/オランダ国籍取得に関して、ブログのポストを書いてきたことがあるのだけれど、ここ最近また結果は出ずとも、出くわしたことがあるので、少し参考までに書いてみようと思う。(02.オランダへの移住 のカテゴリーに過去のポストあります)

移住した年により、適用されるルールが微妙に違うようなので、全員の方に当てはまる訳ではないのだけれど、少なくとも2012年に移住してパートナービザを交付された日本人の方々は(或いは2011年以前も?)、オランダ永住権・オランダ国籍取得の権利を得る1つの条件として、移住を始めて3.5年以内に、所定の試験に合格し、同じ種類のビザで5年以上オランダに居住することというものがあると認識している。(ちなみに、移住してすぐにそれなりの所得の仕事をずっと続けているなど、幾つか違った状況の方は、また違う条件があるので、確認をされるとよいかもと思います)

この所定の試験としてあげられているのが、移民試験(Inburgering examen)という、オランダ語とオランダ社会ルールや文化に関する試験。或いは、この「物議の多い」移民試験以外に(昔に少し関連したポストあり)、NT2というオランダ語の国家試験に合格することでも、代替となる。ただ、この試験は、移民試験よりオランダ語のレベルが高く、レベル1オランダ語で仕事ができるレベル、レベル2はオランダの高等機関(大学・大学院)でオランダ語で学べるレベルの能力を見るもの。

居住地や居住された年によっては、市役所からの援助を受けて、こうした一連の試験対策の学校へ無料で通えることができたようなのだが、自分が住む地域では、2012年に移住した人の大部分(国籍で違うみたい)は、援助が打ち切り。自費で通うことが義務付けられていた。(ちなみにアムステルダムやロッテルダム、その他の都市・地域などでは、2012年までは援助されていた様子)

市役所が援助する場合には、学校が指定されてしまうようなのだが、「試験に最終的に受かるのであれば、ご自由にどうぞ」と放置された自分。どうせオランダ語を本気で習得するのであれば、移民試験の学校(噂によると、コンピューターベースで勉強するとか!?さらに相当高いらしい)に通うより、実のあるコースに通おうと、2012-13年の約1年半、デルフト工科大学のオランダ語集中コースにみっちりと通い、使えるオランダ語を身に付けることに重点を置き(実際どういう結果になったかはさておき)、試験対策は先延ばしにしてきた。

ただ、どうやら移民試験のレベル(A2)を超えるオランダ語のコースを修了したことを証明できれば、試験免除になるらしいという話を幾つか聞きつけ、過去のブログポストにも書いたのだが、デルフト工科大学がコース修了後に出してくれる証明書(注:Certificationではない)を提出してみたのだが、DUOと呼ばれる移民試験関連を取り仕切る組織から、「ダメ!」出し。。

さすがに虫がよい話かもと感じてあきらめたものの、昨年6月無事デルフト工科大学のコースを上級コースまで修了したところ、大学側から、「NT2のレベル2と同等のオランダ語力を要する」と書いた正式なCertificateを頂くことに。そこで、やっぱり試験を受けたくない自分(往生際悪すぎ・・・)、最後にもう一度、これまで多少相談に乗って下さってきた市役所の担当者の方に、このCertificateを送ったところ。「NT2と同等のレベルがあるというCertificateなのだから、試験免除になってもよいのでは?」と、DUOの担当に再審査要請を送ってくださった。

ただその後4ヶ月以上、音沙汰もなく、さすがに何かしらの審査結果が出ているのではと、市役所担当者に問合せをしてみると。「残念ながら、DUO担当者から、『正式なCertificateではない』(何をして正式とするのかいまだよく分からないのだけれど・・・)と、『この証明書では十分でないと、DUOとしてはアドバイスする』と返事があった」と。更には、「我が市役所としては、このDUOの判断に懐疑的なため、もう少し最終結果を知らせるまで時間をくれ」と。

・・・そこで不思議であったのが、DUO側が、「NGで決定」という通達ではなく、「アドバイス」という言葉を使っていること。また市役所側が、その「アドバイス」を疑問視して、市役所内での協議したいということ。というのも、2013年からは、これまで通常市役所が移民に対して1対1で助言・サポートをしてきた業務が廃止となり、移民は直接DUOという組織とやり取りしなくてはいけないことになっていた。市役所担当の方が自分をサポートして下さっているのは、2012年に移民関連業務を外注した団体さんがイマイチ動きが悪くてサポートが十分でなかったことを認めてくださり、業務外のところを敢えてサポートして下さっているという特例状態。このため、DUOが回答した内容が、イコール決定でなく、市役所が最終意思決定を何かできるって、どういうこと!?と少し混乱してきた。

そこで、もう一度改めて、移民関連を扱う政府の機関の公式ページを読んでみたところ・・・少し事情が分かってきた。どうやら、指定の試験を受けなくてよい人たちを「Vrijstellingen」と呼んでいるようなのだが、2013年以前の移住者に関しては、この部類に入るかどうかは、市役所に決定権限があるとのこと。(2013年以降移住の場合には、DUOの判断=決定となるらしい) これでちょっと、今の動きが納得。

そしてこれから。「Vrijstellingen」に入るということは、有利な点と不利な点があるらしく、この市役所担当者の方より、しっかり全てを理解してもらった上で、Vrijstellingenになるか、試験をやはり受けるのかを決めてもらいたいとのリクエストが。ずっと、試験免除されることと、試験合格することは同じ位置づけと思っていたので、少し驚く。さらにどこのWeb上のページを探しても、Vrijstellingenになることのデメリットを書いたページがなく、また頭が「???」。ということで、とりあえず、今後アポイントを取り、市役所の方との面談に望むことに。

ちなみに、2008年頃にとある大きな都市圏に移住した友人(日本人ではない)から以前聞いた話しなのだが、試験を全く受けず・それに類似するCertificateも持たずに、市役所からVrijstellingenのリストに入れましたと通達があったとか。この都市で、移民試験の合格率が低く、ターゲットにする数値にいかず、問題のなさそうな移民と識別されるとリストに載せられていたらしいとか。。国統一のルールがありきと思いきや、移住した都市や年によって、何だかバラバラのよう・・・少し不思議なものだが、「ルールがこうだからダメだ」とあきらめず、地道に道を切り開く余地があるということなのか?(なんて・・)

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