Saturday 11 January 2014

小さな地域での人間関係の難しさ。

(少し振り返りでアップデート中)

オランダに移住してきて以来、自分の基盤作りへ最大限の力を注ぎつつ、牧場・家族のお手伝いが次の優先順位となってきていた、これまでの生活。そのため、家族以外の人間関係は、オランダの家族のお友達、オランダに来る前からお付き合いをしているお友達たち、自分のことをよく知っている家族・お友達のご紹介で知り合ったり&自分が一生懸命に力を入れるために通った学校でできたお友達たち、そしてこのブログを通じて知り合った皆さんが主だった。このため、国籍・置かれている環境・立場・歳は違えども、警戒する必要もなく、嫌な思いをすることもなく、楽しいお付き合いばかりであったのだが・・・

少しずつ定住をしてくると、自然と人との知り合いの機会が増えてきて、段々と人付き合いの難しさを感じることが出てきてしまった。特に国籍や出身地域が近いと、時折、少し過度かなと思える「期待感・幻想」を抱かれて、同じような言動や思考をするように期待されたり、近くに住む故に過剰にべったりと一緒にいたがられたりするケースに遭遇し始める。日本人らしい部分もありつつ、日本人女性的でなく、少し男の子的な性格も見え隠れする自分にとっては、少しつらく感じることも。。人を悪く思ってはいけないし、つっぱねてはいけないと思いつつも、少し降参気味・・・難しいものだ。

またこうしたやり取りを通じて感じたことなのだが(自分がたまたま出くわした少数派かもしれないのだが・・・)、何故同じ・類似するバックグラウンド出身者で固まりがちなのか・・・1つには、居住している地域にいる現地の人たちの中にうまく入っていけない或いは、その現地の人たちとの付き合いに楽しさを感じないからのよう?

勿論、全く入りこむ気持ちがない、関心がないのであれば、その意志を貫くのも一つ。ただ、地元でお友達や知り合いができない状況を、「自分は外国人だから差別されている」とか、「オランダ人はつまらない」など、理由を人に転嫁してしまっている場面に何度か遭遇。

でも果たしてそうなのだろうか。実際、昔のブログのポストでも触れたのだが、自分の出身地以外の地域から、全く新しい場所に引っ越してきたオランダ人でも、新しく住む始めた場所で人間関係を築くのに苦労するという話は、色々なところでも聞く。また例え他の欧州の地域出身の人であっても、同じ苦労話を聞く。ということは、少し被害者意識が強すぎたり、相手の土壌に飛び込む勇気・意志が少々薄かったり、同質性のもの以外は受け付けないという性格や気概の部分が邪魔をしたりしていないかな・・・なんて感じ始めた。

また、同じバックグラウンドの方々とばかり時間を過ごしている様子を見た現地の人たちから「彼女・彼は、自分たちといるより、同じ国籍の人たちといる方が好きみたいだから・・・」と、逆に遠慮をして近づかれていないというケースも見かけきた。何となく、勿体ないことをしていないかな・・・なんて感じる。

自分はというと、マダマダオランダ語も怪しいし、こうした時には日本人的な性格が顔を出して人との付き合い方がオランダ人的でなかったりする微妙さがあったりするのだが、有難いことに近所の方々から色々とお声がけいただく機会が増えてきた。誘いを受けても、少し弱気な一面が顔を出し(!)、「うーん、やっぱりオランダ語未だ下手だし、お茶のみにお邪魔しても、会話が途切れてばかりになって、相手が面白くないかも・・・」なんて思いつつも、最後は「えーい、行ってしまえ!」と行動を起こす。すると、想像に反して、お互い楽しい時間を過ごし、「また来てね~!」なんて笑顔でお別れ。

多分、1000人前後の村にポツリと移住してきた日本人という特殊な自分に敢えて声を掛けてくれるぐらいなので、相手の方の度量や関心が高いからという面に救われているという部分があると思う。ただ、差し出された手に乗ってみるという、身軽さ・勇気も必要なのかなと思う、今日この頃。

No comments: