Wednesday, 6 February 2013

本当の意味でのSettle Downの難しさ。

オランダの小さな村にある借家に引っ越してきて、約9ヶ月。オランダは多国籍なイメージがあるが、やはりこれは都市圏のみなように思う。田舎のあたりでは、やはり移民が少なく、英語もそこまで簡単に通じるという訳にもいかない。

ただ日本の田舎でもそうだと思うが、住んでいる人たちは大体はFriendly。会えば、知らない人でも笑顔で挨拶をする。またさしさわりのない会話であれば少しだけできる人たちもぽつぽつとでてくる。ただ、言葉も流暢でなく、バックグラウンドも違う自分が、心から友達と思える人をそうそう簡単つくることは難しそうに思う。

日ごろそんな感想を持っていたところ、昨日ローカルバスのなかでアジア系の人と遭遇。そして何と同じ村のバス停留所で降車。しばらく無言でそれぞれ歩いていたのだが、ふいに立ち止まり英語で「どこの国からきたの?」と聞かれる。彼女にも聞いてみると、中国からとのこと。さらにお互い話を進めると、彼女はオランダに来て約4年。オランダ人の旦那様と子供がおり、自分が時折繰り出す少し大きめな街で働いているとのこと。4年住み、子供が地元の学校に通っていると聞き、すっかり「定住」しているのかと思ったのだが、旦那様もオランダ人とはいえ北の方の遠くの地方出身で、知り合いも少なく、「ここはオランダ人ばかりで、友達が作りづらい。ちょっと孤独感をを感じる。今働いている街のあたりに引っ越したい」と。

そして自分のことを聞かれ、我がパートナーが隣村出身と聞くや、「それは良いことだ!少なくとも訪ねていけるところが近くにあるものね」と。確かに改めて思い返してみると、この村近辺に同世代のお友達はいないけれど、我がパートナーのご両親・兄弟・親戚、我がパートナーのご両親の仲良しさんたち(皆さん60代以上だけれど!)がいてくださるお陰で、ものすごく孤立していると感じたことはない。例えば、電話をかけて様子伺いをしてくれたり、オランダのことをもっと知るためにと外に連れ出してくれたり、色々な人が集まる機会に呼んでいただいたり。また村で偶然会えば、必ず立ち止まって「最近はどう?元気にしている?オランダ語はどう?etc etc」と辛抱強くコミュニケーションを図ってくれる。またもう1つ、今の借家は、とあるお店の主の、お店の裏にある家なので、外にでるたびにエンジニア・店員さんたちに遭遇し、言葉を交わす。お友達ではないけれど、人を近くに感じる分、不安感がない。

ただ一方で少しいい気持ちがしないことは、特に小さい子供~10代の子供たちが、自分を「違う」ものと捕らえてする反応だった。ものすごくじーっと見られて、にこりともしないまま立ち去られたり、わざと顔を背けて顔を見ないようにしている様子が分かったりする。でも、この話を日本に住んでいた経験のあるオランダ人の友人たちにすると、「僕らだって、日本の子供たちに指差されたり、不思議そうに顔を見られたりしたよ!アジア人に対してのオランダ人の反応とかではなくて、これは世界共通のことじゃない?」と。とすると、これまた自分が違う世界に飛び込んだ以上、程度の差はあれ、ある種普通な現象なので、いちいち感受性高く受け止めないようにすべきかなとも感じる。

ちなみに最近歯医者さんの待合室で読んだ雑誌の記事で、とあるオランダ人の奥さんのケースが記事になっていた。知らぬ土地(オランダ国内)に移り住んだ後、なかなか地元に融合できず、友達もできずストラグルしたが、どうやって時間をかけて彼女が克服して言ったかがつらつらと書かれていたのだが、同じ国のなかであっても慣れぬ土地に住む難しさがあるんだなと。だから、こうして言葉も文化も違う自分が本当の意味でこの土地で「Settle Down」できるには、語学と同様、これまた努力と時間が必要なんだろうなと。 ただ全く解決の手段がない訳ではなく、1つの自分の突破口としては、語学。1つ最近感じていることは、この土地に住む人たちの言葉を学び、その言葉を使ってコミュニケーションをしようとする姿勢により、少しずつ心を開いてくれる人が出てきていること。確かに自分に置き換えてみれば、もし難しい日本語を一生懸命学んでいる人がいたら、ある意味敬意を払うし、嬉しいし、何かあれば手を差し伸べたくなるように思う。こうした気持ちは、人としてある意味Commonなのかなとも感じる。

そんなことをつらつら思いながら、この日出逢った中国人の彼女とは途中でお別れ。いつかまた近いうちに会おうね!とお約束。少しお友達になれそうな自分の出現に嬉しそうにしてもらえたことが、自分にとっても嬉しく感じる。まだどんな人かは分からないけれど、少しずつこうして輪を広げていけるといいなと思う。

4 comments:

Rimi said...

こんにちは!
久しぶりに最近の記事から少しずつ過去に遡って読ませていただいています^^多くの記事にレスしたいのですが、とりあえずここで。

アメリカにしろ欧州にしろ少し田舎になると東洋人は皆「中国人」ですよね。私は元々中国系なのでそれほど気になりませんが(笑)、やはり居心地の悪い経験は多々あります。例えばチェコで地元の友達とパブに入ったら、そこにいた常連が全員席をはずしたとか、ポルトガルでは遠くからこどもたちが中国人をバカにしたような仕草をしたりとか。気分のよいものではないけど、結局「無知」によるものなのかな、と。

私たち夫婦のことになりますが、夫はギリシアと日本のハーフで、当時アテネはまだ日本人がほとんどおらず、義母は現地や近所の人との融合を目指して大変なことも多かったようです。でも、コツコツ助け合ったり外では出来るだけ明るく振る舞うことで居場所を築いていったようです(10年以上はかかったみたい)。私自身は3歳に両親と共に台湾から日本に移って来て、両親がそれなりに日本や米国で「同化」すべく努力しているのを見て来ました。私から見ると日本も決してアジア人に優しい国ではないので、やはり外国人が異国で住むと感じる違和感は異国に出て「外国人」になってこそわかることなのでしょうね。

とはいえ、そういった環境に疲れる事もあるとは思います。私自身の経験からだと、笑顔を返してもらえなくても、バカにした目線を送られても、こっちが笑顔を忘れなれば絶対に大丈夫!とりあえずそれで今まで嫌な局面も乗り切って来ました。どうしようもない子ども達相手の時は割り切ってコワイお姉さんになる時もありましたが(^^;)人口の少ない村や町だとより厳しいかもしれませんが、きっとりすねこさんの聡明さは少しずつでも必ず伝わっていくと思います。

りすねこさんのブログ、気持ちがきちんと綴られているので、読んでいてふふふと笑顔になれたり、ああ、頑張っているなあ、と刺激になったり、好きです。

ちょっとまとまりのない文章になってしまいましたが、、、これからもお互い頑張りましょうね^^
また訪問させてください。

りすねこ said...

Rimiさん、こんにちは!

ブログのご訪問&コメントを残していただいて、有難うございます。難しいトピックですが、Rimiさん、ご両親、そして義母さまの貴重なご経験をシェア頂いて、本当に感謝しています。

「同質でない」存在で生き抜いていく大変さを再自覚する一方で、大変な状況で力強く生き抜かれた方々の存在を知り、本当に励みになりました。こうした、そう簡単ではないなか生きてこられた直接・間接体験が、今のRimiさんへとつながっているのですよね。今回のコメントを通じて、頼もしいほどの力強さと、人としての度量の広さ、そして包み込む優しさを持っている方と感じ、シンプルに素敵だなと思いました。

一方で私はと言えば、Rimiさんのおっしゃる通り、日本の閉鎖性や異質なものへの許容性の低さは、イギリス留学・今回のオランダ移住を通して強く認識し、日本では自分がいかに「守られた」社会で生きてきたかを痛感しています。イギリス留学時には、パキスタン系英国人の友人が「キャンパスはシェルターだ」とつぶやき、卒業後イギリス実社会に少し出た際に、その意味をまざまざと感じる出来事に沢山出くわしました。(間接・直接)そしてオランダ。

今まさに、私は守れらた環境を出ても、生き抜いていく力がつけていけられるのか、色々な意味で自分が試されているように感じます。でも、大変なことがこれからまだまだ出てくるかもしれないですが、これをネガティブに捉えず、逆にこうした現実を知り、チャレンジできることに感謝し、人として成長できる機会と考え、頑張ってみたいです!

今回いただいたコメントを通じて、色々感じて、色々書きたいことがあったのですが、このコメント欄のなかでうまく表現しきれず・・・また少しこの関連のトピック、書いてみます。

Rimi said...

りすねこさん、このようなトピックに丁寧にお返事をいただき、ありがとうございます。

私もロンドンに5年程住んでいる間に学生生活も送りました(でも、ほぼ遊学(^^;))。差別はどの国にもあるというのが前提なのですが、受けるのは当然のこと、見る側になるのも嫌なものですね。どれもそれぞれの学びなのだとは思いますが、そのような経験から自分がどういう行動をとれるか、しかないのかなと思っています。

難しい話題ですが、私を含めて他者にも考える機会を持つよいチャンスですよね。今後もブログを楽しみにしています。

りすねこ said...

Rimiさん、こんにちは!

ついつい自分の狭い世界のなかで見聞きしたこと、感じたことが元になっていることもあるので、こうして色々な方から率直な感想や意見などを残していただけると、また新たな角度から物事を捉え・考えることができ、非常に嬉しいです。 こちらこそこれからも宜しくお願いいたします!

ちなみにロンドンにいらっしゃったのですね!私も半年ほどだけでしたが、ロンドンで仕事・学び・遊び生活してました! :) ロンドンでの(貧乏)生活では、結構自分にとって短時間ながら沢山のことを学んだ・感じた気がします。